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知る人ぞ知る名作。
ナウシカともののけ姫を足して二で割った感じ。

正直ストーリーは結構地味なのだが(それがアニメ化を断念した理由でもある)、緻密で壮大な世界観と淡く美しい絵が見事にカバーしている。
又、宮崎先生のオリジナル作品に共通する「全てを語らず見る人の想像に委ねる」手法も健在。

本から溢れんばかりの宮崎先生からの問いかけは圧巻。
それをどう受け取るかは人によって様々だろうけど、読んで損は絶対にしない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-04-24 22:29:57] [修正:2005-04-24 22:29:57] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

「よつばと!」と出会う前まで僕の中で「ドラえもん」は日常漫画ではダントツの1位だった。

おそらく日本人なら誰でも知っている漫画だと思う。僕は物心がついた頃からこの漫画を読んでいるため,作者が亡くなった1996年、その事をニュースで知り小学校1年だった当時の僕はかなりのショックだった。

今でも多くの日本人なら「ドラえもんいたらなー」と思うときがあると思う。僕はドラえもんがいろんな秘密道具でのび太を助けるのがうらやましいと何度も思った。僕がとくに好きな話しは「さよなら、ドラえもん」と「帰ってきたドラえもん」それと数多くの大長編ドラえもん。

最近アニメの声優が変わって、僕にとってはまだ違和感がありますが、それでも「ドラえもん」はこれからも多くの日本人に愛されるだろうと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-04-24 14:43:00] [修正:2005-04-24 14:43:00] [このレビューのURL]

10点 武装錬金

痛々しい程に真っ直ぐな主人公、個性的過ぎるサブキャラ、
パクリすれすれのオマージュ、古臭い少年漫画の王道的世界観…
これほど好き嫌いがはっきり分かれた作品は、最近では珍しい。
安易なバトルや萌えを量産してる最近の漫画界ではある意味異端だったのだろう。

因みに私にとっては、上記の要素全てがツボでした。
打ち切りを本気で心配したのって、この作品が初めてかも。
私自身、ここ最近では一番ハマった作品です。

結果的に本誌で打ち切りくらいましたが、
本誌ラストも、打ち切りエンドとは思えない程の見事な締め方で
作者のプロ根性に感心しました。

そして完結編を読んで、改めて、この漫画のファンでホンマに良かったと思いました。
和月先生らしい緩やかな締め方で安心して読めました。

現在アニメ放映中。もちろん観てますよw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-04-24 01:24:22] [修正:2005-04-24 01:24:22] [このレビューのURL]

いまだに一部でコアな人気を誇るSFギャグ漫画。
シュールでほのぼのしてて、時にシリアスにもなるストーリー展開は
今読み返しても飽きさせる事無く楽しめる。
連載雑誌消滅による終了が本当に惜しまれる良作。
(因みに、後に再開したアフタヌーン版は本作のパラレルワールド的アナザーストーリー。キャラ設定が微妙に異なります。)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-04-23 16:16:38] [修正:2005-04-23 16:16:38] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

「あずまんが大王」を読んだ時はこの作者は一発屋で終わるだろうなと思った。しかし、僕はこの漫画を読んで素晴らしい意味で裏切られ、あずまきよひこは天才だと思った。

この漫画は何気ない日常を描く漫画だけど、しっかりとしたストーリー性も持っていると同時に今まで日常を描く漫画にはないとても計算された作品だと思う。例えばこの漫画の基本は一話完結のスタイルだが、第6話のよつばがセミとりをする話しがある。次の日である第7話の初めによつばが描いたセミの絵が何気なく床に落ちてある。目次にも仕掛けがあり、このようにその仕掛けが上手く後の話にリンクしているのだ。

主人公であるよつばの過去は謎だらけだが、拾われた子である事は分かっている。決して明るい過去を持っていないが、まだ6歳である彼女はそれを物ともせず元気に動き回る。よつばにとっては「いつでも今日が一番楽しい日」。

日常を描く漫画で「よつばと!」と並ぶのは僕の中ではまだ「ドラえもん」しかない。性別とか年齢とか関係なくいろんな人に読んでもらいたい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-04-23 11:10:12] [修正:2005-04-23 11:10:12] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

