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2点 ニセコイ
ひたすら読者の神経を逆なでし続けた漫画。
主人公は無責任なクズでメインヒロインは気遣いの出来ない暴力ヒロイン。
その煽りを食らって健気で努力家のサブヒロインは最後まで作者にイジメ抜かれるというカースト制度。
他のヒロインも多数登場しますが、終わってみれば本当に賑やかしでしかありません。
ジャンプのラブコメの中ではヒット作にあたりますが、この作者は本当に連載に向いてないと思います。
茶番を長々と見せつけられる苦痛ときたら・・・
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2018-06-10 08:39:55] [修正:2018-06-10 08:39:55] [このレビューのURL]
9点 神戸在住
神戸の界隈を丁寧に光溢れる町として紹介し、その町で暮らす
女子大生のキャンパスライフを描いたものとして、1,2巻を読みました。
そんな紀行文のような淡白さは面白みもなく、読むのを
止めようかと思っているうちに、2巻後半に阪神大震災の
ボランティアの話となります。
すっかり騙されてしまいました。
中国人の血を隠しつつ、淡々と被災者の現実を受け止める
リアルさに感服しました。
この1話から、この作品への評価が180度転換です。
6巻では、祖母との別れを描いたお話。秀逸です。
さらには、おばあちゃん子だった主人公桂に対して、
別の巻では母が「おばあちゃんにあなたをとられちゃったから・・」
とつぶやくシーンがあります。
それぞれの関係性がキチンと描かれています。
決しておしゃれともいえない桂が、唯一不遇の画家の
リクエストに応じてスカートをはきます。
そして、突然の別れが淡白に告知されます。
しばらくその話題に触れず、巻が進んだ後、
「そろそろ画家との別れについて、触れましょう。」と、
時間を遡る展開は、これは木村紺という作家のリアルな
時間に並行して描かれているのではないか、と思ってしまうほどです。
画家日和洋次との回想は、その後繰り返し出てくるのですが、
淡白なストーリー展開にあって、強い情感、哀しみが
対照的に輝きます。
涙の出ない絶望的な哀しみです。
また、祖母と画家の二人に対する想いは、桂の人間性を
よく表し、女性ならではのナイーブさ、純粋可憐さが美しいです。
人間なら誰だって、強く傷ついた彼女を守ってあげたい
気持ちになることでしょう。
友人や家族の性格付けも、細かな描写がされています。
父と二人だけの外食シーン。
これだけで1話を読ませます。
1日のさまざなエピソードを繋ぎ合わせて、自分の将来を
ぼんやり夢想するシーンでは、「思いつきをただ並べた
そんなありふれた将来像がどれ一つとして現実感を伴わない。
私に足りないものは何なのだろう。
この胸のざわつきの正体は何なのだろう。」と言わせます。
平凡な日々の中で、若者らしい心の不安定さを見事に表現しており、
素晴らしいです。
すっかり、辰木桂(木村紺)のファンになりました。
しかし、何とも共感できない話も多く、特に連載当初は
読み進めるのも辛いほど無駄な会話が多かったです。
そのマイナスがなければ10点でした。
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[投稿:2018-06-04 19:36:31] [修正:2018-06-04 19:36:31] [このレビューのURL]
6点 食キング
うまいもの作って食って諸国漫遊?して勧善懲悪。水戸黄門みたいな感じです。サクッと読めて何も残らない。連載誌のタイトル通りまさに娯楽です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-06-02 12:38:15] [修正:2018-06-02 12:38:15] [このレビューのURL]
超一流の同性ストーカーと同居するハメになった幼女の苦悩を描くマンガ、と言ってもあながち間違いではないでしょう。トイレットペーパーの使用量を調べるとかドン引き描写もあります。そこにメイド、不登校、超ドM、父子家庭といった設定を織り混ぜて面白おかしいマンガに仕立ててある、といった感じです。
個人的にはストーカーメイドの性癖的に、「私は、あなたの少女の日の心の中にいた青春の幻影。」的な、つまり銀河鉄道999のメーテル的な存在に、意味は全然違うけど結果的にそうなってしまいそうなおかしさに6点、といったところです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-06-02 09:22:14] [修正:2018-06-02 09:22:14] [このレビューのURL]
読む人を選びそうですね。表紙は、主人公のお母さんです。どういうわけか死んだ父親の記憶が主人公の息子の夢の中で再現されて二人暮らしの母親にドキドキしてしまう。そして拭いきれない尻フェチ感。ここまで読んでグッと来る人はどうぞ。
一歩間違うと父親の残留思念の呪縛に悩まされるサスペンスホラーになりかねませんが、懐かしい背景に明るいキャラばかり、という読みやすさから6点とします。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-06-02 08:58:20] [修正:2018-06-02 08:58:20] [このレビューのURL]
4点 アヴァルト
一巻での引きは強烈だった世界観なのに、デザインのダサさや散らかったキャラや展開で人気薄となり、怪物王女復活のため強引に打ち切った。そんな事情が見えて来るような作品。上手く育てば作者の新境地になり得たのでしょうか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-05-29 22:30:42] [修正:2018-05-29 22:30:42] [このレビューのURL]
7点 自虐の詩
終盤の怒涛の展開で、人生賛歌という結末で救われます。
「幸や不幸はもういい。どちらにも等しく価値がある。
人生には明らかに意味がある。」
けだし名言です。
・・・しかし、私は残念ながら、終盤に至るまでの
ほぼ全編での森田幸江の悲惨な人生を全く笑えないし、
彼女にまとわりつくダニのような男たちイサオや父親に
寛容には全くなれません。
したがって、ギャグマンガとしてほとんど読むに堪えない気持ちでした。
途中で放り出したくなるような気持ちですが、
泣ける漫画というコピーだけを信じて最後まで読み通しただけです。
それでも、それでも、人生には意味があると、業田良家は言うのです。
本当にそうでしょうか?
自分の子供や妻にさえ不幸を呼び込む男、女。
そんな人間とも呼べない生物たちに囲まれて生きる
人生って意味があるのでしょうか。
そんな風に自問自答しながら何十年と生きた挙句に、
熊本さんとの再会があって、その瞬間だけ「生きてて良かった」と
思う幸江の物語でした。
熊本さんは、さらに磨きをかけた孤高の人でした。
人生いろいろ、男も女もいろいろ、という言葉を思い浮かばせる作品でした。
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[投稿:2018-05-28 20:12:50] [修正:2018-05-28 20:12:50] [このレビューのURL]