「朔太」さんのページ

総レビュー数: 833レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

二つの意味で感銘を受けた。

1.仮想空間でセラピーを求める人々のバーチャル社会が設定されている斬新さ。

  メンタルヘルスを題材にしても現実とのギャップを問題提議されるだけで

  解決につながらない映画は世に沢山ある中で、漫画ならではの提案がされている。

  トルクが最も傷ついているはずなのに、常識的な大人として現実では実現できない

  理想の自分を見出した。近未来のある種の人間の生き方が暗示される。

2.非現実的な社会を設定しながら、心弱い神経衰弱者たちと社会の関係性と

  いう人間の根源的問題がテーマになっていること。

  RPGのバトルものと勘違いして、途中までテーマが理解できなかった読者も多かった

  のではないか?8巻で全てが解明された。

 
 とにかく、こんな漫画は見たことがなかった!!
  

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[投稿:2013-10-27 09:55:54] [修正:2013-10-27 09:58:37] [このレビューのURL]

山本英夫の作品には、偏執狂、オタク、ゲイ、・・・など普通でないキャラが

てんこ盛りされるけど、ありそうなリアルさが魅力である。

社会のどこかでこんな偏った世界も存在しそうだから、続きが見たい。

盗聴なんか今や常態化されているし、そこに踏み込んだ被害の怖さ、覗く側の魅力

など、20年前の作品とは思えない先見性を持った作品である。

殺し屋イチもすごかったが、これも一押し。

でも、どれもこれも不気味な世界だから、人によっては拒否反応が出るかも。

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[投稿:2013-10-12 22:19:35] [修正:2013-10-12 22:19:35] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

警察組織の問題点を、はぐれ刑事の活躍との対比で抉っていく。

警察上層部に阿るサラリーマン刑事は悪ではないが、市民側の視点では生きられない。

そんな警察や刑事に失望させられるが、多かれ少なかれ大企業、役所はそんなもの。

腐敗していないだけマシか。

しかし、役所と同様、捜査費を裏金化しているのは警察もしかりだが、今までは

理由の付けられない善意の使用と思っていたが、遊行費や餞別に使っていたとしたら

腐敗そのものだな。

アメリカナイズされた警察映画を見ている感もあった。

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[投稿:2013-10-06 10:08:32] [修正:2013-10-06 10:08:32] [このレビューのURL]

商業紙掲載が1977年で以後36年というから驚く。当時SFといえば009に代表

されるように超能力(ESP)主流の時代であるので、モチーフとしては平凡だった。

しかし、幾世代もの少年に支持されここまできたのは立派。

現代の目の批評を超えた”実績”で圧倒する。

19巻所蔵するも、どこからでも読める。前後の脈絡はほとんどない。

敢えて言うならば、宇宙歴691から890の帝国シリーズは珍しく論理に破綻が

小さくて読みやすい。

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[投稿:2013-09-23 16:40:20] [修正:2013-09-23 16:40:20] [このレビューのURL]

6点 バキ

究極まで肉体改造してみたい潜在的欲望って、男の子の中にありますよね?

結構なレベルまで実際にやってる御仁も、マッチョの世界だけでなく、陸上や

プロレスや格闘技の世界にもいますよね?

バーチャル世界でその願望が実現されている満足感かな、バキの魅力は。

なんだかんだと結局読んだものねえ、あなたも私も。

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[投稿:2013-08-18 17:10:35] [修正:2013-08-18 17:10:35] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

男の子が大好きな格闘技勝ち抜き戦漫画の代表格。

とても勝てそうにない強敵を倒したら、またまた次の強敵現る展開が続く。

読みやすくてコンビニ厚版で42巻分アッという間に読めるお手軽さが良い。

King of 少年漫画 の一つか。

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[投稿:2013-08-17 10:32:44] [修正:2013-08-17 10:32:44] [このレビューのURL]

4点 神の雫

グルメ漫画数あれど、ワイン一つで対決だの13使徒だの神の雫だの少年誌的な

バトル展開ぎみに進める下らなさ。

ワインといってもボルドーとブルゴーニュへの拘りがあり過ぎて、普通の日本人には

「コシヒカリ」か「ヒノヒカリ」かという以前の新潟産or山形産の米くらいの問題

でしかない。

要するに、どうでも良いテーマで「うんちく垂れ流し」漫画。

うんちくは嫌いじゃないけど編集部も含めてワイン全部を語れないかなあ?

まだ連載続けるつもりですかー? 残念。

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[投稿:2013-08-15 17:25:06] [修正:2013-08-15 17:25:06] [このレビューのURL]

水谷修氏の活動をモチーフに漫画化されている。したがって、水谷氏自身の姿勢や

思いにフォーカスされやすいが、漫画としての意義は、登場する子供たちの背景だろう。

どの子供たちも幸福を間違いなく渇望している。

覚せい剤や不良行為は、結果として不幸を招きこむのだが、当事者は幼いのだ。

そうせざるを得なくて悲惨な結果を招く。

止めるべきは社会であり大人なのだが、特に親なのだが、多くの私を含めた大人は

自分一人の力の無力さを知っており、政治や社会や役所、学校にその解決を委ねることで逃げる。

水谷氏の行為に対して売名行為だの胡散臭いだの批判も多いが、ならば問いたい。

「あなたに解はありますか?社会の向上にあなたは何を貢献しますか?」

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[投稿:2013-08-12 11:51:42] [修正:2013-08-12 11:51:42] [このレビューのURL]

悲しい運命の下、妖遣いに生まれついた主人公倉橋しずめだが、同様の境遇にある

陰陽師たち安倍薙、清女、乾虎源太らとの心の交流が一つの主軸だろう。

虎源太が九十九神の一匹に対して言うセリフ

「俺たちのような化け物を忌み嫌わず手放しで信じてくれる奴がいる。

これ以上の幸せがどこにある。」が主題かな。

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[投稿:2013-07-24 10:17:02] [修正:2013-07-24 10:17:02] [このレビューのURL]

「誰かが自分のことを必要としてくれている」・・・と感じたり、
「誰かが自分のことを待ってくれている」・・・と思えることは、
 きっと何より幸せなこと。

 だから、人は犬と暮らす。

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[投稿:2013-07-07 13:39:21] [修正:2013-07-07 13:39:21] [このレビューのURL]

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