「朔太」さんのページ
- ユーザ情報
- 0000年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- http://
- アクセス数
- 750639
- 自己紹介
- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

6点 エクセル・サーガ
登場する女性は、全て巨乳美女です。
それでも、キャラの違いが際立っており、見分けが
つく描画力は立派なものです。
特にお気に入りは、病弱で吐血と卒倒が日常だけれど
不死身のハイアット譲です。エクセル譲の小市民的な
節約精神や天然ボケぶりも好きです。
これらのお色気たっぷりだけどエッチなシーンは
一切出てきません。巨乳美女たちが、醸し出す
バタバタ劇が独自な世界を提供してくれています。
当初10巻程度は、間違いなくギャグ漫画という
立ち位置でした。ですから読み手も多少の矛盾や
疑問(アクロスという秘密結社の構成員は4名だけ
なのに、イルパラッツォへの異常な忠誠心の根拠、
経緯・・・などなどキリがない)は、ギャグなんだ
からという理由で置き去りにしても平気でした。
しかし、11巻あたりからストーリー臭もさせつつ、
登場人物のインターラクションを絡めてきます。
極めつきはエクセル譲の記憶喪失と偽者を出して
きました。このあたりで、ただのドタバタ劇に成り
下がってしまいました。ここは残念でした。
とはいえ、最初に言いました通り、巨乳美女たちの
作るドタバタはそれはそれで、これまでにない
テイストでしたので、なんだかんだ言いつつ
20巻まで読みました。
ちなみに表題は「エクセル・サーガ」ではなく、
「エクセル(ハート文字)サーガ」が正しいらしいです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-07-24 22:35:03] [修正:2016-07-24 22:37:00] [このレビューのURL]
下宿先の黒髭荘の住人は、葛木信二郎を除いて
全員が妖怪でありまして、彼らとの共同生活の中で
くりなす日常生活のお話です。
特段に大きな事件が起きるわけでもなく、
管理人さんの尋さんとの淡い恋愛事情が話の中心に
なってきます。
なので一層日常話の色合いが濃くなってきました。
大正ロマンの世界を背景にしたおどろおどしい
奇怪さを利用していること、一方で妖怪といえども
人間に恋心を抱いたり、感情的には人間と変わらず
変身能力を持っているだけというような
可愛らしい設定になっており、やや少女漫画的な
優しさが全体の雰囲気として出ています。
折角の設定でしたが、もう少し刺激的な日常を
展開できる可能性もあっただけに惜しまれます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-07-19 05:48:41] [修正:2016-07-19 05:48:41] [このレビューのURL]
7点 最上の命医
外科の中でも小児外科という極めてマイナーな医療
分野の小児外科医のスーパーな活躍が主題です。
「小児外科医は子供達の命を救うだけではなく、
その子が未来に出会う仲間や子孫たち…すなわち
無限の樹形図を救っている」という高邁なポリシーの
持ち主が主人公です。
意味するところは、目の前の患者の命を救うと同時に、
患者の関係者、医療関係者の未来に影響を残して
いこうという考えが基盤にあります。
まさに最上の医師と言えます。
同時に最新の外科知識と、特に最新の外科テクニック
が駆使されて、これまでの外科の常識を打ち破りながら、
スーパーな活躍を見せるところが痛快です。
一方で、医療界のヒエラルキーを背景に権力闘争が
8巻まで常に展開されており、医療界の裏側を見せつつ、
最上の真逆の医療界の現実を投影します。
実際のところ、大病院は有力大学による系列化が
存在することは、今や誰でも知っていることですね。
この権力的な構造の維持は、医療現場で患者の
利益に優先されているらしいことも知っています。
このような問題を深刻化しないで、権力側を主人公の
最上の命医の抵抗勢力として描かれている上に、
これと対抗し、やがて勝利します。
このあたりはやはり漫画と言わざるを得ないですが。
いずれにしても少年誌に掲載するには、高すぎる
医療の最新知識と医療といっても外科に特化した扱いが、
読者の一部には関心が持てなくすることもあるでしょう。
綿密な取材と研究で構成された原作と編集者
(K担当が何度も紹介されるので、中心的役割を担って
いるのでしょう)、橋口たかし氏の執念のような
思い入れが良く伝わってくる漫画でした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-07-08 21:27:17] [修正:2016-07-08 21:27:17] [このレビューのURL]
7点 サヤビト
兵器として生まれた人造人間サヤビト。
主人との契約によってしか生きられない運命の中で、
ロボットとして生きるには、感情も心も意思も
