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9点 ラストイニング
主人公監督の頭脳戦が面白い。
頭脳戦だけに終わらない野球ドラマも面白い。
そして最終戦、教え子生徒達の怒濤の成長ぶりには目頭が熱くなる。
本当に面白い野球漫画。
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[投稿:2014-08-05 13:13:43] [修正:2014-08-21 22:56:32] [このレビューのURL]
5点 BASARA
心理描写というものを主として言葉として処理する少女漫画の性向に首を傾げる。
漫画というものは概ねそういう風にできているのだから、という理由で許容していいものなのだろうか。
台詞での説明が先ず在って、それから画が付いてくる、という感覚で物語が進行していく。
漫画とは、そもそも視覚で見せるものであって、文字で読むものでは無いはずだ。
画面→言語という順序こそが漫画の醍醐味だと信じて止まない私にとって、これらの言語→画面という文学的順序を漫画に応用されては困る。
どちらの順序も間違っていないという見方もあるだろうが、文字だけで心理描写乃至物語が読者に伝わってしまうということは、とても危険なことだ。
全ての少女漫画がそうでないにせよ、少なくともこの漫画は文字だけ読んでしまえば、画面を見なくても物語が分かってしまうのである。
そして台詞で説明したものを、わざわざ視覚を持って重複的に親切に説明して下さる大衆迎合的な姿勢と演出法が、感傷という魔物を呼び起こし、人びとを外の感情へと投げ込んでいく。
大衆性を持つことを否定しない。読者を視覚的な想像へと解き放つことを拒むことが全く持って駄目なのだ。
優れた物語性を秘めているし、外の感情が揺れ動いたのも事実としてあるのだが、漫画の持つ言語的大衆性に警笛を鳴らす意味も込めて、5点とする。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-08-20 05:38:53] [修正:2014-08-20 14:09:11] [このレビューのURL]
タイトルが秀逸ですね。ちょっと足りないどころかだいぶ足りないと思いますが、結果的に周囲に支えられてちょっと足りないところで収まっている一方、もう一人はちょっと足りないけど支えを自ら拒絶する方向へ向かっていきます。阿部さんの得意な暗転が効果的に使われています。
素直に楽しめる、という作品ではないと思いますので5点にしておきます。
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[投稿:2014-08-17 08:52:05] [修正:2014-08-17 08:52:05] [このレビューのURL]
7点 ハイスコアガール
無断使用の件で休載となったので、漫画としての評価を今の時点で評価します。
私は格闘ゲームに傾倒したわけではないが、リアルタイムにゲーム隆盛期を味わった世代であり、
ゲームセンターが大いに賑わったあの時代を生きたので、ノスタルジーを覚えるとともに
ゲームが発展していく時のあの熱さを思い出し、胸が暑くなった。
この時代以降に産まれた世代でも、かつてあった時代を利用した群像劇として、十分に楽しめると想像する。
主人公の自問自答はゲームのキャラクターが主人公に話しかけるという演出で、効果的に行われており、
ゲームで育った世代にはたまらない演出。
主人公はヒロインの代弁者でもあり当時の時代の解説役だが、その瞬間だけ自我が現れ、
非常にドラマチックになり、物語を盛り上げている。
画はホラーチックで歪な造形だが、ゲームにのめり込む無邪気さと感じ取れて逆に良い。
なんといっても眼が印象的で、眼で女性のミステリアスさを表現することに成功してると思う。
女性は未知で不可解なものという、男子目線の世界観があの眼力に現れている。
個人的に、
この作品がきっかけで格闘ゲームやアーケード筐体を再評価されることになれば嬉しい限り。
余談だが、
一部無断使用になってしまったが、例の会社の作品の存在なしにあの時代は語れない。
なんとか良い方向に動いて、作品が存続できるようになることを祈る。
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[投稿:2014-08-15 11:57:37] [修正:2014-08-15 11:57:37] [このレビューのURL]
ネットで未開の地扱いされて「グンマー」などと言われている群馬県ですが、この作品は単にその尻馬にまたがってグンマをこき下ろしていないところがうまいです。逆に群馬の紹介を面白おかしくしているところに好感が持てます。風評被害にカウンターパンチをくれてやるたくましさのようなものも感じます。
