「」さんのページ
8点 わにとかげぎす
「わにとかげぎす」とは、深海に生息する
「ワニトカゲギス目ワニトカゲギス属」という魚類のこと。
寝てばかりの人生を送ってきた、友人も恋人もいない
ままに38歳になってしまった男を深海魚に例えたということのようです。
レジェンド稲中卓球部から一転、僕といっしょをはさんで、
グリーンヒル以降社会的無力者を一貫して主人公にして描いてきました。
本作でもシガテラと構図は一緒です。
しかし、当初から羽田さんの存在があることで、
極限の絶望には至ることがない点で比較的楽に読むことができました。
お約束の展開ではありますが、単なる変人、偏執狂、オタク
だけではなく、狂気をはらんだヤクザや殺人狂まで
登場しますので、サスペンスまがいのあれこれにも遭遇します。
それでも深海に沈む深海魚である主人公を救いだしたい
羽田さんは天使のようです。
ちょっと非現実的な気もしますが、羽田さん自身も
やや病んだ面をコンプレックスに感じているようなので、
それもありかなと理解しました。
古谷氏の一連の作品は、一見して社会的に価値のなさそうな
主人公を立てて、「孤独、無力、弱者の絶望」をテーマに
しつつ連載が始まりますが、最終話を読み終えると、
こんな自分でも生きてて良いのだと思わせてくれる不思議さ、
未来への希望を感じさせてくれます。
好きな漫画家さんの一人です。
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[投稿:2018-12-27 23:06:36] [修正:2018-12-27 23:06:36] [このレビューのURL]
10点 HELLSING
良い点は台詞回しと絵がとてもかっこいいと言うこと。ここでのかっこよさとは中2病的なかっこよさを指します。他に緻密な絵の漫画は数あれど、ベタ塗りの高カロリー作画で劇場的な高カロリーな台詞回しで、でもくどく感じない、カッケーと思える、このような漫画は他にない。キャラクターの思想は一貫していて全員かっこいい。
紛れもない中2漫画の最高峰で一番好きな漫画の一つ。でもOVAはもっと面白い。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-12-27 10:11:27] [修正:2018-12-27 10:11:27] [このレビューのURL]
5点 うしおととら
どのキャラもいいキャラで、一つ一つの話を取れば面白い話が多い。しかし中盤はこれ本筋と関係あるのか?という話が増え、ダレている感じがし、素直に楽しめなくなってくる。また、終盤の畳み掛けというか伏線回収と言われている場面は単に過去キャラの再利用としか思えなかった。
この作者の漫画は邪眼やスプリンガルドみたく短編のほうが面白い。
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[投稿:2018-12-27 09:59:57] [修正:2018-12-27 09:59:57] [このレビューのURL]