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平和で幸せなお話。
ハラハラしないで読める。
なんだかんだでみんな悩みがあったりして、でも幸せそうで何より。

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[投稿:2022-07-11 10:13:00] [修正:2022-07-11 10:13:00] [このレビューのURL]

9点 MAJOR

[ネタバレあり]

少年誌連載の高校野球漫画といえば、ドカベンやキャプテン、名門第三野球部、4P田中君などです。いずれも高校野球大会を予選から順番に強敵、ライバルたちと凌ぎを削って、何とか勝ち上がっていきます。
さらには、その先にさらなる強敵が待っていて、これを順番に倒しては、これを繰り返していくパターンが定着していました。そういう意味では、本作品は少しはずしつつも、王道路線を守っているような二面性をもっていますね。

MAJORというタイトルから想像してしまうのは、最終的にはメジャーリーグを目指すんだろうと思ってしまうのですが、幼少期、リトルリーグから始まって、とにかく長い歩みです。
中学に上がる頃にはすでに、肩を壊していますから、これからどっちを向いて展開するのだろうかと心配になるほどです。
中学では軟球野球はやらないと言いつつ、結局どっぷり時間を費やし、高校進学にあたっても名門海堂高校を巡って二転三転で、とんでもない長期化の原因になります。
ただし、首尾一貫して、主人公茂野吾郎のスタンスが変わらず、一球入魂というか、自身の選手生命を顧みず、常にその時の目の前の敵と全力で戦うことを優先しています。
最初から、プロ野球もMAJORも、ありきではないのですね。
他のライバルたちは、ほぼ全員がプロ野球選手になることを視野に入れて、現在の野球に取り組んでいました。
その差が、吾郎の魅力となっています。

長期連載でしんどいかと言えば、これがそうでもなく、一話を読めば、必ず続きを読みたくなるような仕掛けがしてあります。
この辺りは、極めて巧妙であり、連載漫画としては最高の出来ではないでしょうか。
私は、聖秀高校編を終え、マイナーリーグ編の途中まで読みましたが、50巻近くを息つく暇もなく、一気読みさせられてしまいました。
面白い作品だと思います。

<追記>
なんとか78巻最終話まで読み切りました。超長編ですが、他の長編漫画よりは最後に至る展開がチャンと思い出せます。要するに、高校は高校でプロはプロでキチンと区切った展開があるんですね。
W杯でのライバル出現によりMAJORでの戦いが鮮明になってきます。最後のワールドシリーズでの展開も最高の盛り上がりでした。最終話へのまとめ方も腹に落ちるものでした。吾郎の性格、姿勢、考え方は連載開始から終始一貫しており、ブレがありませんでしたね。最終話でも強くそれを感じました。少し粗忽な吾郎ですが、美しさを感じさせました。長編ものの終わり方としては最高点をつけられると思います。ということで、1点加点致します。


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[投稿:2021-08-28 08:12:06] [修正:2022-06-15 10:31:10] [このレビューのURL]

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[投稿:2022-06-14 15:02:40] [修正:2022-06-14 15:02:40] [このレビューのURL]

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[投稿:2016-02-12 23:13:46] [修正:2022-06-12 10:28:15] [このレビューのURL]

CLAMP作品中、絵の美しさでは「CLOVER」に次ぐ。

とにかく全編を通して「可愛らしい印象」の作品だが、少女漫画で幼年誌の「なかよし」連載だからこれは問題ない。同時期に「なかよし」で連載されていた他の作家の作品と比較すると、いかにCLAMPの漫画家としての実力が抜きん出ていたかが良く判る。他の漫画家はCLAMPの「引き立て役」でしかなかった。画力といい、画面の構成力といい、ストーリーといい、「大人」と「赤ちゃん」くらいの差があったと思う。
カードの枚数をアニメ版並に増やせば、もっと長く続けられたはずだが敢えてしなかったのだろう。
全体的に綺麗な描写で、登場人物も小学生らしくない。そういう意味に於いては「ファンタジー」と呼ぶに相応しいかもしれない。

細かいところですが、疑問が・・・・。
作中で1年が経過して、春が巡ってきているのに桜はなぜか「小学4年生」をもう1年やっているような気がするんですが・・・・。
進級してないように表示されているのは単に印刷ミスですか?クラス替えは無いようでしたが。

桜も初期と中盤以降とではキャラが微妙に違う。
連載当初は雪兎をからかう兄の桃矢を「殺す」なんて思っていた桜と後半の桜のキャラが一致しない。
小狼が桜を好きになる流れは自然だが、桜が小狼を好きになる流れは少々強引。小狼はどうして女の子とばっかり一緒にいるの?

