「朔太」さんのページ

総レビュー数: 822レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

9点 アカギ

”天”で壮絶な人生観を語った赤木しげるのスピンアウト作品。

圧倒的な強運、豪腕、支配力の権化である鷲巣 VS 悪魔的知略天才アカギの麻雀勝負。

本編の面白さを麻雀の心理戦と捕らえる一面もありますが、むしろ神の領域にある

モンスター鷲巣を絡め獲る知略戦にあるでしょう。

二人の周囲にいる脇役達も一流の勝負師だけれど、彼らに真っ当な戦略を語らせた

上で、さらにその上を行く知略を重ねて読者の驚きを誘うわけです。

また、重要なのは、赤木しげるを通して語らせる死生観、ぎりぎりのところで命を

やり取りする精神の高揚こそ生きがい、

こんな狂気が究極の潔さとしてオーラを放つアカギの魅力です。

勝負の行方もさることながら人間アカギをいつまでも見ていたい。

175話まで所持。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-07-28 11:21:21] [修正:2012-07-28 11:21:21] [このレビューのURL]

小さい詐欺、大きい詐欺、いろいろ取り混ぜてるけれど、つまるところ金を出さなきゃ

被害に会わない。そこを何とか欲に絡めてあるいは周辺の状況を固めて、

攻めてくるわけだ。

むしろ、クロサギが詐欺のプロを騙して、逆に詐欺に掛けるのか、そこが

見どころでしょう。

しかし、知能犯なんだから、もっと別分野で能力を発揮すればあ、と思って

しまいます。そんなに割りの良い詐欺は多くないでしょう。

インターネット広告にある投資広告も詐欺まがいのものもありそうですな。

ほら、この画面下でも・・・。

14巻まで読破。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-06-17 13:04:31] [修正:2012-06-17 13:06:05] [このレビューのURL]

少年犯罪、闇金、イジメ、犯罪者の更正、医療ミス、拉致監禁、結婚詐欺、交通事故詐欺。

被害者が実は加害者だったり、弁護士が被害者救済の立場で加害者になっていたり、

法社会の矛盾を鋭く突いてくる。

法律は人が作ったものだから、当然想定外の範疇も存在し、法律の矛盾と理不尽さが

逆に被害を拡大しているケースを具体的に例示してくれており、弁護士に世話に

なったことがない、我が身の平凡さに感謝してしまいました。

裁判や弁護士なんか不要な世の中になれば良いのに、って

スローライフだけじゃ人は生きられないか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-06-10 22:25:24] [修正:2012-06-10 22:25:24] [このレビューのURL]

3つの分野で満足を与える作品。

1番目は、佐々木倫子のギャグを楽しみたい方々への満足。

2番目は、テツの知識てんこ盛りへの満足。

3番目は、本格ミステリーの匂いを漂わせたドラマ性への満足。

原作者のあとがきによれば、佐々木倫子作品に合わせたミステリー脚本を用意した

ので、ノベライズする予定はない趣旨のことが記載されています。

要するに、1番目のテイストを重視した作品なのです。

そのような意味において、佐々木ワールドを堪能したい向きには、十分に満足

させられた作品と言わざるを得ません。

決して、本格ミステリーを期待してはいけません。解決の糸口も漫画風です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-13 05:12:17] [修正:2012-05-13 05:14:09] [このレビューのURL]

剣の腕は立つが、武家の次男三男坊に生まれた日には、一生涯は風に吹かれて

生きるしかないという江戸時代の背景です。

退屈を結構楽しんでいるようで、悲哀を漂わす危機之介と柳生三男坊。

平賀源内や田沼意次なんかを絡めた事件は、単純だが展開としては面白い。

画風も美しく、そこそこ楽しめる作品で全3巻を読ませてもらいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-12 05:07:53] [修正:2012-05-12 05:08:33] [このレビューのURL]

殺し屋1で力量を見せてくれた山本英夫だが、本作では構想段階で相当苦しんだ

のだろうと想像できる。しかし、一言で言えば捻り過ぎ。

もっとシンプルにホムンクルスの世界を扱うべきだった。

純文学としての域を狙ったのか、エンターテイメント性も少し意識しており、

中途半端な感じ。

とにかく残念だった。

そういえば、その後連載の声が掛からないねえ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-12 23:28:02] [修正:2012-04-12 23:28:02] [このレビューのURL]

3点 RAY+

零ファンへのサービスパックのような作品。

特段の思い入れがない方には、無用です。

まあ、文字通り時間つぶし程度の作品です。残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-08 09:26:22] [修正:2012-04-08 09:26:22] [このレビューのURL]

6点 RAY

神の目を持つため、治療不可能な病巣も見抜ける特異能力を持つ女性外科医

のヒューマンドラマ・・と最初は思っていたら、なんとなんと医療裏社会

が出てくるわ、相当手のこんだSF仕立てのストーリでした。

ネタばれになるので言葉を選びますが、零(レイ)の名前まで意味が

あったということは、最初から構想がしっかり組み立てられていたということです。

一方、篠山という片思い野郎の存在が次第に増してきて好感が持てます。

少し登場人物が増えすぎて混乱しますので、気をつけてくださいな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-04 18:56:51] [修正:2012-03-04 18:56:51] [このレビューのURL]

本作品の1巻2巻は10年以上前に出会ったがなかなか続編が出なくって、

未完成品と思っていたら、3巻目に会えました。これで最終巻と身構えて

読んだら、まだ4巻があるんだとこのサイトで知りました。

引っ張ってくれるなああ。

留美子ワールドのステレオタイプなので、安心して気楽に読めます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-04 08:13:28] [修正:2012-03-04 08:16:20] [このレビューのURL]

素材が良いのだから、何とかならなかったのか残念。

スピリッツがよく15巻も連載させたなあ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-12 13:35:24] [修正:2012-02-12 13:35:24] [このレビューのURL]

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