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9点 ましろのおと
最近は音楽を題材にした漫画が多い。
いろんなところで言われ尽くされているとは思うけど、漫画というのは視覚だけに頼るものであり、聴覚や嗅覚、味覚までも使うのは現時点では当然ながら不可能ですよね。
ただ、料理漫画というのは昔からあって、その表現力が視覚を通して想像力によって補われ、嗅覚や味覚を刺激してきた。
いまや料理漫画は漫画の一大ジャンルとして隆盛を誇っているぐらいだから、視覚との相性は悪くなかったんだろうな。
それに比べるとずっと難しいのが音楽漫画だと思う。
美味しそうな料理の絵を見てヨダレが出ることはあっても、綺麗な音の絵を見て心が和むなんてことはまずないから。
だから音楽漫画を描くような漫画家は、音楽が好きだから描くという以外にも、自分の漫画の表現力の可能性に挑戦しているって意味合いもあるのかもしれない。
と偉そうに書いてしまったけど、あの羅川真里茂が少年漫画を描くって知ってかなり驚いた。
違う舞台で挑戦してみたくなったのかな。
でもこれ主人公が男の子なだけどノリとかは完璧に少女漫画ですよね。
にもかかわらず人気なのは、少女漫画と少年漫画とのボーダーレス化が進んでいるからかな。
少女漫画にも少年漫画みたいなノリのやついっぱいあるぐらいだし。
この漫画、何が凄いって、三味線なんていう超ニッチなテーマなのにすごく面白い。
やっぱりお話作りの上手い人が描くと違うな。
1巻が一番面白くてちょっとずつ落ち着いてはきてるけど、この先まだまだ面白くなりそうな展開が待ち受けていそうで楽しみ。
で、やっぱりこの人の表現力は凄いよ。
演奏している絵って動きが単調だから難しいと思うんだけど、カメラワークを駆使したり、いろいろなコマや場面をはさんだりして、飽きさせないような工夫が随所にされてる。
なんか、「音が見える」ような錯覚に陥る。私が見た音楽漫画の中では一番だと思う。凄いよー。
この漫画でちょっと興味を持ったので、初代・高橋竹山(松吾郎のモデルの人?)のじょんがら節を動画サイトで見てみた。
凄い。私このレビューで凄いって何回使ったんだろ。でも本当に凄い。
当たり前だけど私の知っている狭い世界の外側にはまだまだこんな凄い人がたくさんいるんだし、そういうのを知るきっかけになるのもこういう漫画の醍醐味だと思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-17 18:50:15] [修正:2011-07-17 18:50:15] [このレビューのURL]
7点 シャカリキ!
漫画に限らず音楽やアートでもそうだが、新人の荒削りなよく分からない勢いというのがつぼにはまるとすごい力を出す時がある。もちろん盛大に失敗することもある(それが普通)。
シャカリキ!は間違いなく前者だ。曽田さんはストーリーで読ませるのではなく、熱い展開と迫力ある演出魅せる作家である。それがうまくその荒削りな感じと相性が良かったのか名作という域まで突っ走ってしまった感じがする。
多分今の曽田さんには描けない。
もちろんその後の昴やCapetaでは絵や演出力、話の質全て格段に上がっている。天才を狂人と紙一重に描く方法論も確立されたのはこれ以後だろう。
でもシャカリキ!では全体的なこの原石感というのがすごく良いのだ。話に齟齬や無茶な所があってもそれこそが読者を熱くさせる、その圧倒的な力はNO1だと思う。諸刃の剣ではあるが、波長が合う人なら鳥肌立ちっぱなしでしょうね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-16 00:15:04] [修正:2011-07-16 00:15:04] [このレビューのURL]
7点 昴
まだ「MOON」は未読。
これバレエ漫画じゃないですよね。
バレエ漫画といえば少女漫画の範囲内って固定観念があり、
それを青年誌で、あの熱い作風の曽田正人が描いているって
いうので興味深々で読みました。
・・・バレエというより天才の物語で驚き。
読んでても全くもって彼女達のバレエを観たいとは思いませんでした。
気迫と熱さがほんと半端ない。怖くって観れないって。
バレエより天才たるものとはどういうことかという描写に目が
行きました。
主人公の心情、行動は訳がわからないところが多く、普通の漫画だと
天才だけどドジとか庶民的など意外とかわいいっと見せることが
多いですが、昴に関してはそれなし。
読者がほとんど昴に共感できないってそれがまさしく孤高の天才の描写
じゃないでしょうか?すごいなぁ。
それにしても明らかに昴はモダン向きですよね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-15 22:18:05] [修正:2011-07-15 22:18:05] [このレビューのURL]
6点 鋼の錬金術師
うまく纏めすぎちゃった感が強い。
無難、無難、全てが無難、超無難。
マイナス要素はないが飛びぬけたプラス要素も全くない。
薄く広く全般的に人気は出るだろうけど、まぁ…マンガ好きには全然物足りないでしょう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-12 18:39:58] [修正:2011-07-12 23:31:47] [このレビューのURL]
