「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

6点 オメガトライブ
第一巻を手にした途端、独特の世界観にどんどん引き込ま
れていきます。
何が主人公に起こったのか、謎を追い続けたくなります。
人類史の根源から人類の未来を託すべき新人類の誕生、
さらに淘汰の闘争へとつながっていく予感が
壮大なスケールで現れてきます。
人類を統べるべきリーダーの誕生のプロセスを追いか
けていく目撃者になるというのが読者の期待でした。
主人公晴は、防衛機能をまず掌握するためだと思われま
すが、防衛大に潜入します。
しかし、そこから突然、ミクロな人間臭い展開が始まり、
人間同士の些細なバトルに展開される始末です。
さらに、晴は起源であるアルファが全く登場しないで
ベータである梶に主役が移ってしまい、何をしたいのか
何が主題だったのか迷走しだします。
ベータと他の種族のアルファとのバトルって、何か
意味がありますか?
それも後半の大半をこのつまらない抗争が延々と続きます。
この辺りは連載中はとても不評で、連載打ち切りが
囁かれるようになってきます。
そのためか14巻で政治家に転身しようと立候補する
梶が主役のまま、終わってしまいます。
迷走としか言いようがないです。
前半は8,9点の評価でしたが、後半が3点くらいの
評価になり、全体としてはその平均を与えたいと思います。
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[投稿:2019-07-05 20:07:48] [修正:2019-07-05 20:07:48] [このレビューのURL]
6点 僕の小規模な生活
自虐的私小説風漫画です。
漫画家残酷物語の延長にあります。
ヒット作品の出せない(売れない)漫画家の最大の弱点は
エンターテインメントとなるストーリーテラーになる
才能がないことなんですね。
常日頃から思うのは、漫画家の苦しみの大半はネームの
考案なんだから、ここは分業制で原作者と手を組むべきなんです。
商業ベースの漫画家さんには、なんだかんだ言っても
一定レベルの絵なら描ける人は沢山いますからねえ。
自身の適性、才能の限界を知れば、編集者に頭を
下げるべきなんです。
才能ある原作者もそれほど多くはないのかもしれないですが・・。
さて、本作品の第1巻には引き込まれ魅力がありました。
まさに自身の小規模な生活ぶりが、社会の底辺に落ちるか
どうかの瀬戸際で踏ん張っている活力が伝わってきました。
しかし、多少なりとも連載(定収入)を得ても、
編集者と妻と他のライバル達との関わりどころか嫉妬と
優越感との行きつ戻りつを繰り返すのですね。
これには、さすがに2,3巻読んだところで食傷気味になりました。
おまけにそれほどの自虐ぶりなのに、妙な自信が加わって
くるので鼻につくようになりました。
6巻で休載にしてストーリー漫画に転身されたのは、正解でした。
作者も妻に言ってますが、「いつまでも漫画家でいられる
ことはない。そのことは分かっているのか。」
妻は「その時には私が働くから、心配なさんな。」と返して、
作者は最高の妻だと賞賛します。
かような具合で、まさに小規模な生活というより、
小心者の日記と回顧録を見せつけられるという感じです。
私にはやや重かったです。
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[投稿:2019-06-26 19:58:29] [修正:2019-06-26 19:58:29] [このレビューのURL]
7点 重版出来!
