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タイトルと題材で敬遠されそうなのは間違いないですけど、18禁ゲームに限らない弱小ゲーム会社についての実録(業界ウンチクには感心)を上手くオブラートに包みつつ描かれた作品だと思います。他業種にも当てはまるような哲学を持つお仕事漫画として成立しているだけじゃなく、描き方を間違えると欝になりそうな話ですが、基本明るい方向でカタルシスを与えてくれる技量には感心しました。絵柄もかわいらしいながら画力がしっかりしています(女性キャラがかわいいながらも余計な恋愛要素がないのも好感)。編ごとに話が区切られているのも読みやすかったです。全4巻で短めなのが多少残念ですがまとまって綺麗に完結しています。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-30 21:09:16] [修正:2017-03-30 21:09:16] [このレビューのURL]

夜中に読んでたらなかなか怖かった。
ホラー系の話は別に苦手じゃない私を怖がらせるなんてなかなかやるじゃない。

原作がケータイ小説だったなんて初めて知りました。なるほど、道理で……。
なんてこと言っちゃいけないかもしれないけど、お化けの設定はリングと呪怨を足したような、いわゆる「どこかで聞いたことあるような」お話。
しかも呪いの設定がとても細かくて、まるでスポーツとかゲームのルールのような感じ。
本当にあのお化けの子がこんな細かいこと考えたのかな。

そんな風に冷静に考えていくと萎えてしまうんだけど、作画担当さんは絵も上手だし見せ方も巧いし、全体の雰囲気が良い(ホラー的に…?)のもあって、ホラーとして良い味出してます。
この作画担当さんはこのサイトの他作品のレビューとか見る限りでは、残念ながら少年誌で芽が出なかった方みたいですね。
実力のある方がこうやって環境を変えてその実力を発揮できるのは素敵なことだと思います。

残念なのは、話がちょっと長いこと。
このレビュー時点でも優に10巻を超えてまだまだ続きそうだけど、ホラーって出落ちみたいなとこがあるから、これだけ長く読んでると慣れちゃいますよね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-26 21:56:52] [修正:2017-03-26 21:56:52] [このレビューのURL]

高校生の天才ハッカーが、ハッキング技術を駆使して、テロ組織と戦うお話。

高校生なのに天才ハッカーという設定から、もう子供の中二心をくすぐられますね。大人になってから全話読んだので、子供のときに読みたかったです。

テロ組織のエージェントであるマヤ先生が、色気たっぷりで身近な存在なのに実は容赦ない敵、というところにゾクゾクきました。
敵組織がなかなか冷徹なので、そこに緊張感があっていいと思います。他の少年漫画のように下手に意味不明な温情をかけたりしないので、危機一髪の場面に本当にハラハラします。
スリリングな漫画が読みたい人にオススメです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-25 21:03:59] [修正:2017-03-25 21:05:03] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

主人公が借金返済のために生死をかけたギャンブルをしていく漫画です。
カイジは冴えないふうでいて、とても機転が利く、ダメ人間でありながらも、他人に情けをかけるところもある。天才アカギとも、優等生零とも違った親近感のわく……人間味が強いキャラでいいですね。

初めて喫茶店で見かけたときは、なんて下手な絵なんだと思いながら手に取りました。

ところが、読み進めるうちに、なんとも味のあるその絵だからこそ、極限におかれた人間の恐怖の表情や、歓喜の表情、えげつないゲスい表情が描けるのかなと思いました。

オリジナルのゲームが次々出てきますが、身近にあるようなものを少しひねるだけで、ここまで緊張感や駆け引きのあるものにできてしまうんだ、と作者の手腕に唸ってしまいます。
心理描写もゲームの駆け引きもとても面白いです。

石田さんのあのシーンでは号泣してしまいました。よく考えると、みんなダメな人なんだけどさ。借金って怖い。絵でくわず嫌いをしてる人にはがんばって読んでほしい漫画です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-23 19:49:12] [修正:2017-03-23 19:49:12] [このレビューのURL]

絵が一貫して綺麗で、読みやすいデスゲーム物です。

デスゲームだけあって、人が死ぬ場面も多いのですが、どことなくゲームの設定が人の心理の裏をついたような物も多く、読んでいて単純に「先が気になる」。
そうきたか、と意表をつかれた結果も多く、なかなかスリリングでした。

