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「オクターヴ」。米米CLUBのアルバムのタイトルのようなポップな雰囲気ではない。
アイドルを目指して田舎から上京した少女。幼い頃に思い描いていた「スポットライトを浴びる自身」は売れない現実の前に脆くも砕け散っていった。

失意のまま田舎に帰り、高校に入学したものの下手にアイドルしてしまっていた自分を周囲の同級生たちは好奇の視線でしか見ず、
そして彼女もそんな周囲の視線に耐えられるほどの図太さも持ち合わせていなかった。
逃げるように田舎から都会へと舞い戻り、かつての所属していた芸能事務所でマネージャーとしての再出発を図る自身。
けれど、かつては自分が立つはずだったスポットライトの世界は「自分自身の惨めさ」を強調させるだけの結果になる。

将来の自分に何の希望も見出せない、誰からも自分は必要とされない。
そんな寂しさに全てを見失いかける中で出会った自分と似た境遇の年上の女性。
彼女は女性を愛する人であり、成行きから肉体関係を結んでしまう。
まだ男性すら知らない処女の自分を優しく包み込んでくれたことがこんなにも自分を安心させてくれるなんて。

「女同士の恋愛」。所謂「百合」のジャンルでも珍しい「学生」ではない「社会人」が主人公の作品。
これが学生が主人公なら、ある意味「その年頃特有の熱病的な感情」とでも言うべきもので片付けられもしよう。
だが、この話では彼女たちは「学び舎」という社会の風雨から守られた空間を得ないため、社会という現実の矛盾に晒されてしまう。

それは大人になれば誰しもが味わうであろう「理想とする自身と現実の自身との差(ギャップ)」が埋められないという苦しみである。
本来なら「女性同士の恋愛」に対してもっと抵抗感や嫌悪感があっていいはず。
だが、この作品での主人公は現実の重さに押しつぶされそうになっているが故に、いとも簡単に手にした自身の居場所を抱え込んでしまうのである。
それが「女性同士の恋愛」という本来ならばもっと背徳感の伴うものであったとしても。

「女性同士の恋愛」が学生の間だけで、もしも終わらなかったとしたら、その後の2人はどうしていくのか?
この作品は言わばその「ある種の夢のような綺麗な世界を打ち破る、同性愛の悲惨な現実」を見せてくれているような気もする。
「茨の道。花は少なく、棘多し。」
つまりはそんな作品と考えていただきたいです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-24 22:27:36] [修正:2011-07-23 15:37:55] [このレビューのURL]


表紙に惹かれて一巻だけ買ったら次の日には二巻三巻と揃えていました。笑

今のところ、どこかで見たことがあるパニック映画みたいな雰囲気ですが、
これからストーリーがどう広がっていくかがカギかな。

とにかく絵というか、書き込みがしっかりしてます。若干クセがありますが画力は申し分ないレベルかなと。カイジュウ達のデザインも多彩なものを期待したいですね

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-23 01:02:05] [修正:2011-07-23 01:02:05] [このレビューのURL]

6点 capeta

以前のような飛びぬけた演出が減ってきたような。
変に「巧く」まとまっちゃってるというか…
うーん…残念。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-22 20:19:43] [修正:2011-07-22 20:19:43] [このレビューのURL]

元々は原作好きです。
マンガ化にあたって名作が駄作へと成り果てるのはよくある事。
今回もそうかと不安に駆られながら読んだ1巻が良いほうに裏切られ、あれよあれよと全5巻読破。
…うん。めちゃくちゃ面白い。
むしろこっちの方が面白いか?笑

ストーリーは、小さいながらも貿易によって繁栄していた<皇国>と海の彼方から侵略してきた<帝国>との戦争を軸とした物語。
<皇国>側の視点から描かれているが、<帝国>側もとても魅力的。
龍や虎、術者なども出てくるが、決してファンタジーマンガではない、
近代戦という組織と組織の戦いをとにかくリアルに描いた一作。
序盤巻き起こる負け戦による北領からの撤退戦はいきなりの圧巻。まさに息を呑む展開である。

原作をキチンと踏襲しつつ、見事なまでに作者なりの解釈で戦争の狂気や心理描写が良く表現できていて、数少ない名作だと思います。

是非一読あれ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-05-25 13:45:55] [修正:2011-07-22 19:28:01] [このレビューのURL]

