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9点 君に届け
一言でいえば、懐かしかったですね。
あんなにいい娘じゃないけど、
私も学生時代はどちらかというと爽子タイプの人間でした。
どう声をかければわからないとか、誤解を生むとか。
最初のうちは、あの頃を思い出してしまいましたね。
だから、最初のうちは、爽子がそこまで人気なのが不思議だったりしましたけど(笑)。
そんな観点から、
風早に対しても、なるほどな?とどこかで思っていました。
男女全員に好かれる人なんて、たぶんいない。
風早タイプも、誰かひとりぐらいには嫌われていてもおかしくない。
でも、好きな人が誰にも嫌われていないように見えるのは、わかる気がするんです。明るくて優しければなおさら。
私もかつて、同じように好きな人に想ったのを思い出してしまいました(笑)。
最初から、なんとなくですが、
学生時代の三年間を描くのかな?とは思ってました。
少女漫画の学生漫画では、これまで読んだ中では結構そういうものも読んでいたので。
ただ、確かにほかの方のおっしゃる通り、
想いが届いた時点で、作品を終えるべきだったというのもわからなくもないです。
と思うのは、想いが届く前と届いた後は、話の流れが当然ながら変わってくるわけで。
個人的に、episode44.と50.は、分けて番外編で掲載したほうが自然だった気もします。(あくまで個人的な感想ですが)
好きな作品なので、この先もしばらく読みたいとは思うのですが、
「大人の事情でやってます」というのがわかるのだけは避けてほしいですね。
タイトル「君に届け」も秀逸なタイトルだと思うのですが、
久々に面白い少女漫画を読んだなあ、と満足している自分がいます。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-05-14 16:24:35] [修正:2011-05-14 16:24:35] [このレビューのURL]
8点 おひとり様物語
オムニバス形式で、色々な「おひとりさま」女性の心情を優しく描く。
おひとり様といっても、独身気ままな人、仕事に悩む人、おひとり様生活を満喫する人、別れておひとりになってしまった人・・・と、様々。
女性なら、今までの人生の中で、ここに出てきた女性の誰かのような思いをしたことがあって、共感できそうです。
お一人=寂しいを感じたとしても、そこで終わらせずに、お一人でも楽しみがあるよ、一人のようで一人じゃないよ、といったような温かみが随所に感じられるので、切なく、ほろっとしながらも、読後感がすっきりしています。
三巻の時点で、同じ女性が3回出てきました。また今度出てくるのかな。
三巻では、初めて男性が主体になったこともあります。こういう設定で来たか、という感じ。
谷川さんは、こういうちょっと切ないお話を作るのが本当に上手です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-04-25 22:50:38] [修正:2011-05-13 23:40:19] [このレビューのURL]
6点 ONE PIECE
感動させる要素もあり笑いもバトルありと今まで人気があった少年漫画のいいとこどりしたような作品。
ただ巻数が多いせいか進むごとにところどころだれる部分が目だってきてしまってる
あと巻が進むごとに文字が無駄に多くなってきって読みにくくなってるきもする
個人的にはバロックワークスのメンバーとのバトルやデービーバックファイトはただ長引かせてるようにしか感じなかった。
あと悪魔の実でせっかく能力もたせてるんだからもっと駆け引きがあるバトルが見たかった。
唐突にルフィのゴムゴム・・・のでやっつけてしまうのは違和感を感じてしまう
麦わらの一味の成長していく姿があまりみられないのも残念
とはいいつつも話の内容はやはり素晴らしい。また回想のシーンからのくだりかよといつも思いつつも感動させられてしまう。
とくにサンジとチョッパーの仲間になるまでのくだりは涙なしには見られない。
麦わらの一味の熱い絆にはいつも勇気付けられる
無難に誰にでもおすすめできる作品
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-05-13 07:18:34] [修正:2011-05-13 07:19:19] [このレビューのURL]
8点 ゴリラーマン
いわゆる不良漫画は結構好きで色々読んでいますが、この作品が一番です。
登場人物のセリフ・リアクションがミョーにリアルで良いですね。特に前半、劇画(?)タッチの時期は、リアルさが半端じゃない。そんな中、主人公のみ無表情かつ喋らないシュールな状況が、却って作品としての面白さにつながっています。
後半になると絵柄が一気に見やすくなってしまうのでリアル感も半減するのですが、まあ後半は喧嘩モノとして読めばそれとして楽しめます。
ワンパンチで人が彼方へ吹っ飛ぶシーンなど、後の漫画へも多大な影響を与えた不良漫画の名作。
「ザッワナニーナウ フリーダアムッ」最高です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-05-12 10:56:10] [修正:2011-05-12 10:56:10] [このレビューのURL]
8点 ナース・ステーション
看護師の様々な思いや状況がよく描かれている作品。
桂子の、患者や同僚、家族や、恋愛を巡っての話がじっくりと描かれます。桂子が普段ポーカーフェイスなので、たまに押さえきれない思いが噴き出てくると、こちらまで辛くなってきます。この作者は別れとか、一人暮らしの想いとか、心にブレーキをかけてしまう思いなど、切ない思いを描くのが上手ですね。
