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9点 青い花

単純に同性愛を扱った漫画というには失礼なほど、感情の動きを描写で繊細に表現されており、
ただ単に同性愛を許容し、女性が好きになりました、と言うだけの展開ではなく、
一個人の女性を好きになっていく、という表現が大切に描写されている。

細いのに迷いのない画のタッチが、透明感のある世界観を作り上げている。
必要なものだけを描いた綺麗な世界だが、仰々しい綺麗ではなく、
精神的な観点で、綺麗として受け取れる内容になっている。
漫画の中ながら、演技臭くないという印象。

「好き」と、それとは違う意味の「好き」の間で揺れる少女達の、
見てはいけない世界を覗いているような気がしてくる。

完全に内向的でもなく、一般社会における「そういう人」の位置を隠さず表現し、
「気持ち悪く思わないで」、「怖い」等のネガティブな印象も受け止めながら、
少女の成長とともに、女性が女性に恋をするという感覚を少し味わえる。
性別を超えて、作品世界にのめり込ませる力が素晴らしい。

画も作風とあっていてよいし、お嬢様学校の雰囲気を違和感なく描写できている。
キャラの書き分けがうまく、髪型を変えてもキャラの同一性を保てている。

いろいろなエピソードを織り交ぜているが、長くもなく短くもない調度良くまとめられている。
非常に完成度が高い作品といえる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-25 15:03:13] [修正:2014-08-25 15:03:13] [このレビューのURL]

河内好きだっただけに後半は無かったことにしたいレベル。

新人戦であれだけ努力して東に助言するほどパンにも料理にも詳しかった河内が25では無能化したあげく他力本願かつ厨房から追い出される始末。これで「あ、この作者は河内退場させたがってたんだな」と思った。

散々言われてる冠はまだ河内を心配してるからそこまで嫌いにはなれなかったけど、東ひどすぎ。
初期は天才ながらに知識がなくおバカで可愛いところもあったのに中盤以降はなんでもこなせるチート主人公に。挙句河内に「昔みたいにまずいパンつくれ」「パンさえ作らせなきゃ凄い」と言いたい放題。
トンカツ戦で期待したけど結局次回からはまた「邪魔者扱いされてる河内」になってて辟易した。


皆が言うように世界大会で終わってりゃ良かった。(あの辺りから最強東様とダメ河内化してきてたけど)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-25 14:13:47] [修正:2014-08-25 14:13:47] [このレビューのURL]

他の皆さんと同じく、連載当時は非常にハマってました。
晴ボンたちが卒業すれば終了することは予想してましたが、それでも最終回を読み終えた後は、非常に悲しく心に穴が空いたような気持ちだったことを思い出します。
今でも全巻持っているので、たまに読んでみますが、これも皆さんと同じくあまりのクサさに全身がこそばゆくなります。
当時の思い入れも考慮して7点で

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-24 12:29:48] [修正:2014-08-24 12:29:48] [このレビューのURL]

主人公監督の頭脳戦が面白い。
頭脳戦だけに終わらない野球ドラマも面白い。
そして最終戦、教え子生徒達の怒濤の成長ぶりには目頭が熱くなる。
本当に面白い野球漫画。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-05 13:13:43] [修正:2014-08-21 22:56:32] [このレビューのURL]

5点 BASARA

心理描写というものを主として言葉として処理する少女漫画の性向に首を傾げる。
漫画というものは概ねそういう風にできているのだから、という理由で許容していいものなのだろうか。
台詞での説明が先ず在って、それから画が付いてくる、という感覚で物語が進行していく。
漫画とは、そもそも視覚で見せるものであって、文字で読むものでは無いはずだ。
画面→言語という順序こそが漫画の醍醐味だと信じて止まない私にとって、これらの言語→画面という文学的順序を漫画に応用されては困る。
どちらの順序も間違っていないという見方もあるだろうが、文字だけで心理描写乃至物語が読者に伝わってしまうということは、とても危険なことだ。
全ての少女漫画がそうでないにせよ、少なくともこの漫画は文字だけ読んでしまえば、画面を見なくても物語が分かってしまうのである。
そして台詞で説明したものを、わざわざ視覚を持って重複的に親切に説明して下さる大衆迎合的な姿勢と演出法が、感傷という魔物を呼び起こし、人びとを外の感情へと投げ込んでいく。
大衆性を持つことを否定しない。読者を視覚的な想像へと解き放つことを拒むことが全く持って駄目なのだ。
優れた物語性を秘めているし、外の感情が揺れ動いたのも事実としてあるのだが、漫画の持つ言語的大衆性に警笛を鳴らす意味も込めて、5点とする。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-20 05:38:53] [修正:2014-08-20 14:09:11] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

