「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

5点 HORIZON
イントロダクションとなる第一話は、なかなか迫力の
ある出来栄えでした。
命知らずの男たちの物語が始まるのかと思いきや、
第二話以降はぬるい学園ものに急展開していきます。
テンションの高さが次第に落ちていくという、期待外れの展開でした。
しかし、シーンごとの登場人物の個性は、しっかり表現
されており、全体の印象は悪くなかったです。
ここでの面白さは、次の「ガンバ!」に継続されていきます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-08-02 03:06:45] [修正:2021-08-02 03:06:45] [このレビューのURL]
10点 GIANT KILLING
プロフットボールのコーチが主人公に間違いないのですが、
これまでにないスポーツの世界を斬新に切り込んでいます。
ひとりのファンタジスタが選手として挫折し、英国でコーチとして
原点に立って、物語が始まります。
主人公を基軸にして、選手の立場から、球団経営側から、
スタッフから、サポーター、敵役の立場から、ドラマを描いていますので、
あまり例を見ない面白さです。
全ての登場人物に共通しているのは、人生をフットボールに
全力で賭けていること、全員が熱いです。
選手の個性も強いですから、コーチ達海の戦略や作戦も読者は
共有でき、納得感が大きいです。
もちろん、ワクワク感がピークになるのは、強いチームに立ち向かう試合。明らかに力の差がある敵に向かう試合で、選手が突然覚醒し、
勝利を得るシーンではあります。
タイトルも、そこを狙っていますからね。
しかし、この作品の飽きさせないところは、試合の間の
チームの立て直しのドラマなんですね。
私のお気に入りは、30巻?33巻あたりの達海の振る舞いですね。
3連敗した後のコーチは、現実にもあり得ることですが、
恐らく危機感をあおったり、脅したり、選手の入れ替えをしたり、
とにかく選手の尻を叩くことを考えますよね。
達海はどうしたか?
結果的に、読者を含めて、チームは完全に前を向くようになります。
納得性が高いです。
ぜひ、ここのところを堪能してほしいです。
組織運営やマネージメント、リーダーやキャプテンの立場にある人は、必読です。
35巻まで。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-07-22 08:03:51] [修正:2021-07-22 08:03:51] [このレビューのURL]
9点 血界戦線
なかなかの傑作です。
特有の世界観がまず目を見張ります。
人界と異界が交わる街という設定は、私にとってとても新鮮です。
異界と言い切らないで人類との接点を摩訶不思議に描く。
超能力でも吸血鬼でもなんでもありの世界です。
異常世界中で、超絶な戦闘能力を有する秘密結社ライブラの
メンバー達の個性が光ります。
その中にあって、普通の青年レオナルドの普通の感情、
普通の苦しみが異常世界にあって対比関係にあり、
とてもヒューマンな役割を果たしています。
それぞれのストーリーは、良く練られたシナリオの下に、
登場人物のそれぞれの事情を絡めたドラマ仕立てになっており、
一個の映画や小説にも匹敵する内容の濃いものです。
あまりにも伏線が見事なので、1回読んだだけでは、
最初のエピソードの意味が理解できなかったりもします。
しかし、読み返してみると最初からキチンと仕組まれた
ドラマであることがやっと理解できるほど、
巧妙な構成になっていることが多いです。
内藤さんはきっとシナリオライターとしても成功を収めた
才能を持っておられます。
新しいタイプのSF&ヒューマンドラマを体験できました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2021-07-19 06:13:07] [修正:2021-07-19 06:13:07] [このレビューのURL]
3点 血の轍
テーマは、母子相関か、あるいは、壊れる人格か。
狂気と異常な親子偏執愛も絡んで、どこに焦点が
合っているのか判然としない。
先を読めば、これも明らかになってくるのだろうか。
しかし、3巻まで読み進めても、事件が一つあっただけで、
遅々として展開しない。
興味が続かないのは、母の狂気の原因と子の恐れる
気持ちが理解できないためと思う。
残念だが、ここで撤退を決めた。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-07-15 07:33:33] [修正:2021-07-15 07:33:33] [このレビューのURL]
6点 クピドの悪戯「虹玉」
紅玉という虚構の病気の設定以外は、極めてリアルな青年の恋愛物語です。
恋愛あるあるがたんまり出てきていて、ここでのレビューでも
そのあるある一個ごとに共感しているのがおかしかったです。
(いつの間にか、頭を打っているシーンとか)
怜子に一途に恋する睦月も、妊娠疑惑から一気に豹変する怜子も、
これに右往左往する睦月も実にリアルです。
理性ある大人なら絶対に理解できない一連の行動も、
青年期だからこそやっちゃってる感じが、ものすごく分かります。
絵はとても上手ですね。特に、女性の体の美しさ、美人顔の
書き分けが、とても上手いです。
ランキング1位候補じゃないですかね?