アニメ版に比べると遙かに完成度が高い。
アニメで描かれているのはこの作品の表面あるいは序章のみだろう。

光と闇、自然への畏敬、科学技術への疑問、生物としての人間
とにかくあらゆるテーマが詰め込まれている。
何度読んでも読み飽きないまさに傑作。
特に最終巻のナウシカと旧人類の問答の場面は
「生命」を論じた漫画の中では間違いなく最高クラスだろう。

しかしこの作品の魅力はそのストーリー、設定だけでなく
宮崎駿の作り出した生き物のデザインの完成度、独自性にもある。
オーム、巨神兵、さまざまな虫達のデザインは圧巻。絵をみるだけでも読む価値は十分にある。

アニメしかい見ていないという人がいがら是非漫画を一度は読んでみて欲しい。
改めて宮崎駿のすごさがわかるはずだ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-04-21 16:18:52] [修正:2005-04-21 16:18:52] [このレビューのURL]

10点 BLAME!

語れません。
語りきりません。
ただ、読んだあと胸躍りました。
他の追随なんかあるわけもない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-04-21 14:35:41] [修正:2005-04-21 14:35:41] [このレビューのURL]

これほど何度も繰り返し読んだ作品があったでしょうか。
そう、繰り返しその空気に浸かりたくて、そのキャラクターになりたくて。
人の奥底にある嫌な部分を恥ずかしがりながらも、
そのキャラたち自身は理解し容認します。
気持ち悪い自分も自分であると。
それで自己嫌悪し、そのイライラを人に吐き出し、それにも自己嫌悪し。
謝って、嫌われて、悪態ついて、でももやもやして、嫌われたくなくて、すがり付いて、泣いて、怒って、もとに戻って、落ち着いて・・・・・
陰々鬱々。
そんな彼らに価値観が奪われます。
それぞれのキャラに感情移入し、それぞれに理解して、それぞれを卑下し。
そんな空気が私は大好きです。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2005-04-20 14:27:53] [修正:2005-04-20 14:27:53] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

圧倒的な個性を持つキャラクター達、彼らそれぞれが好き勝手に動くことによって織り成される巨大なスケールの物語、
映画的とも言える絵の魅せ方。

とにかくこの漫画について書くのにこのスペースは狭すぎる。
自称漫画好きでまだこの作品を読んでない方がいたら、是非読んでほしい。
この作品はいろんな意味での「問題作」なので合う人、合わない人がいるだろうが、
とにかく最後まで読みきれば新井秀樹が並みの漫画家じゃないってことだけはわかってもらえるはずだ。
そして一度読み終わったら、絶対にもう一度読み返してみてほしい。
この漫画はあまりに多くのものを詰め込みすぎていて一度ではとてもその魅力の本懐を味わうことはできないからだ。

それにしてもここまで徹底的に漫画を描いてる作家って他にいるんだろうか?
読み返す度に、1コマ1コマに新たな発見がある。それぞれのキャラクター達はさらに魅力を増してゆく。
今まで気にとめなかった台詞が突然胸に心地よく響きだす。
まるでクラシック音楽のように、読めば読むほど魅力が増してゆく漫画。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-03-27 15:57:04] [修正:2005-03-27 15:57:04] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

間違いなく現在の漫画界ではトップレベルの作品。だが受け付けないひとはまったくうけつけないだろう。
あまりにも生々しい虐殺シーン、そしてキャラクター達のむき出しの感情。
目を背けたくなるような場面ばかりだ。
この漫画を読むには1ページめくるごとに力がいる。

そして今までで一番読み返した回数が多い漫画。
特に11,12巻あたりはもう何回読みなおしたんだろうか…。
12巻でのトシと塩見の問答の場面が個人的にこの漫画のベストシーン。

「やってみるもんやで!殺して殺して殺しまくったら何も感じへんようになった!
マニュアルいらず!人間簡単に死にすぎや!
せやのになんでや!なんでこんな守るんキッついんや!」
殺人鬼になりはてたトシがマリアを守ろうと塩見と問答している時に出た
この台詞が一番心に響いた。
たぶんそれはトシが人殺しを何も感じなくなるまでの心理描写があまりにも
リアルにかかれているためだろう。

それにしてもこの漫画は後半で一気に絵の構成が上手くなってる。
11巻の駅でマリアと踊りながら駅前で銃乱射する虐殺シーンなど残虐なシーン
なんだけどとんでもなく美しく見えるように書かれてる。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2005-03-25 10:54:03] [修正:2005-03-25 10:54:03] [このレビューのURL]

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