タイトルが秀逸ですね。ちょっと足りないどころかだいぶ足りないと思いますが、結果的に周囲に支えられてちょっと足りないところで収まっている一方、もう一人はちょっと足りないけど支えを自ら拒絶する方向へ向かっていきます。阿部さんの得意な暗転が効果的に使われています。
 素直に楽しめる、という作品ではないと思いますので5点にしておきます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-17 08:52:05] [修正:2014-08-17 08:52:05] [このレビューのURL]

無断使用の件で休載となったので、漫画としての評価を今の時点で評価します。

私は格闘ゲームに傾倒したわけではないが、リアルタイムにゲーム隆盛期を味わった世代であり、
ゲームセンターが大いに賑わったあの時代を生きたので、ノスタルジーを覚えるとともに
ゲームが発展していく時のあの熱さを思い出し、胸が暑くなった。
この時代以降に産まれた世代でも、かつてあった時代を利用した群像劇として、十分に楽しめると想像する。

主人公の自問自答はゲームのキャラクターが主人公に話しかけるという演出で、効果的に行われており、
ゲームで育った世代にはたまらない演出。
主人公はヒロインの代弁者でもあり当時の時代の解説役だが、その瞬間だけ自我が現れ、
非常にドラマチックになり、物語を盛り上げている。

画はホラーチックで歪な造形だが、ゲームにのめり込む無邪気さと感じ取れて逆に良い。
なんといっても眼が印象的で、眼で女性のミステリアスさを表現することに成功してると思う。
女性は未知で不可解なものという、男子目線の世界観があの眼力に現れている。

個人的に、
この作品がきっかけで格闘ゲームやアーケード筐体を再評価されることになれば嬉しい限り。

余談だが、
一部無断使用になってしまったが、例の会社の作品の存在なしにあの時代は語れない。
なんとか良い方向に動いて、作品が存続できるようになることを祈る。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-15 11:57:37] [修正:2014-08-15 11:57:37] [このレビューのURL]

 ネットで未開の地扱いされて「グンマー」などと言われている群馬県ですが、この作品は単にその尻馬にまたがってグンマをこき下ろしていないところがうまいです。逆に群馬の紹介を面白おかしくしているところに好感が持てます。風評被害にカウンターパンチをくれてやるたくましさのようなものも感じます。
 作者が群馬在住だからこそ許される作風だと思いますが、これも一種の郷土愛のなせる技でしょう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-10 09:33:40] [修正:2014-08-10 09:33:40] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

〇良かった点
主人公である森里螢一とヒロインである女神ベルダンディーが、皆に認められ人種を越えて結ばれたこと。二人の歩みは良かった。
絵がだんだんとサクラ大戦やテイルズシリーズ(一部)の藤島康介の作品だなと分かる絵になっていくのが良い。

●悪かった点
30巻越えたあたりから、脇役の絵が特に目に違和感を感じたこと。
ベルダンディーの母親が出てくるのが遅すぎたこと。
ベルダンディーの父親は本来の姿で登場することなく終了したこと。
脇役の補完ができていないこと。
女神の正体を知った上での他者のからみがなかったこと。
女神の天使たちの使い道が終盤全くなかったこと。
女神と大魔界長の、天使と使い魔が出なかったこと。
最終話での結婚式で人間が主人公の森里螢一のみであったこと。
主人公以外に女神の依頼を受けている人物がいなかったこと。
寺の住職は結局戻ってくることもなく、何事もなかったこと。
主人公の単位の件から大学卒業したのか分からなかったこと。

結果的には48巻の中で作者も25年の中で他の仕事も重なり描き切れなかった部分もあったと思うが、新連載の合間にでもスピンオフで脇役の、その後の恋愛事情も描いて欲しいと思いました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-09 05:24:52] [修正:2014-08-09 05:24:52] [このレビューのURL]

お互いに好きな人がいるお互いに心の穴を埋めるための利用し合う形の美男美女カップルの話
この作者は性描写に定評のある作者さんなのですがそこに走りすぎないところがとても好感が持てますし満たされない心のモヤモヤをとても上手く描けているなと感じます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-08 18:16:10] [修正:2014-08-08 18:16:10] [このレビューのURL]

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