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6点 ケンガイ
漫画やアニメとして記号化されてないリアルな意味でのケンガイと称される変わり者ヒロインとの恋愛話(主人公が振り向かせるための奮闘話)を描く作品。他の漫画じゃそうそう見れないリアルな意味で変人なヒロインとの関係(主人公同様に突き放されたり、理解出来なかったらショックを受け、気分屋的に喜んでたり懐いて来た時のヒロインには可愛さを感じてしまう不思議さ)、この手の話じゃ珍しく相当な底辺(フリーター同士)であること(派生して周辺の人間関係も面白い)、古典含めた映画趣味で唯一繋がっている状態など独自の面白みがある作品であったかと。残念なのが3巻で心の面じゃヒロインがやっと心開き始めたかな(一応交際は始まるが)という部分や過去に色々あったっぽいのですが、匂わせるだけで掘り下げないで終了してしまったところですかね(打ち切り?)。
続きが読みたかったと思わせるところでは異色の良作でしたが残念な部分でした。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-02-10 20:04:32] [修正:2016-02-10 20:04:32] [このレビューのURL]
一旦完結後仕切り直しで前シリーズの続編です。内容的には劣化はないので世間の裁判員制度を騒ぐブームが終わったせいかもしれませんが、2巻が出てから長く続きがないのが本当に残念です。主人公北尾の傍聴仲間が出る前に停止した感じ(弁護士、検事の星川姉妹は出てる)。このまま終わっても元が一話完結的で大きな伏線とかある物語ではないため支障はないですが。前シリーズを読破した人にはお薦め出来ます(2巻で殺意の有無を見極める話は裁判の難しさを感じる踏み込んだ話で特に出来が良い)。続刊を是非期待したいです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-02-08 21:54:22] [修正:2016-02-08 21:54:22] [このレビューのURL]
裁判傍聴漫画。傍聴マニアの原作者が印象に残った実話事件をトピックしているだけに見どころある事件が多いです。それを画力があって読みやすく、事件は実話なれど、傍聴仲間など周辺のキャラクター、細部の掘り下げなどは脚色して漫画として読ませるものになっています。随所に出て来る傍聴マニア視点からの司法事情や裁判知識は勉強になりますし、現実でもこんなドラマのような(それより斜め上行くかも)出来事があるのだと実感出来る意義もあります。
問題点としては序盤は一つの事件がやたら長かったり、傍聴マニア主人公のツッコミがやたら偏ってたりします。次第にその辺が改善されて、事件が多様な一話完結型になり(それでも性的犯罪がやたら多いが)、主人公のツッコミも穏当になって安定感が出てきますが、こういう異色漫画で最初転んだのは印象あまり良くないのは確かでしたね。全体としては司法関係漫画の中でも十分良作だったと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-02-06 18:21:24] [修正:2016-02-06 18:22:32] [このレビューのURL]
9点 皇国の守護者
打ち切りだったんですね。
このサイトで知りました。
キリ悪い終わり方ではないと思ったけど、もっともっと続けられるし、見たかったなーと非常に残念でした。
この作品は新城直衛の人間性の魅力に尽きますね。
あとこの作者、この後の作品「シュトヘル」でも言えますが、セリフのセンスが秀逸です。
非常にパンチラインが多い。
一話一話の密度が濃く、一切の無駄無く5冊でまとまっているという点でも評価に値します。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-02-06 15:51:25] [修正:2016-02-06 15:51:25] [このレビューのURL]
7点 青い花
作者独特の柔らかく繊細なタッチが魅力的です。
前作「放浪息子」の千葉さんの様な強烈なキャラはいないが、キャラクターも躍動している。
ただ、この作者の「放浪息子」以降の作品全般に言える事だけど、
そもそも作者自体のミーハー志向が強く、キャラに対する自己投影も感じ、少し鼻に付く時がある。
これは非リアに属する私の偏った見方なんだろうけど。笑
それでも理想と現実の違いは痛々しく描いているので、基本的には好きです。画集も買いました。
