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9点 ルックバック
自分は別に藤本タツキの信者ではないが、敢えて言う。
この作品には完全に心が呑まれたし、読後もしばらくの間は、他の漫画を読む時の感覚にまで影響が及ぶくらいには尾を引いた。
創り手受け手関係なく、人生の一部を創作に捧げている人種からすると、それ程の体験だった。
漫画という媒体で表現されているものの、実際はメディアの概念を超える創作そのものへの情念が可視化されたような、途轍もない作品だった。
しかし、実際に多くのプロの業界人が本作に対して言及し、称賛し、脱帽している現状を受け止めず、
それらの評価を軽率にトンデモと断じたり、信者呼ばわりできる漫画読みがいることにちょっとびっくり。
根源的なセンスや表現の次元の違いがわからない人には、それこそ向いてない作品じゃないかと思う。
ちなみに、最初に発表されたのがジャンププラスだったためか、いくつかの見開きは電子版の読み方でこそ威力が発揮される演出になっていたので、初見は電子書籍で読むことをお勧めしたい。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2021-10-03 12:30:21] [修正:2021-10-03 12:36:39] [このレビューのURL]
9点 SLAM DUNK
いい作品です!
バスケット初心者の主人公の成長と高校生の青春が詰まった作品!
内容もわかりやすく、バスケ未経験者の僕も楽しめましたし、
主人公と一緒に一から学んで実際に練習しました!
何かに全力で取り組む事、一人一人の長所を生かしてチームワークを組めば大きな力を生み出せる事!
後半の作者の世界観に引きずり込まれていきました!
大人になって読み返しても心が熱くなります!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-08-07 23:54:17] [修正:2021-08-07 23:54:17] [このレビューのURL]
9点 血界戦線
なかなかの傑作です。
特有の世界観がまず目を見張ります。
人界と異界が交わる街という設定は、私にとってとても新鮮です。
異界と言い切らないで人類との接点を摩訶不思議に描く。
超能力でも吸血鬼でもなんでもありの世界です。
異常世界中で、超絶な戦闘能力を有する秘密結社ライブラの
メンバー達の個性が光ります。
その中にあって、普通の青年レオナルドの普通の感情、
普通の苦しみが異常世界にあって対比関係にあり、
とてもヒューマンな役割を果たしています。
それぞれのストーリーは、良く練られたシナリオの下に、
登場人物のそれぞれの事情を絡めたドラマ仕立てになっており、
一個の映画や小説にも匹敵する内容の濃いものです。
あまりにも伏線が見事なので、1回読んだだけでは、
最初のエピソードの意味が理解できなかったりもします。
しかし、読み返してみると最初からキチンと仕組まれた
ドラマであることがやっと理解できるほど、
巧妙な構成になっていることが多いです。
内藤さんはきっとシナリオライターとしても成功を収めた
才能を持っておられます。
新しいタイプのSF&ヒューマンドラマを体験できました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2021-07-19 06:13:07] [修正:2021-07-19 06:13:07] [このレビューのURL]
9点 葬送のフリーレン
魔王を討伐した勇者パーティの一人だったエルフの魔法使いが平和になった世界を旅する。
人間より種族として遥かに長寿なエルフ。
それはかつて仲間だった勇者の死を見なければならない事実。
マイペースで拘りも特に無かったエルフも長い旅の途中で多くの人と出会い別れた。
その「離合集散の連なり」が歴史なのだと、悠久の時の流れの中で悟れるのかはまだ分からない。
仲間の僧侶から託された戦災孤児の少女を弟子にして、世界を回る珍道中の開幕!!!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-07-18 23:29:42] [修正:2021-07-18 23:29:42] [このレビューのURL]