「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

8点 ナニワ金融道
青木雄二さんの独特の世界感をベースに、続編の
カバチタレ!他、数十年継続して受け継がれた
裏金融漫画の原点がこれですね。
青木雄二さんの功績は、その後の原作者を育ててきたことでしょう。
本作品が世に出た時点では、全く従来になかった
裏金融漫画であったと想像できます。
世の中の裏側では、金融やくざや今で言う半ぐれの
シノギの事情を世に伝えてくれた功績も大きいと思います。
借金の有無で人生が大きく変わっていく怖さに対して、
自分がこのような苦境にあった時の解決策を知りたい
という欲求がこの漫画を読ませる強い動機になっています。
漫画としての独特の個性があって、強い魅力を感じます。
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[投稿:2020-05-22 06:56:54] [修正:2020-05-22 06:56:54] [このレビューのURL]
8点 カバチタレ!
ナニワ金融道では、罠をはる金融業側からのシナリオで、
高利貸しの内幕を公開してくれた痛快さがあった。
本編では、行政書士があくまでも正義側に立つ法律家の
視点であり、やや視点が明るい。
しかし、遺産相続、賃貸、貸借など人生の交錯点に立って、
人間生活の悪臭部分をドラマ化してくれる。
このドラマは法律的理解をしながら見ると一層面白いので、
一気読みも時間が掛かりますが、それだけの価値はあります。
普通の行政書士はここまでしないよね。対価に合わないもの。
13巻まで読みましたが、何とか続編も入手します。
<追加記入>
20巻全巻読破しました。
行政書士を法の専門家として呼ぶシーンが何度も出て
きますが、実際のところ街の行政書士さんは、手続き以上の
問題解決まで相談に乗ってくれるのでしょうか?
原作者も法の限界以上のところを話の展開上盛り込んで
しまっていると言っていますが、実務上一般市民にとっては、
それでも救世主です。
本来は、弁護士がその役割を果たしてほしいところですが、
基本的にはドラマに出てくるような悪徳権力者の
片棒の担い手か、市民運動で赤い色に染まった思想家
くずれの悪いイメージしか出てきません。
所詮、漫画の世界とは思いつつも、現実に起こる世間の
罠に嵌められる悲劇は存在するわけですから、
カバチタレの世界もある種の恐怖を感じざるを得ない
リアルさに読むふけってしまいました。
劇中の遊郭に身を落とす一般女性、借金地獄、DVなどは
ナニワ金融道の二番煎じというより、
原作者が監修しているので、長期連載が継続している感じです。
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[投稿:2012-08-26 19:03:55] [修正:2020-05-16 10:07:53] [このレビューのURL]
7点 ショート・プログラム
あだち充さんの描く高校生を中心とした青春物語は、
多くの人に支持されており、私も好きです。
ここでは、それ以外にも子供や大人の柔らかい胸の
痛みを物語にしています。
例えば、幼なじみにはいつまでも自慢の友でいたい
男の悲劇(天使のハンマー)。
女として見られたい女の子の機微(チェンジ)などがお勧めです。
長編のあだち充も結構ですが、短編も持ち味があってよろしいです。
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[投稿:2020-05-10 12:59:02] [修正:2020-05-10 12:59:02] [このレビューのURL]
3点 ひるなかの流星
絵は見やすく上手いと思いますが、普通の女子高校生の
恋愛模様でした。
第一話の両親がバングラディッシュに転勤という意外な
設定から始まったので、期待して読み始めましたが、
やっぱりな・・展開でした。
タイトルに惹かれて関心を引きましたが、起伏がなく、
事件も起こりません。
ごめんなさい、2巻まで読み進めて撤退です。
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[投稿:2020-05-09 08:44:02] [修正:2020-05-09 08:44:02] [このレビューのURL]
5点 RED
西部開拓時代を終えた米国建国時代における滅亡
インディアンによる壮大なスケールの復讐劇でした。
復讐される側にも主人公を支える側にも多くの
登場人物が配されており、丹念なキャラクタ作りが
印象的でした。
しかし、枝葉を取り除いて考えて見ますと、
当初より主人公の怨念は終始一貫しており、
敵が入れ代わり立ち代わりするだけで、
最後には復讐をどのように果たすのかだけが
関心でした。
19巻もの長さの割には全て予定調和であり、
予見できる物語でした。
そのような意味で読者の期待を裏切る意外性はゼロですし、
ストーリーも平坦過ぎるくらい平坦でした。
見るべきものは、主人公を支える仲間たちの友情と
動機の説明となるサブストーリーにありました。
これも村枝氏の友情に対する考え方が全ての人間
関係に共通しているのですが、兎に角寝食を共にした
人間は友人であり、ひとたび友情が芽生えれば、
命を懸けてもそれに拘り続けるパターンです。
あるいは友情に背いて裏切りをした男の傷心を
終生背中に背負っています。
そんなステレオタイプの登場人物とお話が延々と
繰り返される印象です。
セリフも格好の良いものが多く出てきますが、
何を言っているのか意味不明なものが多く、
少年誌向け作品かと思ってしまいました。
全巻読み通しましたが、銃撃戦や決闘により死んだ
登場人物の主だったところでも50人はいそうです。
端役も入れれば300人程度かなあ。
そんなことで大河ドラマを見るような長編大作になって
