「朔太」さんのページ
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- 病弱だった少年時代から、読みたくて読みたくて仕方のない漫画が周囲に沢山ありました。他にすることもない寝床で読む漫画は、1ページ1ページが宝物のようで、丹念に時間をかけて食べるように吸収されていきました。漫画のある国に生まれて良かった、と思えるくらいの喜びでした。以来、数十年、私の周りには多数の未読の漫画本が常備されています。漫画がサブカルチャーと位置付けられて久しいですが、今や映画もドラマも漫画が原作でないものが珍しくなってきました。文化としての名作漫画を探しつつ、私個人の探訪歴(読書歴)として、このサイトを利用させてもらっています。

7点 あさひなぐ
女子高校生が主人公の薙刀スポコン漫画です。
底流にある高校部活生活の毎日は、よくある作品背景です。
しかも、青年誌連載で主人公がメガネ女子で、微妙な顔立ちと生育不十分な容姿だと、
支持されるのかと心配になります。
これで、読み手が止まらなくなりますのが、不思議です。
展開も遅いし、試合も特段の緊張感も期待感もないのですが、次ページへの手が止まりません。
女子高校生特有の葛藤やコンプレックスなど、面倒くさい人間関係は最小限に抑えていて、
面白さと良い加減のバランスになっています。
魅力を上手く説明できない不思議な作品でした。
しかし、22巻までで何となく腹いっぱいになってしまいました。
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[投稿:2025-06-29 07:35:38] [修正:2025-06-29 07:35:38] [このレビューのURL]
7点 修羅雪姫
またまた小池一夫原作の良作が上村一夫との”同姓一夫コンビ”で世に出ていました。
ずいぶん昔52年前もの作品とは思えないような現代風の画とシナリオで感服しました。
悲惨な生い立ちを背景に、母親の怨念を晴らすべく修練を重ねて刺客業に身を落と
す修羅雪姫ですが、まさに修羅の道を生きるという言葉通りの内容でした。
現代の連載としても通用するような新しいセンスは見事です。
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[投稿:2025-06-21 10:27:55] [修正:2025-06-21 10:31:17] [このレビューのURL]
7点 寿司ガール
安田氏らしいシニカルな女性目線の物語や時折見せる愛らしい心温まるお話が混在する。
寿司の妖精のごとく設定のガールがとても良い。
お気に入りの話もいくつかある。
いつもならシニカルな視線で終える安田氏のファンタジーもなかなかのテイスト。
ご馳走様の気分だ。続編を期待したい。
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[投稿:2025-06-14 08:39:53] [修正:2025-06-14 08:39:53] [このレビューのURL]
7点 木曜日のリカ
松森氏は、1947年生まれの作家さんですので、現在相当ご年配だと思われます。
「片恋さぶろう」でその存在を知ったわけですが、小池一夫氏とのコンビで
良い作品を描かれています。
そこで、さらに初期の作品を探して読んでみました。
驚いたことに、1971年の少年誌掲載の作品にも関わらず、劇画調なんです。
また、人物の表現が川崎のぼる氏あるいはさいとうたかお氏にそっくりです。
両氏との関係、例えばアシスタントをしていたとか、そういう背景は不明ですが、
とにかく似ている。
時代的には同時代でしょうから、その影響を強く受けられたのかもしれません。
因みに「片恋さぶろう」では別人の作品かと思うような描画の変化が見られて
いるのは面白いところです。
さて、内容ですが、ゴルゴ13の原型とも言えそうなかなりなハードボイルドで、
子供でも親友でもどんどん死んでいきます。
こんな過激な作品が50年前の少年誌に存在していたとは驚きです。
いや、現在の方が過激さについては抑制されているでしょうか。
また、殺人のプロが女性であること、主人公が運命に苦悩する姿勢が大人びて
いること、表題が奇抜でセンスのあることなど驚く要素が満載です。
当時の少年キング誌の起死回生を狙った作品の一部らしいです。
しかし、小池一夫氏に似合わないストーリーがやや現在では陳腐な印象も
あるのは仕方ないところかもしれません。
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[投稿:2025-06-11 11:23:49] [修正:2025-06-11 11:23:49] [このレビューのURL]
7点 弁護士のくず
弁護士さんが主役の漫画も沢山ありますが、勧善懲悪型の作品が多い中で、
一ひねりしてきた印象があります。
最初に出てくる被害者の言い分を聞いている分には、加害者がいかに
悪党かと思うのですが、よくよく調査してみると表面には出てこない
裏側の事情があったりして、事件は両面性があることに気づかされます。
世の中というものは、そういうものなのかもしれません。
毎日、新聞他メディアで報道される事件というものは、本当に悪党が
起こしているのか、被害者は本当に被害者であって加害者の側面はないのか。
刑事事件なら警察や検察がそれ相当の捜査もしてくれますが、冤罪も
一定の割合で起こりますしね。
民事に至っては、何が本当なのか。
裁判を起こすほどではないトラブルは、手の施しようもないということですね。
7巻の裁判員制度に対する問題というか課題に焦点を合わせた回も感心しましたね。
なんか脱線してますけど、一生弁護士さんや裁判なんかのお世話にはならない
ことが人の幸せなんでしょうね。
