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[ネタバレあり]

主人公が借金返済のために生死をかけたギャンブルをしていく漫画です。
カイジは冴えないふうでいて、とても機転が利く、ダメ人間でありながらも、他人に情けをかけるところもある。天才アカギとも、優等生零とも違った親近感のわく……人間味が強いキャラでいいですね。

初めて喫茶店で見かけたときは、なんて下手な絵なんだと思いながら手に取りました。

ところが、読み進めるうちに、なんとも味のあるその絵だからこそ、極限におかれた人間の恐怖の表情や、歓喜の表情、えげつないゲスい表情が描けるのかなと思いました。

オリジナルのゲームが次々出てきますが、身近にあるようなものを少しひねるだけで、ここまで緊張感や駆け引きのあるものにできてしまうんだ、と作者の手腕に唸ってしまいます。
心理描写もゲームの駆け引きもとても面白いです。

石田さんのあのシーンでは号泣してしまいました。よく考えると、みんなダメな人なんだけどさ。借金って怖い。絵でくわず嫌いをしてる人にはがんばって読んでほしい漫画です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-23 19:49:12] [修正:2017-03-23 19:49:12] [このレビューのURL]

絵が一貫して綺麗で、読みやすいデスゲーム物です。

デスゲームだけあって、人が死ぬ場面も多いのですが、どことなくゲームの設定が人の心理の裏をついたような物も多く、読んでいて単純に「先が気になる」。
そうきたか、と意表をつかれた結果も多く、なかなかスリリングでした。

終盤は哲学というか精神世界のお話になってしまい、それまでのゲームで見られた主人公が知恵を振り絞ってクリアを目指す面白さがなくなってしまったので勿体ない気もします。

読み終わったあと、残るような影響はないけど、間違いなく、ハラハラしながら夢中で読める面白い漫画です。もっと知名度があってもいいと思う、まとまった出来の作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-23 19:32:11] [修正:2017-03-23 19:33:49] [このレビューのURL]

小学生のとき、ジャンプ本誌で読んでいました。

主人公が、正義感バリバリの熱血漢ではなく、「贖罪」のために人々の為に戦うというテーマに衝撃を受けました。それゆえに剣心の上滑りではない熱さ、優しさに感動することも度々ありました。

画風は独特の和風らしさがあり、繊細です。味方サイドも敵サイドも個性が際立っており、それぞれの信念がある血の通ったキャラクターになっています。

ストーリーは志士雄編が一番面白かったですが、初期や縁とのバトルも見ごたえがあり、どこを切っても美味しい漫画だと思います。歴史上の登場人物を上手く織り交ぜているところや、実在とファンタジーのはざまをいく技の説明に、ニヤリとさせられます。
少しのリアリティがこの漫画の世界観により引き込む要素になっています。
この漫画以降のサムライ物は、かなりるろ剣に影響を受けたものも多いのではないでしょうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-23 19:23:42] [修正:2017-03-23 19:23:42] [このレビューのURL]

「リュウマ」という雅号(ガゴウ)を受け継ぐ者達の「風の谷のナウシカ」に似た世界観での群像大河作品。作者の作品はどれも暗さが根底にある中で本作は求められているところに上手く合っていたと思います。最初の時系列や人物がバラバラのオムニバス形式が後から思えば全部伏線と言えるほどだったのは驚きです。

ただそれがおまけ漫画などでも自嘲されているように後から分かってくるという感じで、読んでいる最中には理解しにくい感じはありました。終盤掲載されたストーリーや人物紹介ページは最初からあった方が良かったかと。相変わず画力は高いですが、バトルがややゴチャゴチャして見にくいのも上記難解さを増した感もあります。最後を締める白皮眼リュウマの物語がやや低調に思えるもので、打ち切りを喰らったような駆け足になっているのが残念ですが、全体としては必要な要素は描かれて、読後パズルのピースが嵌り一枚の絵画が出来上がったような感覚は本作独特のものでした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-22 23:22:36] [修正:2017-03-22 23:22:36] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

原作者の実体験がベースになっているだけに面白いです。クリエーターを使い捨てにする外道、ヤクザすら食い物にする業界ゴロ、違法コピー問題、連鎖倒産等々、修羅場が次々に起きて、結果的には仕置や仲間に支えられることによりオチがつきハードな内容の割には爽快です。主人公の神田がもともとスペック高いので、要所要所でいい仕事しているところがポイントかと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-13 00:02:31] [修正:2017-03-13 00:02:31] [このレビューのURL]

沙村広明さんが影響を受けた漫画家さんの作品なので読んでみました。
古い作品なので絵は劇画調だし、話の運びもセリフなども今の漫画しか読まない層には無理そうですが…内容は人の気持ちや人間関係、人生の悲哀と濃くてぐいぐいと読まされました。

