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10点 あした天気になあれ
ちばてつや作品といえば『あしたのジョー』だけが圧倒的にメジャーで、他の作品はあまりにも知られていませんが実は傑作ぞろい。
その中でもこの『あした天気になあれ』は最上級の一品だと思います。
実は個人的にこの作品のキャラクター陣に惹かれるところは少ないんです。
それでもキャラクターを通して作者のゴルフへの敬意や愛が伝わってくるし、そういう作品は読んでいて気持ちが良い。
とにかく引き込まれる展開の連続で長尺の作品であっても全く飽きません。
作画でも挑戦的でダイナミックな魅せ方も多用され、人物だけではなくボールや旗、緑の木々、そういった静物までもが生き生きとした躍動感に満ちている。
画面見開きでキャラクター目線の難コースの全容を見せるシーンでは精緻に描き込まれた背景の数々に、飲み込まれるほどの物凄い臨場感を味わえました。
ゴルフ漫画の方法論はこの作品で確立されて、ほとんどのパターンはやりつくされてしまったのではないかとすら思う大傑作。
この作品を読むまでは退屈なだけだった昼間のゴルフ中継が、少しは興味を持って見られる程度には影響力があると思いますよ。
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[投稿:2007-08-15 01:18:28] [修正:2007-08-15 01:18:28] [このレビューのURL]
10点 MAJOR
間違いなく今やってる野球漫画では一番。
ただ少年誌連載の宿命でだらだらとやるところがだめ。
しかし現在64巻まで単行本出てるが、まだ本題の「メジャー」
にたどり着いていないとこが、また良い。結局言いたいことは
だらだらでもいいからまだ連載続けてほしいと言うこと。
主人公の逆境を乗り越えていく姿と、家族愛が泣かせます。
主人公の成長の過程がしっかり描かれているので、今や
超人的な野球選手になった主人公でも私は許せます。他の
野球漫画のようにチーム全員が超人的な選手だったり、弟の代わりに高校途中から野球やりだして甲子園へ、のような従来の野球
漫画とはあきらかに違います。
この作品は多分1巻から読み出すと20巻くらいのとこで飽きてしまうが、そこは我慢して46巻ぐらいまで一気に読むと納得できる
面白さだと思います。
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[投稿:2007-08-14 17:45:48] [修正:2007-08-14 17:45:48] [このレビューのURL]
この漫画を小学生の頃読んで人生が少しシフトしたような気がする。
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[投稿:2007-08-14 03:42:40] [修正:2007-08-14 03:42:40] [このレビューのURL]
10点 プラネテス
凄いの一言。
処女作とは思えない完成度と情報量と情報密度。単なる宇宙に生きる人たちのヒューマンドラマに止まらず哲学的な領域にまで拡張する物語。
生きるとは。人間とは。愛とは。宇宙というとてつもなく大きな存在を舞台とし人間と比較する形で画かれる本作では、上記のような問いに戸惑う人々に対し、最終回でとても簡潔な作者なりの答えを明示しています。
凄いとしか言いようがありません。もはやポスト浦沢直樹の筆頭と言っても過言ではないのではないのでしょうか。そう思わせるだけのスケールの大きな作品。
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[投稿:2007-08-13 23:56:33] [修正:2007-08-13 23:56:33] [このレビューのURL]