寿命すらあるサヤビト。
彼らと人間の間に絆があれば、時にドラマが
生まれるというお話です。
古くはアトムが50年前に描かれた時には、
意志あるロボットの悲哀が時折表現されていました。
本編は50年の進化を経て、感情の機微と襞がほぼ完成
形として再定義されたかのような印象を持ちます。
読み切り1話の形式ですので、どこから読んでも
ドラマとして堪能できました。
特に三巻“エピソード9道に迷って”では、
本来の主役不在ですが、作者の書きたい主題が
表現されたように思います。
本作品のエッセンスが凝縮した渾身の作品だったので、
この1篇では9点くらい差し上げたいと思いました。
月刊誌2年間の連載。偶然に遭遇した上々の良作です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-07-02 18:17:58] [修正:2016-07-02 18:20:40] [このレビューのURL]
6点 まっすぐにいこう。
中学生以上高校生未満のラブコメの王道とはいえ、
“新鮮な空気を放出し続ける古典的カップル”の
秋吉と郁ちゃんは、万人に支持される学生
カップルの鏡と言えそう。
そこに第一人称で二人の舞台廻しとして、
雑種犬マメタロウがしっかり存在している。
むしろ、マメタロウが主人公なのだが、
彼の目を通した二人の微笑ましい日常が
メインシナリオだ。
なるほど古典的ラブコメだが、いつの時代にも
支持されるだろう素地があって、何回読み
返してもほっこりとした気持ちになる。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-06-28 23:24:41] [修正:2016-06-28 23:24:41] [このレビューのURL]
4点 新約「巨人の星」花形
“勿体ない”の一言でしょう。
花形満をリメイクするというだけでニュースになる
ほどの価値ある食材を準備し、期待は高まるばかりの
最上の舞台が用意されたにも関わらず、
そこで料理されたのはどこかで見たことや
聞いたことのあるインスタントラーメンでした。
プロセスや結末まで知っている読者にとっては、
二度目のリメイク作品で期待するのは、
花形満の知られざる半生であったはずです。
星飛雄馬がいかなる生涯を経て、天才となったかは
知っていても、一方の天才の生涯もいかなる
プロセスを経たのか、
誰にでも分かるこの簡単な一点で勝負する
だけだったはずなのに・・・。
スピンアウト作品は、本作を超えられないのは
知っていますが、50年以上前の作品なんですから、
もっと大胆にチャレンジしてほしかったです。
9巻にて撤退します。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-06-25 14:08:59] [修正:2016-06-25 14:08:59] [このレビューのURL]
5点 DESIRE
こんなに都合よくいくわけがないのは承知で、
男性の共通の夢を叶えましょうという意味の表題と
理解しました。
毎回、異なる背景や状況の設定はマンネリが少なく
感心しました。
マネキンに2日の命が宿って、人間化し戻っていく
お話しなどは印象に残ります。
たった2,3冊だけを手に取った感想ですが、
絵も綺麗です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-06-22 21:31:24] [修正:2016-06-22 21:31:24] [このレビューのURL]
5点 聖☆おにいさん
ブッダとイエスにまつわるエピソードをしっかり知っていないと
笑えません。
いや知っていても笑いが限定的で、マニアックな匂いが鼻につく
感じがしてしまいます。
お試しで3巻まで読みましたが、延々と同じギャグが続いていく
ような飽きがきました。
連載雑誌で毎号楽しむべきもので、単行本で一気読みはつらい
かも、でした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-06-21 21:44:20] [修正:2016-06-21 21:44:20] [このレビューのURL]
7点 ネオ・ファウスト
天才手塚の生涯をとらえて離さなかった、文字通りライフワークとしての
テーマが、「火の鳥」とは別に「ファウスト」であったことを
最近になって知った。
1950年ファウストを出した手塚は22歳、学生の身である。
ゲーテとの出会いにより強いインスパイアを受けたであろう学生手塚の
心に完全燃焼できない自分を見出したのではないか。
21年後、百物語という日本の戦国時代を背景にした和製ファウストを
再生させるに至るのが、その証左である。
それからさらに17年後の1988年、熟成された思いをネオ・ファウスト
という長編で集大成として決着をつけようとしたのではないか。
しかし、1989年に断筆するに至り、構想は夢の途中となった。
火の鳥にも共通するが、ネオ・ファウストについても、手塚は果たして
完成させるつもりがあっただろうか?