いますが、私にはとても単純な数巻でまとめられる
ような内容の薄いドラマを見た感じだけが残りました。
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[投稿:2020-05-06 06:34:52] [修正:2020-05-06 06:34:52] [このレビューのURL]
8点 紅い花
2020年1月、欧州最大規模の漫画の祭典、
第47回アングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を
受賞されたことで、本作品のことを思い出しました。
伝説の名作ですので、中途半端なレビューはできません。
おかっぱ頭のキクチサヨコという少女の名前は、
その後の多くの漫画や小説で見かけることがあります。
それは、つげ義春に対するリスペクトを込めたオマージュなのでしょう。
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[投稿:2020-05-01 11:15:16] [修正:2020-05-01 11:15:16] [このレビューのURL]
6点 ソラニン
「おやすみプンプン」を先行して読んでしまったので
浅野に対するハードルを上げてしまいました。
それほどプンプンには衝撃を受けてしまいました。
本作の単行本帯の言葉を借りますと
「気だるい平和。ダラッとつづく日常。川の流れる街。
大人になっていく僕ら。青春狂想曲。」となかなかの
上手いコピーです。
モラトリアム時代の青春の閉塞感は、
「何でもできる、何でも志してよい、
だけど何ができる、何ができる?」の自問自答の繰り返しです。
そんな息苦しさを上手く表現しています。
芽衣子はこの後、普通に大人の生活で無感動に
生き続けるのでしょう。
それは決して否定的な意味ではなく、種田との共有
した時間があったからこそ大人になれたと感じながら。
敢えて注文をつけますと、若者の夢はミュージシャンを
志すことしかないのでしょうか?
バンドを組むことでとてもステレオタイプな
ストーリーになってしましました。
残念ながら同人誌の作家さんの良くありがちな設定
パターンなんですよ。
その有りがちな王道青春物語を敢えてプロならこんな
風に仕上げるんだという見せつけが意図なら、
それもアリですが、
そこまでの評価を与えることはできませんでした。
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[投稿:2020-04-26 15:26:00] [修正:2020-04-26 15:26:00] [このレビューのURL]
7点 クロコーチ
警察組織の公安に対しては、活動が非公開なので漫画ネタ、
ドラマ・映画ネタになった作品は、過去に多数ありました。
本作品もその路線を踏襲しています。
こうなると本当の権力がどこにあるのか、誰が裏権力者な
のか、裏組織の謎が面白みが大半になりますので、
複雑な権力構造と登場人物が複層化してしまい、
長々と続くと読み続けるのが辛くなってきます。
この作品がそれでも何とか支持できるのは、絵が可愛く、
黒刑事である主人公も脂ぎった顔形なはずですが
魅力的に見えます。
これは画力の高さだと思います。
「桜、三億円」編がひと段落した7巻まで読んだところで、
一旦止めようと思います。
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[投稿:2020-04-16 18:06:17] [修正:2020-04-16 18:06:17] [このレビューのURL]
9点 大阪ハムレット
ヒューマンドラマを集めた短編集です。
テレビドラマ、映画をはじめ小説や漫画のヒューマン
ドラマには、哀しみとともに救いが無いと成立しないものです。
本作品は、哀しみやペーソスが主たるベーステイスト
なのですが、必ずしも救いが存在するわけでもなく、
良い人たちが作るドラマでもないのが特徴です。
その代わりに、“大阪テイスト”という
「転んでもただでは起きひんで」という精神、
したたかさが添え物に味付けされています。
独特の絵柄(私は描かれる美人が好きではないので
評価は高くないですが)と相まって、独特の大阪人間
ドラマが描かれています。
それを最初から狙って描かれたのは、タイトルを
見ても明らかであり、森下裕美さんがそれを
とても好きでそれを愛情をもって表現したいと
思っている気持ちがシッカリと伝わってきます。
それぞれの短編は珠玉のような輝きを放っており、
記憶に残る名作と言えます。
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[投稿:2020-04-13 16:42:09] [修正:2020-04-13 16:42:09] [このレビューのURL]
5点 仮面ティーチャー
GTOが代表作品になってしまった感のある藤沢とおる氏
ですが、GTO連載時には突き抜けた面白さがありました。
特に、退廃的なギャグが好きで、これは次々と傑作が
生まれてくるんだろうと期待した作家さんのひとりでした。
しかし、その後は数は出しても、結局GTO以上の
作品は生まれず、鳴かず飛ばずで、ついには50歳以上の
ベテランになってしましました。
本作品は、藤沢氏の最も勢いのあったGTOを下敷きに
若干少し変化球で勝負しましたが、結局中途半端な
テイストになってしまいました。
GTO以上の作品はもう生まれないのでしょうか。
がんばれ!藤沢とおる。
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[投稿:2020-04-04 13:09:59] [修正:2020-04-04 13:09:59] [このレビューのURL]
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