「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

8点 八百森のエリー
また、凄い漫画が出てきました。
職業漫画は、一般に知られていない世界を紹介してくれる魅力があって、
大抵の場合に見逃さないようにして読んでいます。
今回も野菜の仲卸し業界を舞台にしており、作家さんの旦那さんが本当に
青果卸会社勤務ということで、かなりリアルな内容が期待できます。
読んでみると、野菜だけでなく、流通の仕組み、マーケティング、経済原理などの根幹に触れた知識で、展開を盛り上げています。
私も戦後70年存在する中間仲卸問屋の存在に長く疑問を持っていました。
今でもJA などには敵意すら感じています。
しかし、この作品を読んで金融的役割を担う仲卸や、小売りへの多彩な品揃えを
手助けし、時には特売品企画を提案したりと、なるほどその存在意義は高いと考え直しました。
返す刀でメディアの無責任な報道、地方自治体の無計画で実態からかけ離れた
就農支援などをなで斬りします。
役所で自殺者を出してしまうシーンは、なるほどと頷かされます。
一方、職業的専門知識が中心にはなっていますが、面白さはそこにとどまらず、
ギャグもかなり効いています。
主人公が、野菜バカで仕事にしか目が入らないので、就職時点で恋人を捨ててしまいます。
上司の掛け声は「野菜に人生捧げられますかー」ですからね。
顧客であるバイヤー谷さんも見逃せないキャラです。
無茶ぶりは半端ないですが、何か流通全体を俯瞰する視点は、作者の代弁を度々してます。
従来になかった異色の分野の漫画として、長く記憶に残りそうです。
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[投稿:2025-07-26 11:04:53] [修正:2025-07-26 11:04:53] [このレビューのURL]
謎の卵が空中浮遊している意外性のある展開から始まって、初期設定には期待しかない。
だが、回を追うごとに、初期の意外性、スピード感のある展開は、どんどん色褪せてきた。
タイトルも恋愛ものを想像させるものだが、実際の内容とは乖離が存在するので、これもややマイナスかな。
期待先行で、やや期待外れの感があって、残念。
とはいえ、画も上手く、どんどん読む手が進んだのも事実なので、6点です。
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[投稿:2025-07-19 10:13:59] [修正:2025-07-19 10:13:59] [このレビューのURL]
6点 男弐
戦国時代における山本勘介に始まり、家康に仕える服部半蔵、最後は新選組土方歳三
の異なる時代に生きた男たち三名の物語を連作にしていることが、特徴でしょう。
そうなると表題の意味が気になるところですが、特に説明した部分は見受けられませんでした。
また、何故この三名を選んだのかも気になるところですが、説明はありませんね。
いずれにしても小池一夫原作らしい作品でした。
男を描き続ける小池一夫の一連の作品群の一つとして記憶されるでしょう。
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[投稿:2025-07-19 09:43:32] [修正:2025-07-19 09:43:32] [このレビューのURL]
5点 ルサンチマン
表題の意味を調べてみると、”弱者が敵わない強者に対して内面に抱く、
「憤り・怨恨・憎悪・非難・嫉妬」といった感情。
そこから、”弱い自分は「善」であり、強者は「悪」だという「価値の転倒」の
こと”でニーチェの思想用語だそうです。
このルサンチンマンに焦点を合わせた着想は、大したものです。
弱者が価値の転倒を行うのは、現代社会においてメディアが弱者側のフリをして
盛んにルサンチマンをかこつけているのは承知の通りです。
貧しくて自己肯定の小さい若年層から老人まで、多くの底辺層は同じ思想に取りつかれます。
しかし、文学のテーマになりえても青年誌の読者層に共感は得られるのか、
という問題は残ります。
同じような取り組み、ライフワークを感じる作家さんに、古谷実氏、新井英樹氏
を連想させますが、花沢健吾氏には彼ら以上に下層に降り立つ思想を感じます。
抑圧どころか、あまりのコンプレックスぶりに、権力に立ち向かう気力すら無様さで、
遠くから小さな石ころを投げつける程度の反抗心を持つ階層者をイメージさせます。
前者の作家さんたち、あるいは他の作家さんたちには、権力に立ち向かう熱情を
少なくとも主人公に与えます。
これが、花沢氏の場合には、最終的に主人公にその熱情を与えるにしても、
そのきっかけは少女との小さな共感、結びつきであり、たとえ虚構にあっても
小さな自己満足が成果になります。
小市民のささやかな自己実現をそんな風に見せられても、多くの健全な読者には
そんな人種も世の中にはいるんだな、ぐらいの感想しか持てないでしょう。
様々なジャンルで表現できる漫画は素晴らしいのですが、需要も考えると疑問です。
こんな作品も有ではありますが、ご苦労様ですとしか言えません。
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[投稿:2025-07-12 09:14:09] [修正:2025-07-12 09:20:01] [このレビューのURL]
5点 トガリ
ダークヒーローの設定などは魅力的ではありますが、展開が1クールごとに
同じことを繰り返すパターンです。
序盤で悪が登場、同情すべき悪の訳ありな背景を説明して、ダークヒーローが
往生させるというパターン。
必殺仕置き人か水戸黄門のようなドラマパターンです。
お決まりの展開に安心していられる読者も多いのかもしれませんが、
途中で投げ出したくなる読者も多いのではないかもです。
私は後者でした。5巻まで。
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[投稿:2025-07-06 14:57:09] [修正:2025-07-06 14:57:09] [このレビューのURL]
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