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[投稿:2025-04-30 10:06:39] [修正:2025-04-30 10:06:39] [このレビューのURL]
7点 賭博堕天録カイジ
強烈なインパクトを残した黙示録、破戒録に続く続編だけに、期待も上がる
のは仕方がない。
確かに、黙示録のように次々とゲームが続く展開に比べて、延々と長い展開が
続くのも辛かった。
仲間の裏切りは早い段階で読者にバレていただろうし、小さな論理の破綻が
散見される。
手牌をさらすようなトイレへの退出は、相互にもっと深い読みをするだろう。
百歩譲って、最終決戦に備えた布石としても、あの時点では、五分のガチンコ
勝負に持ち込めている、そのチャンスを放棄する選択はあり得ない。
とはいえ、腐っても福本伸之先生だ。
抜け目なく初期段階で布石を置いておいて、伏線で展開をひっくり返してくる。
なんだかんだ、文句言いながら最終話を読むまで、眼が離せない。
1話読み進めるのに、努力と我慢が必要なその辺の駄作作品とはレベチだ。
なんだかんだで2日で13巻を読み終えるほど魅了されたと言ってもいいでしょう。
当然ながら、続編の和也編も読みたくなっている自分がいます。
もちろん、未了の福本作品は、この先全部読むつもりです。よろしく。
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[投稿:2025-04-26 10:58:40] [修正:2025-04-26 10:58:40] [このレビューのURL]
サッカー好きのサッカーファンのためのコアマニア向け作品といった感じです。
スポーツ漫画の楽しみは、勝負の駆け引きとその行方でしょう。
この作品には、その両方がありません。
しかし、面白い。
試合の裏側で、裏方が表の選手の10倍も動いていて、隠れた努力をしている。
サポーターだって、コアになると本当に人生を犠牲にして応援するのは、
良く知られていることだけど、フィジカルコーチとか代表料理人とか
ターフキーパーとか代理人とかの悩みや板挟みは知らないでしょ。
こんな方々にスポットを与える作品です。
プロ球団になると全部が揃って商売が成り立つということですね。
その後のGiant Killingなんかにも引き継がれている部分で、
今となっては草分け的な作品となりました。
良作です。
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[投稿:2025-04-05 11:19:45] [修正:2025-04-05 11:19:45] [このレビューのURL]
7点 刑事ゆがみ
はみ出し型の刑事が主人公で、何について能力があるのかはっきりしませんが、
結果的に周囲の驚く関成果を挙げています。
巨乳の菅能係長が素敵ですね。
他にはないキャラのような気がします。
当初から姿なき敵ロイコが設定されており、一人の刑事ごときでは太刀打ち
できないような強大さを印象付けており、全体を引き締めます。
最後の10巻までロイコの正体は不明です。
サイコパスとは異なった敵は、そうですね浦沢直樹さんの「MONSTER」に
テイストは近いかもしれませんが、敵が堂々と出現する分だけ浦沢氏の方が
勝っていますかね。
井浦氏作品は「弁護士のくず」に続いて2作品目ですが、いずれも秀作です
ので、他にも見つけて読んでみたいと思います。
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[投稿:2025-03-15 10:15:05] [修正:2025-03-15 10:15:05] [このレビューのURL]
7点 麻雀激闘録3/4
表題がまず変わってる。
劇中の会話から意味が判明したのだが、途中で投げ出す中途半端な生き方、
マインドを意味するらしい。
終盤では、主人公が念仏のように「よんぶんのさん」と唱えだす。
「ここがこらえ時だ。ここでもう少し執着すればなんとかモノにできる・・」と
いう自分への言い聞かせの呪文なのだ。
確かに麻雀漫画の体ではあるし、必勝法のような独特の秘法も見どころではある。
しかし、主人公のまさに激闘の人生、転落と復活の人生が、ドラマとしての魅力である。
下手をすれば下品な反社会的な闘争になりがちな麻雀漫画だが、ここでは
一定の品格が感じられる良作に仕上がっていた。
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[投稿:2025-01-15 08:31:32] [修正:2025-01-15 08:31:32] [このレビューのURL]
表題からは石川サブロウさんが得意とされるほのぼの漫画かと思いきや、
鸚鵡籠中記という江戸時代の第一級史料にある史実に基づいた内容でした。
元禄時代の朝日文左衛門という侍が26年八か月の間、延々と書き残した
日記であり、籠の中にいる鸚鵡(オウム)の日記という表題なのでしょうか。
原作者の演出もあるでしょうが、現代の我々のイメージの侍とはかけ離れた
一面も持ち合わせていたようです。
何分、生類憐みの令の中、堂々と毎日魚釣りをしたことが書かれたり、
幕政批判や藩の幕閣の不義密通事件も書かれています。
史実というだけに、なかなか説得力のあるものですし、興味深いものです。
いずれにしても、石川氏の手にかかると、堅苦しい史料も、なかなかに
ヒューマンな味わい深い作品に仕上がります。
結局、いつもの安定した石川さんの面白さに引き込まれます。
意外な佳作でした。
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[投稿:2024-10-26 10:34:43] [修正:2024-10-26 10:34:43] [このレビューのURL]
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