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ビルのバトルロワイヤルになった所から何十回も読み返しました。
一番好きなキャラは小西「旬は逃すな!超美人100人もいずれババア100人だ」。
この台詞は最高です。さらにサブミッション&完璧な自分を手に入れ壊れた後も最高でした。
2番目に好きなキャラはジョンス・リー「どんな人間でも安いプライドがあればなんとだって戦えるんだ」
最高です。ハチワンダイバーに出てきた時は歓喜でコンビニで泣きそうになりました。そんぐらい好きです。
ジョンスのあとの金次郎VS渺茫の戦いも最高に熱かったです。
もう、そこらへんの巻は超絶に私のドツボにハマり最高に楽しめました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-09-15 10:09:16] [修正:2014-09-15 10:09:16] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

 以前、数年間だけではあった群馬県にほど近い北埼玉の某所に住んでいたことがある。当時はたいして意識することもなかったが、夏はうだるように暑く一転冬は吹雪に沈み、自転車に乗れば常に強烈な向かい風、食卓につけば味噌汁の代わりにすいとんが供され、そして、謎の「焼きまんじゅう」の看板…。今思えば、自分たちは知らず知らずのうちにグンマの洗礼にさらされていたのだ。

 近年、アニメや漫画とのコラボレーションによる町おこしの試みが地方自治体の間で盛んになっている。埼玉県鷲宮町の『らき☆すた』や茨城大洗町の『ガールズアンドパンツァー』のような華々しい成功例もあれば、千葉県鴨川市の『輪廻のラグランジュ』や岡山県倉敷市の『めくりめくる』のように大して話題にもならずに忘れ去られる事例も多い。(群馬県も地味に『日常』や『魔法少女まどか・マギカ』の舞台になっていたりもした。)
 勿論、作品を通じて特色ある地方文化の魅力が発信され、地域活性化につながるならばそれに越したことはない。
 が、以前『めくりめくる』をやや批判的にレビューした時から気になっていたのだが、これらの地方自治体と漫画・アニメ作品が公式のコラボを行う際に感じるあの歯が浮くような違和感。地域の文化的厚みや歴史性を軽視し、垢抜けた美少女やイケメンを絵になるような風景にねじ込み、機械的に土地の名物をささっと紹介すればそれでよしとするあの安易さ。生活と切り離された絵面。観光誘致が目的の一つである以上致し方ない部分はあるにせよ、これら地域コラボ作品がその地域にほんとうの意味で根ざした作品となる事は稀である。

 そういう経緯もあり、この『お前はまだグンマを知らない』にはかなり期待していた。
 まず表紙がいい。通常この類の作品のキービジュアルは地方の絵になる風景(いわゆる聖地)を背景に美少女などを配置するパターンが多いのだが、本作の場合は、恐怖と驚愕に顔を引きつらせる男子高校生…!
 本編の方も表紙のイメージを裏切ることはなく、チバ県からグンマ県に引っ越してきた平凡な男子高校生が、面白おかしく(過激でバイオレンスに)誇張されたグンマ文化の洗礼にさらされ始終顔をひきつらせまくる内容となっている。

曰くグンマ県民以外が焼きまんじゅうを食うとなんやかんやで死に至る。
曰くグンマ県民は戦車砲がぶっ放される自衛隊演習地で花見をする。
曰くグンマ県民とトチギ県民は戦争状態にある。
曰くグンマ県民は赤城おろしへの抵抗を通し大腿部が異形へと膨れ上がる etc

 いずれも、実在の群馬県の地域的な特色を問答無用に拡大解釈しネタ化させたものばかりで、そこには一般的な町おこしコラボ作品に目立つ、土地の生活から切り離された”風景”への執着は微塵もなく、かわりにバカさの中にも一端の地域の真実がかいま見える。
(作中のキャラがゃたらヤンキーじみた連中ばかりなのもそういう不都合(?)な真実の一端だったりする。)

 普通だったら、地元がこんな具合にネタ化されたら地元の人達はバカにしやがってと怒ったりもするかもしれないが、どうも群馬県民はそうでもないようだ。
 群馬県はご存知のようにネット上では「秘境グンマー」などとさんざんネタ県としていじられており、それが本作のような作品の成立背景ともなっているワケだが、群馬県民は怒るどころか県公認で藤岡弘を隊長に迎えた「群馬探検隊」を企画するなど、このグンマームーブメントを地域振興に活かそうとしているようである。そもそも作者の井田ヒロトも高崎在住のれっきとした群馬県民で、本作からも一周回った郷土愛が感じられるところもよい。
(同じネット上の県ネタでも「修羅の国 福岡」は色々シャレになっておらず地元も困惑しているようである。)

