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今までジャンプしかレビューしてなかったのでここは少し雑誌を変えてみようかと思いなぜかこんな大作について感想を書きたくなりました。

私がストーリー(特にバトル系)のマンガを読む際にもっとも重要視してみているのは、主人公の目的です。そしてこの目的の定義は、

一文で表せれるくらいわかりやすい

です。例を挙げてみましょうか。
ワンピース・ルフィの場合・・・「海賊王になる!」
ナルト・ナルトの場合・・・・・「火影になる!」
非常にわかりやすくてシンプルですね。これが物語の基盤となっていくので、ここでのわかりやすさというのは、とても大事だと思います。

そして、もう一つ求めているのは、

その大きな目標をベースにしたうえで、話が展開していくこと

です。つまり、話の基盤がぶれないで、どこまで展開で面白くなるかということです。これも例を挙げてみましょうか。
・ハンターハンター・ゴンの目標・・・ジンに会うこと。
展開・・ジンから残されたROMを元にヨークシン編、GI編が展開する

わかりやすい目標を踏まえて、どれくらい目標から脱線せずに展開を進めていくか。ここがマンガの肝だと私は考えています。

さて、鋼の錬金術師の場合
エルリック兄弟・・体を取り戻す

おお、シンプルだ。ヒジョーにわかりやすい。
なおかつ、この漫画では、27巻すべて一貫して主人公がそのために行動しているではないか。
やはり、目的がしっかりとしているマンガは非常に読みごたえがあります。

そして、一貫した話をもっと面白くするための味付け。つまり設定です。
ここがごちゃごちゃだと目的がわかりやすくても読みにくい印象を与えたり、その設定がすべてとなって面白くなくなってしまいます。

鋼の錬金術師では、タイトルにもあるようにもっとも重要な設定が錬金術でそこがこの話のキモとなっています。一つの設定でここまで話を深く掘り下げられるのはすごいと感じます。
ネタバレになるのですが、この錬金術が原因で兄弟が体を失ってしまうわけでそこがうま味となって、この世界観に引き込まれる感じになったと私は感じました。

以上が私の中での重要だと思うポイントに基づいた感想でした。

鋼の錬金術師。間違いなく読んできたダークファンタジーに分類されるものの中では断然面白いと思えました。
それと、単行本のおまけの充実はすごいですね。カバー裏にも仕掛けがあるとは。
おまけがあると得した気分になりませんか?



・・なんで、こんな大作にレビューしたんだろ、と今更ながら思ってます。
名作に間違いなし!ということで、9点をつけさせていただきます。
一読する価値はあると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-16 22:40:35] [修正:2012-01-16 22:40:35] [このレビューのURL]

監督が主人公という新しさ。選手も1人1人個性がしっかりでていて選手の成長と同時に監督目線で野球を見るのはこんなにも面白いのかと感じさせられた名作で何度読み返したかわかりません。これからが楽しみです!
ただ野球にあまり詳しくない人は難しいところがあるかも・・・

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-16 17:54:14] [修正:2012-01-16 17:54:14] [このレビューのURL]

傑作だと思います。今回だけは、内容で点数をつけていません。内容で決めてしまうのなら3点は免れないでしょうから・・・

ではなぜ、この作品は傑作といえるのか。これは、けっして「うわー。絵がきれー!」だとか、「ララちゃんかわいー」だとかそういうのだけではないからです。あくまで個人的な感想ですが。いくつか挙げてみます

1.少年ジャンプでこういう作品が始まった衝撃

数多あるジャンプの作品。その中で、知人にジャンプでラブコメといえば?と聞いてみたところ、約3分の2が「とらぶる」答えたほどのインパクトと問題を巻き起こした作品。ジャンプでこんなのやんのかと・・
とらぶるが始まった時は衝撃でしたね。いやぁ。あの時の感じといえば。内容はともかくほとんどのマンガでバトっているジャンプの中にオアシスを見つけたと思いました。しかもあの過激さ。たまりませんでした。(変態じゃないよ)電車で読んでんのが恥ずかしかった。そのくらいの衝撃作品でした。

2.内容がないことの利点

この漫画、ほかのレビューにあるように内容は薄いです。無いに等しいかもしれませんね。だから、0点だ1点だとかもわかりますが、少し着眼点を変えてみたいと思います。あくまでこの作品が連載していたのは少年ジャンプであり、ヤンジャンではないということです。皆さんがこの作品に期待していたのは、なんだったんですかね。どろっどろしたそういうのを望んでたんですかね。いやあ、どろどろした内容だったら他の雑誌読め!って感じですよね。そこはもう、少年マンガの領域じゃあないでしょう。

