「朔太」さんのページ

総レビュー数: 832レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

女子高校生が主人公の薙刀スポコン漫画です。
底流にある高校部活生活の毎日は、よくある作品背景です。
しかも、青年誌連載で主人公がメガネ女子で、微妙な顔立ちと生育不十分な容姿だと、
支持されるのかと心配になります。
これで、読み手が止まらなくなりますのが、不思議です。
展開も遅いし、試合も特段の緊張感も期待感もないのですが、次ページへの手が止まりません。
女子高校生特有の葛藤やコンプレックスなど、面倒くさい人間関係は最小限に抑えていて、
面白さと良い加減のバランスになっています。
魅力を上手く説明できない不思議な作品でした。
しかし、22巻までで何となく腹いっぱいになってしまいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2025-06-29 07:35:38] [修正:2025-06-29 07:35:38] [このレビューのURL]

作家さんの日常と多少の人間関係を絡めたグルメ漫画。
実在のお店の料理を素材に、よしなが氏のゆっくりズムを語っておられるよう
に見受けます。
うまいものは何よりも大切、って価値観が前面に押し出されていて、潔さを感じます。
そんな価値観を共有できる人にだけ読んでほしい、とのメッセージも聞えてきそう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2025-06-25 16:56:12] [修正:2025-06-25 16:56:12] [このレビューのURL]

またまた小池一夫原作の良作が上村一夫との”同姓一夫コンビ”で世に出ていました。
ずいぶん昔52年前もの作品とは思えないような現代風の画とシナリオで感服しました。
悲惨な生い立ちを背景に、母親の怨念を晴らすべく修練を重ねて刺客業に身を落と
す修羅雪姫ですが、まさに修羅の道を生きるという言葉通りの内容でした。
現代の連載としても通用するような新しいセンスは見事です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2025-06-21 10:27:55] [修正:2025-06-21 10:31:17] [このレビューのURL]

典型的な蘊蓄重視のグルメ漫画です。
同様のスタイルに「美味しんぼ」がありますが、蘊蓄を隠し味に親子対決や
主人公のグーたらぶりで別の興味を引きます。
しかし、本作品は蘊蓄が前面に出過ぎて、文字だらけの駄作になり下がっています。
その蘊蓄も一方的に自然破壊や伝統技法の衰退など誰でも知ってる当たり前の
悪者を捉えて、現状の日本の食文化をこき下ろす手法で、飽き飽きの展開が多いのです。
こんな料理法をすれば、衰退する食材も美味しく食べれます、というのを主人公が
提示して、ああやれやれ解決した、と呑気で自己満足的な結論に怒りすら覚えます。
例えば、標準化された青首大根が悪者で、生産性の悪い形のいびつな三浦大根や
練馬大根の衰退を嘆き、高いコストを払ってでもゴマ豆腐の伝統技法を残して、
市場に出し続けるべきと主張する。
そうだと言うなら、それを支持する消費者が買い続ければよいだけのこと。
その価値がないから、市場から撤退せざるをえないだけのこと。
そんな経済の簡単な論理が無視されているのは残念なことです。

元来、あおきてつお氏の作画は下手な部類です。
女性が平面的で美しくない。
だから、絵に魅力がないのが致命的なのですが、その分ストーリーで惹き
つけてほしいのです。
原作者が二人も付いて、この出来はまったくもって理不尽としか言いようがない。
グルメブームに便乗して、駄作を無理に世に出した悲しい作品でした。

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[投稿:2025-06-18 09:27:04] [修正:2025-06-18 09:27:04] [このレビューのURL]

安田氏らしいシニカルな女性目線の物語や時折見せる愛らしい心温まるお話が混在する。
寿司の妖精のごとく設定のガールがとても良い。
お気に入りの話もいくつかある。
いつもならシニカルな視線で終える安田氏のファンタジーもなかなかのテイスト。
ご馳走様の気分だ。続編を期待したい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2025-06-14 08:39:53] [修正:2025-06-14 08:39:53] [このレビューのURL]

