「朔太」さんのページ

総レビュー数: 821レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

題名の意味が本作品の全てです。
お色気満載でコミカルかつドタバタ劇で展開します。
描画が見やすく綺麗ですので、時間潰し程度には十分な漫画でした。

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[投稿:2024-12-18 10:45:27] [修正:2024-12-18 10:45:27] [このレビューのURL]

3点 MF輝平

サッカー漫画としての創成期に存在した作品でしょうか。
今となっては、はっきり言ってとても陳腐です。
しかし、時代を考えれば止むを得ないところでしょうか。
以降の作品に幾分の影響も与えた可能性もあります。

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[投稿:2024-12-14 11:16:28] [修正:2024-12-14 11:16:28] [このレビューのURL]

漫才師島田洋七氏の原作は、昔読んだことがあって、ドラマか映画も
見たような記憶がありました。
最初の数巻は原作に忠実に展開していますが、11巻という長編の中では、
ストーリーも絶対に不足しますので、相当に石川氏の創作が入ってきます。
背景と状況だけ借りた新たな石川氏のがばいが、とても良いです。

時折、挿入される広島に住む母への憧憬、兄との思いやりなどは、
子供なりの健気さがとても良いです。
やはり子供は田舎の自然の中で豊かに育てるに越したことはないと
納得させられます。
もっと言えば、貧乏こそ最大の教育かも知れません。
生活の安定と引き換えに、人間は次の欲望のために豊かな心を失うのです。
青年誌に連載されましたが、このまま少年誌に転載して欲しい作品ですね。

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[投稿:2024-12-07 11:44:55] [修正:2024-12-07 11:44:55] [このレビューのURL]

70歳の超高齢出産をテーマにしており、ちょっとそれはSFでしょう
という最初の印象から始まります。
老人が慣れない出産、子育てであたふたと奮闘する内容かと想像しますよね。
まあ、当然それもあるのですが、新しい生命が誕生する意味、それが人間に
与える希望について、描かれています。

生きては死に、また生まれる人間の営みの繰り返しが無駄に思える日々も
誰しもありますよね。
どんな生物もその繰り返しで生をつないでいるのと、人間も変わらないんだと。
でも、それは意味のないことではないのかと、ちょっと思い直させてくれる作品ですね。
高齢者の出産・育児が、人生の価値の再発見につながるなんて、少しも思わ
なかったもので、意表を突かれたようなサプライズでした。

最後に、作品中のセリフを一つ抜粋します。子育ての極意かと思ったもので。
母「わたしは何を焦っているのだろう。勝手にゴールを決めて、必死に一日を
  終わらせようとして。それはこの子の今より大切なことかしら。
  ときどき忘れそうになるけど、私たちはこの瞬間を望んでいた・・。
  ずっとずっと昔から・・。」

これから子育てを始める人にも読んでほしい良作だと思います。

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[投稿:2024-11-30 10:11:33] [修正:2024-11-30 10:11:33] [このレビューのURL]

プロレスが最も輝いていた時代のプロレス賛歌である。
この作品が世に出た1980年代に猪木とアリ戦から異種競技対抗戦が始まった。
今やエンターテイメントとしてのプロレス興行は誰もが知る所だが、
1960年代を生きた祖父の時代には本気ガチンコ勝負と観客は熱狂していたらしい。

この作品もその観客が敢えて騙された風を装ったまま、原作梶原一騎氏の
手による創作物語を愉しむのである。
しかし、フィクションと知りつつ、現在の読み手はなかなか楽しめない。
例えば、馬場と猪木が何故決裂したのか、日本プロレスから全日本や新日本など
へ何故分裂したのかについて、本当の史実を残して欲しいのだが、
馬場や猪木を神格化する立場ではなかなか真実は語れまい。

そういう意味では、プロレスの記録としての価値も、創作部分が邪魔して
あまり高くないような気がする。

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[投稿:2024-11-25 09:03:18] [修正:2024-11-25 09:03:18] [このレビューのURL]

