「」さんのページ
8点 幽☆遊☆白書
最近再読しました。
レベルEやHUNTER×HUNTERに比べて、
若干評価が低い印象のある本作ですが、
すでに才能の片鱗は充分に伺えます。
作風の変遷が著しく、魔界の扉編からが本領発揮というところでしょうか。
力押し一辺倒にならない能力バトル
頻繁に見え隠れするダークな描写
終盤特に顕著になる邪道な展開
いずれも他の作品とは一線を画してましたね。
あとこの漫画、敵キャラのセリフ回しがいちいち格好いいんですよ。
「オレは品性まで売った覚えはない」
「お前らはまた別の敵を見つけ、戦い続けるがいい」
「人間は旅行好きらしいな。飛行機が落ちないといいが。
熟年カップル、再婚旅行で悲劇。ワイドショーのネタとしてもB級だ」
などなど。挙げればキリがないですが。
いずれにしても、序盤〜中盤で見切るにはもったいなさすぎる作品。
あんまおもんないなーと思った方も、
せめて魔界の扉編の蔵馬vs海藤の「禁句」対決までは読んで頂けたらなーと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-01-08 15:01:00] [修正:2015-01-09 02:29:53] [このレビューのURL]
6点 軍靴のバルツァー
楽しく読めてはいるんだが、騎兵殲滅のあたりから特に
「作者の描きたい戦術、技術のためにストーリーを動かしている」感が
強く感じられるようになった。
よく「皇国」と比較される本作だが、その点ではあちらのほうが好き。
「皇国」はあくまで「人間」を動かしていたように思う。
ただもちろんあっちはファンタジー戦争漫画で、こっちは架空とはいってるもののほぼ現実の戦争漫画。比較すること事自体がおかしいのかもしれない。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-01-08 23:00:43] [修正:2015-01-08 23:00:43] [このレビューのURL]
7点 刻刻―KOKKOKU
一応完結まで読んだ。
最終巻途中まで楽しく読めてたんだけど
しかし唐突というか、ちょっと最後のあれは都合良すぎやしないか、というか
しかし出すならあのタイミングでしか出せないキャラクタだったというか
もうちょっと後日談が見たかった。
全体としては楽しめたように思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-01-08 22:04:13] [修正:2015-01-08 22:05:38] [このレビューのURL]
4点 ジョジョリオン
作者は以前、「何を描いてもジョジョになってしまう」と言ったらしいが、この作品を読む限りジョジョというより「スタンドバトルしか描けなくなっている」と言った方が正解ではないだろうか。
未知の能力が襲ってくる→訳もわからず逃げたり防御したりで恐怖を印象づける→攻撃の特性などからミステリーの謎解き的に攻略の手がかりを掴む→華麗に逆転勝利
こういったフォーマットはそれは盛り上がる事は間違いないし能力のパターンさえ変えれば延々と物語が作れる訳だが、現状は能力バトルのパイオニアである作者が自らのスタイルに甘んじてしまっているようにしか見えない。
この作品に関して言えば謎や設定がまずありきで人物はそれに沿って動いている感じがしてどうにも生き生きとしていない、要はキャラ立ちが弱すぎる。肝心の謎もそれ程強烈な関心を呼ぶものでは無いので、8巻までいってもただ何となく話が進んでいる、起伏のないまま「読まされている」感覚に陥ってしまう。今後に期待したいが正直期待薄。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-01-08 08:18:59] [修正:2015-01-08 08:18:59] [このレビューのURL]
10点 神戸在住
「人間賛歌」とはよく言ったものですね。
エンターテイメント性は低いです。
たまにとんでもなく地味な回があります。
もちろん日常を描いたエッセイ風漫画なので仕方無いですが、
とにかくここまで丁寧に人間ドラマを描いた作品は他に知りません。
人の死の受容の過程や、友情が育っていく過程が丁寧です。
キャラクター一人一人の言動に矛盾がありません。
こういう考え方、過去を背負っているから、
今このセリフが出るとか、読む度にその洗練さに気付かされます。
ある画家が死ぬ直前に一枚の絵を描き上げるエピソードが痺れました。
根本的に、辰木桂という主人公を好きになれるかどうかで、
評価が分かれてくる作品だと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-01-01 22:45:07] [修正:2015-01-01 22:45:07] [このレビューのURL]
7点 刻刻―KOKKOKU
また新たに漫画力高い漫画家さんが現れました!
