「朔太」さんのページ

総レビュー数: 821レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

TVドラマの方を先に見てしまいましたが、原作にほとんど
忠実な描き方をしていることに後で気づきました。
原作に流れるゆったりとした時間、幸福感を損なわない撮り方でした。
ということは、原作のそこがTVを通じて支持されたということ。

とはいえ、医療漫画なので緊迫した手術シーンはつきもので、
こんな天才外科医は、そんなにいないだろというぐらい
神がかり的な医術です。
一息ついては新たな事件が起こり、一息ついては新たな
深刻な病気という繰り返しがマンネリ感をだしているのですが、
離島ならではの癒し感が好きです。

追記
改めて三度目の読み返しです。
いいですね。
何度読んでも、心を揺さぶられます。

本土の大学病院を中心とした嘘くさい医療の実態は、ほとんど
事実に近いものだし、世間からスポイルされる側の人間の
心情が負の世界であるならば、古志木島のコトーや星野彩佳の
持つ優しさはまさに正の人間世界だと思えます。
島の人間を決して美化せず、それでも限りない優しさを表現
できる本作品は、まだまだ何度でも読み返したくなりそうです。
25巻まで。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-22 19:30:25] [修正:2021-09-15 09:46:30] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

貴志祐介氏の同名の小説が原作です。
初めて映画を見た時は、衝撃的でしたので、漫画も
読んでみることにしました。
当然ながら概ね展開が予測できましたが、三巻辺りまでは
様々な小さな悪事が積み重なっていくところは、
知能犯の手口を知り得て興味が深まります。
ただ、善良そうな主人公の正体が、意外に早い時点で
露見してしまうのは、もったいない気がしました。

原作を読まないで、かつ映画も見ない方が、本作品を
楽しめたようにも思えます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-09-06 04:36:35] [修正:2021-09-06 04:36:35] [このレビューのURL]

両親に自分が悪魔に売られて、という、いきなりの
設定から始まります。
ここだけでもそれなりのストーリになりそうですが、
暗くなるだけなのですっ飛ばして、買った悪魔の孫に
なるところから、悪魔学校に入学するという怒涛の
展開がよろしい。

ギャグ漫画としては、笑いのレベルは相当低い(3点)ですが、
それなりのストーリーも楽しめて結構です。
位階や悪周期といった新しいアイデアをどんどん入れて
くるところで、努力を感じさせます。

トキワ荘プロジェクト出身者らしく、少年向け漫画として王道を行きます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-09-03 01:10:52] [修正:2021-09-03 01:10:52] [このレビューのURL]

6点 BIOMEGA

第一巻で圧倒的な力で引き込まれました。
何と言っても、主人公の操るAIバイクが、疾走感を
200%表現できています。
各ページで、バイクの疾走する音が聞こえてきました。
もちろん、現代の燃焼系エンジン音ではなく、
シュルシュルという加速音です。
それほどに絵が上手い。

ストーリーへの入りが分かりやすく、程よいレベルの
SF設定でしたが、回を追うごとに、敵味方が混線して
きて、展開についていけなくなってしましました。
単に私の理解不足かもしれませんが、読者を置いてき
ぼりにしていることは否めません。
5巻辺りでは地球外に話が飛躍してしまい、世界観の
次元が拡大してしまいました。
人を選ぶ作品でしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-08-31 03:21:25] [修正:2021-08-31 03:21:25] [このレビューのURL]

当初の過酷なお仕事を自虐的に笑いとばすハナのキャラが
魅力でした。それでもオフには、男漁りもする女医の世界で
良かったのではないですか?