 地域ネタ作品のコンセプトとしては共感できる所も多い本作だったが、では漫画作品単体としての評価となると、残念ながら個人的には苦しい部分が多かった。
 グンマネタをハイテンションに演出することを心がけるあまり全体的にコマ割や作画が過剰演出に走りがちな反面、セリフ回しが説明口調でテンポは悪く総じて読みやすいとは言い難い。
 誇張されたグンマネタも、水沢うどんを立体機動よろしくぶん回す安直な『進撃の巨人』パロディなど滑っているとしか思えない寒い奴も多く、全体的に勢い任せ、ネタの洗練が足りていない印象を受けることが悔やまれる。

 それでも色々と変な可能性を感じる作品ではあるので、今後の作者の成長次第によっては繭を破っておカイコ様が飛び立つような奇跡が拝める日もくるかもしれない。心にググッと、グンマ県…!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-09-04 23:49:35] [修正:2014-09-11 22:00:11] [このレビューのURL]

柔道選手の主人公・黒沢心はケガでその道を絶たれことにより出版社に就職、漫画雑誌編集部に配属される。体育会系らしく、持ち前のガッツと体力で漫画作りの仕事に奮闘していく…という、よくあるといえばよくある熱血仕事モノ。

新人漫画家の育成や、はたまた巨匠がスランプから脱するきっかけを作る。生き生きと、ときにオーバーに、日々の仕事に感動を覚える主人公のキャラには好感を持てる。
主人公は編集部の心であるが、書店員や製作所の社員、“消えた漫画家”の娘などマンガ作りの周りにいる人たちも描かれ、人間ドラマとしての側面も持つ。
そうしてたくさんの人たちの手を経てヒットは作られていくという事実。1巻ラストの「売れたんじゃない。俺たちが売ったんだよ!!」というセリフには震えた。
そしてなにより、この単行本自体の奥付にはスタッフや編集者だけでなく、装幀・販売担当・宣伝担当・制作担当の名前がクレジットされている。この一冊にたくさんの人の手が関わり、また逆にたくさんの人の人生を支えていることを実感できるのだ。

こういう裏方を描いた作品はどこまでいってもフィクションとして捉えられがちだが、業界とはそもそもマンガの題材にならない限り目につかないのだ、とも思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-09-08 10:37:26] [修正:2014-09-08 10:37:26] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

 まず少女が蹂躙されるところから始まるので、ここで抵抗のある人は避けたほうが良いです。その先も重要キャラが容易く死ぬし、都合良く主人公側が勝つような単純なバトルものでもありません。
 その辺がクリアできれば所々に注釈ページの入るタイプのマンガで「フス戦争」という珍しい題材に引き込まれて知識欲が満たされるのではないかと思います。
 個人的には単純に宗教と鉄砲がらみであること、けっこうやらしい策謀をはりめぐらしたりと、信長もののマンガに似た印象を持ちました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-09-06 15:09:01] [修正:2014-09-06 15:09:01] [このレビューのURL]

現在男女コンビでミステリーをやっている多数の作品の原点になっているであろう漫画。30年前とは思えないほど現在にも通じる人間の本質問題に切り込む人情描写は秀逸かと。一話完結なのも良いと思います。良い感じで飄々としたおっさん主人公(推理を微妙に外すことがままあるのもこの手の作品じゃ珍しいので驚く)と年下ヒロインコンビの微妙な距離感恋愛が入ってるのが楽しいです(勝ち気で小悪魔的なヒロインがかわいい。本当はおっさんに真剣に惚れてるんだけどなかなか明確には出さない)。ただ話題がエロに偏ってる感じがするのと犯人が証拠がないのに自白をすぐにしてしまう等粗もそこそこ多い、地味な展開で一話完結で出来不出来があるという点が弱点でしょうか。それでも全体的には楽しめました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-09-03 15:04:08] [修正:2014-09-03 15:04:08] [このレビューのURL]

