「朔太」さんのページ

総レビュー数: 833レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

少年時代の一途さを根底に引きずる部分で爽やかさを感じつつ、
何か生々しい男女感情やコンプレックスの組み合わせが、
微妙なアンバランスを醸し出している。

やや不思議な世界があって、漫画通には一読をお勧めする。
一般受けはしないかも。

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[投稿:2010-01-09 17:52:43] [修正:2010-01-09 17:52:43] [このレビューのURL]

5点 トガリ

ダークヒーローの設定などは魅力的ではありますが、展開が1クールごとに
同じことを繰り返すパターンです。
序盤で悪が登場、同情すべき悪の訳ありな背景を説明して、ダークヒーローが
往生させるというパターン。
必殺仕置き人か水戸黄門のようなドラマパターンです。
お決まりの展開に安心していられる読者も多いのかもしれませんが、
途中で投げ出したくなる読者も多いのではないかもです。
私は後者でした。5巻まで。

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[投稿:2025-07-06 14:57:09] [修正:2025-07-06 14:57:09] [このレビューのURL]

作家さんの日常と多少の人間関係を絡めたグルメ漫画。
実在のお店の料理を素材に、よしなが氏のゆっくりズムを語っておられるよう
に見受けます。
うまいものは何よりも大切、って価値観が前面に押し出されていて、潔さを感じます。
そんな価値観を共有できる人にだけ読んでほしい、とのメッセージも聞えてきそう。

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[投稿:2025-06-25 16:56:12] [修正:2025-06-25 16:56:12] [このレビューのURL]

夏の校舎。少女は建物の中で迷い、不思議な少女に出会います。
同級生にその話をすると、「ひょっとするとユーレイかもね」。
昔、女生徒同士が愛し合い、片方が亡くなり、 残った生徒が後追い自殺を
したというような不思議な展開です。
時空を超えた思いの螺旋構造で物語は進み、SFテイストで話を終えます。
短期連載ものとしては、結構な余韻を残した作品でした。

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[投稿:2025-03-01 08:36:42] [修正:2025-03-03 07:43:39] [このレビューのURL]

貸し本時代の古典的作品に巡り合うことができたので、読んでみました。
60年前という正真正銘の古典です。
なにしろ戦後20年という時代です。
少年誌と並行して、貸し本はまだ隆盛時代だったのでしょう。

内容的には、勧善懲悪、正義の味方、世界征服を企む悪の結社、という
お決まりのワードが羅列します。
古き良き時代の少年の希望の光という感じがとても似合う作品でした。

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[投稿:2025-01-11 11:15:23] [修正:2025-01-11 11:15:23] [このレビューのURL]

石川サブロウは、比較的好きな漫画家ではあるが、それは2000年以降の
熟成された頃以降かな。
この作品は石川氏の初期であり、初の長編連載作品である。
画家としての熱情で自身を成長させていくプロセスを読者が見守る構図だが、
はっきり言って地味だ。
致命的なのは、漫画では油絵などの絵画の迫力や感動が表現できない点である。
漫画にできないことはないとかって大家の漫画家が豪語されたことがあったが、
この作品を読むとそれは誤りだと気づく。
小説で音楽の感動を表現できないのと同じだ。

話を戻すが、本作の主人公には一片の超人的要素はないし、読者が感じる
人間的魅力も憧れにも縁遠い。
また、ほとんどは主人公の些細な事件で終始し、終盤でようやく絵画対決の
場面が出てくるが、やはり絵画でオークション落札価格で勝負だとか、
雌雄を決する対決とか、相当無理がある。
この作品を契機に以後石川氏は、画家を主人公にした作品も多いが、
切り口を変えて共感しやすくなっていく。
そういう意味では、何故読者に21巻にわたる長い支持を受けたのか、
不思議でもある。
いつかはなろう、あすなろの木、そうこれはあすなろの記である。
そんな気分が支持された時代だったのかな、1980年代とは。
 

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[投稿:2025-01-05 09:45:56] [修正:2025-01-05 09:45:56] [このレビューのURL]

ドキュメンタリーは、綿密な足で稼ぐ取材が必須だ。
ここでも、地震直後の面談による取材がキチンとなされていて、実名の談話が迫力を感じさせる。
同様の地震に関する作品を見かけるが、時にボランティア経験や避難生活に焦点
を合わせるものが多く、地震直後の当事者の奮闘、復興までの道のりを知ることは意味がある。
特に、三陸鉄道という公共輸送機関の復旧、復興は後世の記録として貴重である。
バスと比較した鉄道の重要性に触れる箇所があり、メリットが大きいとの主張をしている。
一方、いまいち説得力に欠けており、もっとパンチの効いた論説を打ち出しておきたいところだった。

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[投稿:2024-09-15 09:20:32] [修正:2024-09-15 09:22:28] [このレビューのURL]

河内遥さんは、男性にも読みやすい少女漫画を描けるレアな作家さんです。
「関根くんの恋」でこの作家さんを見つけて、他の作品も探して読みました。
関根くんほど、中性的ではありませんが、この作品でも感情を押し殺した
男性が、相手役になっています。
全体で言えば、「タイムスリップロマンス」で、アイデアとしては有名な「仁」には敵わない印象です。
少女漫画を敬遠される男性に、読んだ感想を聞きたいところです。

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[投稿:2024-09-08 08:55:01] [修正:2024-09-08 08:55:01] [このレビューのURL]

太平洋戦争の敗因は、多数挙げることができるでしょう。
その中でも、楽観シナリオをメインシナリオに据えた軍部中枢の責任は重く、
その中枢の一翼を担った山本五十六も開戦反対論者だったとはいえ、責任を免れません。
山本五十六を英雄視する向きはありますが、私はあまり評価できませんね。
特に、真珠湾で1勝した後のミッドウェー海戦を前線の指揮官の油断、驕りで
落としたことが、その後の敗戦を決定づけたように思います。
日本は負けるべくして負けており、太平洋戦争を見る限り、戦に向いていない
民族だということが理解できます。
史実を後世に残す漫画作品は有益ですね。

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[投稿:2024-08-31 08:38:55] [修正:2024-08-31 08:38:55] [このレビューのURL]

スクールカーストを破壊する、というキャッチコピーに
魅せられて読み始めました。
なるほど、スクールカーストなる階層社会が高校や中学には存在しますね。
下劣ないじめ社会や不良が牛耳る悪ガキ社会も十分つまらないですが、
学園エリート(成績ではない、本当の意味でのエリートたち)が
学園を牛耳って、そのまま大学でも社会でも自由を謳歌して生きて
いるのが実状ではないでしょうか。
そこに青臭く抵抗できるのも、実は高校生だけの特権ということでしょうか。

理屈と感情をない混ぜにして、やたらと台詞を多く配したシナリオに
途中から苦痛になってきましたが、最後はすっきりとまとめたので
良かったです。
最も気に入ったのは、担任の教師だったりするのが皮肉でした。

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[投稿:2024-07-13 05:40:25] [修正:2024-07-13 05:40:25] [このレビューのURL]

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