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非常に重たい話ですが、ただただ安易に『死』を扱っている訳ではなくしっかりとした『生』に関するメッセージを込めた読みごたえのある漫画だと思います。

一人一人に順番に焦点を当てていく話の進め方なので途中だれるかな、とも思いましたが上手く謎が散りばめられていて、伏線も上手く張ってあるのでとても楽しめたし、繰り返し楽しめました。

この作品でこの作者の他の漫画も読んでみようかなと思いましたが、『なるたる』のレビューを読んでると結構びびったのでやめときます。



ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-15 03:18:44] [修正:2011-10-15 03:18:44] [このレビューのURL]

(追記)
2011年10月12日
ご冥福をお祈り致します。



素材は面白いのだが全体のバランスを欠いている。
キャラクターとストーリー、話言葉と絵に感じる不協をどうしても拭えない。

あらすじとしては新人女性教師が担当するクラスで宗教が立ち上がる(立ち上げられる)というものだ。小学生という多感な時期に「奇跡」を見せることで「羨望」から「畏怖」を経て「信仰」に至るというプロセスは面白い。冒頭で「充足」から「崩壊」に向かうことは明記されており、それが外圧によるものか分裂によるものかはこれからのお話というわけだ。

残念なのは核となる登場人物の言動だ。
新人教師は経験不足ということもあり、宗教を立ち上げようとする生徒に振り回される。時に協力してしまい、自分の行いを自問している。
つまりヌルイのだ。話の本筋に関わる唯一の大人として、常識や抑止といった社会側から切り込むのかと思いきや、結局は懐柔されている。これでは傍観者以下のご都合主義のお手伝いさんでしかない。

もう一人、同級生を教祖に宗教を立ち上げようとする小学生の言動も違和感を覚えてしまう。劇場型と言うべきか、大仰な言回しに大胆な行動。本当に小学生かと呆れてしまう。

同作者のSWWEEETでも感じたことだが、(大変失礼だが)漫画じゃなく小説を書いたほうがいいのではないかと思う。所々の表現にグッとくるだけにもったいなく感じる。
「思えばあたしは『責任』とか『プレッシャー』とかが精液を飲むのと同じくらい(つまり何より)苦手だったわけで…」(第1話より)
この表現は好きだが、なぜこれを小学生に振り回される頼りない女性教師に言わせるのか。いっそ処女で世間知らずの設定にした方が今後の展開でもいくらか話が通じるのに。

こういったものが随所で目に付き、そのせいで「あぁフィクションですね(悪い意味で)」と冷めた目線でしか読めなかったのが残念だ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-24 00:57:49] [修正:2011-10-12 14:22:33] [このレビューのURL]

ごく普通の男の子がコスチュームを着てヒーローになろうとするとこんな凄惨なことになってしまうのね。

いやー、本当に血みどろ。バイオレンス。
内臓とかそういうのはないからそこまでグロくはないけどなかなかにえぐい。アメリカは日本よりかなり表現規制が厳しいんじゃなかったかな?よくパス出来たなぁと思いつつ読めるのはありがたいです。

私達が生きる現代の世の中、コミックオタクの少年デイヴはこう思った。”これだけヒーローコミックがあふれているのに、なぜ誰一人本当にヒーローを目指そうとしないんだ?”
何となく分からなくもない気もする。そう思うだけならね。
しかしこのデイヴの一味違う所は、いくら現実に不満で、現実と向き合いたくなかったとしても、本当にヒーローになろうとしてしまう所だ・・・そう、キック・アスに!

デイヴに超人的な力なんてない。というかコミックオタクでスポーツをしているわけでもない彼のことだから恐らく平均的な高校生より運動能力は低いだろう。コスチュームだってブルース・ウェインのように金持ちではないからウェットスーツに自作の改造を施しただけのものだ。
そんなデイヴが街の自警団として不良やマフィアに立ち向かった時にどうなるのか、そして彼は殺し屋少女ヒット・ガールに出会って何に巻き込まれていくのか・・・という物語。

