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4点 戦闘破壊学園ダンゲロス
高校生がある学園で、生徒会サイドと番長サイドにわかれて
血みどろの異能バトルを繰り広げる漫画。
冒頭から熱苦しいエログロナンセンスのオンパレードで、ちょっと面食らう。
決してマジメに受け取らない。笑いながら読み飛ばしてちょうどいい。
イカれたキャラクターが大量に登場し、次から次に死んでいくことで、
物語に加速度をつけていく。
山田風太郎の甲賀忍法帖や高見 広春のバトル・ロワイアルのようなイメージだろうか。
実はタイトルが世界観をそのまま表したものになっている。
戦闘します・破壊します・学園ものです・ダンゲロス!それはデンジャラスと読むんやがな!
と判ってみれば、ああそうですか、というところ。
元々は、多人数参加型のシェアワールドゲームが元ネタらしい。
漫画になったことで複雑な設定をシンプルかつスピーディに読めるのは好印象。
大勢のキャラクターは端役も含めてしっかりと描き分けられているし、
アクション部分は奇をてらわずに丁寧でキャラの動きがよく伝わる。
「中二病」の痛さを勢いと漫画の上手さで押し切る力強さがあるが、
やはり読者を選んでしまうタイプ。
これだけの実力を持つ作者なら、もうちょっと良いお話も読みたい気がする。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-10-31 10:43:19] [修正:2015-10-31 12:38:16] [このレビューのURL]
3点 おくさん
新しい町で引っ越してきた若夫婦のおくさんを主人公にした生活マンガ。
絵ヅラやテーマは、よつばと!(あずまきよひこ)に近い。
新生活の驚きや見知らぬ人たちとの出会いをムチムチ主婦で描くとなんだかエッチになる、というマンガ。
洗濯しすぎて着る服が無い、朝のゴミ出しといった生活感を大事にしていた序盤を過ぎてネタに困り始めている。
とりあえず夫とセックスしていればページは埋まる的なヤケクソ話がチラホラ。
(おそらくは元ネタである)よつばと!と比較すると主人公の年齢差がネタの少なさに繋がっている印象がある。
よつばと!では子供を主人公にすることで日常の中の非日常を作り出しているが、
大人が主人公なのでなかなか突拍子もない行動はとらせにくい。
おくさんを天真爛漫な性格にすることで、多少フォローしているが、
やりすぎてただ頭の悪い人になっている節もある。
お気楽に見えて書くのが大変なマンガだと思うが、どうにか頑張って欲しい。
追記
連載が長くなるにつれ作中で新しいことが起こらなくなり、
ぐーたらな嫁とそれを甘やかす夫がいちゃつくだけの漫画になった。
読者の期待を過度に煽らないという意味では間違いではないのだろうが、
もう少し掘り下げてほしいところ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-08-01 10:42:45] [修正:2015-10-18 22:31:21] [このレビューのURL]
原作ありの漫画でここまで面白くないものも珍しい
画力が乏しいにも関わらず大ゴマが多いため、何を伝えたいのか分かりません
キャラクターについて掘り起こすことがないので魅力が伝わってきません
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-10-05 01:41:05] [修正:2015-10-05 01:41:05] [このレビューのURL]
9点 東京タラレバ娘
東村漫画の中でも1、2位を争うほど好きな作品。少女漫画好きな夢見がちアラサー女子が現実を突きつけられて愕然とする…恐ろしい漫画です。でも恐いだけではなく東村漫画らしいギャグ要素がたっぷりなのでそこはうまく中和されて楽しんで読めます。巷で流行りの30代女子に年下イケメン彼氏が出来る夢物語なんて一瞬で打ち砕かれます。ホントおもろい。「もし私が〜だったら」「あの時〜してれば」そんなことばかり喋っているタラレバ女子。世の中にもたくさんいると思います。是非読んでください。厳しい現実と、可愛いタラの白子とレバ刺しが待っています。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-10-03 22:28:29] [修正:2015-10-03 22:28:29] [このレビューのURL]
絵が水木しげる風であり、まとめサイト隆盛のご時世に沿った手法を持ち込んだあたり、企画の勝利ですね。これが普通の絵であれば、なにやら子供向け学習マンガっぽくなるだろうし、時期がズレれば「文豪の作品をまとめるなんて身も蓋もない」となるでしょう。
個人的には読んだことのない作品に「マジでこんな話?」という話もあり意外性もあって面白かったです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-10-03 18:49:48] [修正:2015-10-03 18:49:48] [このレビューのURL]
素晴らしいの一言ですね、名作です。
映画館で観たい作品です。
最高の読後感を与えてくれて、それでいて読み手に問題提起もしています。
