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「秒速5センチメートル」の漫画版です。
通常は小説原作→漫画化→映画化というメディア展開になるのが王道。
しかし、この作品は最初にアニメ映画があり、その後に小説化して最後に漫画化したという逆パターンを辿っています。

内容はアニメ版をベースに小説版の補完部分を融合して、漫画版のオリジナルシーンを若干ながら(あくまでも少し)追加して再構成したという感じです。
アニメが美麗だっただけに余計に作者の絵が荒削りな印象がしてしまいます。
第1章「桜花抄」と第2章「コスモナウト」の前半までが第1巻になります。

巻末の明里の気持ちを描いたショート・ストーリーにも注目!
明里も離れてもちゃんと貴樹を想っていたのですよ。
但し、アニメと小説見ている方には新鮮さには乏しいと思います。
漫画版ならではの独自解釈や展開して欲しかったのが本心。
画力でアニメ版に大きく劣るので、尚更そういう印象が強い。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-03 12:00:52] [修正:2013-08-15 14:22:22] [このレビューのURL]

8点 SKET DANCE

おそらくこの作品は
「今私たちは青春時代を楽しんでいる」現在進行形の物語ではなく、
「かつて私たちは青春時代を楽しんでいた」過去完了形の物語。

つまりこの作品は、終わってしまった青春時代に対して、大人になった作者が後ろを振り返った時に、あの頃は楽しかったなとか、あの頃に戻りたいなとか、そういった郷愁や追想の念を込めて作られた物語であり、一種の回顧録のようなものだったと私は考えます。

その時は気付かない「今が楽しい」という事実。
その時は気付かない「今の時間」が持っている輝かしさ。

そんな、ともすると青春時代の美化とも揶揄されないこの作品は、作者の、「大人」としての立場から送られたメッセージが随所に盛り込まれています。しかし多くの子供たちはそれらの「作者が贈ったメッセージ」には気付かないでしょう。かつて私たちが、大人たちから言われた多くの言葉を忘れてしまったように。卒業式に述べられた式辞。卒業文集に書かれた言葉。先人たちが残した言葉の多くは、自分たちがその立場になった時に初めて気付かされます。

夏休みに課された自由研究。
退屈で仕方が無かった古典の授業。

大人たちが子供たちに伝えたかった言葉や思いは、いつの時代も十年越しです。

この「SKET DANCE」という作品に込められた作者の言葉や思いが、十年後の大人たちに無事に届いた時に初めて、この作品は完結を迎えるのではないかと考えます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-08-09 20:20:26] [修正:2013-08-09 20:33:19] [このレビューのURL]

笑えるし、ほのぼのするし、考えさせられるし
畜産業に対する造詣も深まる、と至れり尽くせりな漫画。

作品の性質上、生き物の生死も描かれ、重くシリアスな面も併せ持っているけど
小気味良いギャグとテンポの良さで、それを感じさせずサクサク読めてしまう。
とはいえ、生き物の生死が疎かに描写されている訳でもなく
その過程で発せられる、畜産に携わっている人のセリフは
思わず一考してしまう印象深さがあり記憶に残ります。

肉体的な面と、精神的な部分での畜産業の過酷さも描かれているけど
「答えは一つじゃなくてもいいんだ」という作中のセリフにもあるように
専門分野をテーマにした作品にありがちな
こうあるべきという説教臭さが無いのも良かった。

そして何より、エゾノーの生徒と先生達が個性的でいいキャラばかり
普通に学園物として見ても充分面白い。
この先何度も読み返すことになる漫画だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-05-08 16:37:35] [修正:2013-08-09 15:57:51] [このレビューのURL]

バレーのルールやポジションについて
少しずつ順を追って説明してあるので
とても分かり易いバレー漫画となっています。

しかし何よりもこの漫画の魅力となっているのは
何といってもキャラクターでしょう。
小さな衝突を繰り返しながらも、
イキイキと和気あいあいとしているキャラクター達が清々しく
仲の良い部員達のやり取りに
思わずニヤニヤさせられてしまいますw