知人の若い20代の女性が同様な病気のため、半年ほど入院治療されました。
入院以前の彼女は、一流大企業で将来を嘱望されるくらいのエリートウーマンで、
経済的だけでなく結婚生活も得て順風満帆に見えていました。

なのに、ある日破綻の日が来て、錯乱状態になって1週間ほど家出をしました。
とてもそのギャップが信じられず、未だに人間の底知れぬ闇のようなものが
私の中に残っています。
その疑問に応えてくれることを期待して、この作品を読んでみました。
なるほど、3回の自殺未遂の原因や経緯は理解できました。
さらには、人間との繋がりの希薄さが原因と自己分析されています。

しかし、最終話では「病気と障害を持つ私に必要だったのは、生きられるだけの
お金と仕事だったんだ」と結論付けられております。
そのことで、ますます理解が遠のいてしまいました。
本当にそうなんですか、と尋ねてみたい衝動が起こり、やや消化不良です。
同様の失敗をされる方々の代弁者として、またその周辺にいて救済に心を
砕く方々のために、さらに理解が深まる作品を期待します。

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[投稿:2024-11-10 09:25:45] [修正:2024-11-10 09:25:45] [このレビューのURL]

忍者が居候する設定です。
その経緯が夏目氏が巻末漫画で表現されています。
画も見やすく設定も興味深いです。

うーん、・・・読めば読むほど大混乱が始まるパターンで、
何が何やらワテほんまによう言わんわ。
どんどん深みにはまって抜け出せなくなり、ついには連載終了って感じです。
惜しい・・、残念の言葉がピッタリきます。

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[投稿:2024-11-06 09:41:54] [修正:2024-11-06 09:41:54] [このレビューのURL]

駕籠真太郎という作家さんは初めてでしたので、興味を持って読んでみました。
正確には、ブレインダメージに続く2作目です。
エロ、グロの極みというか、最期は虐待と暴行で締めます。
底辺にあるのは、地球上の男という種は、心底にエロ、グロしか持っていないという主張のようです。
「その真実を抉り出しているんだ、俺は。」という声が聞えてきそうです。
喜劇と銘打っている以上、ギャグのつもりなんでしょうか。
これは酷い。
エンターテインメントの枠をはみ出したマスタベーションと言い切ります。
もう少し、他の作品にも手を出しますが、同じ作風なら軽蔑してサヨナラします。

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[投稿:2024-11-02 10:02:47] [修正:2024-11-02 10:02:47] [このレビューのURL]

表題からは石川サブロウさんが得意とされるほのぼの漫画かと思いきや、
鸚鵡籠中記という江戸時代の第一級史料にある史実に基づいた内容でした。
元禄時代の朝日文左衛門という侍が26年八か月の間、延々と書き残した
日記であり、籠の中にいる鸚鵡(オウム)の日記という表題なのでしょうか。

原作者の演出もあるでしょうが、現代の我々のイメージの侍とはかけ離れた
一面も持ち合わせていたようです。
何分、生類憐みの令の中、堂々と毎日魚釣りをしたことが書かれたり、
幕政批判や藩の幕閣の不義密通事件も書かれています。
史実というだけに、なかなか説得力のあるものですし、興味深いものです。

いずれにしても、石川氏の手にかかると、堅苦しい史料も、なかなかに
ヒューマンな味わい深い作品に仕上がります。
結局、いつもの安定した石川さんの面白さに引き込まれます。
意外な佳作でした。

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[投稿:2024-10-26 10:34:43] [修正:2024-10-26 10:34:43] [このレビューのURL]

小池一夫、小島剛夕のコンビが描く時代劇は、いずれもドラマチックで面白い。
この作品もなかなかものものでした。
将軍吉宗の子が主人公であるが、生い立ちゆえの数奇な人生を送るという
設定から、スーパーな能力、美貌まであり得ないのだけれども、共感を
呼ぶのは、その不幸な生い立ちと命を賭けたミッションのせいですね。
展開が平凡ではなく、山あり谷ありで読者の予見をうまく裏切っています。
満足致しました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2024-10-20 11:22:24] [修正:2024-10-20 11:22:24] [このレビューのURL]

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