同僚の医局長(とはいえ、大学に戻ればただの准講師)、
トラウマを抱える元凄腕医師、大学からやって来たセカ中の
自意識過剰医師など多彩な脇役も魅力的です。
医療漫画の中では、とてもニッチで、大概の人には新鮮で
ほとんど知識のない分野なので、途中までは引き込まれました。
途中からは、ここまで専門用語を連発して、しかも説明なし
かよ、という不満がたまってきましたね。

巨乳を強調した画風、コメディタッチのドラマと専門用語の
乱発とのバランスの悪さを感じてしまいました。
地味な割に、いかに過酷な仕事かを強調し過ぎていませんかね。
そこが、本作品の売りなんですが、三巻辺りで、
鼻につきだしました。

「3500万円もらってもやりたくない仕事。麻酔科医」の
キャッチコピーは、いかにもキャッチーですね。
そこを言われれば言われるほど、そんなに過酷か?
難しい仕事か?という疑念も湧いて来てしまいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-08-22 09:09:58] [修正:2021-08-22 09:09:58] [このレビューのURL]

壮大な歴史物語にゴーストを絡めた読み応えのある大作です。
クリミア戦争におけるナイチンゲールの活躍は
レジェンドになっています。
地上の天使の活躍を押し付けがましくなく、人間臭さを
出しながら、表現されています。
また、表題通りゴーストとレディの通い合う心の姿は、
舞台劇を見るように迫力があり、説得力のある美しい
物語に仕上がっています。

軍事・風俗に関する考証も十分に準備が行き届き、
大仕掛けの風格ある作品です。
藤田氏の作品の中でも、最上の出来栄えと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-08-17 07:08:02] [修正:2021-08-17 07:08:02] [このレビューのURL]

前作ソウルリヴァイヴァーの時も原作は藤沢とおる氏
だったようで、今度は自身が焼き直しされたようです。
前作同様の設定で、死界を自由に行き来できる能力者
たちのお話です。
沖縄を舞台にしたので、SOUTHということなんでしょうが、
基軸はその能力を悪用しようとする者との戦いになって
おり、前作とほとんどテイストは変わりません。
むしろ、人間同士の戦いですから、スケールが
小さくなったように感じています。

すばらしい設定を活かしたもっと面白い話が作れそうな
気がするだけに、もったいないの感が否めませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-08-16 07:56:40] [修正:2021-08-16 07:56:40] [このレビューのURL]

内容を褒めるレビューを見て、試し読みをしましたが、
一向に面白さが分からないまま終わりました。
今や特段に特別視されていないSMの世界を紹介したいのか、
その特殊な世界でのし上がっていく女性のバトルを描きたいのか、
焦点が定まらない印象です。
引き込まれる人もいるようですが、私には退屈な作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-08-14 16:43:28] [修正:2021-08-14 16:43:28] [このレビューのURL]

いわゆる地獄を108階の階層を持つ死界とし、1回死ねば
階層を一つ降り、それを繰り返すことで最後には無に
帰する、という設定が、コアなアイデアです。

死界と現界を行き来できる能力者たちの戦争、バトルが
中心となるストーリーです。
なかなか面白い設定ですので、どんどん興味が深くなり、
読み進めることができます。
主人公たちのキャラやサブキャラも良く、敵味方、
双方のラスボスもなかなか迫力があります。

ただ、設定がすばらしいだけに、これを活かした
ドラマが生まれることを期待しましたが、
それほどの展開はなかったのが残念でした。
なぜ、死界に来たか、なぜ番人になったかといった
エピソードが随時挿入されるのですが、特段に
面白いものはなく、要らなかったかなと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-08-11 09:07:53] [修正:2021-08-11 09:07:53] [このレビューのURL]

男性でも読みやすい高校生の恋愛物語です。
男性がカラッとしてる性格なので救われていますが、
いわゆるイケメンでモテモテ3高男子なんで、
余裕をもって主人公の女子を扱っている感じです。
ここまで一方的に男性に優位性がある場合には、
ちょっと一般的には女性は不幸になるのが世の常です。

こんなにイカす男性なのに、こんなにダメな私でも、
こんなに沢山のライバルがいるのに、
それでも彼は私のことだけを考えてくれている・・・、
なんて幸せなの。
っていう内容の恋愛漫画でした。

ちょっと現実的ではないですが、少女の理想なんでしょうか。
2巻で撤退します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-08-08 08:26:04] [修正:2021-08-08 08:26:04] [このレビューのURL]

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