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-11-07 19:16:50] [修正:2013-08-09 15:52:56] [このレビューのURL]

かなり面白い。麻雀マンガではあるが佳作だと思う。

勝負模様と心理描写に説得力があるため
最後まで飽きずに読める。

本作品以後の押川作品群に登場する様々なキャラの原型が
みられるのもなかなか興味深い。
江藤とか田村とかね。あとワニ蔵もそうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-18 21:01:43] [修正:2013-08-09 12:14:23] [このレビューのURL]

最近のロードレース系作品では一番好きな作品でした。
一番の魅力は「絵」ですかね。

「シャカリキ!」の頃にはこんなにロードバイクが街中に増えるとは思わなかったな?と思いつつ、ここまで市民権を得てきた理由の一つにロードレース漫画の存在って有る程度の役割を果たしてきたと思う。

そんな外れの少ないロードレース漫画の中でも良質な一作です。
ドラマ性はそこまでないですけど、自転車愛は伝わります。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-08-08 19:40:05] [修正:2013-08-08 19:40:05] [このレビューのURL]

ホラーなのにギャグという新しいジャンル。

絵はお世辞にもうまいとは言えないのに、読み進めていくとなぜだか惹きこまれてしまう魅力がある不思議な絵。
何で押切蓮介の描く女の子はこんなにも可愛く思えるのか…
不思議でならない。

ギャグは大爆笑できる類いのものではないが、安心して読むことができる安定感のある話が多い。
そのギャグを支えているのは、個性的なキャラ設定だろう。
個性的でありながらも破綻しすぎない、素晴らしいキャラが多いように感じた。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-07-26 21:09:53] [修正:2013-07-26 21:09:53] [このレビューのURL]

名門野球部唯一の女子(わりとかわいい)が主人公の野球漫画。

野球漫画といっても試合の描写はほとんどなく、人間関係や、女であるが故の本人、周りのもやもやした感じを含む日常を描く漫画。けっこうまったりしていて安心して読める。

自分は野球部じゃないけど野球部ってこんな感じなのかな、とか女子がいたら周りはこういう見方するよな、とか結構リアルだと思った。
リアルな描写の中、特別容姿が可愛いわけでもないザワさんを、ちょっと抜けた行動や、童貞にはちょっと刺激の強い無自覚の行動などで魅力を出しているのが上手かった。
物語が進むにつれてザワさんの今後や部内の人間関係の変化など、話が多少引き締まっていくけれど、それもまた面白かった。

最後が結構あっさり終わって「あれ?」って感じだったけど、最初から最後まで楽しむことのできる良作だった。

あとミヤコ氏とその仲間たちが素敵過ぎる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-07-26 01:05:08] [修正:2013-07-26 01:05:08] [このレビューのURL]

全体を通して何とも言えぬ緊張感があっていい。
どれもこれも緊迫の心理戦で非常に楽しめる。

特に限定じゃんけんは素晴らしい出来だった。

絵が嫌な人もいると思うがこの内容にはこの絵がマッチしてると思う。
独特の絵や言い回しが良い味になっている。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-11 00:51:34] [修正:2013-07-25 01:57:57] [このレビューのURL]

体に寄生され、更に一部に人間は完全には寄生されないという点においては寄生獣と共通しており比較されるのも無理はない。

だが、デビルマンは本当に恐ろしいストーリーだと思う。
ある程度の展開は読めていたがラストのあの衝撃的なシーンは考えもつかなかった。
そして何よりこの漫画は人間の醜さというのをうまく表していると思う。

絵が古臭くて嫌いという人も中にはいるだろう。
でもその絵がまた良い味を出している。

この独特な雰囲気はこの当時の絵でなければ出せないと思った。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-20 19:16:48] [修正:2013-07-25 01:57:03] [このレビューのURL]

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