作者が群馬在住だからこそ許される作風だと思いますが、これも一種の郷土愛のなせる技でしょう。
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[投稿:2014-08-10 09:33:40] [修正:2014-08-10 09:33:40] [このレビューのURL]
5点 ああっ女神さまっ
〇良かった点
主人公である森里螢一とヒロインである女神ベルダンディーが、皆に認められ人種を越えて結ばれたこと。二人の歩みは良かった。
絵がだんだんとサクラ大戦やテイルズシリーズ(一部)の藤島康介の作品だなと分かる絵になっていくのが良い。
●悪かった点
30巻越えたあたりから、脇役の絵が特に目に違和感を感じたこと。
ベルダンディーの母親が出てくるのが遅すぎたこと。
ベルダンディーの父親は本来の姿で登場することなく終了したこと。
脇役の補完ができていないこと。
女神の正体を知った上での他者のからみがなかったこと。
女神の天使たちの使い道が終盤全くなかったこと。
女神と大魔界長の、天使と使い魔が出なかったこと。
最終話での結婚式で人間が主人公の森里螢一のみであったこと。
主人公以外に女神の依頼を受けている人物がいなかったこと。
寺の住職は結局戻ってくることもなく、何事もなかったこと。
主人公の単位の件から大学卒業したのか分からなかったこと。
結果的には48巻の中で作者も25年の中で他の仕事も重なり描き切れなかった部分もあったと思うが、新連載の合間にでもスピンオフで脇役の、その後の恋愛事情も描いて欲しいと思いました。
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[投稿:2014-08-09 05:24:52] [修正:2014-08-09 05:24:52] [このレビューのURL]
7点 クズの本懐
お互いに好きな人がいるお互いに心の穴を埋めるための利用し合う形の美男美女カップルの話
この作者は性描写に定評のある作者さんなのですがそこに走りすぎないところがとても好感が持てますし満たされない心のモヤモヤをとても上手く描けているなと感じます。
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[投稿:2014-08-08 18:16:10] [修正:2014-08-08 18:16:10] [このレビューのURL]
ちーちゃんとナツのちょっと足りなくて満たされない感じがよく出ていたなと思いました。
説明するのは少し難しい内容だけどほっこり出来るしダウナーな所もあり面白い作品です。
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[投稿:2014-08-08 17:44:54] [修正:2014-08-08 17:46:00] [このレビューのURL]
8点 機動警察パトレイバー
人はそう簡単に成長しない。組織の面倒臭さ、強さ。そこらへんはのちの漫画でも共通するところですね。後藤隊長の思考(または悪さ)には少々影響を受けました。こう書くと語弊がありますが、きちんと正義感はありますよ。ただ、立場やそれまでの経歴もあるということです。
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[投稿:2014-08-07 16:00:15] [修正:2014-08-07 16:00:15] [このレビューのURL]
6点 モンキーターン
主人公が競艇を知らないところから、読者とともに競艇を学んでいく流れは秀逸。
序盤は主人公がスーパーマンすぎず、中盤からかなり主人公が目立っていくが、
モーターの当たり外れや、ベラグループの師弟関係で、競艇の難しさがわかり、
怪我の展開を入れることで、競艇選手の奥深さをうまく表現できたと思う。
終盤、賛否両論の恋愛要素が混ざるが、メインヒロインの魅力をうまく表現できてないので批判は必至。
しかし青島とくっつけても遺恨が残る。
エピソードが少なすぎて、思い入れが少なくなってしまった。
あのラストにするには、最後のレースの役者を揃えるために蒲生のくだりを入れるよりは
メインヒロインの深堀りを入れても良かったのでは。
しかし競艇をこの漫画で知り、実際の競艇に興味が出た人も多いはず。
それだけでもこの漫画を評価する価値がある。
盛り上がり箇所も度々あり、全体として楽しめる競技漫画であった。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-08-06 10:55:12] [修正:2014-08-06 10:55:12] [このレビューのURL]