確かにそういう恋愛モノの方が面白いかもしれない。ですが、少年ジャンプである以上ターゲットは少年に向いているべきだと思います。子供にそんなドロドロした話読ませてどうする。何を少年に伝えたい?それだったらねえ、単純にエロい方が確実に少年の心をくすぐるでしょう?
そして、そのエロさを引き出したのがペラペラな話だったと思います。内容に目が向かないぶん絵に目が向く。
ペラペラな話が少年の心を一層つかんだのだと思います。

3.先生の異様なまでの加筆修正

ジャンプにのっていた時と、単行本を比べると・・・
あれ?こんなページなかったよな。だとか色々すごいです。
ここまでやっている人は見たことありません。

4.画力の高さ

文句なし。これがなければ、成り立ってません。

・・・とまあ、ざっとあげてみましたが、まだまだあると思います。

今まで十年以上ジャンプを読んできましたが、ここまで内容が紙だったマンガが3年も続いたのは見たことありません。たいてい16話くらいで消えてますから。そういうマンガは。やはりそれを引いても何か少年たちの心をグッとつかんだものがこの作品にあったということは否定できないと思います。この私がその一人であったように。

この漫画が8点の訳は、内容紙なのになんで当時の私はこんなに衝撃を受けていたの?と思い、冷静に考えてみたからです。うん、傑作だと思います。

一度読んでみてはいかがでしょう。衝撃なのは間違いないと思います。
少年限定だとは思いますが。
もっと過激な続編もやってますしww

最後に。えっちいのは少年紙でのロマンだと思います。



ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-15 22:39:07] [修正:2012-01-15 23:03:27] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

ひと昔前の漫画ですが、最近の人にもオススメできます(自分が生まれるより前に連載が始まったんですね・・・)。

哲学的な要素を多く含み、そこに触れた主人公の葛藤と成長、その結果にある変化をリアルに書いています。最近の漫画に感じる『軽さ』がありません。
人間がいかに素晴らしく、人間がいかに汚いか。読んだあと、考えさせられる一作でした。

戦闘シーンの描写もおもしろかったです。なかには切なくなる場面も。

絵柄がやや古臭いため、そこを除けば誰でも楽しめると思います(自分は気にならなかったので10点満点ですが、友達は「おもしろかったけど、なんか古くね?」と言ってました)。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-13 21:43:34] [修正:2012-01-13 21:43:34] [このレビューのURL]

禁書の御坂美琴が主人公のスピンオフ作品。
かわいい女の子盛りだくさんでいかにも男向けですが、内容はちゃんとしてました。
基本は超能力バトルで少年漫画に近いです。
絵柄はさわやかで好きです。

一番驚いたのが作者の冬川さんがこれがデビュー作だということ。デビュー作でこの出来はレベル高すぎです。
原作の禁書を未読でもおそらく楽しめます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-13 00:00:20] [修正:2012-01-13 00:01:04] [このレビューのURL]

7点 SKET DANCE

少年ジャンプにたまに巻頭カラーになることを考えると、かなりの人気作品。
さあどうだとばかりに一気読みしました。

結果・・良作です。

銀魂と良く比べられるから似ているのかなと思っていましたが、また違う読み味でした。
銀魂は勢いで押してくる感じですが、こちらは、学園モノというだけあって、いくぶんか落ち着いてますね。作中でも基本は部室でしゃべり続けることだといってますしね。
下ネタとかも露骨になかったので、幅広い世代に受け入れられる作品だと感じました。

ストーリーでは、ギャグ系のマンガにあるように、確かに当たり外れの回がありますが、基本は面白いと思います。青春ど真ん中系の話も個人的には好きです。
ただ、作中に何度かある、主要キャラの過去話。これは、このみが別れると思います。キャラに思い入れがある人は正直面食らうようなところがあります。
あと、薬ネタは、うーん?どうなんだろ。


まあ、普段の話自体は受け入れやすいですね。


キャラも個性的で良かったです。多すぎて、「あれ?こいつ誰だっけ」とかもありましたが。初期のキャラは特にいいですね。

絵もうまいです。万人受けしそう。

総括してみますと、名作とはいかないでも、学園コメディの分類だったらかなり上位に入る作品だと感じました。
もし読んでみようか悩んでいるのなら、読んで、しまったと思うことはない作品です。 おススメです。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-09 22:26:35] [修正:2012-01-09 22:26:35] [このレビューのURL]

