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[ネタバレあり]

原作は「駿河城御前試合」です。
御前試合で、真剣で源之助と伊良子が斬り合い、試合のシーンから過去のシーンへと繋がる形で話が展開してゆきます。


絵は上手いですが癖があります、山口貴由の絵に慣れている人なら大丈夫かと思います。残酷なシーンが多く内臓が出てきますし、登場人物のほとんどが狂っています。
斬り合いを楽しむ試合を開いた徳川忠長(実在した歴史上の人物)、虎眼流の師匠の虎眼を初めとして超絶にイカれてるキャラばかりですね。
ある種のホラーのように、おどろおどろしさが味になっています。癖になります。

源之助も最終的には、その封建社会の闇を拒むことはできませんでした。武士道の孕む狂気を書いた傑作だと思います。

後味が悪いのが嫌ですが、だからこそテーマ性を貫けた傑作だと思うので8点にします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-03-25 22:15:08] [修正:2019-01-01 23:24:25] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

綺麗なカイジって誰が言ったのか的を射ていますね。
涯はちょっとマガジンにはブラックすぎたと思います(良い子になーれのシーンがシュールすぎww)

正義感が強い若者のゼロが主人公なので、内容にすこーしだけ明るさがプラスされています。
ゼロは友達に欲しいような、頭が良くて信頼できる人柄です。スレた登場人物ばかりだと読んでて疲れてくるので私は好きですヨ。

生死が関わるというよりは、なっても重体までのギャンブルがほとんどなので、カイジよりマイルドです。
出てくるギャンブルでは、クォータージャンプと指切りジャックの回がスリリングで、解決法も鮮やかで好きでした。

いかにも続きますというような終わりかたが、当時ちょっと納得いかなかったです。それ込みでも名作だと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2019-01-01 23:13:25] [修正:2019-01-01 23:19:42] [このレビューのURL]

新堂冬樹の原作小説は未読です。

愛妻家のサラリーマンが、悲しい過去を持つ教祖が作った宗教組織に洗脳された妻を奪還しようとするお話です。

絵は綺麗というかんじではないですが見やすくて、こういうテーマにもっとも必要であろう感情の変化の書き分けがよく表されています。狂った場面の人の表情に本当に狂気を感じます。

こんな手口を使うのかという怖いものみたさや、続きはどうなるのかという好奇心で、ページをめくる手が止まりませんでした。
そういう意味では面白いです。

ただ、エロ漫画じゃないのに下劣なエロシーンが多くて作品の品を下げているんじゃないかと思うと勿体ないです。
もっとも、カリスマを書く上でリアリティーを追求するために避けて通れなかったからエロも必要だったのかもしれませんね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-01-01 22:53:15] [修正:2019-01-01 23:02:31] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

背景は史実を元にして書いてあり、そこにフィクションの登場人物を織り混ぜて描いてあります。
歴史をよく勉強してあるなと思いました。

宮廷の華やかさで乙女心をゆさぶり、市民の苦悩に感涙させられます。

オスカルやアンドレを初めとするキャラクターは、その意思や感情にリアリティーがあり、引き込まれました。

気高く、品があって応援したくなるような人物造形です。

少女漫画は恋愛だけを描いたものが多いですが、この時代の漫画はスペクタクルロマン寄りが幾つもありますね。
心に残る漫画でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2019-01-01 22:44:21] [修正:2019-01-01 22:44:21] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

第一部として6巻が完了しました。
しかし、続編は数年にわたり現れず、先々を見通せない
状態でしたので、ライフワークのつもりだったのでしょうか。
腰の据わり方がとんでもなく長期戦の構えです。

1巻はリーの物語、2巻はランスとワースとの出会い。
3巻から5巻は旧教の迫害を中心にしたウィルとジョンの少年時代。
6巻はリバプールへ出奔し、ミルとの出会いと4人の集結。
第二部は、4名はロンドンを舞台に、いよいよシェイクスピアの
誕生?かと期待が膨らみます。

6巻を読み切ってしまいますと、このように俯瞰できる
のですが、途中では現在位置を見失いそうです。
連載中は読者はきつかったことでしょう。

基本的に娯楽作品というより裏伝記としての色合いが濃く、
作石氏の意気込みは理解できるのですが、小説に向いた
素材ではないでしょうか。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-01-01 12:35:15] [修正:2019-01-01 12:35:15] [このレビューのURL]

中2漫画の中ではHELLSINGについで好きな作品。
 植民地化した砂の惑星において、西部劇のような空気感の中、超高度テクノロジーの兵器・武器で武装したならず者を相手に不殺主義の主人公がドンパチやる漫画である。
 主人公は性格が調子者の平和主義者であるが、徐々に不殺主義の理由が明らかになる。それと共に、殺さなければ守れない大量破壊兵器であふれかえる世界の壁も立ちふさがっていく。不殺主義の主人公は結構いるが、彼ほど悩んでまた悩みが展開にうまく表現できている漫画はないと思われる。
 あとスチームパンクな雰囲気、台詞回し、武器やサイボーグがかっこいい。敵キャラにも魅力的なキャラが多い。
 残念ながらアクションシーンの絵は見にくいところがある。かっこいいコマも多く、下手なわけではないと思うのだけど、見開きなのに何やってんのかわからんことがあるのはちょっと良くない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-12-31 09:05:33] [修正:2018-12-31 09:05:33] [このレビューのURL]

野球版ドラゴン桜ともいうべきか、野球の戦略、特に試合に入る前段階の戦略に焦点を当てた作品。主人公は弱小校の臨時監督となって、部の立て直しのために一年で甲子園に出場させなければならなくなる。
 野球の戦略についてはよく知らないが、作中の登場人物の説明はとても理にかなっているように感じられ、限られた手札(選手)で強豪校に以下に勝っていくか、準備の過程が面白い。相手チームの研究から始まり、試合中も臨機応変に(感情論ではない)具体的な指示を出していく主人公は頼もしい。
 また、普通の野球漫画のような選手同士の葛藤もある。そういう気持ち面と理論面の展開のバランスはよくできていると思った。
 もっとも、よく言われるが中盤以降(初期ライバル校との決着後)はダレるというか、いままでより説得力を欠くとも思える展開が続いてて、そこは不満。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-12-31 08:52:53] [修正:2018-12-31 08:52:53] [このレビューのURL]

 普通に面白い名作。星新一のショートショートストーリーのような漫画。
とはいえ、短編集であるから他の長編漫画のような満足感や高揚感が得られるかといえばそうではないし、そういうのを求める漫画ではないと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-12-31 08:37:13] [修正:2018-12-31 08:37:13] [このレビューのURL]

岩明均を思わせる絵や雰囲気、時間SFと歴史モノの融合、箱庭世界など好きな要素満載。しかし、終盤にかけての駆け足と謎解きが雑でネット有料の外伝が必須なのは残念の一言(それを読んで大体が分かるという程度)。それでも買って読んでしまうほどに最後まで楽しめました。作者の次回作には期待します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-12-30 20:22:41] [修正:2018-12-30 20:22:41] [このレビューのURL]

お気楽なラブコメとしてはある意味理想形。
メインヒロイン完全固定でかつ、即刻主人公と結婚済みとなり、
その後は安定した新婚生活が続くので、
ヒロインに関する謎や伏線はまだ未知数ではあるが、
ある意味ハヤテのごとくで不満に思っていた所の改善なのかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-12-30 07:47:50] [修正:2018-12-30 07:47:50] [このレビューのURL]

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