「朔太」さんのページ

総レビュー数: 822レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

大人になって無類の強さを発揮する無口な三四郎に成長しています。
やはり豪快なキャラが魅力で、爽快なギャグが売り物です。
そのような意味で、ギャグマンガでもありスポ根でもありの両刀使いともいえます。
以前の絵の拙さは消え、昔のファンを取り戻した円熟期の作品です。

<再読しましたので、追記します>
10年ぶりに再読しました。
テレビ放映されないためプロレスの最近の状況には疎いのですが、
2000年前後には既に地方興行を中心としたマイナーな興行団体の
群雄割拠時代だったのですね。
そんな時代背景をバックに、「ショープロレス」の生き残り三四郎
vs「革命派真剣勝負」だが手段は問わない赤城欣一の
明確な対立軸が分かりやすいです。

何といっても、小林まことの魅力は、ギャグセンス。
忘れかけていた漫画によるお笑いセンスは、古今東西No.1の
横綱級ではないでしょうか?
大好きだな、と再確認しました。
それもこれも、馬之助、志乃ら脇役キャラのツッコミと
ボケの存在があってこそです。

格闘技へのこだわりは、柔道部物語でも冴えていましたが、
この作品でもしっかりと背骨に感じます。
何度でも読み返したくなる作品でした。


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[投稿:2011-01-03 10:30:41] [修正:2019-08-22 19:35:56] [このレビューのURL]

プロ野球というよりベイスターズネタで綺麗なギャグ世界を展開しました。
根っからの野球ファンであることが伝わってきます。
次第にデフォルメされ過ぎて、独特のキャラが確立されてきました。

「がんばれ!!タブチくん!!」に続く系譜を感じますが、
亜流漫画も時折見受けられる中で、良質なギャグが提供されました。

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[投稿:2019-08-15 14:44:04] [修正:2019-08-15 14:44:04] [このレビューのURL]

5点 亜人

不死人が存在することが主題です。
何故そこに存在するかは問題ではなく、死なない以上に
IBMを生み出せるなど特異な体質を持っています。
ひっそり静かに生きることを選択する者が多数でしたが、
一部に人類に宣戦布告する集団が現れるという展開です。

固有の体質を使って戦闘を楽しむという者たちと人類の戦いと言えます。
私には話の展開にのめり込めないところを感じました。


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[投稿:2019-08-06 20:49:01] [修正:2019-08-06 20:49:01] [このレビューのURL]

私もpyoさんモナさんのレビューを見て思わずやって来ました。
私の記憶は、ピョン吉がTシャツに張り付いてしまう、
いわゆる第一話のお話です。
ここだけは映像的にしっかり残っています。
それ以降については、1ミリも面白いと思ったことはありません。
テレビ放映等を通じて一世風靡した感はあるのですが、
不思議でたまらなかった記憶があります。
したがって、レビューできる資格はないのですが、
先の2名のレビューに続きたい気持ちだけで参加しました。

ところで、作者の吉沢氏は、この長編ヒット作品で23歳で
家を建て、税務査察により追徴課税を若くして受けているのですよね。
その後は廃業状態から脱してからも沢山の作品を描きましたが、
ヒット作品どころか不発作品の連発だったようです。
人生の頂点を20代前半で迎えた典型的な漫画家だったようです。


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[投稿:2019-08-03 09:09:29] [修正:2019-08-03 09:09:29] [このレビューのURL]

秋本治のアシスタントを長く務めた人らしく武器の
メカニックに見るべきものがありますが、
ストーリー展開にはほとんど関連しません。
むしろ、砂防コートやヘルメットはシンプルで
かわいい絵柄を醸し出しています。
格闘シーンも力技ではなく、ワイヤーウィンチを
利用した空中戦が戦闘の悲惨さを軽くしています。

背丈も小さく、ちょこまかした機動力で戦う姿は、
むしろ可愛く、ヘルメットに描かれた無表情な案山子の
ような味わいを生んでいます。
特に私は小砂がとてもお気に入りでした。

13巻まで読みましたが、12巻までの展開と
今後は変質していくようですね。
少なくとも13巻は小砂編が始まりました。

うすね氏も大病による2度の休載を経てるようで、
元の味わいを失わないよう頑張ってもらいたいと思います。
なにぶん20年越の良作です。


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[投稿:2019-07-31 03:26:32] [修正:2019-07-31 03:26:32] [このレビューのURL]

今更ながらドラゴンボールを論評することに、
気恥ずかしさがある。
それほどに歴史に残るお化けヒット漫画でありアニメである。
ドラえもんとともに日本人のみならず、世界中に配信された。

少年期は西遊記や南総里見八犬伝のオマージュであることは
作者もさすがに認めるだろうが、鳥山氏の本来の持ち味で
ある子供ギャグ(うんちとかおっぱいとか連発する)が
中心でアラレちゃんの延長線上だった。

しかし、世界征服者や地球侵略者が現れるや突然バトル編へ
突入する。
これは少年ジャンプの伝統的な編集方針であり、圧倒的な
絶望をより強い克己心でもって、これを克服し敵を倒す。
当初は正義が大義にあったが、次第に戦闘狂になって
くるあたりは、時代が許容しだしたせいだと思う。