最初の話と第2話くらいまでは桜がカードキャプターになるまでの話を丸々やって良かったはず。導入部が回想になるのは残念。

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[投稿:2012-01-07 00:08:53] [修正:2022-05-14 10:03:23] [このレビューのURL]

原作は未読です。その立場から書かせていただきます。

仮想戦記として良く出来てると思います。
「皇国」は間違いなく「日本」(それも明治?大正期の)をモデルにした勢力。
そして帝国はその「日本」を脅かす「外国勢力」・・という位置づけなんでしょうが、地図上の位置関係とか、軍装なんかから見るにやはり「ロシア」をモデルにしたと見て間違いなさそうです。

その強大な勢力と版図を持つ帝国が突如として皇国の北方領土に進軍してくる。
かくて始まる「防衛戦」は 結局のところ多勢に無勢の撤退であり、主人公のいる部隊が撤退戦において最も難しいであろう「殿(しんがり)役」を命ぜられることになる。

上官は激戦において戦死し、指揮官がいなくなった軍隊を率いるのは下士官ながらも指揮官としては優秀な主人公・・・・と「活躍のためのお膳立て」は整った。
零下の静寂に包まれる白一色の雪と氷の世界。
それを打ち破る「怒号」と「悲鳴」。「血」と「泥」と「涙」は戦争の情け容赦のなさを際立たせる。

「竜」や「術」などの多少のファンタジー的な要素も物語を構成する上では程よい「隠し味」。
必死の防衛戦が功を奏して、友軍の撤退は完了。目的を果たした主人公の率いる部隊は降伏し、捕虜の立場となる。さて、原作知らぬ身としてはここからどう場面が転換していくのかが気になるところ。

「陣形」や「作戦」「戦術」などがしっかりと図にして表示されるのも理解が早くなり好感触。
今後もしっかりと付き合っていきたいと思わせる作品だったが、何と5巻で打ち切り終了してしまう。こんな良作が何故・・と思うが、原作者と作画が別だと権利関係とかで揉めるケースもあり、難しいのかも。
「キャンディ・キャンディ」の例もあるし。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-27 11:21:04] [修正:2022-05-13 22:59:04] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

現代日本の東京・渋谷。ここには色々な夢を抱いて多くの人間が集まる。
だが、その中で持ちうる才能を見事に開花させて成功への道を駆け上がれる人間は一握りだ。

ここに一人の「女の子」がいる。
恵まれない生い立ち。辛い過去。高校の時に東京に来てその時、駅のホームから電車に飛び込もうとしていた。
それを止めてくれたのが今働いているバーのオーナー。一見ヤクザかと見紛うような容姿。
しかし、気落ちする少女を自分の経営するバーに連れてきてその日のステージに立つ外国の歌手の歌を聞かせてくれた・・・・。感動。只、只、感動。只管、感動。少女は死を思い止まった。
それから自身もあの人のように人に感動を与えるような歌を歌いたいとバーで働きながら歌手を目指すようになる。でも道は厳しかった。オーディションは何回受けても落選。SNSのフォロワーも200人ほどしかいない。
自信を失っていた。

さて、ここにもう一人「男」がいる。
風変わりな風貌でコスプレマニアと間違えられる。何処からともなく渋谷の街に現れて、ハロウィンの群集に巻き込まれて酒を飲まされ酔い潰れて転がっていたところを通り掛かった歌手志望の少女に助けられる。
その男は目を覚ますと自分の名前を名乗った。「姓は諸葛(しょかつ)、名は亮(りょう)」と。
スマホも携帯もインターネットも知らないその男は歌手としての自信を喪失していた少女に語りかけた。

「私があなたの軍師になります。」

少女は知らなかった。
この風変わりな風貌の男はその昔、英雄・曹操を赤壁で一敗地に塗れさせ、呉の孫権の軍師・周愈をして「何故、天はあの男を自分と同じ時代の同じ場所に生まれさせたのだ?」と嘆かせ、死して尚、魏の司馬 懿仲達を恐怖の余り逃亡させた、人類史上でも五指、いやおそらくは「三指に入る天才戦略家にして戦術家」なのだということを!

