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ダラダラとつづけていた古谷節の決定打となる作品。
面白いといえば疑問符になるが、衝撃的であった。


古谷実は一度ヒミズで絶望を描ききった。
それ以降は脱力したように、冴えないけど退屈しない日常とオマケ程度の絶望をテーマにするようになる。

冴えない生活、かわいい彼女、変な友人。
こういったテーマをこねくり回していた。

そして、ヒメアノールでも、序盤はいつもの路線であったのだが、中盤からは一気に舵を振り切って、ついに本性を表すことになった。
日常を盛りあげるための安易な絶望が、今度は一転して主題となる。
ラストをみて確信したが、主人公は殺人鬼の森田だったのだ。

だからといって私にとっては面白いというわけではない。
なにせこの手のテーマならば、ヒミズの方が衝撃だった。


ただ古谷実という作家にとっては意味のある作品だと思う。
彼を追いつづけてきたファンにとっても一見の価値あり。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-03-08 10:47:51] [修正:2012-04-18 20:14:34] [このレビューのURL]

8点 DEATH NOTE

知名度ではヒカルの碁を超える小畑健の名作。
ジャンプで1話から見ていましたが、1話を見た瞬間にこれは名作になるから単行本を買おうと思った唯一の作品です。

かなりダークな物語です。
しっかり読まないとわからない部分が多く、分量も多いので12巻でも結構読むのに時間がかかり、だれる部分もあります。
1部と2部があるのですが、1部だけでもよかった感じがしますが、最後はうまくまとめたと思います。ジャンプの時はわからなくなって飛ばしたりしてましたが。

物語の展開が読めないので、次の展開がどんどん気になります。
小畑健の絵も完成していて、初めからかなり上手く、やっぱいい原作には小畑の絵をつけておけば間違いないですね。
この設定を考えた作者もすごいですし、主要キャラクターは魅力的です。

あまり漫画で考えて読むのが嫌な人には向かないと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-04-18 19:40:04] [修正:2012-04-18 19:45:59] [このレビューのURL]

5部まで読みました。6部は1話読んで、もういいやってなりました。
友人に好きな人が多く、3部からが楽しいと言われて読み始めたのですが、正直ストーリーがつまらないので読むのが苦痛でした。
個人的な印象では、次々にいろんな能力者が出てきて、戦うだけって印象です。
絵は別に嫌いではないですし、設定やキャラクターは良いと思いましたので、4点をつけました。それがなければもっと低評価。
ジョジョの他の人のレビューは高評価だったのですが、ジャンプ漫画だったら他におもしろい作品がたくさんあります。
期待しすぎで、初読みが21歳だったのが遅かったのでしょうか?

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-15 08:59:31] [修正:2012-04-18 18:27:32] [このレビューのURL]

今の時代じゃとてもアニメ化出来ない、それくらい強烈。

ゆとりの子が読んだらおしっこ漏らしちゃうんじゃないかな。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-04-15 21:18:49] [修正:2012-04-15 21:18:49] [このレビューのURL]

何か一つ抜きん出てる訳ではないが、間違いなく傑作。例えるなら
マッチ棒で作った五重の塔とでも言うか・・・カバー見れば
おわかりのとおり、当初から2巻で完結させる気だったと思われる。
導入はパッとしなかったが、序々に話を広げて、綺麗に畳んでいる。
登場人物一人一人が主人公のようで、話があっちこっち逸れるが
軸がぶれずに一つの主題に収束していく展開が心地良い。
SFと人間関係のいざこざの話が無理なく混ざっていると思う。

宇宙に憧れる男の子、地球に不時着した宇宙船、男の子の世話をする
AIロボが出会い、話は始まっていくのだが・・・
マンガ大賞はこういう作品こそ取り上げるべき。
どうせ2巻だけなので、ちょっとでも気になったら購入してみては。
作者は生真面目な人なんだろうなーと読んでて感じた。万人向けだが
万人向けによくある通俗的な感動作より2つ位上いってる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-04-13 23:52:41] [修正:2012-04-14 00:12:59] [このレビューのURL]

導入は寄生獣っぽいが、後半になってオリジナルの要素が増えてくる。
が、そのオリジナルの方も昔のSF論を聞かされてるみたいで
なんだかな、という印象。他人と関わりたくなかった主人公が
関わらなければならない状況に追い込まれる設定が良かったのに
結構最初の方で克服してしまい、魅力を失ってしまった。
全体とおして決してつまらないわけではわけじゃないんだけど。
ちなみにこの漫画の元となったSF小説に20億の針というのがある。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-04-09 09:45:58] [修正:2012-04-10 20:22:49] [このレビューのURL]

ココでの点数が高かったので購入した所、これは久々のヒット作。
1話からトップギアの怒涛の展開で引き込まれた。
完全な未来予知が起るとどうなってしまうのか?という古典の命題
に対して真っ向から挑んだ内容であると思う。
ただ最初は生活感があり活き活きとしていたキャラクターが、
無駄を削ったストーリー展開で(中身は濃いが)
徐々に哲学を漫画で解説するための狂言回しのようになってきて、
ピッピ以外のキャラを好きにはなれなかったのが残念。
1巻は地震を予知するためだけに作り出されたアンドロイドピッピが
自我を持ったため、全知全能となった(っぽい)ピッピの預言の真偽が
わからず振り回される展開になる感じで終了。
最後のセリフで大きく出たけど収集つくのかな?
あんなラストを見せられたら2巻を買わざるをえない。
でも休載中。辛い・・・
どうでもいいけどピッピのデザインは魅力的