一方で、同僚の事なども丁寧に、配属されてから一人前になるまでじっくりと時間をかけて描いているので、自分もこの病院でみんなと過ごしたような気分になる。
どうしても病院の話は、死の影や涙がまとわりついてしまうけど、それでも何かの形で気持ちが報われるエピソードも盛り込んでくれます。
幾つかの恋愛の山が来ても、なかなかハッピーエンドにならなかった桂子。幸せになってほしいなと思いながら、長く続いたのに、ここで終わり?という切れ方だったが、作者の闘病があって中断していたとのこと。
最近になってようやく作者が復帰し、めでたくエンディングを迎えました。文庫本の最終巻では、懐かしい人も出てきて、ちょっと意外な終わり方。でもブランクがありながら、ほとんど絵柄が変わらず終わったので良かったですね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-05-11 23:24:55] [修正:2011-05-11 23:24:55] [このレビューのURL]
6点 not simple
イアンの想い。simpleな願い。
「家族だから、側にいたい」
イアンの人生。not simpleな一生。
「お前の人生はすごい。お前の事を小説にする。」
人の人生は誰でもnot simpleなものだけど
人の幸せは誰だってsimpleなもの
残酷な運命に翻弄されながらも、イアンの人柄は常にひたむきで、真っ白で。
「純真って云うのかしら
でも子供のそれとは違って、
どこかつかみ所がない感じ
ただ単純なだけじゃないんだわ。」
家族がなくなって、リックやジムとこれからを過ごそうって思って、そしてプロローグの出来事が起きるんだけど、
イアンがいたら、アイリーンのママは、イアンにとられちゃってて、
でも今は、アイリーンとママはうまくいってて。
自分の家族は無理だったけど、ジムやアイリーンの家族は救えた。そして小説になったイアンが、もっともっと家族を救い続けていくのなら、彼も少しは報われたことになるのかな。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-05-08 23:37:21] [修正:2011-05-08 23:37:21] [このレビューのURL]
6点 恋のたまご
作者お得意の「女の自立」物語?
周りと同じようにOLをして、いずれ結婚して子供を産んで・・・というコースが当たり前と思っていた眞子。
リストラをにおわす転勤の辞令を機に、初めて自分の力で歩きだす怖さと勇気にぶち当たり、でも自分で生きているという充実感と自信を見出す。
こういう風に、自分で立ってこそ一人前という事を作者は特に最近強く主張するが、それがちょっと鬱陶しいかもしれない。話の進み方もとてもご都合主義だし。
でもゆらゆら揺れて、何から手をつけていいか迷ってしまう眞子の気持ちは、多くの女の子が分かると思う。そして、周りを気にせず自分が思った通りに行動できてしまうともちゃんは、自由でいいなあと思いながら、実際にそばにいたらいらっと来るかも。
まっすぐで裏表のないメガネ男子、まっちゃんがいいですね。突き放すようだけど、暖かい。
それにしても、最近の作者の絵に対する思いってどうなっているんだろうか。ライフスタイルばかりに意識がいってしまって、肝心の絵がおざなり。目力だけ強くすればいいってもんじゃないし、少なくともデッサンの狂いは何とかしてほしい。他の作品のレビューでも書いているが、折角綺麗な絵で魅せていた作者だけに惜しいです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-05-08 21:53:42] [修正:2011-05-08 21:55:25] [このレビューのURL]
7点 千九人童子ノ件
伝奇ホラーとサイコホラーが合わさった怪作にして傑作。この作者のセンスのいい記号のような登場人物名とへんてこな女の子キャラはどの作品を見渡しても面白いですが、この作品にはその部分以外で好きな突発的な展開が冴えていたように感じました。オススメ
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-05-07 23:54:23] [修正:2011-05-07 23:54:23] [このレビューのURL]
3点 ダブルアーツ
世界観が素晴らしすぎるが故にめちゃくちゃもったいないマンガ。
その世界観をうまく利用すればかなりの人気を手にしたはずなのに。
古味先生はあまり連載に向いていないのだろうか、なんとなく「自分の描きたいシーンをつめこんでいる」だけにしか見えなかった。
絵や世界観は好きなので、次回作に期待したい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-05-05 17:32:13] [修正:2011-05-05 17:32:20] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
小説にいろんなジャンルがあるように、読みもしない人が漫画をひとくくりくりにして、くだらないとか語ってほしくはありませんよね。手塚氏の「火の鳥」や石森氏の「リュウの道」が古典だとすれば、この作品は間違いなく、新古典派の代表だとおもいます。面白いから読むのは当然ですが、間違いなく何かを感じる作品です。お勧めします。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-05-05 04:50:19] [修正:2011-05-05 04:50:19] [このレビューのURL]