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10点 寄生獣
ひと昔前の漫画ですが、最近の人にもオススメできます(自分が生まれるより前に連載が始まったんですね・・・)。
哲学的な要素を多く含み、そこに触れた主人公の葛藤と成長、その結果にある変化をリアルに書いています。最近の漫画に感じる『軽さ』がありません。
人間がいかに素晴らしく、人間がいかに汚いか。読んだあと、考えさせられる一作でした。
戦闘シーンの描写もおもしろかったです。なかには切なくなる場面も。
絵柄がやや古臭いため、そこを除けば誰でも楽しめると思います(自分は気にならなかったので10点満点ですが、友達は「おもしろかったけど、なんか古くね?」と言ってました)。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-01-13 21:43:34] [修正:2012-01-13 21:43:34] [このレビューのURL]
7点 とある科学の超電磁砲
禁書の御坂美琴が主人公のスピンオフ作品。
かわいい女の子盛りだくさんでいかにも男向けですが、内容はちゃんとしてました。
基本は超能力バトルで少年漫画に近いです。
絵柄はさわやかで好きです。
一番驚いたのが作者の冬川さんがこれがデビュー作だということ。デビュー作でこの出来はレベル高すぎです。
原作の禁書を未読でもおそらく楽しめます。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-01-13 00:00:20] [修正:2012-01-13 00:01:04] [このレビューのURL]
7点 SKET DANCE
少年ジャンプにたまに巻頭カラーになることを考えると、かなりの人気作品。
さあどうだとばかりに一気読みしました。
結果・・良作です。
銀魂と良く比べられるから似ているのかなと思っていましたが、また違う読み味でした。
銀魂は勢いで押してくる感じですが、こちらは、学園モノというだけあって、いくぶんか落ち着いてますね。作中でも基本は部室でしゃべり続けることだといってますしね。
下ネタとかも露骨になかったので、幅広い世代に受け入れられる作品だと感じました。
ストーリーでは、ギャグ系のマンガにあるように、確かに当たり外れの回がありますが、基本は面白いと思います。青春ど真ん中系の話も個人的には好きです。
ただ、作中に何度かある、主要キャラの過去話。これは、このみが別れると思います。キャラに思い入れがある人は正直面食らうようなところがあります。
あと、薬ネタは、うーん?どうなんだろ。
まあ、普段の話自体は受け入れやすいですね。
キャラも個性的で良かったです。多すぎて、「あれ?こいつ誰だっけ」とかもありましたが。初期のキャラは特にいいですね。
絵もうまいです。万人受けしそう。
総括してみますと、名作とはいかないでも、学園コメディの分類だったらかなり上位に入る作品だと感じました。
もし読んでみようか悩んでいるのなら、読んで、しまったと思うことはない作品です。 おススメです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-01-09 22:26:35] [修正:2012-01-09 22:26:35] [このレビューのURL]
6点 ちびまる子ちゃん
「りぼん」連載の作者の自伝的な日常漫画。
静岡県の清水市を舞台にしている模様。
最初は物語の展開に対して「自分で突っ込みを入れていく」という手法が珍しく、それが非常に面白かった。
だが、段々と人気が出て連載が長期化・アニメ化までされるようになったら、話が作者の昔の体験談ではなく、完全にオリジナルの創作にシフト。
そうしたら明らかに面白さがダウンしました。
漫画も続けるだけ続けたけど、そろそろ惰性になってきたかと思われたところで連載終了。但し、アニメは「サザエさん状態」となり、年をとらない主人公たち登場人物の活躍が延々とループすることになりました。
このヒットが意外なのは「りぼん」出身で、特に絵も上手くない著者が
「一番の出世頭になった」点だと思います。
矢沢あり・吉住渉・水沢めぐみ・柊あおい・池野恋という同時期活躍のメンバーでさえここまでのヒットは飛ばしていない。
「伏兵」の名に相応しいが、今やこちらが「本命」だ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-01-09 14:32:14] [修正:2012-01-09 14:32:14] [このレビューのURL]
9点 ヒストリエ
岩明さんの漫画と聞いて読みました。
さすが、安定の面白さですね。
歴史苦手でも面白いです。
あと主人公のキャラクターが魅力的かと。
完結まで追い続けていきたい作品です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-01-07 22:44:47] [修正:2012-01-07 22:44:47] [このレビューのURL]
0点 世紀末リーダー伝たけし!