やっと2巻が発売。新たな要素が加わって、SFになるのか
オカルトになるのか、先の展開が読めなくなった。
点数上げました。無事完結を祈る

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-26 04:16:46] [修正:2012-04-10 11:09:11] [このレビューのURL]

1巻発売を祝して。投稿作品がチャンピオン編集長や漫画家から
絶賛された事で、デビュー前からある界隈ではちょっと名の知れた人の
初単行本。主に女子中高生が主人公の、ハッピーでダウナーな
オムニバスストーリー。基本キャラは1話使い捨て。
だいたい朗らかな雰囲気のかけあい漫才から話は始まるのだが、相手を
ストーカー呼ばわりしてた自分が実はストーカーだったとか、
最後まで読んでどの回も実はこういう話だったのかと
裏切られる展開がいい。
会話は基本ボケツッコミなんだけど、色々引き出しがある中で言葉を選んでるのが読んでてわかる。
引き合いに出してなんだが、センスが良くなった
久米田先生のような、若干丸尾末広の世界観が入ってる、
そんな日常系ギャグ?漫画
この手の漫画はコミックビーム系が引き受けるのが常だが
チャンピオンは懐が深いなあ。あと絵柄がかわいい

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-08 21:04:53] [修正:2012-04-10 11:08:26] [このレビューのURL]

人間失格はもともと好きだったのですが、古屋兎丸が漫画にするということで期待を背に読みました。

舞台が現代の日本になって、オリジナリティが出ていたのでよかったです。

原作のイメージを崩すことなく描ききっていたので、内容面も満足できるものでした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-04-09 16:57:22] [修正:2012-04-09 16:57:22] [このレビューのURL]

9点 ONE PIECE

そもそも、一本の長編大作がやっと折返したという時点でしかないのに、レビューしていいのかという疑問。
 ストーリーに関しては作品のテーマでもありそうな“一つなぎの物語”として考えるならば、完結後にしか評価出来ないと気付く。
 とはいえ、あまりに長い物語なので、折り返した時点での評価は物語として大きく捉えていれば、暗に「これまでのワンピース」についての評価として納得できる。
 ただ、その前提からも外れているレビューはやはり疑問である。仮に、魚人島編や空島編など、その時点での評価をするのであれば「ワンピースの○○編」についてと謳ってレビューするのが筋。
 これだけの作品の一部分を切り取って「つまらない」というのは、たまたま読んだ1冊の漫画本がつまらなかっただけで、世にある漫画全てを指して「マンガはつまらない」と言うようなもの。せめて、ストーリー漫画とギャグ漫画(因みにドラゴンボールは後者)の線引きは踏まえようと気付く。

―――以上ここまで、批評に対して批評してみた。

 本作品の評として、最も驚嘆するのは(先にも述べたが)“長さ”である。過去一つの長編物語(作品ではない)でこれほどの大長編は存在していない。検証してみないとわからないが、これを“ノベライズ”にしても相当な冊数になるのではないか。
 正直、連載開始当初はそれほど興味を持てず「面白く“なりそう”な漫画」という印象しかなかったし、当然単行本の購入などしていなかった。
 どうしても最初から読みたくなって、21冊まとめて大人買いした。即ち21巻前後で始めて「面白い!」と思ったという事。
 1話毎に評価が難しいストーリー漫画とはいえ、そこそこ人気を継続しなければ、クライマックスや後半の面白さに関わらず打ち切りのリスクはある。
 21巻で気付くのは遅い方だったとしても、読み直す限り10巻までは単行本を購入しようと思わなかっただろう。

 これほどの規模の構成は、無論作者の想定内だったと推察するが、何より掲載先が「少年ジャンプ」である以上、相当の覚悟であったはずだし、担当か編集か「少年ジャンプ」サイドの理解も有ったのではないだろうか。
 今までこれだけ壮大な漫画自体、読者(少なくとも僕は)のみならず、同系の漫画家にとっても「夢」とか「理想」であったのではないか。
 この事だけでも十分評価に値する作品である。
 
 もう一点評価したいのは、その“長さ”の要素となる部分である。個人的に嵌りだしたのは「ポーネグりフ」や「古代兵器」の存在からだが、この事も“長さ”と無関係ではない。
 従来のストーリーもので、僕(皆?)が共通して好むのは“広い”世界観か“長い”世界観の2点。
 前者は割合と見受ける手法、後者では「ジョジョの奇妙な冒険」が思い当たるが「一つの作品」というより「一つのシリーズ」といえるだろう。

 以上のことから、僕の現時点での評価は
“過去類を見ない広く長い壮大な世界観を持った作品”として満点…といいたいところだけど、打切りならず連載を続けていけなくなる可能性が無い訳ではないし、完結に向けて“本当に”つまらなくなる可能性も無いわけではないので、厳しく1点減とする。       

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-04-09 00:36:37] [修正:2012-04-09 00:36:37] [このレビューのURL]

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