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8点 あずみ
数年前に全巻読みました。
あずみが純粋無垢な少女なのに、刺客としては腕が一流で平凡な幸せはのぞめないというところに悲哀が滲みます。
その点では、哀愁を含んだ昔ながらの剣豪の時代劇と共通するハードボイルドがあります。
あずみに殺される敵も、悪人とは一概にいえない者も多く、しみじみと考えさせられました。
先が気になる展開の妙と緊張感があり、漫画として面白いです。
強いて言えば、旅はまだ続くといったような終わりかたが気になりましたが、あずみの結末は寝床で老衰とはいかないと思うので、あれでよかったのだと思います。
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[投稿:2018-12-13 21:13:20] [修正:2018-12-17 19:47:57] [このレビューのURL]
9点 ライチ☆光クラブ
東京グランギニョルの舞台の漫画化です。
古屋兎丸の耽美な画風がよく内容にあっていて、エログロというよりは陰惨・官能といった表現が似合うでしょう。
思春期特有のエリート意識を持った少年達の閉じた世界、永遠の命、ライチを燃料として動く機械、拐われた美しい少女。
世界観が唯一無二で完璧です。
この短さがかえって完成度を高めているのでしょう。
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[投稿:2018-12-17 18:33:46] [修正:2018-12-17 19:39:44] [このレビューのURL]
8点 嘘喰い
絵が美麗です。
ギャンブル漫画ですが、ギャンブル時代の勝ち負けだけではなく、それをもっと大きな目で俯瞰できるかといった視点があり、面白いです。
途中に挟まれる賭郎同士のバトルが、頭脳戦だけでない躍動感を出していて、全体としてバランスの良い漫画だと思います。
獏さんにはカリスマ性があり、それを追って成長してゆく梶くんという二人の主人公という構図が王道で良いです。
キャラクターに底知れない独特の魅力や愛嬌があります。
ファラリスの牡牛、エアポーカー、古本屋の勝負が好きです。特にエアポーカーは夢中になるほど白熱していて面白かったです。
徹夜で読んでしまいました。
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[投稿:2018-12-17 18:19:52] [修正:2018-12-17 19:39:04] [このレビューのURL]
10点 銃夢-GUNNM-
エリジウム的な格差のある世界観のSF漫画。
モーターボール編が一番好きです。
序盤に仲良くなった少年は死ぬわ、イドはああなるわ、鋼鉄の天使ガリィにとっても読者にとっても容赦ない展開が続きます。
マカクやザパンや博士をはじめとする敵キャラが立っててゾクゾクします。
SFとしての設定に目新しさはなくなったかもしれませんが、人間描写の掘り下げが深く、今なお哲学的な魅力がある作品です。
定期的に読み返したくなります。
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[投稿:2018-12-17 19:32:42] [修正:2018-12-17 19:37:46] [このレビューのURL]
8点 BASARA
数年前に読んだのでざっくりした感想ですが。
画風はキラキラの少女漫画なのですが、主人公タタラが勇ましく、冒険とバトルがあるので少年漫画のような感覚で読めました。生き抜くたくましさのようなものを感じます。
朱里よりも、いつも身を呈してタタラを守ってくれていた揚羽が健気で好きでした。
味方を含めた登場人物がバタバタ死んでゆくのでつらいかな。
人気があるキャラだから死なせるのをひるむといった要素がないのが、かえって緊張感や先の読めなさを醸し出していたと思います。
熱い台詞回しが多い名作です。
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[投稿:2018-12-17 17:13:08] [修正:2018-12-17 17:13:08] [このレビューのURL]
5点 ふたりエッチ
各世代でお世話になった超長期連載漫画です。
安定したテイストながら、10代青少年のための
入門編教科書というか、知識偏重の匂いがします。
長い連載を振り返ると、無知な男女の出会いから
成長する夫婦物語と言えば言えるのですが、
いつまでたっても初心な感じです。
シニカルに言えば、一定の役割を果たしていると
思われる教育的漫画でしょうか。
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[投稿:2018-12-15 06:36:05] [修正:2018-12-15 06:36:05] [このレビューのURL]
7点 Y十M 〜柳生忍法帖〜
女7人の復讐劇の為に、剣豪柳生十兵衛が稽古を付ける。
「バジリスク」や「魔界転生」に負けない位面白そうな設定、あらすじです。
悪役の加藤明成や会津七本槍の面々が本当にわかりやすく憎たらしく描かれるので、
復讐を次々なされる様が痛快です。
柳生十兵衛は、時系列が後になる「魔界転生」の時よりも、少し茶目っ気があって、不敵な笑いをうかべたり。
この飄々としたキャラクター、大好きです。
原作で、柳生十兵衛を主役とした作品が
柳生忍法帖→魔界転生→柳生十兵衛死す と三部作あるそうなので、
是非「柳生十兵衛死す」もせがわ先生に漫画化して貰いたいですね。
しかし、後半少しダレたかなぁと感じた部分も。
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[投稿:2018-12-14 19:19:56] [修正:2018-12-14 19:19:56] [このレビューのURL]
7点 金田一少年の事件簿
気がつけばこんな巻数になってたんですね・・金田一少年。
何故かこのサイトではシリーズ毎の登録がされずに巻数が通算されてますね。シリーズが多過ぎるのも問題ですね。
最初に読んだ時は被害者の悲惨な殺され方が結構トラウマになったものですが、今は耐性もついて楽しめる(!?)様になりました。
犯人の動機については、高遠絡みじゃなければ、面白いです。被害者も結構なゲスが多かったり。
ミステリーは初見のインパクトがとにかく強いので、最初のFILEシリーズがやはり印象的。
読者も目が肥えてきているので、どうしても初期の印象が強いですが、最近の「R」シリーズも偶によくできた話ありました。
トリックを見せたいが為に殺人が起きている感、否めませんが笑
それでも、事件が起きる度、一の犯人当てにはワクワクします、
しかし、犯人が高遠の差し金とわかった瞬間に冷めちゃいます。もうお腹いっぱい。
連載を追っていくと、解決編までに全部のヒントが載っていて、解けるようになっている、、という事ですが、解けた事ありません笑
犯人たちの事件簿や、37歳の事件簿(美雪は!?)等まだまだ展開しているので、一応追っていきたいと思います。
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[投稿:2018-12-14 14:19:12] [修正:2018-12-14 14:20:22] [このレビューのURL]
6点 僕と彼女の×××
男らしくない男(主人公)と女らしくない女(ヒロイン)が、マッドサイエンティストの発明品の所為で中身が入れ替わってしまうというコメディ作品です。
主人公の想い人は、自分の体に入っているヒロインな訳ですが、ヒロインがわに全く恋愛に発展する可能性がないので、恋愛関係は進展しません。
そうこうしているうちに、主人公の親友と×××・・・
物語の締めくくりには「お前ら、それでいいのか本当に〜!!」と内心突っ込まずにはいられませんでした。
勢いだけで読ませられる感じで、そこは肩の力抜いて楽しめます。
気分が落ち込んだ時とかに読むと、少し元気もらえるかも。
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[投稿:2018-12-14 08:18:10] [修正:2018-12-14 08:18:10] [このレビューのURL]