作者の愚行と作品の内容は分けて考えるべきなのかもしれませんが、絵の汚さは見るに耐えません。
これも「所詮は低年齢向き(それも男の子のみ)」なので、ある程度の年齢を超えた人間が真剣に読むようなものではない。打ち切りは当然で喜ぶべきことだったと思うのだが、何を狂ったのか単行本が再販売され始めた。
あの打ち切りは何だったの?「青少年への影響を考えて」「事件を重大と認識して」が聞いて呆れる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-01-07 00:03:03] [修正:2012-01-07 00:03:03] [このレビューのURL]
7点 センゴク外伝 桶狭間戦記
戦国時代の合戦史上でも毛利元就の「厳島の戦い」、武田信玄と上杉謙信の「川中島の戦い」と並ぶ三大合戦にも挙げられている
「桶狭間の戦い」に至るまでの道筋を駿河の今川義元側を中心とした視点で描いていくというこれまでにない作品。
他の方も言われていることだが、信長に討たれたために今川義元に対する後世の評価は厳しく、
「徳川家康」以前の「東海道一の弓取り」が、「凡将」あるいは酷いものになると「愚将」とさえ言われかねない程。
今川義元の実像については「誤解」ばかりが広く喧伝されてしまっているともいえる。
曰く「胴長短足の風体で、馬にも満足に乗れず輿に乗っていた」
曰く「京都の公家のような格好をしており、お歯黒を付けていた」
曰く「大軍で行軍しながら油断して信長に討たれた」等。
これらの多くは後世の創作による逸話らしい。それが信長を賞賛するための踏み台とされて、あまりにも広く世に喧伝されてしまった。
そんな義元は今川家の分国法に当たる「仮名目録」を定めた父・氏親の五男として誕生し、決して将来を約束された身ではなかったが、
この義元の教育係を務めたのが京都から今川家に招かれていた「大原雪斎」に教育を受け、武将としての資質が覚醒していく。
父・氏親が死去した後に家督を相続した兄・氏輝が病弱で、ほどなく死去した後に起こった家督争いで側室の子供である兄を成敗して、
ようやく歴史の表舞台に登場する。
一方、隣国の尾張国でも「津島」「熱田」という商人・寺社勢力を取り込んで勢力を拡大させつつあった男がいた。
織田信長の父「織田信秀」である。この信秀と義元は度々干戈を交えているのだが、決着を付けることなく信秀は病死し、
因縁は息子の信長に引継がれていく。
一般的に義元の西への行軍は京都に上洛して天下に号令するためであったとする説だが、その割に道中の浅井氏・六角氏・北畠氏などに対する
外交の形跡が見られないため、将来的な布石かはともかく、この作品で語られているような「単なる領土拡大のための侵攻」だった模様だ。
いわば義元・信長共に「戦国大名」としての脱皮の末の「桶狭間合戦」という位置付けである。
けれど、軍師「大原雪斎」存命ならば、義元の命運もまた違ったであろう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-01-04 22:11:13] [修正:2012-01-04 22:11:13] [このレビューのURL]
車田先生の原作で前フリがされていた前聖戦でのペガサスとハーデスの因縁を描く、聖矢のアナザーストーリー。
舞台を前作から遡ること2世紀。18世紀の欧州で、冥王・ハーデスの復活の兆しが見え始める頃。
孤児院で暮らす3人の少年・少女たちがいた・・・・・・。
絵が車田先生よりも繊細且つ細かいのですが、「エピソードG」の作者よりもよほど丁寧かつ上手いです。
車田先生の原作ではハーデス軍の「108星」いるというスペクターの大半が未登場だったり、自己紹介もなくやられたりしていたのですが、
この作品でしっかりと登場を果たしてくれるのは嬉しい限りです。
勿論、巻末の「分解装着図」も新規で多数追加。
物語としてはゴールドセイントたちの出番が非常に多く、
結末としては「牡羊座」と「天秤座」の2名しか生き残れないと前作から知れているのですが、
彼らがそれぞれ具体的にどのような最後を迎えたのかが判ります。
バトルがメインで文字数がページに少ないため、かなり早いスピードで読めてしまうのも特徴です。
少なくとも「同人漫画」レベルではありません。
本家とは別の立ち居地は既に獲得済みと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-03 09:28:09] [修正:2012-01-03 09:57:54] [このレビューのURL]
6点 BILLY BAT
浦沢先生の最新作。
今回は戦後の1947年を舞台に国鉄総裁「下山定則」の轢死にまつわる、所謂「下山事件」を縦軸に日系2世の漫画家「ケビン・ヤマガタ」を語り部として紡がれる。
乗っけからの引き込みの数々の謎の散りばめかたは見事。
けれど、浦沢氏の作品はこの散りばめたいくつもの謎が終局に向かって集結してくる段階で
謎同士が「頭をぶつけ合ってごっつんこ、ごっつんこしてしまう」ことが多い!
つまり仲良く最終の頂まで駆け上る仲間として並列して存在し合えないのですね。
だから最後付近で交通渋滞を起こしてグダグダなまま終了・・・というケース多し!
この作品もスタートダッシュは見事だが、多くのファンが心配しているのはそこだろう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-25 08:20:24] [修正:2012-01-03 09:57:01] [このレビューのURL]
6点 からくりサーカス
「うしおととら」と比較すると、どうしても見劣りしてしまいますね。
「うしおととら」のときのように素直に感動出来ないシーンが多いです。
鳴海がゾナハ病の発作を抑えるために、無理矢理にでも相手を「笑わさなければいけない」という設定にそれが象徴されていると思います。話の流れの中で素直に感動を受けるのではなく、強引に感動させられるような展開の数々・・・・。勝が属していたサーカスもそうです。「集団」としての存在意義が、人を自然と楽しませるのではなく、意図的に「人を楽しませようとすること」が目的というところに顕著。
主人公が別行動をとっているので展開が遅いのも難点です。鳴海の成長が比較的自然な流れなのに対して、勝の成長は強引。黒賀村でのモテまくりも解せません。小学生に中・高校生の女子が夢中になったりなんて山田南平先生の「オトナになる方法」だけで十分でしょう・・・・って感じですよ。ホント。
なにせ前作でいきなり「歴代漫画の頂点を極めるような作品」を出してしまったため、いくら藤田先生でもそれを超えるような作品を描くのは難しいだろうなと思っていました。だから他の漫画家たちのような、才能の枯渇が原因で「トンデモナイ駄作」になっていないだけでも十分評価出来ると考えたほうがいいですね。20巻以上続いているヒット作を2本持っている作家だって珍しいはずですし。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-31 07:29:52] [修正:2012-01-03 09:56:23] [このレビューのURL]