一見ものすごく普通な人々をこれだけ動かすのは非凡な才を感じさせます。
そういう意味では岩明均(寄生獣やヒストリエ等)と近いものがあるか。
次回作の更なる飛躍が楽しみです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-12-31 16:30:49] [修正:2014-12-31 16:31:37] [このレビューのURL]
6点 電車男
本当かどうか別にして「電車で美女を救って交際が始まる」ネットで実話として公開され、社会的にも話題になった恋愛物語。恋愛ものとしては地味な内容ですが、ネット民衆の反応、応援が加わることが独特のスパイス(ネットの正部分が良く描けている)となって、面白く読めました。展開としては波乱など全くないですが、創作を銘打つ恋愛話の方が次々と困難連発なのがある意味不自然なのかもしれません。全3巻でまとまっています。噂で前から知っていた作品ですが、女性本人を直接助けたのかと思いきや少しズレてたりして、作品には直接触れなきゃ分からないところもあるなと再確認しました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-12-21 12:22:56] [修正:2014-12-21 12:22:56] [このレビューのURL]
実に透明。
恋愛漫画で中学生が主人公というのも珍しいが、登場人物の心の交流を中心に描いており恋愛漫画特有のどろどろした展開になることがなく、爽やかな漫画だった。
ラストシーンが美しく、圧倒された。
けど一番すきなのは3巻の先生の話
「でも そんなあたしも かわいかったわね」 「ああ まぶしいなあ」
うまく言葉にできないけど ここに至るまでの回想、この後の見開きのページ、この台詞の言葉選び
今まで読んだ漫画の中でも一、二を争うほどに好きな話
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-01-19 00:03:38] [修正:2014-12-15 00:06:51] [このレビューのURL]
7点 NOiSE
「ブラム」の前日談で世界観の補足がかなりなされているので、「ブラム」を読んでいるならば必須の作品だと思います。「ブラム」の序盤(3巻まで程度)を読み終えた辺りで読むのがタイミング的におすすめです。単体での出来より「ブラム」あってこそだとは思いますが、かなりの面白さを感じました。「ブラム」の読み切り時代の作品も巻末にありましたが、そのレベルは連載版よりかなり低いので作者の成長に驚きました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-12-12 19:40:32] [修正:2014-12-12 19:40:32] [このレビューのURL]
8点 BLAME!
無口主人公が巨大建造物を探索して、バケモノとバトル
する話。SF漫画ですが質的には最高峰だと思います。セリフが極端に少なく難解なのは事実ですが、作者の頭の中にはしっかりしたものがあるのだろうなというのは感じました。細かい部分はともかく大体は読み進めれば分かって来ます。これの前日談の「ノイズ」と合わせて読めばそれなりの理解は出来ると思います。
特に画力の高さ、センスが素晴らしいです。一枚絵で巨大建造物を描くシーンはスケールの大きさに引き込まれます。バケモノは本当に不気味ですし、その戦いもビームが建造物を貫通しまくるなどスケールとセンスがあります。セリフが少ないからこそ話のテンポは良くて全10巻ですが、体感はもっと短く読めるのも長所です。ストーリーも一見淡々としている割になかなか先が読めずに(何度も死ぬヒロインなど)続きが気になり熱中度がありました。
欠点としては時々絵的に何やっているのか分かりにくいところですね。世界観の理解よりもそちらが個人的には気になりました。漫画好きとして一見の価値があるだけの作品だと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-12-12 19:33:38] [修正:2014-12-12 19:33:38] [このレビューのURL]