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9点 賭博黙示録カイジ
今尚続編が連載中のカイジシリーズの第1章から第2章。
もう様々な方がレビュー書かれていますが、絵の下手さに目をつぶって読んでいくと、気がつけばどハマりすることうけあいです。
個人的には、絵柄は個性的なだけで、下手とは感じませんでした。
簡単なようで奥の深いオリジナルのギャンブルの数々。
心理戦と長く張られた伏線の回収の見事さ。脱帽です。
少なくともこの「賭博黙示録」については、13巻という長さも短く感じられました。
カイジは、普段はどうしようもないクズかもしれませんが、命のかかった大一番で、仲間を決して見捨てない。
この実は少年漫画みたいなキャラクターが、嫌いになれません。
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[投稿:2018-12-13 19:43:08] [修正:2018-12-13 19:43:08] [このレビューのURL]
7点 オムライス
あだち漫画と同じく、お約束の匂いがすっかりしていた
時代の星里さんの作品です。
美人4姉妹と同じ屋根の下で同居ですから、事件が
起きないはずがありません。
毎日、家に帰ってくるのが楽しみですよね。
良き時代のハートフルコメディ、って感じです。
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[投稿:2018-12-12 18:01:35] [修正:2018-12-12 18:01:35] [このレビューのURL]
藤田和日郎作品を読んだ事ある方は、読んですぐ「二人の関係がまんまうしおととらじゃねーか!」ってなると思います。
ナイチンゲールを主役とした彼女の奮闘を描きながら、彼女に取り憑いた幽霊・グレイの過去話が展開していきます。
ナイチンゲールが様々な困難と立ち向かい、ツンデレのグレイが時にそれを手助けしながら乗り越え、清潔で立派な病院ができるまでになる、といった話です。
ナイチンゲールが問題を解決していく様は痛快なのですが、そのパートが面白すぎるせいか、逆に本作の架空のキャラクターである、グレイにまつわる話は蛇足気味というかどうでもよく感じてしまい、中盤から後半にかけて少しだれた印象です。
ラストは素晴らしいと思います。
「生霊」の描写が書き込みも造形も凄いです。
最近の藤田作品はあまり読めていなかったのですが、これは安心して楽しめますよ。
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[投稿:2018-12-12 15:50:21] [修正:2018-12-12 15:54:47] [このレビューのURL]
8点 ドロヘドロ
ある種ポップな独特の雰囲気を持つグロ連発ダークファンタジー。完結後一気読みで本当に良かったなと。最初から最後まで引き付けられて、膨大な謎や伏線をちゃんと回収しているのには感銘。ただ、日付が近い低得点意見(リアルタイムで読んだ人)に共感を覚える所もありました。アニメ化予定のようですが(完結後にそうなるという時点でどれだけ良作かは裏付けられる)、その辺はタイトルとは違ってテンポや整理が必要でしょう。
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[投稿:2018-12-12 00:32:03] [修正:2018-12-12 00:32:03] [このレビューのURL]
アニメ視聴済。
ほぼほぼアニメ通りですが、アニメでは描かれなかったシーンが追加されたりしている部分もあります。
アニメをそのままなぞったかのように、絵柄の再現度は忠実です。
この作品は脚本があう、合わないあると思います。
典型的な御涙頂戴作品かもしれません。
たぶん、サブカル(漫画アニメ等)に精通してる人ほど見飽きた様な展開にうんざりするのでしょう。
どっちかといえば、更に大衆向け?な作品なのだと思います。
私は、アニメ第1話のラストから、全てその勢いで最後まで見させられてしまった感じで、どうにもこの作品が嫌いになれません。なんたかんだ好きなんですよね、これが。
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[投稿:2018-12-10 14:08:37] [修正:2018-12-10 14:08:37] [このレビューのURL]
0点 花より男子
全巻読みました。最初はすかっとしたしおもしろかったし、主人公も正義感強くて良かったです。応援したくなりました。けど話が進むにつれて主人公を好きになれませんでした。初期と後期だいぶキャラ変わってます。いろんな人に心変わりしすぎでした。一度道明寺とくっついて話に区切りがついたと思えば、他の人に心移りしてを繰り返し、初期の芯の強いつくしではなくなってました。人気作品だったから仕方ないのかもしれませんが引き延ばしがひどくて同じことの繰り返しな話でした…陰湿で性格の悪い子が何度も出てくる展開がやり過ぎ感もあったしわざとらしくも感じました。むしろそういう子を描くことに力を入れてる感もあったしそういう形でしか、つくしと道明寺の関係性を表せないのかなとも思いました。つくしは他の子とは違う!みたいな過大評価もあんまりすきになれなかったです。なぜその正義感を持っているのかの考えもよくわからなかったし…だんだんただただ対抗してるようにしか思えなかったです。ドラマよりいじめの描写がだいぶひどくて気分悪くなるほどでした。
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[投稿:2018-12-10 12:38:24] [修正:2018-12-10 12:38:24] [このレビューのURL]
7点 名探偵コナン
青山剛昌のはヤバいところは、大衆にウケる作品創りのセンスと、オタクのツボをしっかり刺激するセンスを超高レベルで両立していることである。
コナンが老若男女幅広い層に親しまれる、国民的なアニメの領域に達しつつあるのは、ある程度共通の認識だろう。
国民的なアニメのポジションを確立することは確かに素晴らしいが、大衆にウケが良いと言うのは、裏を返せば一部のオタク的な層にとっては刺激の足りない保守的な漫画になりがちであるとも言える。
だが、コナンはそういった他の漫画と別次元である。
青山剛昌は、時代に応じて確実にオタクが萌えるポイントを捉え、的確にそれに応えるキャラクターや展開を送り出してくるのだ。
直近では、オタク界隈では軽い社会現象となった「安室透」の件は言うまでもないが、古くは服部平次や怪盗キッド、灰原哀、比較的最近では世良真純などの良い意味であざといキャラを、ナチュラルにシナリオに投入してくるのだ。
また、蘭や新一などの、初期から登場するレギュラーキャラも上手く時代に合わせて最適化させてくる。
だからと言って一般層が近寄りがたい作品になったかというと、テレビアニメがほぼオリジナルのシナリオで保守的な話ばかりをやっているので、敷居が高くなった感じはあまりない。
また、原作もその流れを引き離すほど突飛なことはやらず、程よく刺激的な展開を織り混ぜているのがとても高度な作品創りをしていると思う。
少年漫画の代表格でありながら、ここまで王道と絡め手を使いこなす人は、現役の漫画家では他にいないのではないだろうか。
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[投稿:2018-12-10 09:41:15] [修正:2018-12-10 09:41:15] [このレビューのURL]