「」さんのページ
9点 彼方のアストラ
アニメ版の完結と同時に一気に読みました。
元々評判の良い作品だったし、全5巻と短くまとめてあるので手に取りやすかったです。
他の方もレビュー書かれてましたが、1番最初から最後まで、全て計算し尽くされたようなストーリー展開の巧さに、感嘆しました!
何というか、欠点らしい欠点が見つかりません。
ここ最近ではここまで完成度の高い作品は出会っていませんでした。
老若男女問わずお勧めできる作品です。
まず、キャラクター。
主人公、ヒロインをはじめメインキャラ全員が好きになる事間違いなし。
序盤から中盤にかけては、旅をしながら登場人物たちの掘り下げが行われ、全員が魅力的に輝き出します。
なので、最初は各々の過去のトラウマ等を乗り越え成長していく物語なのか、と思っていました。
各ストーリーもとにかく話の起承転結がうまく、読後感が良いです。
そして、ストーリー
中盤までも面白いのに、終盤にかけては、ミステリー・SF的要素が増え、怒涛のどんでん返しが待っています。
再読すると序盤から丁寧に張られていた伏線に気づかされます。
また基本的にはシリアスなストーリーでありながら、結構こまめにコメディ要素がちりばめられており、それでいてそれが鬱陶しくならない程度にバランスよく構成されているので、暗くなりすぎず読み進められるのも好きな点でした。ギャグセンスが好みとあっていたのかも。
作画面
私は画風の好みは結構するタイプですが、この作品は安定して読みやすかったです。万人受けするタイプじゃないかと思います。
ヒロイン勢は皆可愛くかけていて、それでいてタイプも違う感じに書き分けられていて好みでした。
因みに作者の他の作品は読んだことありません。
アニメ版の方を先に見て気に入り、後から原作を読みました。
原作も全くアニメ版に負けていないパワーを持っていました。
今のところ今年読んだ作品の中では1番ですね。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2019-09-24 21:13:56] [修正:2019-09-24 21:13:56] [このレビューのURL]
9点 1・2の三四郎2
大人になって無類の強さを発揮する無口な三四郎に成長しています。
やはり豪快なキャラが魅力で、爽快なギャグが売り物です。
そのような意味で、ギャグマンガでもありスポ根でもありの両刀使いともいえます。
以前の絵の拙さは消え、昔のファンを取り戻した円熟期の作品です。
<再読しましたので、追記します>
10年ぶりに再読しました。
テレビ放映されないためプロレスの最近の状況には疎いのですが、
2000年前後には既に地方興行を中心としたマイナーな興行団体の
群雄割拠時代だったのですね。
そんな時代背景をバックに、「ショープロレス」の生き残り三四郎
vs「革命派真剣勝負」だが手段は問わない赤城欣一の
明確な対立軸が分かりやすいです。
何といっても、小林まことの魅力は、ギャグセンス。
忘れかけていた漫画によるお笑いセンスは、古今東西No.1の
横綱級ではないでしょうか?
大好きだな、と再確認しました。
それもこれも、馬之助、志乃ら脇役キャラのツッコミと
ボケの存在があってこそです。
格闘技へのこだわりは、柔道部物語でも冴えていましたが、
この作品でもしっかりと背骨に感じます。
何度でも読み返したくなる作品でした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-01-03 10:30:41] [修正:2019-08-22 19:35:56] [このレビューのURL]
「世間にうしろめたさを感じている男色家の男性との結婚」を望み家出した女の 子のお話。彼女はなぜこんなことを考えたのでしょうか?