この作品のラスト手前も、やっぱり現実はこうなんだろうな、という、「ジョゼと虎と魚たち」に似た絶望感を覚えつつも、
ラストでは一応ハッピーエンドっぽく終わっているので、読後感は良いです。
「ジョゼと虎と魚たち」は言い過ぎました。
あと、あーちゃんストラップを後からネット画像で見て、応募すれば良かったと少し後悔しました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-02-06 15:50:35] [修正:2016-02-06 15:50:35] [このレビューのURL]
汚い話ですが、
食事中、トイレ中というシーンで読むにはベストの漫画として、我が家で長年に渡り、愛されてきました。
個人的には30巻?80巻くらいが一番面白いです。
とにかく両さんが説教臭く、強く、頑固で、「ヒーイズクレイジーポリス」と呼ばれていた時が一番躍動感があり、面白かった。
たまたま先日読んだ38巻「わたしが直す!!の巻」でのオチは驚愕。
理不尽・シュールギャグのパイオニアでもあると思う。
100巻以降のこち亀は、一言で言うと、非常にポップになってしまいました。
両さんもなんだか弱くなったり、無理矢理、破天荒を演じさせられている様な違和感があります。
ただ、暇潰しとしては最適です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-02-06 15:47:07] [修正:2016-02-06 15:47:07] [このレビューのURL]
8点 総理を殺せ
かなり古い作品。舞台が1995年なので、その時代の出来事を知っている方が間違いなく楽しめる。具体的には、阪神大震災・某鳥教団など。
2巻ととっつきやすいものの、内容は濃厚。
上に挙げた出来事を具体的に知っており、なおかつ濃い?劇画風・・・のサスペンスが好きであれば間違いなく外れないといってもいいかと。
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[投稿:2016-02-03 21:24:55] [修正:2016-02-03 21:24:55] [このレビューのURL]
農業に魅力を感じる漫画。
農業の世界ってこんな感じなんだと読んでて楽しかったです。
楽しそうなことばかりじゃなく、苦しいことや、すごく大変なこともちゃんと表現してある。
その上でじゅうぶん興味が湧きました。
のほほんとした雰囲気もすごく好み。
まあでもそんなにうまくいくもんなの?っていう展開もありましたが、
そんなに気にするところでもないかな?
あと北海道行きたくなります。笑
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-02-01 12:36:13] [修正:2016-02-01 12:37:02] [このレビューのURL]
9点 寄生獣
読んでてすごい、と思わせる漫画。
巻数としては少ないながら、密度は濃く、完成された作品。
個人的に今迄読んだ漫画のベスト5には入る。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-01-21 17:06:43] [修正:2016-01-21 17:06:43] [このレビューのURL]
9点 天地明察
日本独自の暦を作り出した渋川春海にスポットを当てた話。
有名ではない人物ですが、その奇特かつ静謐に見えて起伏のある人生に惹きつけられました。
原作小説が様々な賞を受賞して、映画化もされて一時騒がれた作品。現在は沈静化している中で漫画連載は続いて昨年末完結。その原作付属の強みと円満終了出来た感じの珍しい作品で素晴らしい出来です。原作に足した掘り下げ部分も巻末あとがきで毎回原作者から褒められているくらい関係が良好なのもこの作品が力作な証かと。漫画としてのクオリティが高く、算術や天測が頻繁なだけに表現の強みがあります。
春海のキャラが妙に弱々しく見える部分が特に序盤は多くイライラしましたが(ここが唯一の欠点かも)、読み進むにつれて成長することで、その部分も彼の謙虚さや優しさとして受け入れられるものになりました。歴史もの特有の時代推移により、中盤から終盤に特に強みがある作品なので、完結した今こそこの漫画版もさらに評価されても良いのではと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-01-08 19:40:04] [修正:2016-01-08 19:40:04] [このレビューのURL]