松森氏は、1947年生まれの作家さんですので、現在相当ご年配だと思われます。
「片恋さぶろう」でその存在を知ったわけですが、小池一夫氏とのコンビで
良い作品を描かれています。
そこで、さらに初期の作品を探して読んでみました。
驚いたことに、1971年の少年誌掲載の作品にも関わらず、劇画調なんです。
また、人物の表現が川崎のぼる氏あるいはさいとうたかお氏にそっくりです。
両氏との関係、例えばアシスタントをしていたとか、そういう背景は不明ですが、
とにかく似ている。
時代的には同時代でしょうから、その影響を強く受けられたのかもしれません。
因みに「片恋さぶろう」では別人の作品かと思うような描画の変化が見られて
いるのは面白いところです。

さて、内容ですが、ゴルゴ13の原型とも言えそうなかなりなハードボイルドで、
子供でも親友でもどんどん死んでいきます。
こんな過激な作品が50年前の少年誌に存在していたとは驚きです。
いや、現在の方が過激さについては抑制されているでしょうか。
また、殺人のプロが女性であること、主人公が運命に苦悩する姿勢が大人びて
いること、表題が奇抜でセンスのあることなど驚く要素が満載です。
当時の少年キング誌の起死回生を狙った作品の一部らしいです。
しかし、小池一夫氏に似合わないストーリーがやや現在では陳腐な印象も
あるのは仕方ないところかもしれません。

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[投稿:2025-06-11 11:23:49] [修正:2025-06-11 11:23:49] [このレビューのURL]

少年誌にしては実に奇妙なタイトルが、最初に目を引きます。
コメディかギャグ漫画かと想像すると、これが軽いSFとスパイ漫画でした。
当時でしたら007ジェームズボンドを連想させる冒険活劇といったところでしょう。
最近では全く見かけなくなった昭和のスタイルですね。
牛次郎氏の脚本はイマイチではありますが、桑田二郎氏の作画で一定レベルの
作品として見れるようになっています。
最終回では敵が一致団結して、地球の危機を救う辺りは満足度を高くしました。
50年以上前の少年向け漫画も今以上の活力が感じられます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2025-06-07 07:53:18] [修正:2025-06-07 07:53:18] [このレビューのURL]

文字通り、可もなく不可もなくです。
コミカルな家族物語なんだけど、大きなお笑いはないので、読者層をどこに
置いて誰に楽しんでもらいたいのでしょうか。
青年誌に連載されたのですが、青年誌の読者は決して笑いませんね。

婦人雑誌のおまけ漫画位なら、一定の読者層の支持は獲られたかもしれない感じです。
小さな子供さんを持った30代ファミリー辺りには、ちょっとした共感は獲られたのかな。
まあ、面白くはないわけでも不愉快になるわけでもないので、こんな作品も
あっても良いかな、ぐらいの感想です。
一応、最終話まで読ませてくれました。

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[投稿:2025-06-01 10:17:31] [修正:2025-06-01 10:17:31] [このレビューのURL]

かわぐちかいじ氏代表作「沈黙の艦隊」が1990年連載開始なので、その5年前の作品です。
いろいろな世界を題材に、いろいろ模索していた時期だったものと想像します。
沈黙の艦隊では軍事問題、アクターでは役者、本作では華麗なる一族という具合に、
何が読者の関心を引くのか懸命に探っている印象です。

かわぐち氏の作品に共通する点は、着想というか設定はなかなか良いのですが、
主人公に無計画で型破りな行動をさせたいので、展開が結構ぐちゃぐちゃに
なってしまいがちです。
そこをスリリングな展開と思えるか、あるいは行きあたりばったりと考える
のかで評価が変わってきます。
最後に納得しがたいものはありますが、まあ人間的に魅力のある主人公が
読者の代わりに面白おかしく人生を送ってくれているような痛快さは残りますね。かわぐち氏らしい作品ですので、ファンは必読でしょう。

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[投稿:2025-05-24 10:47:59] [修正:2025-05-24 10:47:59] [このレビューのURL]

スカウトマンを主人公にした作品です。
プロ野球のスカウトの実態をネタにした「ドラフトキング」が最近ヒット
していますが、その先駆け的な作品です。
1990年代なんで、科学的な評価手法を否定し、昔堅気の直観と自身の評価眼を
根拠にスカウトするところが、実に昭和的です。
そこに加えて、人情を絡めてその気にさせる人格者であることが要求される
職種ということです。
まあ、面白くはあるのですが、一言で言えば、昭和過ぎるかな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2025-05-18 14:23:34] [修正:2025-05-18 14:23:34] [このレビューのURL]

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