そこには 大島作品独特の少女ゆえの精神世界が広がっています。
ちょっとずれた奇妙な主人公達。でも心が病んでる訳じゃありません。
ただ 純粋ゆえに自分を責め、思い悩んでいるのです。
そんな彼女たちを救うのは「みんな同じなのよ」そんな言葉なのかもしれません。
少女から大人へ続く道の中間で誰もがであったはずの戸惑いや揺れる心を
繊細に切り取った作品たち。それは時に衝撃を持って迫ってきます。
それでも、作品が重く暗く感じないのは、綿菓子みたいな彼女達がみんなひたむきで一生懸命だからかもしれません
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2019-06-26 13:45:52] [修正:2019-06-26 13:47:07] [このレビューのURL]
9点 ライドンキング
昨今、異世界に来た現代人の冒険ものはタケノコのように乱立している。
どうも「ブーム」のようで、冴えない男や女が異世界に来た途端、最強能力者になったりしてヒャッハー!な無双状態になる物語ばかりだ。
ハッキリ言って「タイトルだけはやたらと長い」ということしか特徴はないに等しい。
この漫画もそんな作品の亜流かと思いきや趣が異なる。
主人公は現代世界で「一国の大統領」である。しかも元軍人で格闘技にも政治力にも長け、人望も絶大。
そんな男がテロリストに襲撃されるが難なく撃退。但し、アクシデントが起きて異世界に飛ばされてしまう。
しかし大統領は「長めの休暇を貰ったようなもの」と前向きに捉えて異世界を冒険していくのだった。
異世界では住人の中には魔法などが使える者もいるが、大統領は勿論使えない。
しかし、鍛え抜かれた肉体はそのまま有効で、異世界の人の中でも身体能力は抜きんでていた。
よって格闘術でそのまま最強の戦士として活躍できる。
「元々強い男が異世界でも変わらず強い」という点で他の異世界物とは一線を画しています。
そしてこの男は幾多の修羅場を潜り抜けてきた信念を持つ男でもあります。
その信念が異世界でも貫けるものなのか、そして住民たちに信頼され尊敬を受けられるのか?
大統領の趣味である「様々な生物に騎乗する」という願いが叶うのか?
今後の注目作品であることに間違いはなかろう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2019-06-04 18:00:56] [修正:2019-06-04 18:00:56] [このレビューのURL]
9点 荒ぶる季節の乙女どもよ。
文芸部女子たちが部員の何気ない一言から性を意識する。
地味系女子の巣窟である文芸部では日々、性描写のある文学を読み解いていたが、同級生の派手系女子たちの中には
初体験をしている人間もいて決して興味のないことでないのに自分たちには遠い世界のように思えていた。
しかし、思春期は否応なく彼女たちを少女から女へ変える試練を与えるのだろうか。
「悪の華」に似た雰囲気でその「女子バージョン」とも言うような内容か。
流石に狂気的な部分や変態的な描写はマイルドに薄められているが背景に「文学」がある点など酷似。
セックスの相手、「女の子同士」も全然ありだと思いますよ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2019-06-04 03:09:30] [修正:2019-06-04 03:09:30] [このレビューのURL]
9点 とんがり帽子のアトリエ
昨今、久しく見ないであろう「王道ファンタジー」。
魔法使いに憧れる少女が立ち向かう試練の数々を極上の画で彩る。
魔法を使うことが出来るのは選ばれた人間だけ。
ココは魔法使いに憧れてはいるけれど魔法は使えない。
昔、祭りで不思議な人物から貰った魔法の本を宝物にしている。
ある日、魔法使いがココの母親が営んでいる店を訪れて魔法を使った。
普通の人には魔法を使う場面は見せてはいけないので、ココは覗き見して
魔法は呪文を唱えるのではなく、「図に描くもの」と知る。
宝物の魔法の本にマネしてみると、何と魔法が発動した。
そして、それが悲劇の始まりだった・・・・・。
立ちはだかる運命に立ち向かうために「魔法使いの弟子」となるココ。
同じく弟子の女の子3名。おしゃべりな「テティア」。寡黙な「リチェ」。努力家な「アガット」。
皆、試験をクリアして魔法使いの弟子となった。何の苦労もしていないココにアガットは冷たい。
いきなり試験を受けさせられるなんて序の口。
そして、敵はゆっくりとココたちに忍び寄る・・・・。
罠に嵌ったココたち4名の女の子が「竜」と対峙する緊迫のラストシーン。
男の子であろうが女の子であろうが大人であろうが子供であろうが困難は等しくやってくる。