一つだけディスりますと、タイトルの紅玉の設定がとても良いのに、
メインシナリオにほとんど絡まないですよね。
要ります?というか、せっかくの設定なのに、活かされていなかったのが
残念でした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-07-14 06:53:10] [修正:2021-07-14 06:53:10] [このレビューのURL]
5点 衛府の七忍
面白い設定と豊富な古語知識とうん蓄のおかげで、
つかみはOKかと思います。
つまるところ、怨忍ができあがるまでの経緯が、
関心を引きます。
山口氏の個性的な描画は、好き嫌いが激しいでしょう。
特に、残虐なシーンは、迫力があり過ぎて、
直視できないものがあります。
独特の世界観は、人を選ぶかもしれません。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-07-12 07:32:14] [修正:2021-07-12 07:32:14] [このレビューのURL]
4点 うしおととら 外伝
長飛丸が歴史の至るところに出現する、長寿の化け物
という設定がよく活きていました。
うしおととらのファンしたら、高い評価になるのは
当然だと思います。
しかし、残念ながら本編以上に、特によくできた話は
なかったように思いました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-07-11 09:04:08] [修正:2021-07-11 09:04:08] [このレビューのURL]
7点 MASTERキートン
考古学者としてのキートン以上に、保険調査員としての
キートンがドラマ性があります。さらに元SASの軍隊経験
があり、闘争スキルが抜群な三面性が、最大の魅力ですね。
一回一回のストーリーの品質は高く、名作と呼ばれても
不思議はありません。
しかし、西洋史、特に英国史のうんちくが心地良いと
感じるか、どうかで評価が分かれそうです。
確かに、相当専門的な知識に裏付けられている背景が、
事件に上手く絡んできます。
しかし、人によっては読み飛ばしている可能性もありそうです。
浦沢直樹氏の代表的傑作の一つですね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-07-05 07:59:51] [修正:2021-07-05 07:59:51] [このレビューのURL]
10点 春風のスネグラチカ
何とも言えない上品な文芸作品に接することができた余韻が残ります。
まず、洋風名画に匹敵するような美しい描画力です。
車椅子の少女ビエールカの美しさは目を見張ります。
沙村の描画力、構図の美しさは、絵描きとしても成功していたと思われます。
次に、ロシア革命直後の混乱した圧政下の非道理不尽な世界を背景に、
謎がかった少女と従者の不思議な取り合わせという人物設定の妙、
没落貴族や王家生き残りという歴史的史実の絡め方など、
小説としても興味をそそる内容で、展開もスリリングです。
魅力的な人物も散りばらめられており、文章化、映像化しても
一定の成果が得られることが期待できるような内容です。
さらに、読後に感じるのが、タイトルのすばらしさです。
春風のイメージとはかけ離れた全般の印象が、
最後のシーンですべて決着してしまいます。
最後のシーンまで計算し尽くした上で、作品タイトルを
決めていたのでしょうか。
してやられた感で満載になりました。
すべての点で、漫画としての最高のレベルにありますので、
10点をつけざるを得ません。
今後の沙村広明さんの活躍に目が離せません。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-07-04 07:49:59] [修正:2021-07-04 07:49:59] [このレビューのURL]
6点 うしおととら
高い評価の作品でしたので、いつか読みたいと思っていましたが、
ようやくその機会を得ました。
今や、藤田和日郎氏の本作品は、レジェンドとなったような気がします。
ここでのレビューも高い評価を得ています。
壮大なスケールの妖合戦や時間の往来で、四次元の深みを出しています。
ベースになっているのは、主人公うしおの絶対的な人間愛で、
軸がぶれません。
愚直で真っすぐな思いと行動で、あらゆる人間、妖までも、心が
溶かされてしまいます。
とらは、対極にあって、悪行の権化ではありましたが、
うしおとの出会いにより、やはり心が溶かされていきます。
そのプロセスが好評を博したのでしょう。
特に、最終巻近くになりますと、白面の者というラスボス、
最強の敵との決戦への期待が膨らんできます。
秒読みが始まりますが、最後はまだまだやって来てほしくないと
いう気にすらなります。大作にふさわしい大団円でした。
しかし、私は個人的にはちょっと合わない点を感じましたので、
マイナス4点をつけています。
一つは、うしおの真っすぐな愚直さは、説得力に欠けることですね。
大局感に立つと、目の前の小さな犠牲はやむなしとなるのですが、
そこは選択できないうしおに、ちょっとイラついてしまいます。
ヒーローの正義というのは、そういうものなんでしょうが、
調子良く事態が好転するのは納得できません。
もう一つは、普段は絵の下手な作品もたいてい受け入れる私ですが、
藤田氏の絵はところどころで、理解不能になるので、好きになれません。
また、女性の書き分けができておらず、ザンバラ髪の女性が多いので、
ヒロイン達をちっとも美しく感じないのです。
私だけでしょうか?
この辺りは、個人的好みかもしれませんが。
全巻読破しました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-06-27 07:05:29] [修正:2021-06-27 07:05:29] [このレビューのURL]
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