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[ネタバレあり]

サラリーマンマンガの表の傑作が「課長島耕作」ならば、裏の傑作はこの「宮本から君へ」だと思います。

新井英樹の初期の作品ということで、画力はまだまだ低い時期です。
しかし新井絵の特徴である『生々しさ』や『生活感』の片りんを所々に垣間見ることができます。

このマンガの面白い点はストーリー展開を読者の予想を裏切りながら、物語が展開します。

例えば宮本が七転八倒しながら頑張り続けるという点は、他の熱血系主人公と同じですが、「これだけ宮本は頑張ったんだから、報われるだろう」といった予測というか願望はあっけなく覆されることが多々あります。

「うわぁ」とか「またかよ・・・」とか読者はそのたびにがっかりするのですが、本当にまれに努力が報われた瞬間は宮本と同じぐらいに「よっしゃああ!!」という気分にさせてくれます。

そしていつの間にか、宮本に感情移入していることに気づいてしまうのです。だから宮本に投げかけられる登場人物のセリフもまるで自分にかたられているかのように心に突き刺さるのだと思います。

『課長島耕作』も十分に傑作ですが、島耕作のあまりの有能ぶりや幸運が鼻につく人には、是非ともおすすめの漫画です。
(むしろ、人生うまく行っていない人が多いので、島耕作より感情移入できる人は多いと思うのですが・・・)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-05-12 21:00:17] [修正:2013-05-12 21:00:17] [このレビューのURL]

7点 ONE PIECE

この十年で日本で一番売れたマンガでしょう。
そしてあと数年は少なくとも絶大なる支持を信者を持ち続ける作品だと思います。

尾田氏のアイデアの豊富さやマンガに対する情熱は、アンチの人々でも認める所だと思います。

僕がワンピースで一番絵的好みだった時期は、アラバスタ編あたりですね。それ以降は、過剰といえる描きこみが目立ち、アイデアも豊富な反面「これもこれもこれも詰め込んでやる!」といった欲張りな部分がでていると思います。

このような、マンガ家の「才能があるが故の暴走」を止めるのは編集の腕だと思うのですが、最近はその力がない編集者ばかりなのか、それとも尾田氏の影響力が強すぎて集英社側も強く言えないのか、とにかくバランスが崩れてきていると思います。

ともかく、尾田氏は自分と同じ目線で話せるブレーンを見つけるのが大事なのかなと思います。(鳥山氏にマシリトがいたように)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-05-12 01:07:57] [修正:2013-05-12 01:07:57] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

SF漫画として近年の優秀作と思います。作者は天性のストーリーテーラーです。各短編は謎を小出しにして目先のフェチ要素で興味をつないでいきますが、全巻読み通してからすべての伏線を読み直す作業に忙殺されました。最終巻の「王女王女」が「虎よ虎よ!」の骨子のオマージュと気が付いた方はいらっしゃいますか。物語の縦糸がパロデイ、横糸が純愛物語というところですかね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-05-06 01:01:42] [修正:2013-05-06 01:01:42] [このレビューのURL]

バオー来訪者を思い出しますね。もっといえば仮面ライダー?
基本シリアス&アクションで、コミカル演出やエロが丁度良い塩梅で入ってくるのもGood。
各キャラが魅力的でテンポも良い。
第一部完で続きは諦めていましたが、連載再開したようです、めでたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-04-27 22:43:01] [修正:2013-04-27 22:50:12] [このレビューのURL]

まさに日記調でどのように猟をしたのか、資格をとったのか、銃を買ったのか淡々と描かれています。
特にオチなどないし、絵もそう上手くないので漫画としての完成度は低いけれど、自分の知らない世界を知ることは十分にできます。
罠猟って資格いるんだとかカラスって食べられるんだ(作者が特殊なだけだとうけど)などの驚きや、お肉の捌き方など勉強になります。

ただ作者は漫画で赤木さんは居酒屋で稼いでいるようですが、他の人達はサラリーマン?公務員?猟師なのは魚釣りと同じ感じで趣味の範囲内なんでしょうか?それとも猟師一本で食べていける人いるのかその部分がとても知りたいものです。

個人的にマサムネくんの弱腰っぷりがツボですw

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-04-22 02:02:47] [修正:2013-04-22 02:02:47] [このレビューのURL]

無駄な引き伸ばしがヒドすぎる漫画です。

「神さまの言うとおり弐」が週刊少年マガジンで始まったのと同時に、この作品も本誌で読み始めて結構な週数が経つというのに未だに話が全く進んでいません。

ホントにもう「宝沼で」の一節で何週分引っ張るつもりなのか。
「あ!」とか「ああ!」とか、無駄な叫びと表情のアップでコマを稼いで、結局話がほとんど進まないまま次週へ。とか、どんだけ手抜きしてんだよとか。

もうあまりの展開の遅さに、正直もんっっのすごくイライラしています。金田一の解決編で、「謎は全て解けた!」の決め台詞から、トリックの解説をしてその後、犯人を指摘するまでの間に何十週もかけるようなものです。有り得ません。

「最後の47日間を過ごしている島」の話もそうですが、最近の長期連載作品はホントこんなのばっかりで嫌になります。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-04-19 22:56:20] [修正:2013-04-19 23:10:37] [このレビューのURL]

高校野球漫画というより、「野球少年達の人間成長を見守る漫画」ですね。
彼らが時折成長の片鱗を見せてくれるのですが、そのときが一番気持ちいい。
作者の目線としても、女性監督を通じた母性の目があるんじゃないですかね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-04-14 15:42:59] [修正:2013-04-14 17:34:20] [このレビューのURL]

センスの光る、魅力的なネームの嵐。
究極は「あなたをひっくるめて響子さんをもらいます」。

人間味溢れる軽快なやり取りが突き抜けて素晴らしい。

ただ、不要なキャラ(二階堂薄すぎ)や無駄なエピソードを随所に感じたのは否めない。
高橋留美子の作品でよく目に付く、二股三股かける主人公の優柔不断な性格や、展開を無駄に引っ張るところはあまり共感できない。
「またか」という感じで読んでいてイライラする。

どうでもいいけど四谷さん、『ダストスパート』の背古井さんとキャラ被ってるのが気になる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-14 19:43:50] [修正:2013-04-10 10:47:25] [このレビューのURL]

人間の心に潜む闇の描き方が秀逸。

残虐な描写にも不思議と説得力がある。
これこそが人間の真実。

ただグロイものを描くのとは次元が違う。
それ程に深い人間描写。


『三浦建太郎細密画集』になってしまったのが残念。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-04-01 14:15:24] [修正:2013-04-10 10:26:47] [このレビューのURL]

義務教育期間の教室内で教師を殺すのが目的という、常識ある方なら吐き気がするくらいのおぞましい設定。それが天下のジャンプで掲載されているのだから編集側のタブーのラインが消えかかっている状態ですね。

一応2巻まで読みましたが、これまでです。以後は読むきなし。どのあたりが面白いのかがわかりません。ただただ気が狂いそうです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-04-10 01:46:34] [修正:2013-04-10 01:46:34] [このレビューのURL]

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