いつまで行っても人間とは、時間とは、宇宙とは発散し続けるものであり、
また輪廻転生によりくだらなくも永遠に繰り返し営みを継続していく
ものと言わんばかりである。
とはいえ、その中で小さく花咲く人間ドラマはなんと可愛らしくもあり、
ひ弱くも悲しい。
現代の漫画は相当エンターテイメントに優れ、起承転結と意外性に富み
素晴らしい発展を遂げたが、一方で淡々と流れていく手塚ドラマを
見ていると、そんな感慨を持ってしまう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-06-20 05:43:05] [修正:2016-06-20 05:43:05] [このレビューのURL]
5点 マンガで分かる心療内科
診療士さんと美人看護婦さんが、心療内科というよりメンタルテーマ一つを
選んで、漫才風ボケとツッコミで掛け合いをするパターンが繰り返されます。
これはもう、定型になっていて、自己紹介から始まるパターンすら、
マンネリ化が痛いくらいです。
登場人物は少しずつ増やさないとネタに困るので、看護婦さんの家族が順番に
登場してきます。姉二人、両親、祖父・・・。全員変人です。
特徴的なのは、エロ、変態ネタを必ず絡ませてくるところです。
心理学を扱うと行動は潜在的なところで性的嗜好に繋がってくることが
あるからなのでしょうか。
あるいは、単にエロネタ以外の笑いがとれないせいなのでしょうか。
いずれにしても、最初の数話は面白く読めたのですが、毎回定型になっています
ので、それ以上は食傷気味になってきました。
心療内科やメンタルの知識としても、とても浅いものですので、単行本で
まとめて読む意味はあまりありません。
ということで、4巻まで読みましたが、これ以上は要らないかな。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-06-15 18:46:19] [修正:2016-06-15 18:46:19] [このレビューのURL]
月別のレビュー表示
- 月指定なし
- 2010年01月 - 7件
- 2010年02月 - 3件
- 2010年06月 - 3件
- 2010年07月 - 5件
- 2010年08月 - 4件
- 2010年09月 - 13件
- 2010年10月 - 2件
- 2010年11月 - 4件
- 2010年12月 - 5件
- 2011年01月 - 11件
- 2011年02月 - 1件
- 2011年04月 - 3件
- 2011年05月 - 2件
- 2011年07月 - 2件
- 2011年08月 - 5件
- 2011年09月 - 3件
- 2011年10月 - 1件
- 2011年11月 - 1件
- 2011年12月 - 2件
- 2012年01月 - 4件
- 2012年02月 - 2件
- 2012年03月 - 2件
- 2012年04月 - 2件
- 2012年05月 - 2件
- 2012年06月 - 2件
- 2012年07月 - 1件
- 2012年08月 - 2件
- 2012年09月 - 5件
- 2012年10月 - 1件
- 2012年11月 - 7件
- 2012年12月 - 2件
- 2013年01月 - 3件
- 2013年02月 - 1件
- 2013年03月 - 1件
- 2013年04月 - 1件
- 2013年05月 - 4件
- 2013年06月 - 3件
- 2013年07月 - 3件
- 2013年08月 - 4件
- 2013年09月 - 1件
- 2013年10月 - 3件
- 2013年11月 - 2件
- 2013年12月 - 2件
- 2014年01月 - 3件
- 2014年02月 - 1件
- 2014年03月 - 1件
- 2014年04月 - 1件
- 2014年05月 - 1件
- 2014年06月 - 2件
- 2014年07月 - 2件
- 2014年08月 - 6件
- 2014年09月 - 2件
- 2014年10月 - 1件
- 2014年11月 - 5件
- 2014年12月 - 2件
- 2015年01月 - 3件
- 2015年02月 - 2件
- 2015年03月 - 3件
- 2015年04月 - 1件
- 2015年05月 - 2件
- 2015年06月 - 3件
- 2015年07月 - 2件