あの当時友達んちに遊びに行ったらだいたい階段に背表紙のないこち亀が2、3冊重ねてあるってゆう
そうゆうのなかった?こち亀あるある
そんでまぁ作品として楽しめるのは100巻くらいまででしょーか
最近はもうネタ切れか 作者が飽きたか はたまた記録の為の惰性か
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-11 20:49:33] [修正:2011-07-12 18:11:21] [このレビューのURL]
3点 それでも町は廻っている
日常系漫画ときいて「よつばと!」が好きなのでそんな感じかなぁと
期待して読んだのですが…すみません、歩鳥のキャラが全くもって
ダメでした。バタバタしてるだけで何が面白いのかさっぱり
分からず。2巻までで限界でした。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-11 23:10:42] [修正:2011-07-11 23:10:42] [このレビューのURL]
これ小学生に読ませたらマジで98%くらいはハマるんじゃなかろうか。
少年漫画の教科書でしょ。良くも悪くも教科書。少年漫画のベースはこれです!ってマンガ。
こうゆうのはやっぱり読んでおくべきだよね。
基礎が分からないと応用もわかんないなんて良く言うけど、マンガも一緒でしょ。
最近のマンガはここで言う「応用マンガ」が多いけど、やっぱこうゆうのが土台としてあっての応用だと思うし、定石を裏切る展開!って時の「定石」を知らないとやっぱり面白さも半減するもんね。
そうゆう意味でも読んでおくべきマンガ。
もちろん今読んでも普通に面白いですよ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-11 19:39:37] [修正:2011-07-11 20:33:37] [このレビューのURL]
3点 キングダム
なんてゆうか純粋に面白い。混じりっけなしに面白い。
子供の頃に読んだ少年漫画のワクワクを、今感じさせてくれるようなマンガ。9巻くらいまではね。。。
最近は個人個人が強すぎて集団戦の面白さが半減している気がする(何万対何万という集団戦の面白さが全く生かせてない)のと、
戦いの描写がほぼ同パターンでちょっと味気ないような気がする。
最初は目を瞑ったがもはや顕著に出すぎて色々と崩壊。その他諸々穴が出始め…
このままじゃ只の駄作に成り下がってしまうぞ…?
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-09 12:29:09] [修正:2011-07-11 20:01:58] [このレビューのURL]
6点 ONE PIECE
扉絵をスピンオフとして使う漫画って初めて見ました。
扉絵をスピンオフに使うことによって、ジャンゴがなぜ海兵になったんだ?コビーとヘルメッポがなぜガープの下に?っていう説明なんかもいらないし、次週の扉絵が気になってしまいます。
本編も扉絵にも続きがある。こんな漫画他にはないと思います(あれば教えてください。当方の勉強不足ですし、読んでみたいです)
スピンオフじゃなくとも、ワンピースの作者オリジナルの動物と麦わら海賊団を用いたほのぼのとした扉絵は癒されるので、扉絵を見るのも楽しみの一つとなっています。
とりあえずこの扉絵の使い方や扉絵の面白さに感心しましたので、レビューを書かしていただきました。ただ完結してないので、話のレビューは完結してから加筆したいと思います。
点数は扉絵だけではつけれないのですが、つけなきゃレビュー投稿できないので、平均点の6点とさせていただきます。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-11 01:33:24] [修正:2011-07-11 01:35:52] [このレビューのURL]
8点 ダービージョッキー
武豊原作というのが売りなのかな?それがなくとも、また競馬を知らなくとも、十分内容だけで良作に位置できる作品であると考えます。
競馬の描写は酸いも甘いも描いており、もちろん良いし、レース中の騎手の思考、騎手同士の駆け引き、魅力的な登場人物達などから、スポーツの王道漫画として十分万人から愛される魅力を持っていると考えます。
画風を嫌う方もいるかもしれないが、競馬を描くには、非常にあった画風だと考えます。
ここからは競馬ファンとして、こういうのも描いて欲しかったという要望です。
ダービージョッキーというタイトル通り、最後の舞台はダービーなのは全然ありですが、短距離長距離なんかのレースも万遍なく描いて欲しかった。
直線レースなんかは、騎手の判断、腕がものをいうので、日本で唯一の直線重賞アイビスサマーダッシュなんかは、描いて欲しかった。直線レースだと短いですし、1分かからないうちに終わるレースでジョッキーがどういった思考、駆け引きをしているのかを見たかった。
あとは、外国馬がたくさん出走するJCとJCDやファンはダービー並みに盛り上がる有馬記念なんかも描いて欲しかったです。
私は競馬ファンですので、多少贔屓目もあるかもしれませんが、名言も多く、読めば読むほど味がでる漫画であると考えますので、評価は8点とさせていただきます。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-11 01:02:13] [修正:2011-07-11 01:33:16] [このレビューのURL]