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5点 涙雨とセレナーデ
河内遥さんは、男性にも読みやすい少女漫画を描けるレアな作家さんです。
「関根くんの恋」でこの作家さんを見つけて、他の作品も探して読みました。
関根くんほど、中性的ではありませんが、この作品でも感情を押し殺した
男性が、相手役になっています。
全体で言えば、「タイムスリップロマンス」で、アイデアとしては有名な「仁」には敵わない印象です。
少女漫画を敬遠される男性に、読んだ感想を聞きたいところです。
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[投稿:2024-09-08 08:55:01] [修正:2024-09-08 08:55:01] [このレビューのURL]
9点 それでも町は廻っている
好きですね、こんな女子高校生。
ギャグマンガというか、コメディタッチの日常系漫画なんだけれど、
登場人物たちに感情移入してしまいます。
歩鳥、猛、雪子三兄妹も良いなあ。
タッツン、紺先輩、静さん みんな恋人と言わず、長い付き合をしたいなあ。
街の住人達には意外と焦点が合ってないのは、ちょっと残念かな。
石黒さんのギャグは、少しずらしたところが、子供から大人まで
万人受けする善意のギャグで、とても気持ち良い。
難点は、探偵ものや怪奇ものは、石黒さんが思っている程、読者は
期待してないことに気づいて欲しいこと。
まあ、日常の歩鳥を毎回描いてくれるだけで、満足なんですけどね。
とても面白く読めました。
サンキューって言いたくなるほど。
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[投稿:2024-09-04 09:40:04] [修正:2024-09-04 09:40:04] [このレビューのURL]
太平洋戦争の敗因は、多数挙げることができるでしょう。
その中でも、楽観シナリオをメインシナリオに据えた軍部中枢の責任は重く、
その中枢の一翼を担った山本五十六も開戦反対論者だったとはいえ、責任を免れません。
山本五十六を英雄視する向きはありますが、私はあまり評価できませんね。
特に、真珠湾で1勝した後のミッドウェー海戦を前線の指揮官の油断、驕りで
落としたことが、その後の敗戦を決定づけたように思います。
日本は負けるべくして負けており、太平洋戦争を見る限り、戦に向いていない
民族だということが理解できます。
史実を後世に残す漫画作品は有益ですね。
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[投稿:2024-08-31 08:38:55] [修正:2024-08-31 08:38:55] [このレビューのURL]
6点 ブレインダメージ
ソリッド・シチュエーション・ホラーというようなジャンルが
あるそうですが、なかなかの短編集です。
ホラーといっても、描写がキチンとされていて、さほど恐怖を
感じずにすみます。
最期のオチも用意されているので、読後感も納得できます。
他にも多数の描きおろし作品があるらしいので、探してさらに
読んでみたいと思います。
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[投稿:2024-08-25 14:24:41] [修正:2024-08-25 14:24:41] [このレビューのURL]
8点 本日も休診
ほのぼのとした雰囲気のある有為な作品です。
短編読み切り作品のいずれも力作です。
田舎の老医者の徒然日記風に見せてはいますが、なかなかに小さな
昔話のようなテイスト(風花、吊るし柿、久美ちゃんの絵、他)もあって、
読後感が良いです。
事の善悪を判断せず、感情表現の苦手な日本人の特性を逆手にとって、
豊かな情感の世界を上手に表現してくれます。
本作品より先に息子の代になった「本日は休診」を読んでしまいましたが、
主人公を傍観者にした語り部風の本作の方がより一層味わい深いと感じます。宮沢賢治とは言い過ぎでしょうけど、同じような不思議な世界に連れて
行ってくれる感じが残ります。
隠れた名作かもしれません。
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[投稿:2024-08-21 08:04:58] [修正:2024-08-21 08:04:58] [このレビューのURL]