漫画家さんは孤独で傷つきやすいナイーブな存在なんですね。
おだてたり透かしたりしてその気にさせて木に登らせる
のが担当編集者の役割です。
読者の声を代弁して、ネームも何度も訂正させて育てていく。
新人さんを育てて大きなホームランを打つのが編集者の夢。
大学柔道出身の編集者小熊は、夢を追いかける良い
個性を持っていて好感が持てます。
「売れるのではない、売ったのだ。」というセリフは編集者の矜持です。
そんなお仕事を楽しく見せてくれる漫画です。
漫画レビューワーにとって、漫画制作の裏事情を知って
おくことは大切と思いますので、必読の作品です。
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[投稿:2019-06-17 20:15:00] [修正:2019-06-17 20:15:00] [このレビューのURL]
5点 放浪息子
性同一性障害という病気がもたらす本人のみならず、
家族や社会との葛藤をテーマにしました。
ナイーブな問題だけれども、想定できる問題や衝突を
余すことなくタブー視しないで問題提議をします。
皆さんの評価は高いので、口はばったいのですが、
全巻を読んだ正直な感想です。
背景を理解するための1巻と結着の15巻の間の
13巻分のお話は、毎号毎巻同じ繰り返しに感じてしまいました。
プロセスの進展はほとんどありません。
周辺の同じ思いを持つ男女、姉、母、女友達の優しい
共感と彼ら同士の反発の繰り返しです。
やや退屈さを感じるほどの行きつ戻りつを繰り返すのが残念です。
また、画は可愛いのですが、人物の描き分けが苦手な
ようで、十人くらいのサブキャラはほとんど誰だか
わからないまま話しが進んでいった感じでした。
まあ、それでも問題ない展開も困ったものですが。
面白いのは、主人公を取り巻く男友達のほとんどは、
無邪気な攻撃を仕掛けてくる敵ですね。
男社会が絶対敵だと理解できます。
要するにオンナ世界になれば、救われる男も沢山
いることを男は知るべきですね。
つまるところ、本当の自分をさらけ出したい欲求と社会と
どのように折り合いをつけていくかの問題なんですよ。
繊細な心を持つ人間は、獣がいる社会では生きていけません。
繊細な世界を好む人たちに守られた駕籠の中の世界だけが、
彼らの住処という結論かと理解しました。
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[投稿:2019-06-09 14:55:45] [修正:2019-06-09 14:55:45] [このレビューのURL]
5点 天才柳沢教授の生活
道路は右端を歩き、横断歩道以外で道を渡りません。
安くてうまい“さんま”のためなら、足を棒にしても
歩きつづけます。
道路交通法を遵守し、自由経済の法則に忠実な
学者生活を滑稽と笑い飛ばします。
今の時代、学者でなくとも変人は山ほど町にあふれる
時代になりましたので、連載開始の1989年には
滑稽と笑えたことも個性の時代となった現代では、
さほどそうでもない、と冷静にみてしまいます。
時代の変化にとても影響を受ける作品でしょう。
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[投稿:2019-06-05 20:03:06] [修正:2019-06-05 20:03:06] [このレビューのURL]
6点 爆音列島
素晴らしいのはタイトル。
確かに心を満たすのはマフラーからまき散らす爆音だけ。
これを日本中にまき散らしたい欲求が上手く表現できている。
簡単に言えば、暴走族物語。
英雄視もしないし、刹那的でもない。
走ってないとただの暇人だからという理由で走る。
未来も大人の先も知らない、考えない。
高橋ツトムの絵が好きだ。
説明できない感情を上手く表情にできる人だ。
惜しいと思うのは、やや冗長なストーリー展開。
雰囲気が最高なので惜しい。
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[投稿:2019-06-05 05:42:36] [修正:2019-06-05 05:42:36] [このレビューのURL]
7点 スカイハイ4
やや救いようのない結末が多かった前シリーズに
比べて、柔らかな結着が多いように思いました。
ザワザワした感じが少なく、落ち着いて読めました。
お馴染みのセリフに加えて、「お生きなさい」の
決めゼリフがスッキリはまります。
今のところ、今回のシリーズで完結でしょうか。
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[投稿:2019-05-29 01:59:25] [修正:2019-05-29 01:59:25] [このレビューのURL]
6点 花田少年史
小学生が主人公ということ、作者が女性ということ
もあって、ストーリーはやや幼稚ですし、
ドタバタした騒動も鼻につく感じです。
しかし、この世に想念を残す霊が中心になるテーマ
ですので、最後は共感を覚える感動が残ります。
特に、5巻番外編の2つの作品は、印象的なお話で締めくくっています。
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[投稿:2019-05-19 13:51:24] [修正:2019-05-19 13:51:24] [このレビューのURL]
8点 さよならもいわずに
最愛の人を失うこと。
若い頃なら、親。親になれば、子。壮年期には、伴侶。
想像するだけで、人生の意味を失うことでしょう。
こんな経験は、それほど多くの人がするわけではないけれど、
生きていく中で、仕方なく受け止めるしかないことでしょう。
慟哭。
これを作品にしようという気持ちは、プロだからなのでしょうか?
そうではなく、その傷が癒えて、
振り返る自分は別の人生が歩めているから、と信じたいです。
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[投稿:2019-05-17 01:30:46] [修正:2019-05-17 01:30:46] [このレビューのURL]
5点 ギャンブルレーサー
競輪選手関優勝の痛快人生が主軸です。
善悪に対するモラルはほとんどストーリー上に現れる
ことがない点で、大人の漫画です。
とにかくギャンブルでもレースでも勝つことが全てに優先されます。
徹底して勝負に執着するという価値観の中で、変なこだわりや
滑稽な行動で笑いを表現するのですから、不思議な世界です。
通算46巻、18年にわたる連載で、さらに続編が支持された
大作ですが、全てを読み切るにはパワーが要りそうです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2019-05-16 19:34:02] [修正:2019-05-16 19:34:02] [このレビューのURL]
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