いずれにしても、少年はいつの時代にも、どの国に
生まれても、絶対に興奮し自分の身に置き換えてしまう
世界と設定と戦闘を完璧な形で世に提供した功績は大である。

こんな漫画は二度と現れる気がしない。

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[投稿:2019-07-26 05:34:37] [修正:2019-07-26 05:34:37] [このレビューのURL]

学習漫画の先駆け的存在でした。
本作品でなくとも、この種の学習漫画にどなたも一度は
小学生時代にお世話になったはずです。

学習漫画は本作以前は子供向けだったのが、大人向けに日本
の歴史を漫画で精巧に描き、支持を得ました。
シリーズ累計800万部以上の売上をあげ、大成功だったようです。
その後も日本史ブームの火付け役としての価値は
誰もが認めるところとなりました。

石ノ森章太郎は、それ以前に「日本経済入門」でヒット
させており、漫画の文化的役割と可能性について限界は
ないはずとのポリシーを持っていました。

彼の懸命な活動による功績は計り知れないものがあります。


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[投稿:2019-07-21 06:09:20] [修正:2019-07-21 06:09:20] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

オメガトライブを読了後、世界を大きくしてスリリングな
展開を期待していました。
全くその逆でした。

「祭り」のための準備で留まる時間が長いため展開は遅く、
伏線は拡大され、大きな流れに関係のない小さなバトルの
連続でした。
全くの期待外れでした。
挙句の果て、最後の数話で何世代も話を進め、
まとめたつもりで終わりです。

作者も巻末で同様の反省をしていて、大風呂敷を広げたと
の指摘を受けていたようです。
最初の1巻だけが面白く、以降25巻にわたって右肩
下がりにレベルが下がる典型的なダレ作品でした。


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[投稿:2019-07-17 07:00:17] [修正:2019-07-17 07:00:17] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

第一巻を手にした途端、独特の世界観にどんどん引き込ま
れていきます。
何が主人公に起こったのか、謎を追い続けたくなります。
人類史の根源から人類の未来を託すべき新人類の誕生、
さらに淘汰の闘争へとつながっていく予感が
壮大なスケールで現れてきます。
人類を統べるべきリーダーの誕生のプロセスを追いか
けていく目撃者になるというのが読者の期待でした。

主人公晴は、防衛機能をまず掌握するためだと思われま
すが、防衛大に潜入します。
しかし、そこから突然、ミクロな人間臭い展開が始まり、
人間同士の些細なバトルに展開される始末です。
さらに、晴は起源であるアルファが全く登場しないで
ベータである梶に主役が移ってしまい、何をしたいのか
何が主題だったのか迷走しだします。

ベータと他の種族のアルファとのバトルって、何か
意味がありますか?
それも後半の大半をこのつまらない抗争が延々と続きます。
この辺りは連載中はとても不評で、連載打ち切りが
囁かれるようになってきます。
そのためか14巻で政治家に転身しようと立候補する
梶が主役のまま、終わってしまいます。
迷走としか言いようがないです。

前半は8,9点の評価でしたが、後半が3点くらいの
評価になり、全体としてはその平均を与えたいと思います。


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[投稿:2019-07-05 20:07:48] [修正:2019-07-05 20:07:48] [このレビューのURL]

自虐的私小説風漫画です。
漫画家残酷物語の延長にあります。
ヒット作品の出せない(売れない)漫画家の最大の弱点は
エンターテインメントとなるストーリーテラーになる
才能がないことなんですね。
常日頃から思うのは、漫画家の苦しみの大半はネームの
考案なんだから、ここは分業制で原作者と手を組むべきなんです。
商業ベースの漫画家さんには、なんだかんだ言っても
一定レベルの絵なら描ける人は沢山いますからねえ。
自身の適性、才能の限界を知れば、編集者に頭を
下げるべきなんです。
才能ある原作者もそれほど多くはないのかもしれないですが・・。

さて、本作品の第1巻には引き込まれ魅力がありました。
まさに自身の小規模な生活ぶりが、社会の底辺に落ちるか
どうかの瀬戸際で踏ん張っている活力が伝わってきました。
しかし、多少なりとも連載(定収入)を得ても、
編集者と妻と他のライバル達との関わりどころか嫉妬と
優越感との行きつ戻りつを繰り返すのですね。
これには、さすがに2,3巻読んだところで食傷気味になりました。
おまけにそれほどの自虐ぶりなのに、妙な自信が加わって
くるので鼻につくようになりました。

6巻で休載にしてストーリー漫画に転身されたのは、正解でした。
作者も妻に言ってますが、「いつまでも漫画家でいられる
ことはない。そのことは分かっているのか。」
妻は「その時には私が働くから、心配なさんな。」と返して、
作者は最高の妻だと賞賛します。
かような具合で、まさに小規模な生活というより、
小心者の日記と回顧録を見せつけられるという感じです。
私にはやや重かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-26 19:58:29] [修正:2019-06-26 19:58:29] [このレビューのURL]

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