9点 ママ

これは面白い!まだまだ隠れた名作はあるもんですな。
ジャンルはラブコメになるんでしょうか。スピード感もちょうどいい感じ。
二人に流れる独特の間が絶妙でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-22 14:00:47] [修正:2011-07-22 14:01:56] [このレビューのURL]

単純にこの世界の勉強になります。
自分は元々興味のあるジャンルなので結構はまってますねー。
物語自体はイイ!って程でもないですが、中々楽しませてくれますよ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-21 17:46:13] [修正:2011-07-21 17:46:13] [このレビューのURL]

「大正野球娘」の小説版挿絵担当の小池先生の初コミックス。

魔法少女という冠だが、一般的な魔法少女ものではない。
設定こそ落ちモノ系であり居候ものだが内容はコメディに終始しない。
ハートフルコメディというのが一番しっくりくる。

基本は一話8ページ完結でほのぼのしたストーリーに少しの笑いが挿入される。
たまのしんみりした話も8ページなのに非常にきれいに表現されている。
全ての話で6、7ページ目で盛り上げて、8ページ目まとめる・落とすというのが徹底されていて、1話毎の満足度が高く、8ページの使い方が抜群に上手い。

作画もシンプルな描線ながら安定してきれいで見やすく、内容の多さの割に詰め込み感がないのには実力を感じる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-20 23:40:48] [修正:2011-07-20 23:40:48] [このレビューのURL]

名作過ぎる上に僕自身サラッとしか読んだことがなかったので、レビューは避けてきましたが、最近読み直す機会があったのでとりあえずの感想を述べたいと思います。
先に言っておきますが、僕はまだ4部までしか読み直していませんので、またこれから色々評価は変動するかと思います。

正直1,2部は退屈以外の何物でもありませんでした。この点数はほとんど3,4部のものだと考えてくださって結構です。
この作品に対する「信者」がつくのも頷けるような出来とセンス。

センス・信者と言えば俗に言う「ジョジョ立ち」等のポージングが挙げられますが、しかしこれに関しては、とある検証動画や検証サイトを見た結果、個人的には「オリジナルの構図、ポージングでは無い」という結論に達しました(キーワード:トニー・ヴィラモンテス、アントニオ・ロペス、フランスの漫画)。
どうでもいいことかもしれませんが、そんなわけで僕は「ジョジョっぽい○○」という言い方はあまり好きではありません。

だからといってこの作品を単なる「パクリ漫画」などと一蹴するつもりは毛頭ございません。まぁ「オマージュ」なんていう良い言葉もありますし、ポーズやデザインを差し引いても十分面白い作品だからです。
ただ、(また個人的な話になりますが)荒木先生は上述したような美術作品からのオマージュ(パクリ?)に関しては、随分自信をもっておられるというか、悪く言えば罪悪感が無いというか、単行本の挿絵等から「はい、私はやってますよ」的な印象を強く受けました。
多分それは荒木先生自身に、他者の考えた作品を自分の作品に取り入れることに対する抵抗がほとんど無いからだと思われますね。
まぁ仮に「パクった」と定義しても「盗作」とまではいかないんじゃなかろうか・・・というのが僕の持論です。

長くなりましたが結局何が言いたいのかよく分かんないですね、つまりは
「作者の美的センス(一部のストーリー)はオリジナルのものではないが、それをふまえても十分夢中になれる傑作であるし、作者自身それを隠そうとしているようには思えない。だったら別に良いんじゃない?面白いし。」
ということですね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-20 20:26:23] [修正:2011-07-20 20:26:23] [このレビューのURL]

対象年齢が低めの能力バトル漫画。
近年、サンデーが立ち上げては次々と短期連載に終始しているこのジャンルの漫画の一つという感じ。
ポケットモンスターのコミカライズ作品としては多くの人の期待に応えられているとは思えない。

ポケモンの扱い方が「ポケモン」でなくても成立するのは致命的。
それこそ単なる属性と技の種類の決定のためだけの存在のような気さえする。
この世界に本当にポケモンは生きているのか?

ポケモンの漫画がサンデーではじまると聞いて、多くの読者が求めていたのは『ポケットモンスターSPECIAL』の路線だったんじゃないかな。
サンデー復権の起爆剤になりうるポテンシャルを持った題材だけにいささか残念。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-20 00:40:35] [修正:2011-07-20 00:40:35] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

とにかく、全ての漫画の中でもっとも完成度の高い漫画。
100年たってもこれを超える漫画は出ないと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-18 20:36:24] [修正:2011-07-18 20:36:24] [このレビューのURL]

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