その慧眼は、少女の歌を三度聞き世に出るべき人物であり、自らが君主と仰ぐべき人物であると捉えた。
世の中には多くの才能がありながらそれを発揮させることなく終わってしまう人間がいる。
「才能さえあれば必ず世に出られる」は真実か?
多くの人間は「どうやれば成功への道筋を自分の人生に付けられるのか」が分らず悩んでいるのである。
少女には歌を歌い、人を感動させる力があった。
だが、どうやってそれを世の人に知らせればいいのかが分らなかったのである。
悩める六等星の輝きを放つ少女を導くこの男の字(あざな)を「孔明(こうめい)」と言った。

三国志のファンならばこの男の能力について多くを語る必要はあるまい。
史上、武力や暴力で人を畏れさせた人間は枚挙に暇がないだろう。そんなことは誰でも出来ることだ。
だが頭脳が、圧倒的な知略が人を畏怖させた人間は史上片手で数えるほどにも居まい。
その数少ない「知略が人を畏怖させた男」が自分の進むべき道が分らず悩める少女を「全身全霊で助ける」と誓ったのだ!
少女は知らない。
この男からその言葉を引き出したことは「100万人の軍勢を味方に従える」より尚、有り得ない幸運であることを。

以下、続刊。
「六等星の弱き輝きの少女、一等星の眩い輝きを放つまでの物語」の開幕である。
さて、皆様、お立会い!である。
注意:読者の方は、この物語でこの先いかなるピンチが訪れようと、どんな困難が立ち塞がろうと「大船に乗った気分で緩やかな気持ちで読み続けていただきたい」です。何せ作戦参謀が「現代日本に対抗できる人材がひとりもいないことが確実な方」なので、焦る必要も心配する必要も全くございません!全て「孔明様にお任せ」であります。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2022-05-10 10:24:27] [修正:2022-05-10 10:24:27] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

簡単に言うと「赤ちゃんと僕」(「花とゆめ」連載)の少女版。

お母さんが2番目の子供が小さいうちに亡くなって、お父さんと3人家族という設定は同じ。
ただ「赤ちゃんと僕」は男の子の兄弟なのに対して、こちらは女の子の姉妹になるというのが大きな違い。
内容も女の子が主人公のため、「赤ちゃんと僕」よりも断然、恋愛の要素が強くなっている。
小学5年生からスタートした主人公の「杏」がラストでは母親になるまで、掲載雑誌がマイナーな「デザート」だったため全10巻で非常に展開が速いのだが、テンポよく話は進む。

意外だったのは杏が結ばれた相手。
普通の少女漫画なら「初恋の相手とくっ付いてめでたしめでたし」という安易なラストで終わるだろうが、この漫画はラスト付近では現実的な展開になり、普通なら報われないまま終わるであろう当初の杏の初恋の男のライバルに軍配が上がった。

初対面では杏は好意的どころか「苦手」「怖い」とすら思っていた関川と中学校の3年間を通して少しずつ心を通わせていくという展開がいいと思います。
杏に彼氏(鮎川)がいることを知りながらも杏以外の女の子のことを考えられない関川の純情。
人の恋には敏感でも自分のこととなると鈍感で、関川の想いに気が付かない杏を見守り続けるうちに、気持ちには気付いてもらえないものの「苦手意識」と誤解からくる「恐怖」は消えて、安心して手を繋げるまでになった。このときに誤解が解けていたことと成就はしなかったものの「告白」で杏に気持ちを伝えていたことが、後の再会時杏の気持ちを変えることに繋がった。

杏にとっては「初恋の相手」でも杏に寂しい思いばかりさせる鮎川が杏の目の前から去ったとき、ずっと自分のことを大切に思い続けていてくれる男性がいたことに気付いた杏。
自分を愛してくれる人の気持ちに応えるのも「ひとつの恋のかたち」なのだと思えるようになったとき、自分を幸せにしてくれる「ただ1人の人」と出会えていたことを意識できるようになった。
不器用な表現しか出来なかった関川も再会後はストレートな気持ちを杏に伝えられるようになったところが成長の証。
関川は「一生大切にする」と誓って杏を妻としたことだろう。
杏は鮎川とはセックスの経験はなかったので、関川が「初めての相手で、生涯唯一の男性」となる。
昔、鮎川とのセックスを「恥ずかしくて想像もできない」と言っていた杏が同じく初めてであったであろう関川と結ばれ、愛を知っていったのだ。
13歳のまだ関川と出会ったばかりの頃の杏が「自分の処女を捧げることになる男性が関川なんだ」と知ったら、到底信じないことだろう。
男女の縁の不思議を感じる展開だ。