最高に刺激的で、素直に楽しめる作品。最初から最後まで興奮しっぱなしですよ。
アメコミは作家の思想性が強く出てて、しかも文字数が多いから比較的日本の漫画に比べて読むのに時間がかかる作品が多い。でもこのキック・アスはエンタメ性が強くてすごく読みやすい上に、それでいてマーク・ミラーの工夫だったり新しいヒーローものの形の模索というのは上手く表現されているからもう脱帽するしかない。さすがは現代アメコミ界希代のヒットメーカー。
そもそも冒頭から話にすごく引付けられる上にその後の展開もおもしろいんだよなぁ。やっぱり先が読めないって大事だよ。すごく楽しいしわくわくする。ヒットガール登場あたりからはもう一気にぐわぁぁーーとね。

普段あまりアメコミを読まない方にも自信を持っておすすめできる作品。
上に書いたように非常に読みやすい上に、わりと日本の漫画に近いと思うから。美少女(幼女か?)が悪人を銃や剣で殺戮するというのもそこはかとなく日本的だよなぁ。ということでヒットガールはもちろん私のお気に入り。何とも可愛くて、凄惨で、悲しきヒーロー。

しかし何気にオタクに対して相当手厳しい気がする。デイヴは結局強くなるわけでもないし、大きく成長した様子は見せない。オタクはずっとオタクで、ヒーローはずっとヒーローだ。それは当たり前だけど、何となくさびしい。

ちなみにマーク・ミラーはキック・アス2を描いているらしいです。映画の続編も決まったことだし、その公開と併せて邦訳が出てくれることを切に期待します。
ヒットガールは出るのか?、レッドミストはどうするのか?、わくわくは尽きない。

【追記】
書き忘れてたけど、映画も傑作。同じ素材でも調理によってここまで違う料理になるのかと。セットで読むとよりおもしろいのでおすすめです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-01 01:59:52] [修正:2011-10-09 16:09:09] [このレビューのURL]

前作同様あまり長すぎずにまとめてくれたら…と今非常に期待している作品です。

メインキャラはスポーツが得意な男の親友と、面倒見の良い女の幼馴染との3人と、ボーイ・ミーツ・ガールな出会いを果たしたメインヒロイン・かをりの4人で構成され、かをりとの出会いから話が動きだします。
王道なキャラ構成と導入かもしれませんが、非常にすんなりと話に入り込む事ができます。

絵柄が地味というのが前作を読んだ時に感じた惜しい点だったのですが、かをりが出るだけでぱっと画面が明るくなるような派手さと存在感があるのでその点が解消されてます。
「モノトーンだった世界が色づき始めた」という主人公とかをりの出会いを文字通り感じる事が出来て自分でも驚いてます。凄い。

失われていた音楽への情熱が出会いをきっかけに取り戻されていくという青春ストーリーになりますが、音楽的な要素よりも青春してるキャラクター達が活き活きしてます。
作者が描きたかった場面をどんどんつぎ込んでいるかの様。
1巻からすでにクライマックスみたいな盛り上がりを感じました。。
オススメです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-05 23:56:27] [修正:2011-10-05 23:58:48] [このレビューのURL]

【ネタバレ注意】

この作品はゲームが原作です。
自分はアニメ化きっかけでアニメと並行して原作をプレイしました。

元々口コミで面白いと非常に評判が高かった作品だったので、楽しみを奪わない様に何よりも「ネタバレ」だけは回避する事に努めました。
そうしてインターネットというネタバレの嵐を避けに避け、無事最後まで大したネタバレも踏まずに終えられて本当に良かったと思ってます。
何の作品にしてもオチを先に知るのは損だと思いますが、例えば日常系作品のネタバレを知るのと本作のネタバレを知るのは大きな差があるように感じます。

なのでレビューといいつつもこの作品の中身についてはあえて書かないでおこうかと。
ついでにいうなら【原作(あるいあアニメ版)をクリアするまでは『Steins;Gate』関連の漫画は全て読まない方が良い】位まで言いたくなります。
何故かというとまぁやっぱり原作の出来が一番良いからです。
同じストーリー、同じタネ明かしでも魅せ方の上手さ故に感じられる面白さが段違いだと思うので。
漫画版を先に読んでも「ふ-ん」で終えられてしまったらなんだか勿体ない様な気がするのです。

原作は既に数年前に発売した作品なので今更ネタバレどうこういうのは本当はおかしいのかもしれませんが…
「Steins;Gate」はコミカライズの数も非常に多く、未単行本化の作品もまだいくつかあったりします。