終盤は哲学というか精神世界のお話になってしまい、それまでのゲームで見られた主人公が知恵を振り絞ってクリアを目指す面白さがなくなってしまったので勿体ない気もします。

読み終わったあと、残るような影響はないけど、間違いなく、ハラハラしながら夢中で読める面白い漫画です。もっと知名度があってもいいと思う、まとまった出来の作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-23 19:32:11] [修正:2017-03-23 19:33:49] [このレビューのURL]

小学生のとき、ジャンプ本誌で読んでいました。

主人公が、正義感バリバリの熱血漢ではなく、「贖罪」のために人々の為に戦うというテーマに衝撃を受けました。それゆえに剣心の上滑りではない熱さ、優しさに感動することも度々ありました。

画風は独特の和風らしさがあり、繊細です。味方サイドも敵サイドも個性が際立っており、それぞれの信念がある血の通ったキャラクターになっています。

ストーリーは志士雄編が一番面白かったですが、初期や縁とのバトルも見ごたえがあり、どこを切っても美味しい漫画だと思います。歴史上の登場人物を上手く織り交ぜているところや、実在とファンタジーのはざまをいく技の説明に、ニヤリとさせられます。
少しのリアリティがこの漫画の世界観により引き込む要素になっています。
この漫画以降のサムライ物は、かなりるろ剣に影響を受けたものも多いのではないでしょうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-23 19:23:42] [修正:2017-03-23 19:23:42] [このレビューのURL]

「リュウマ」という雅号(ガゴウ)を受け継ぐ者達の「風の谷のナウシカ」に似た世界観での群像大河作品。作者の作品はどれも暗さが根底にある中で本作は求められているところに上手く合っていたと思います。最初の時系列や人物がバラバラのオムニバス形式が後から思えば全部伏線と言えるほどだったのは驚きです。

ただそれがおまけ漫画などでも自嘲されているように後から分かってくるという感じで、読んでいる最中には理解しにくい感じはありました。終盤掲載されたストーリーや人物紹介ページは最初からあった方が良かったかと。相変わず画力は高いですが、バトルがややゴチャゴチャして見にくいのも上記難解さを増した感もあります。最後を締める白皮眼リュウマの物語がやや低調に思えるもので、打ち切りを喰らったような駆け足になっているのが残念ですが、全体としては必要な要素は描かれて、読後パズルのピースが嵌り一枚の絵画が出来上がったような感覚は本作独特のものでした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-22 23:22:36] [修正:2017-03-22 23:22:36] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

原作者の実体験がベースになっているだけに面白いです。クリエーターを使い捨てにする外道、ヤクザすら食い物にする業界ゴロ、違法コピー問題、連鎖倒産等々、修羅場が次々に起きて、結果的には仕置や仲間に支えられることによりオチがつきハードな内容の割には爽快です。主人公の神田がもともとスペック高いので、要所要所でいい仕事しているところがポイントかと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-13 00:02:31] [修正:2017-03-13 00:02:31] [このレビューのURL]

沙村広明さんが影響を受けた漫画家さんの作品なので読んでみました。
古い作品なので絵は劇画調だし、話の運びもセリフなども今の漫画しか読まない層には無理そうですが…内容は人の気持ちや人間関係、人生の悲哀と濃くてぐいぐいと読まされました。

解説を読んでいると少しの資料の中の事実からこのドラマを生み出したそうで、江戸末期の風景含め一ノ関さん相当勉強されて練りに練って作られたんだろうなぁと思います。
大人向けのどちらかというと玄人が好きな漫画かと。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-08 22:41:14] [修正:2017-03-08 22:41:14] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

惜しいマンガでした。コメディ部分はそこそこ面白いのですが、ストーリー作りに難がありました。日常を愛する主人公だが実はスタート時点で非日常に叩き落とされていた。ここまではいいのですが、非日常をもたらしたものに対する葛藤や、だから俺はこうするんだ、といったこの話をシリアスととらえた時に一番のコアになる部分が荒削りで、誰かアドバイスしてあげられなかったのか、と残念な気持ちになりました。アイデアは面白いのにもったいない作品でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-04 09:31:21] [修正:2017-03-04 09:31:21] [このレビューのURL]

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