数年後に生まれた2人の間の子供は女の子か?。髪の毛の色から関川の血を引いていることが判る。
亡くなった杏の母親にとっては孫にあたるその子に「くじらの親子」の話をしてあげる杏。
両親の駆け落ちによる結婚から数十年の年月を経て世代を超えて語り継がれていく想いがそこにはあった。
妹・桃の「小さなお母さん」であった杏が本当の母親になるまでのお話。
鮎川を好きになると同時に関川のことも好きになっていた。
2人の男の子に同時に恋をしていたことを後年の杏は懐かしく思い出せるようになっただろう。
きっと娘にお父さんとの恋物語を語ってあげるのでしょうね。

杏は意識していないのだが、実は杏が好きになった2人の男性、鮎川と関川はいずれもお父さんに似ているのだ。
外見が似ているのは「鮎川」のほうだが、内面的に似ているのは実は「関川」のほう。
杏の母・真弓も当初はぶっきらぼうでしゃべらないお父さんを怖がっていたのだが、やがて少しずつ
「本当は怖い人ではない。優しい人なんだ」と知って好きになっていった。
その点でも、出会った当初は関川が怖くて震えていた杏が少しずつ普通に話せるようになり、やがて手を繋いだとき
「自分の心を覆っていた不安が淡雪のように溶けて安心できるようになった」ことと共通する。

これらが無理矢理な印象は受けず、かえって杏を1番幸せにしてくれる相手だったのだと読者に気付かせてくれたと思い、ベストエンドかと。
欲を言えばラストシーンに子供の父親と杏の妹である「桃」も登場させてほしかったことか。

杏の両親が出会い、愛し合って結ばれるまでを描いた番外編の感動は同じ題材で描かれた「赤ちゃんと僕」のそれよりも数段上だと思う。

とにかく作品自体が作者の最高傑作。

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[投稿:2022-05-07 20:32:40] [修正:2022-05-07 20:32:40] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

百合の物語で長編。かつてここまでキャラ・物語・画力が揃った作品はまずなかった。
シリーズ累計で100万部を突破した異例の作品。

高校に進学した侑は卒業した中学にひとつ忘れ物をしてきていた。
仲の良かった男子生徒に卒業式に告白されていたのだが、恋する気持ちが分からなかった侑はその返事を保留していたのだ。
やがてその時がくれば映画や歌の世界にあるような恋する気持ちが理解出来て、私の心にも羽が生えたような気持になる・・・・そんな憧れは叶わないままだった。

部活動を何処にしようか決めあぐねていたら先生から生徒会を手伝ってと頼まれて、人のいい侑は流されるままに引き受けてしまう。学園の外れにある生徒会室を訪ねた時に出会ったのが次期生徒会長とも噂される才女の燈子。
しかも男子生徒に告白されている場面に遭遇してしまう。図らずもその場面を見てしまった侑は、先輩なら「誰も好きになれない」自分の気持ちを理解してもらえるのではないかと感じて相談してみようと思った。

「ボーイ・ミーツ・ガール」は古来より「冒険の始まり」を意味する。
では「ガール・ミーツ・ガール」は何の始まりなのか?
「自分を特別にしないからこそ好きになった少女」と「誰かを特別と思わないから好きを貰えた少女」の物語。
一方通行なはずの想いが日常の中で化学反応を起こして変化する様は、男女のラブコメでは到底辿り着けない境地。
「女の子同士」であることなど何の問題もない。
そこには交錯する登場人物たちの真剣な想いのやり取りが、あたかも煌めく星々のように舞い散るのだから。

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[投稿:2019-06-04 17:54:31] [修正:2022-05-06 09:24:22] [このレビューのURL]

When you come right down to it, what sets apart HXH from other long-running shounen is the plethora of genres that not only exist in HXH, but really come alive and apparent. To begin with, an essential part of One Piece is it's comedy. While other shounen try to input comedy as much as possible, usually it doesn't live up to expectations or is very scarce within the story. HXH is filled with comedy that, as I stated up above, will make you laugh out loud. And this is only accentuated by the great drawings of Oda himself.

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[投稿:2022-04-23 02:59:27] [修正:2022-04-23 02:59:27] [このレビューのURL]

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