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「手塚治虫の作品でどの作品が好き?」
と聞かれたら答えるものはたくさんある。
でも手塚治虫の作品でどの作品が一番好きかと
聞かれたらこの「ルードウィヒ・B」と答える。

手塚治虫の名作は多々ある。
ブッダ、アトム、ブラックジャック、火の鳥、アドルフに告ぐ…

だけど、やはりルードウィヒ・Bが1番だと思う。
未完だけど。
手塚治虫がこの「ルードウィヒ・B」をもし完璧に描き切っていたならば
アトムやブラックジャックのように世界の流れを少し変えていたかもしれない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-23 06:33:06] [修正:2012-01-23 06:33:06] [このレビューのURL]

まさかマルドゥック・スクランブルが今さらコミカライズされるとは! それもうら若い新人女性作家に描かせるとは!…まあ間違いなく別マガ編集部は変態の集まりということで笑。

精神的にも肉体的にも虐げられ、文字通り殻の中にこもり続けていた少女バロット。
バロットは万能型ネズミのウフコックに出会うことで初めて殻を破り、感じ、傷つき、恋をし、戦い、進化する。
マルドゥック・スクランブルはバロットの成長譚だ。

原作小説は日本SF大賞を受賞しており、00年代を代表するSF小説の一つ。
ジャンルとしてはサイバーパンクSFに分類されるのかな。コミカライズということで、攻殻機動隊やBLAME!と比べてしまう人も多いでしょうがご安心を。おもしろい部分が全く違うので。
「レオン」をモデルにしただけあって、保護者に守られつつ成長する少女とその保護者との微妙な関係性が楽しめる作品。ボイルドの「徘徊者」もやはりレオンが着想の元だろうな。

原作はそのハードボイルドさが大きな魅力だったのに対し、大今良時はうまく少女の成長譚に的を絞ってコミカライズしている。
原作の改変もうまい。大筋は残しつつも畜産業者やフェイスマン辺りの説明はスパっとまとめ、独自の変更を加えていく。カジノ編に至った今となってはもはや原作と別物の大今良時版スクランブルとも言えるかもしれない。
バロットの才能やボイルドについてはもうちょい説明した方が分かりやすいとは思う。全てを知覚するバロットとウフコックへの執着以外の感覚を喪失したボイルドの対比なんかも。
絵は独自の色がありつつも、まだまだ粗い。伸びしろは大いに感じるし、オリジナリティと工夫が随所に見られて楽しめます。

畜産業者編までの出来は非常に良かった。しかし原作で傑作と名高いカジノ編はかなり見劣りするのが否めない。ここは漫画化が難しいだろうし、そもそも漫画で見る必要性を感じない話なので…と言えばそれまでだけど。

ベル・ウィングは私のお気に入りなのにこちらは微妙だったなぁ。これじゃルーレットはただのゲームに過ぎないし、ベルは何となくかっこいいだけのおばさんではないか。
原作でのルーレットはまさに”運命の輪”。バロットの「右に、回してください」という台詞は、今まで周りに流されっぱなしだった彼女が運命を自らの手で掴みとると決意したことを示し、その台詞はベルをも「右回りの人生」に回帰させる。だからこそベルは右に回し、バロットは「あの人みたいになりたい」と言うのだ。大今良時は最後だけ抜き出したわけだけど、それでは全く意味が通らないのでどうせなら全面的に作り直した方が良かったと思う。
「左回り」「右回り」と彼女の女としてのあり方を示したバロットとのやり取りは原作屈指の名シーンです。ここだけでも原作を見る価値はあるはず。てか”運命をねじ伏せる”はマルドゥック全体のテーマで、ボイルドとフェイスマンの問答を見る感じでは漫画版でもそれは同様だと感じていたんだけど違うのか?

現在はアシュレイと対決している所。持ち直しを期待します。序盤でのあの虚無的なバロットが最終回でどんな女性になっているのか、楽しみですね。

原作未読の方はもちろん、既読でもまた違った方向性で楽しめる大今良時版マルドゥック・スクランブル、おすすめです。かなり読みやすくなってるので敷居は確実に下がりました。
興味を持ったら原作の方も併せてどうぞ。こちらは傑作。

どちらかと言えばマルドゥック・ヴェロシティの方のコミカライズを見てみたいので、続いてこちらも期待。ついでにイースターのカオス理論に基づいたまだら染めのカラー絵も期待。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-08 01:20:49] [修正:2012-01-22 22:18:48] [このレビューのURL]