ナイチンゲールという実在した伝説の人物を主人公として、ファンタジーを絡めた作品なのですが、彼女の異能さを幽霊がフォローをすることで物語がどんどん進みます。
そして、生涯独身を貫いた理由も、作中にあるような理由であればいいと読んでいて本当に思わされましたね。
英国でこの作品が話題になって欲しいと思う作品です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-10-02 20:12:24] [修正:2015-10-02 20:17:19] [このレビューのURL]
7点 イエスタデイをうたって
18年の連載期間を経て無事完結しました。
読み手である自分自身が、この作品と出会った当時の恋愛観と現在の恋愛観に大きな変化がきたしているので、序盤にハマっていたが為に、中盤から終盤にかけての作品に入り込むのが難しくなってしまった気がします。
とはいえ、主人公であるヒロインが幸せなEDを迎えてくれたことが何よりかなと思います。
もやもやした恋人関係を続けている人にはオススメかもしれないです。
20代の恋愛観の作品という気がします。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-09-24 19:07:12] [修正:2015-09-24 19:07:12] [このレビューのURL]
7点 今際の国のアリス
最近読んだ中では断トツに面白いデスゲーム。
なぜこんな今際の国が存在するのか?などの謎は「不思議の国のアリスがモチーフだから夢オチじゃないの?」と思っているし、こういう謎の答えって面白かったためしがないので正直どうでもいいのですが、それぞれのゲームがかなり面白いと思います。
生きるか死ぬかの逼迫したゲームでそれぞれがいい人でいようとしたり、人を貶めようとしたり、逃げの姿勢になったりがよく描けているし。
またゲームの種類を参加者達が協力して解決するのもあれば、生き残りは1人だけだから足のひっぱりあいをしたり、頭を使うゲームだったりでバラエティに富んでいる所がいいと思います。
主人公のアリスだけだとなんだか青臭いけど、様々な人物を主役にして主人公がでてこないゲームがあったりして様々なゲームや生き様考え方を表現しているのも面白いです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-09-17 02:07:14] [修正:2015-09-17 02:07:14] [このレビューのURL]
3点 七つの大罪
この作者の作品は、相変わらずインフレが激しすぎて中盤以降失速しますね・・・
ドラゴンボールを真似たような展開にスカウターの導入
よくある凡作バトル漫画といった感じの作品
フェアリーテイルとかブラッククローバーみたいな王道ファンタジー作品が好きな人向け
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-09-01 23:43:39] [修正:2015-09-01 23:46:53] [このレビューのURL]
6点 宇宙兄弟
つまらなくはない。むしろ本屋で新刊を見かけたら購入するレベルだが…
基本的なストーリーラインはムッタの成り上がりのみで構成されていて
そこにちょいちょい脇役キャラの掘り下げが混ざるという具合だが
群像劇というほどではなくやはりムッタに焦点を当てたストーリー
ただストーリー展開がワンパターン
“成り上がりもの”であるため、主人公の前には数々の壁が立ちはだかるのだが
壁を乗り越える手段が、「頭のキレる主人公が革新的な解決法を思いつく」のほぼ一択
この“革新的な解決法”がわりと本当に革新的であるため
読んでいて「オォー!」と感心してしまうのだが
さすがにそればっかりだと飽きる。
ぱっと見ダメダメな主人公は実はやれば出来る子でしたというストーリーゆえに
展開が、主人公を落とす→上げる→落とす→上げるの繰り返しとなる
昨今のラノベにありがちな主人公マンセーとまでは言わないが
「上げる」過程で他のキャラがちょっと噛ませ役になりがち
で、ストーリーが進めば進むほど「上がっていく」ため
その傾向はだんだん強くなっているように思う
あとストーリー全体を通して“なんとなくうまく行きそうな雰囲気”がビンビンに漂っている
予定調和的とでも言えばいいのかもしれないが、伏線の張り方と回収の仕方が
ベタもベタの超王道なので、ドラマティックな驚きはあんまり無い
総じて、サラッと読める漫画だと思う
オッサンが頑張るサクセスヒューマンドラマとして見れば普通に面白い
最後に、これは非常に個人的な思い込みかもしれないが
作者の描き方から、宇宙に対する情熱をあんまり感じない。
「宇宙兄弟」が「宇宙」でなければならない理由がよくわからない
宇宙とはロマンだ。そこには永遠に知ることができないだろう世界が
遥か無限の彼方まで広がっている。
この漫画は、ユーモラスなヒューマンドラマを読ませてはくれるが
大宇宙のロマンを感じさせてはくれなかった。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-08-25 02:24:39] [修正:2015-08-25 02:24:39] [このレビューのURL]