解説を読んでいると少しの資料の中の事実からこのドラマを生み出したそうで、江戸末期の風景含め一ノ関さん相当勉強されて練りに練って作られたんだろうなぁと思います。
大人向けのどちらかというと玄人が好きな漫画かと。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-08 22:41:14] [修正:2017-03-08 22:41:14] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

惜しいマンガでした。コメディ部分はそこそこ面白いのですが、ストーリー作りに難がありました。日常を愛する主人公だが実はスタート時点で非日常に叩き落とされていた。ここまではいいのですが、非日常をもたらしたものに対する葛藤や、だから俺はこうするんだ、といったこの話をシリアスととらえた時に一番のコアになる部分が荒削りで、誰かアドバイスしてあげられなかったのか、と残念な気持ちになりました。アイデアは面白いのにもったいない作品でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-03-04 09:31:21] [修正:2017-03-04 09:31:21] [このレビューのURL]

W杯アジア最終予選において残り三試合だけで9巻にまとめられた作品です。

日本は4位であり、残りサウジアラビア、オーストラリア、
イラン戦を前に、外国人監督に全権を委任して交代する
ところから始まります。
問題は、得点力不足でFWの不在です。
これは2006年頃の本当に日本の悩みだったわけで、とても
リアルな背景になっています。

日本代表チームの和は、エゴイストである主人公FW戌井に
よって乱され、様々な不協和音を生みます。
一方、作者の考えが反映された外国人監督はFWをひたすら支持します。
これに反発しつつ、次第に理解し成長していくチームの過程が見どころですね。

実際のところ、こんなFWが日本に欲しいという熱烈な
サッカーファンである作者の願いが表現されている気がします。
チームプレーもいらない、パス回しも不要、仲良しチームである
必要もない、ただ得点をゲットする結果だけを求めるFWを
あるべき姿として描いています。

ある意味では、長編でありながらたった半年の過程であった
名作「スラムダンク」のサッカー版とも言え、9巻を一気に
読みたい作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-02-28 02:32:26] [修正:2017-02-28 02:32:26] [このレビューのURL]

3点 銭ゲバ

成人してから初めて読んだので、思い入れも無く、冷めたレビューになってしまいます。

貧乏が原因で愛する母親を亡くした事により、金に執着心を持った主人公。
野心と、強いコンプレックスを持ち、一部計画的、一部衝動的に行き当たりばったりで犯罪・殺人を犯しながら成り上がっていきます。

その過程が丁寧であれば、この作品の評価も大きく変わるのでしょうが、事の成り行きや周囲の反応、主人公を怪しんでいる人物との駆け引きが非常にチープなのが残念です。

また、画力や構成や演出、心理描写の陳腐さも踏まえ、当時は斬新であっただろう、溜めに溜めた表情やコマの間も、一切緊張感が無く不快に感じました。。

そういった完成度や緊張感が伝わらなかった事で、
「殺せば盛り上がる、
非人道的な事をさせたら盛り上がる」
といったエンターテイメント的な解釈に至ってしまい、ここでの高評価レビューに正直驚きました。

読もうか迷っている方に一つだけ言わせて頂くと、
作品に対して「丁寧さ」や「完成度」を求める方には合わないと思います。

「インパクト」や「個性」は十分にあるオリジナルな作品だとは思います.
本来、多くの方の心を動かすエネルギーを持った作品なのでしょうが、1意見として投稿させて頂きました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-02-27 17:58:22] [修正:2017-02-27 17:58:22] [このレビューのURL]

最初に言っておきますが、私はこの作者が好きではありません。
色んなスポーツ題材に手を出しながら、どのスポーツに対しても敬意や愛情を感じない点と、結局キャプ翼に依存し、画力やデッサン力の進化が止まっている点で、向上心をあまり感じられないからです。

しかしこの作品に関しては、サッカー漫画のパイオニア的作品であり、
少年達の心をくすぐる吸引力のある作品だと認めざるを得ません。
私の友人からも、
「家にあったキャプ翼1?3巻を読んだ小学生の息子が、一気に全巻をせがんできた」と聞いたくらいの影響力があるのでしょう。


かく言う私もこの漫画で育ち、
(少年目線から見て)魅力的なキャラや必殺技に心を躍らせ、サッカーというよりかはキャプ翼ごっこに胸を躍らせていました。

国内のライバル達も魅力的で、その後の海外のキャラもスケールアップして魅力があるんですよね。
大人の方でも、まだ未読であれば楽しめるかもしれません。
ブックオフ文庫版とかなら安く揃えれるでしょうし、なかなかのエンターテイメント度だと思われます。

元祖キャプ翼以降のシリーズは悪意が籠もったレビューになりそうなので、控えときます。笑

余談ですが、FC、SFCのキャプ翼も全シリーズやりました。
運要素が大きいですがシステムが画期的で夢中になってました。
漫画キャラよりも、ゲーム世界のサンパウロのジウやバビントンに感情移入してます。笑

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-02-27 17:50:16] [修正:2017-02-27 17:50:16] [このレビューのURL]

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