前にレビューしてくれている方がほぼ纏めてくれている状態ですが、それで作品を知り全巻読んで楽しめたのでまず感謝したいです。一編完結の各地冒険話と世界規模の大きなストーリー、ギャグとシリアス両方のバランスが良くて素晴らしいです。絵柄が古いのにあまり感じずに親しみやすいこと(女傑主人公モカは作中美少女扱いされませんが絵的にかなり可愛い)も特徴ですね。話も画力も最初からどんどん向上して最後にピークを迎える現在でも珍しい漫画かと。全17巻(読み切り作者短編飛ばせばもっと短い)と中だるみ的なのはほぼ有りません。第一部完的な終わり方ですがここでも区切りが出来ているのでここからもし劣化しても「ここで読むのやめたら(続きはないものとしても)大丈夫」と言いやすいのも利点。同誌掲載の「マップス」は知っていてもこの作品は知らなかったのですが、良い意味で似たような作品でした。続編以降も是非読んでみようと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-29 13:19:30] [修正:2014-08-29 13:19:30] [このレビューのURL]

古典漫画だけどSFとして人間哲学として相当ハイレベルな域にあるダークなヒーローもの。作者の他作品を読んだことありませんがアシスタントが作画した割には丁寧ですし(古いけど手塚作品とか読んでいれば慣れる)、人造人間視点からの人間描写や主人公の苦悩はかなり共感出来るものになっていると思います。テンポが良く先が読めない展開、バトルの連続など良い部分は他にもあります。
何より当時衝撃的で今でも話題になっているらしい物悲しい「人間になったピノキオは本当に幸せだったのだろうか?」で締められるラストには切ない余韻があります。ここで示された完全な悪心とそれに抗おうとする不完全な良心こそ人間の心であり、強さだとの結論も眼から鱗でした(普通は善と悪は半々と考えるだろうから悪を基調とするのには驚きや説得力を感じる)。
現在の漫画でも類似したテーマは多数ですが、ここまで描けているものはそう多くないと思うので一見の価値ありと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-29 12:33:02] [修正:2014-08-29 12:33:02] [このレビューのURL]

9点 青い花

単純に同性愛を扱った漫画というには失礼なほど、感情の動きを描写で繊細に表現されており、
ただ単に同性愛を許容し、女性が好きになりました、と言うだけの展開ではなく、
一個人の女性を好きになっていく、という表現が大切に描写されている。

細いのに迷いのない画のタッチが、透明感のある世界観を作り上げている。
必要なものだけを描いた綺麗な世界だが、仰々しい綺麗ではなく、
精神的な観点で、綺麗として受け取れる内容になっている。
漫画の中ながら、演技臭くないという印象。

「好き」と、それとは違う意味の「好き」の間で揺れる少女達の、
見てはいけない世界を覗いているような気がしてくる。

完全に内向的でもなく、一般社会における「そういう人」の位置を隠さず表現し、
「気持ち悪く思わないで」、「怖い」等のネガティブな印象も受け止めながら、
少女の成長とともに、女性が女性に恋をするという感覚を少し味わえる。
性別を超えて、作品世界にのめり込ませる力が素晴らしい。

画も作風とあっていてよいし、お嬢様学校の雰囲気を違和感なく描写できている。
キャラの書き分けがうまく、髪型を変えてもキャラの同一性を保てている。

いろいろなエピソードを織り交ぜているが、長くもなく短くもない調度良くまとめられている。
非常に完成度が高い作品といえる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-25 15:03:13] [修正:2014-08-25 15:03:13] [このレビューのURL]

河内好きだっただけに後半は無かったことにしたいレベル。

新人戦であれだけ努力して東に助言するほどパンにも料理にも詳しかった河内が25では無能化したあげく他力本願かつ厨房から追い出される始末。これで「あ、この作者は河内退場させたがってたんだな」と思った。

散々言われてる冠はまだ河内を心配してるからそこまで嫌いにはなれなかったけど、東ひどすぎ。
初期は天才ながらに知識がなくおバカで可愛いところもあったのに中盤以降はなんでもこなせるチート主人公に。挙句河内に「昔みたいにまずいパンつくれ」「パンさえ作らせなきゃ凄い」と言いたい放題。
トンカツ戦で期待したけど結局次回からはまた「邪魔者扱いされてる河内」になってて辟易した。


皆が言うように世界大会で終わってりゃ良かった。(あの辺りから最強東様とダメ河内化してきてたけど)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-25 14:13:47] [修正:2014-08-25 14:13:47] [このレビューのURL]

他の皆さんと同じく、連載当時は非常にハマってました。
晴ボンたちが卒業すれば終了することは予想してましたが、それでも最終回を読み終えた後は、非常に悲しく心に穴が空いたような気持ちだったことを思い出します。
今でも全巻持っているので、たまに読んでみますが、これも皆さんと同じくあまりのクサさに全身がこそばゆくなります。
当時の思い入れも考慮して7点で

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-08-24 12:29:48] [修正:2014-08-24 12:29:48] [このレビューのURL]

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