- 2015年08月 - 4件
- 2015年09月 - 2件
- 2015年10月 - 3件
- 2015年11月 - 3件
- 2015年12月 - 5件
- 2016年01月 - 7件
- 2016年02月 - 7件
- 2016年03月 - 2件
- 2016年04月 - 8件
- 2016年05月 - 8件
- 2016年06月 - 9件
- 2016年07月 - 7件
- 2016年08月 - 6件
- 2016年09月 - 9件
- 2016年10月 - 7件
- 2016年11月 - 8件
- 2016年12月 - 6件
- 2017年01月 - 6件
- 2017年02月 - 4件
- 2017年03月 - 6件
- 2017年04月 - 7件
- 2017年05月 - 7件
- 2017年06月 - 7件
- 2017年07月 - 6件
- 2017年08月 - 8件
- 2017年09月 - 8件
- 2017年10月 - 6件
- 2017年11月 - 6件
- 2017年12月 - 5件
- 2018年01月 - 7件
- 2018年02月 - 3件
- 2018年03月 - 4件
- 2018年04月 - 1件
- 2018年05月 - 4件
- 2018年06月 - 3件
- 2018年07月 - 4件
- 2018年08月 - 3件
- 2018年09月 - 4件
- 2018年10月 - 4件
- 2018年11月 - 1件
- 2018年12月 - 6件
- 2019年01月 - 5件
- 2019年02月 - 2件
- 2019年03月 - 2件
- 2019年04月 - 3件
- 2019年05月 - 5件
- 2019年06月 - 5件
- 2019年07月 - 5件
- 2019年08月 - 4件
- 2019年09月 - 3件
- 2019年10月 - 2件
- 2019年11月 - 3件
- 2019年12月 - 5件
- 2020年01月 - 3件
- 2020年02月 - 3件
- 2020年03月 - 4件
- 2020年04月 - 4件
- 2020年05月 - 9件
- 2020年06月 - 6件
- 2020年07月 - 5件
- 2020年08月 - 8件
- 2020年09月 - 3件
- 2020年10月 - 4件
- 2020年11月 - 5件
- 2020年12月 - 2件
- 2021年01月 - 6件
- 2021年02月 - 3件
- 2021年03月 - 5件
- 2021年04月 - 6件
- 2021年05月 - 5件
- 2021年06月 - 6件
- 2021年07月 - 8件
- 2021年08月 - 8件
- 2021年09月 - 7件
- 2021年10月 - 9件
- 2021年11月 - 8件
- 2021年12月 - 8件
- 2022年01月 - 7件
- 2022年02月 - 6件
- 2022年03月 - 2件
- 2022年04月 - 6件
- 2022年05月 - 9件
- 2022年06月 - 7件
- 2022年07月 - 9件
- 2022年08月 - 7件
- 2022年09月 - 6件
- 2022年10月 - 6件
- 2022年11月 - 8件
- 2022年12月 - 9件
- 2023年01月 - 8件
- 2023年02月 - 4件
- 2023年03月 - 6件
- 2023年04月 - 5件
- 2023年05月 - 5件
- 2023年06月 - 1件
- 2023年07月 - 6件
- 2023年08月 - 4件
- 2023年09月 - 3件
- 2023年10月 - 4件
- 2023年11月 - 5件
- 2023年12月 - 7件
- 2024年01月 - 6件
- 2024年02月 - 3件
- 2024年03月 - 6件
- 2024年04月 - 6件
- 2024年05月 - 7件
- 2024年06月 - 7件
- 2024年07月 - 7件
- 2024年08月 - 7件
- 2024年09月 - 8件
- 2024年10月 - 6件
- 2024年11月 - 5件
- 2024年12月 - 9件
- 2025年01月 - 6件
- 2025年02月 - 4件
- 2025年03月 - 5件
- 2025年04月 - 6件
- 2025年05月 - 4件