「りぼん」連載の作者の自伝的な日常漫画。

静岡県の清水市を舞台にしている模様。
最初は物語の展開に対して「自分で突っ込みを入れていく」という手法が珍しく、それが非常に面白かった。

だが、段々と人気が出て連載が長期化・アニメ化までされるようになったら、話が作者の昔の体験談ではなく、完全にオリジナルの創作にシフト。
そうしたら明らかに面白さがダウンしました。

漫画も続けるだけ続けたけど、そろそろ惰性になってきたかと思われたところで連載終了。但し、アニメは「サザエさん状態」となり、年をとらない主人公たち登場人物の活躍が延々とループすることになりました。

このヒットが意外なのは「りぼん」出身で、特に絵も上手くない著者が
「一番の出世頭になった」点だと思います。

矢沢あり・吉住渉・水沢めぐみ・柊あおい・池野恋という同時期活躍のメンバーでさえここまでのヒットは飛ばしていない。
「伏兵」の名に相応しいが、今やこちらが「本命」だ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-09 14:32:14] [修正:2012-01-09 14:32:14] [このレビューのURL]

岩明さんの漫画と聞いて読みました。
さすが、安定の面白さですね。
歴史苦手でも面白いです。
あと主人公のキャラクターが魅力的かと。


完結まで追い続けていきたい作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-07 22:44:47] [修正:2012-01-07 22:44:47] [このレビューのURL]

作者の愚行と作品の内容は分けて考えるべきなのかもしれませんが、絵の汚さは見るに耐えません。

これも「所詮は低年齢向き(それも男の子のみ)」なので、ある程度の年齢を超えた人間が真剣に読むようなものではない。打ち切りは当然で喜ぶべきことだったと思うのだが、何を狂ったのか単行本が再販売され始めた。
あの打ち切りは何だったの?「青少年への影響を考えて」「事件を重大と認識して」が聞いて呆れる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-07 00:03:03] [修正:2012-01-07 00:03:03] [このレビューのURL]

戦国時代の合戦史上でも毛利元就の「厳島の戦い」、武田信玄と上杉謙信の「川中島の戦い」と並ぶ三大合戦にも挙げられている
「桶狭間の戦い」に至るまでの道筋を駿河の今川義元側を中心とした視点で描いていくというこれまでにない作品。

他の方も言われていることだが、信長に討たれたために今川義元に対する後世の評価は厳しく、
「徳川家康」以前の「東海道一の弓取り」が、「凡将」あるいは酷いものになると「愚将」とさえ言われかねない程。
今川義元の実像については「誤解」ばかりが広く喧伝されてしまっているともいえる。

曰く「胴長短足の風体で、馬にも満足に乗れず輿に乗っていた」
曰く「京都の公家のような格好をしており、お歯黒を付けていた」
曰く「大軍で行軍しながら油断して信長に討たれた」等。
これらの多くは後世の創作による逸話らしい。それが信長を賞賛するための踏み台とされて、あまりにも広く世に喧伝されてしまった。

そんな義元は今川家の分国法に当たる「仮名目録」を定めた父・氏親の五男として誕生し、決して将来を約束された身ではなかったが、
この義元の教育係を務めたのが京都から今川家に招かれていた「大原雪斎」に教育を受け、武将としての資質が覚醒していく。
父・氏親が死去した後に家督を相続した兄・氏輝が病弱で、ほどなく死去した後に起こった家督争いで側室の子供である兄を成敗して、
ようやく歴史の表舞台に登場する。

一方、隣国の尾張国でも「津島」「熱田」という商人・寺社勢力を取り込んで勢力を拡大させつつあった男がいた。
織田信長の父「織田信秀」である。この信秀と義元は度々干戈を交えているのだが、決着を付けることなく信秀は病死し、
因縁は息子の信長に引継がれていく。

一般的に義元の西への行軍は京都に上洛して天下に号令するためであったとする説だが、その割に道中の浅井氏・六角氏・北畠氏などに対する
外交の形跡が見られないため、将来的な布石かはともかく、この作品で語られているような「単なる領土拡大のための侵攻」だった模様だ。

いわば義元・信長共に「戦国大名」としての脱皮の末の「桶狭間合戦」という位置付けである。
けれど、軍師「大原雪斎」存命ならば、義元の命運もまた違ったであろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-04 22:11:13] [修正:2012-01-04 22:11:13] [このレビューのURL]

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