「朔太」さんのページ

総レビュー数: 832レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月09日

学なく、力なく、才なく何ができる訳でもない一介の小さな青年が、
唯一探求心をもって旅をする。
いずれ仙人になることを望み、その道を突き詰める過程で、鬼女たちを娶る。

ファンタジーの要素を取り込みながら、青年向けのエロチックな
シーンをふんだんに盛り込んで、関心を繋いでいく。
小池・平野両氏の挑戦的で意欲的な作品と言える。

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[投稿:2024-04-27 08:53:56] [修正:2024-04-27 08:53:56] [このレビューのURL]

二つの家庭が同居して、ゲイでもない二人の男性が、協力、奮闘する展開です。
シングルファーザーの幼児育児は、「うさぎドロップ」他ありがちな設定です。
なぜ、2つの家庭が同居しているのかについての説明はなく、唐突に
物語が始まります。
余計な事情説明は省かれ、父親の作る料理に毎回焦点が合わされており、
潔さを感じます。
二人の父親は、まるでタイプの異なる男性ですが、互いを尊敬している
ので感じが良い付き合いができています。
男は、尊敬できる相手とだけ、良い関係が築ける生き物ですからね。

個人的には、運動会編が気に入っています。
子供にとって運動会は一生のトラウマになるか、安心して生きていける
糧になるかの分かれ目ですから。
総じて子育ての難しさ、親子の機微なんてものがリアルに表現できていて、
好感の持てる作品です。

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[投稿:2024-04-03 09:11:00] [修正:2024-04-03 09:11:00] [このレビューのURL]

小島剛夕氏の初期の作品を読んでみたくて、探し出して読んでみました。
初期と言っても40歳の作品です。
後年の作品に比べて、まだ絵が稚拙で女性美もなんだか荒いです。
とても白土三平氏の絵に似ており、忍者が主人公の作風もそっくり
なので、白土氏との関係を調べてみました。

小島氏が1928年生まれ、白土氏が1932年生まれで年上なのですが、
共に紙芝居作家から出発し、白土氏が漫画家デビューを先に果たして、
なんとそのアシスタントを担当されていたのです。
そのせいか下積みを長くした上で、39歳から商業誌での活躍となったようです。
その5年後に不出世の作品「子連れ狼」で第一線の作家となられたようです。
この時、既に44歳ですから、現代ではありえないくらい相当な遅咲きです。
生年月日が同じ手塚治虫氏とは対極的ですね。
2000年に71歳で亡くなりました。
また、2021年89歳まで生きた白土氏とも対極的でした。
小池一夫氏との出会いが小島氏の僥倖でした。
とはいえ、活躍時期は20数年と意外と短かったようです。
白土氏にそっくりなこの作品で、小島氏の隠された経歴が知ることができて良かったです。
(多分、ここまで関心を持って調査したのは、私だけでしょう)

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[投稿:2024-02-23 17:54:29] [修正:2024-02-23 17:54:29] [このレビューのURL]

出産に関して男はほとんど無頓着で、無神経です。
命がけで産むお母さんは立派です。
ですが、中絶で亡くなる新生児候補者たちは、
がんで亡くなる人よりも多いそうです。
男も女もHする前に、よく考えて欲しいなあ。

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[投稿:2023-12-23 11:43:17] [修正:2023-12-23 11:43:17] [このレビューのURL]

葬儀になると、見送られる方の背景が表に現れてきます。
単に弔問客が多くて社交的だっただとか、親戚付き合いが中心だったとか、
そんな表層的なことではなく、人生の歩みが見えてきます。
それを上手くドラマ仕立てした作品です。
毎回、ちょっとした人間模様があって、表題のような人情物語が展開されています。
意外と隠れた名作かもしれません。
女性誌にひっそりと連載されているのがもったいない感じがしました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2023-12-17 15:48:07] [修正:2023-12-17 15:48:07] [このレビューのURL]

面白い。
ラブコメが苦手な私でも、たちまち3巻をよんでしまったw。
エロいシーンは全く出てこないのに、その辺の官能漫画よりエロい。
女性が望むエロとはこうなのかもしれない。
ただし、男性心理と言うか、男性の性は理解されていないが。
注文をつけるとしたら、旦那が絶賛する妻の美貌、可愛らしさに
もっと共感が得られる画であればとは思う。

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[投稿:2023-11-12 16:56:47] [修正:2023-11-12 16:56:47] [このレビューのURL]

花小路ゆみさんの作品に登場する女性は、本当に美しくグラマーです。
ぷっくりとした唇とふっくら頬っぺたも実に私の好みです。
そっくりな二人の女性が、誰にも気づかれずに生活を入れ替えてしまいます。
その結果、生まれる大混乱が物語の主な展開。

読み終えてみると、大きな事件もなく、大した意外性もない
のですが、ついつい10巻最後まで読ませてくれました。
結末は、誰もが予想する通りのものでしたが、良かったです。
この作品はストーリーを読ませるものではなく、
二人の女性を愛でる作品ですね。

花小路さんの作品群の中でも代表作と言えるのではないかと思います。

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[投稿:2023-10-24 07:34:14] [修正:2023-10-24 07:38:09] [このレビューのURL]

すごかった!
最後ぷっつり終わってしまったので、あと1話ぐらい後日談的な
ものでもあればよかったなと思います。
さぶろうの超人的働き、忠誠心、愛もすごいですが、
和子の強さや置かれた立場の理不尽さにも胸を締め付けられます。
他の人物の心も丁寧に描かれていて、ばっさばっさ人が
斬られるのを見るのは怖いですが、魅力的な作品でした。
さすが、小池一夫さんの原作でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-10-18 17:45:34] [修正:2023-10-18 17:45:34] [このレビューのURL]

ラズウェル細木氏の漫画はどの作品を読んでも同じに見える。
毎回、テーマにしていることは、他愛もない季節の風物詩
だったり、いくつかの薀蓄だったり、ニュースを扱ったり、
基本的に暑い、寒い、いや普通なんてことを繰り返す。
特にストーリーはない。

いやネガってるわけじゃなくて、安定的におもしろく、
そしてなにより大事だが食べ物が非常に美味そうに見える。
氏は食べることも飲むことも心から好きなんだろうな。
同じ食い意地のはった人間として深い共感を覚える。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-07-31 09:31:15] [修正:2023-07-31 09:31:15] [このレビューのURL]

小林俊彦氏の「ぱすてる」は、1巻辺りで挫折してしまう程、
内容の薄いものでしたが、
本作品は主人公の女子高生管理人の性格が可愛く、
しかも毎回裸体をさらして奮闘するのが見逃せません。
下宿人の女性たちのキャラも立っていて、主人公のMキャラに
対して、いずれもややSぽいところが相性抜群です。

彼女たちの引き起こす騒動は罪がなく、愛らしさを感じさせてくれます。
意外に結構、楽しく読めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-07-15 05:13:16] [修正:2023-07-15 05:13:16] [このレビューのURL]

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