このさらちよみ版が一応本編準拠のストーリーで、その他は外伝だったり、視点を変えたスピンオフだったりしますのでそこもネタバレの嵐。
原作との雰囲気の違いはシリアス加減の弱さでしょうか。
ジョジョを読んでいる時「ゴゴゴゴゴ」の音と共にじわじわと「何かがおかしい…」という恐怖感と何が起きるのかドキドキして続きが気になる感じ。そういう感覚が足りません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-29 00:18:08] [修正:2011-10-05 23:58:02] [このレビューのURL]

ゴッサムシティで記念日ごとに人を殺す殺人鬼ホリデイは誰か?
ハードボイルド探偵小説のようなバットマンコミック。
は、良いのだが、漫画としての可読性が低すぎる。

誰に対し何を表現しようとしてるのかが不明で、全編を通し首尾一貫しない。
派手なキメゴマの多用は食い違いの違和感を助長し、読む側の徒労感をいや増す。
瑣末なエピソードがやたら多いのもマイナス。
苦労して小さな文字を読んでも作品の理解の助けにならず、
キャラクターへの感情移入を強めもしない。
バットマンとキャットウーマンの恋の鞘当てなどどうでもいい。

クライマックスも酷い。
ホリデイの正体はひねりがない上に、バットマンによる看破でなく本人が自ら登場してしまう。
何のために正体を隠していたのか。
さらに記念日と殺人に全く関係がないと来ては、根本的に貧しい作品と言わざるを得ない。

バットマンシリーズに長く親しみ、キャラクターの人格設定や背景、動機付けなどを熟知した読者なら(詰まらないなりにも)読むことは可能だろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-03 14:43:28] [修正:2011-10-03 14:52:59] [このレビューのURL]

筧さんがあまりにおばちゃんくさいのが面白いですw 底値をチェックしてたり、
賢二が料理する時に水の使いすぎを気にしたり、料理の合間にちゃんと洗い物
してたりして「ジ・男の料理!」じゃないところがいいです。

料理漫画としてはあくまで普通の日常のごはんを扱っているし、筧さんが
スタイルと美貌wを保つためのヘルシーメニューが多いし、野菜を使った
副菜が沢山でてくるのが非常に参考になります。
又季節を追ったメニューも多いし私の中では一番使える料理漫画だったり。

しかもダシちゃんととってなんて言わずにだしの素などOKで手早く出来る
ものが多いのが嬉しいところ。
ただ多くの料理に麺つゆを入れるので味に偏りがあるような気がしますが。

料理以外のストーリーもゲイの親との折り合いや、老後への考え方、パートナーに
対しても愛情の打算的な考え方などただのゲイの恋愛面を主体に描いてない
ところが興味深く面白いです。あまり40代のゲイの話って描かれないですものね。
また二人が弁護士と美容師という幅広い人々に出会う職業なので様々な人生テーマが
出てきて楽しめます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-05-10 11:45:56] [修正:2011-10-03 13:08:30] [このレビューのURL]


大好きな作品なのにレビューを書いていなかった。
単純に忘れていただけなのか、とりあえず保留していたのか。

作中の登場人物は皆、自分を見失っていおり、悩んだり苦しんだりしながらも、それぞれ自分の輝きを手にして羽ばたいていく。

天才には天才の、凡人には凡人の輝き方があり、それはどれも美しく見える。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-03 00:29:11] [修正:2011-10-03 00:29:11] [このレビューのURL]

絵がきれいでびっくりする丁寧です
基本喧嘩漫画なんですがギャグシーンも各話落ちがついてていい
個人的にはボクシングでプロデビューしてからのボクシング編が見たかったですね

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-01 14:40:18] [修正:2011-10-01 14:40:18] [このレビューのURL]

ああ、分かってる。
確かに絵柄と幼稚な下ネタは問題ありかも知れない。

だがしかし、


いいから。


何も言わず、飲み込むことをオススメする。


そこにはかつてない程の熱い戦いがある。

嗚咽するほどの感動と涙がある。

世界一ブサイクだけど世界一根性がある奇跡の白馬と
世界一男気があるネズミと
世界一優しい騎手と
世界一速く強い黒馬の物語。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-01 04:46:41] [修正:2011-10-01 04:46:41] [このレビューのURL]

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