困難を打ち破るのに絶対に必要なものは「勇気」だ。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2019-05-24 21:19:33] [修正:2019-05-24 21:19:33] [このレビューのURL]
9点 みゆき
この漫画を読破してから、みなさんのレビューを見るととても面白いですね。
最後のシーン鹿島さんにとってとても残酷なものでしたが、僕はあだち充さんが残酷なまま終わらせるとは思えません。鹿島さんはきっと報われます。北海道での傷心旅行中、まさかの偶然バッタリ優ちゃんと会いますがこれがフセンです、この後 食事に誘われて関係が進展し、半年後とはいきませんが(優ちゃんが有名人なので記事にもなってるはずの結婚破綻から時間が経たないとすぐ結婚はできない、世間的に。)1〜2年後ぐらいに結婚。そうなれば 真人と過ごした4年間はきっと幸せでしたし、真人のおかげで(真人と付き合わなければ会ってすらいない)まさかの玉の輿。無駄じゃなかった。みゆきの次ぐらいには幸せになります。みなさんあだち充は悪魔じゃありません、もう一度言いますが残酷なまま終わらせるわけない。
僕がただ一つ残念だったのが、結婚披露宴 真人の告白シーンです。あそこで「〜だもん」は、、、さすがに子供っぽすぎるよ、、、真剣味にかけるよ、、、感動が薄れてしまいました。ここをもっとシリアスに描いてくれてたら10点になってました(上からですいません)
みゆき、男心(真人心)くすぐるのうますぎ。水着とか下着とか。もう真人の頭の中(俺の頭の中も)真っピンクだよ
以上です。
。とか、とか() 使いすぎた〜笑
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2019-04-25 14:51:26] [修正:2019-04-25 15:00:24] [このレビューのURL]
9点 エア・ギア
両作品とも、最初はただのチンピラだろ?
特に『エア・ギア』なんて自己中心的なワガママ坊ちゃんじゃない。自分の技で駆け巡る不良少年を描きたかったんだろう。しかし、やっぱり二人の主人公には狂気があるんだよ。損得以外の何かに向かって進むようになって物語は加速するんだよ。
『天上天下』も同じだよな。不良少年なんだよ。大暮維人は不良少年が好きだし、そこに突っ込んで行ける人間なんだ。でも皆が大事な何かを持っているよな。それが明らかになるに従って、物語の骨格を構成するようになっているよ。ただのワガママのバトル物とは違うじゃない。
何がカッコイイのか、ということを歴史的な人物の生き様からわかっている作者なんだな。「反運命」というものだよ。
『エア・ギア』はただの不良だった人間が、「自由」というものを渇望したことから始まる。しかし、そこへ様々な人間の深い思いが描かれていって、同様に物語の骨格が構成されて行く。
だから二つとも、その骨格を崩壊させるような存在が登場してくるじゃない。そういう存在を得て、物語は壮大になって行くんだよ。
つまり、物語の価値観が揺るがされることで巨大化して行くんだな。
不条理が人間を深く、大きくするということだ。
でも、物語を自分では納まりきれなかった、ということがよくあった漫画家だな。狂気なんだよ。
大暮維人は絵が上手いんだよな。だから弾けようとしても収まっちゃうことも多いんだよ。そこがちょっと残念だよなぁ。
だから台詞にあまり感動しないわけ。画で見せようとしてしまうからな。
でも、ある程度は画で弾けることが出来る人間だから。
ここは難しい問題なんだよ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2019-01-18 10:38:01] [修正:2019-04-09 21:12:14] [このレビューのURL]
9点 ORANGE
素晴らしいの一言。
あの当時の空気感で読めば‥読めれば10点間違いない。
久しぶりに引っ張り出して読んだけど泣けるな。
細かいルールや制度など変更があるから。
フロントの‥というけど当時もJ2やJFLなどでかなりいい加減というか曖昧なこと多くてあり得なくもないなとは思う。
だだ女子高生経営者は時代が早すぎた笑
J2クラスであの歳くらいであの得点力は現実的にも現れてるからなぁ‥
ムサシが下見で帰国して前オーナーが亡くなってるの知って‥でも美果の姿を見て‥って件‥
泣けるな。
「助かった」って葛藤がね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2019-02-11 15:49:40] [修正:2019-02-11 15:49:40] [このレビューのURL]