「格好いい戦争などありはしない」という帯と太田垣康男が原作というのに惹かれて読んでみた。
ゲーム、フロントミッションの世界を舞台とした戦争オムニバス。戦場で誰にも気づかれることがないという戦場カメラマンの犬塚を狂言回しとしてヴァンツァーというロボットを使用した凄惨な戦争が描かれる。

基本的には1巻未満の短編が連なった構成です。犬塚が登場することを除いてはどの短編もつながりはありません。
この作品で描かれる戦争はひたすらえぐい。死ぬ思いをして死線をくぐり、敵兵を殺しても爽快感などみじんもない。そんな中、戦場の透明人間犬塚はひたすら惨劇を楽しみより残酷なシーンを撮ることに全力を尽くす。そのような犬塚に嫌悪感を感じない人はいないでしょう。
しかし読み進めていく内に気づかされてしまう。犬塚は自分なのだと。カメラのファインダーや新聞記事を通してしか戦争を知ることができない私達。実際戦場にいながらも現実感の欠片もなく戦争を眺めている犬塚や、犬塚の撮った動画を興奮して見ている人々には戦慄せずにはいられない。戦争に嫌悪感を抱きながらも「刺せ! 止めを刺せェェ!!」と犬飼と一緒に叫んでいる自分も確実にいるのだから。共感できてしまう身近な狂気というものがこの作品の特異な雰囲気でしょうか。

個人的なお気に入りは何も持たない男と全てを持っていた男の話「英雄の十字架」と珍しく犬塚が主軸にすえられた「UnLuckyDays」。英雄の十字架は戦争の矛盾と狂気にひたすら圧倒され、UnLuckyDaysは人間の二面性と善意とは何か考えさせられた温かみがありながらも毒の強い傑作です。
現在連載中の「羊飼いの帰還」は話の長さといいストーリーといい異色の章となっています。かなりエンタメの方に軸が傾いていて今までと話が違いすぎる気がしますが果たしてどうなるのか。

かなり皮肉な構成の本作ですが毒にならなければ薬にもならないということでかなり質の高い戦争アクションとなっています。エロとグロがかなり露骨に描かれるので苦手でなければどうぞ。元ネタのフロントミッションを私は知りませんが全く問題ないです。
架空世界の戦争ものだとこれと機動旅団八福神はもっと読まれていいと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-08-20 16:38:50] [修正:2012-01-22 22:16:47] [このレビューのURL]

佳作ぞろいの森本梢子作品の中でも個人的には一押しの医療コメディ。

研修医なな子は丁寧な取材とコメディ部分のバランスが絶妙。一昔前の研修医の実態というのがかなり興味深く読める。この後の森本先生の作風はコメディ成分が強くなっていくわけだけど。

医療漫画は重病、難病のオンパレードで基本的には気軽に読むという観点からは遠いものが多い。
その点この作品は研修医の日常を面白おかしく描いているのでさくさく読める。医者であってもそりゃまあ恋愛だってするし、結婚式に出席したりもするよね。着眼点がおもしろいです。
コメディタッチとは言っても取材はかなり丁寧に行われていて解剖や手術はもちろん、医局の雰囲気や医者の世界のルールまでリアリティのある内容に仕上がっている。

実際こんな感じなのかもしれないな。命を扱う職業とは言っても常に張り詰めてたらパンクしてしまう。仕事中は真摯でも、休日や仕事終わりには彼らも普通の人に近い緩い時間を過ごしているのだから。
笑ってしまうような患者だっているだろう。患者を支えるだけじゃなくて仲良くなることだってあるだろう。医者にとっては常識でも私達一般人にとっては笑えるような話もあるだろう。
そんな医療の世界の重い部分はもちろん、陽の部分というのをこの作品は上手く捉えて描けていると思う。

医者になりたいと思わせてくれる稀有な医療漫画。医学部に向けて受験勉強している人がモチベを保つのにもおすすめです。
何といっても医者である私の姉が高校時代に愛読していたので間違えないはず笑。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-08-31 02:18:30] [修正:2012-01-22 22:16:00] [このレビューのURL]

 相撲というと日本の国技であるし、すごく身近なスポーツでもある。その一方でダサいというイメージは、言い難いけれど、あるだろう。ふんどし一丁で太った男同士がぶつかり合うスポーツだから、少なくとも“華麗”という言葉は似合わない。
 でもバチバチを読んで感じるのは、だからこそいいんだよなぁってこと。熱い漫画に洗練、華麗なんて言葉は要らない。泥臭くて、格好良くて、最高の男たち。やはり相撲は男の浪漫だよ。

 主人公の鯉太郎は暴力事件で引退し、交通事故で死んだ大関火竜の息子。彼は相撲と親父の過去に折り合いをつけられないまま日々を過ごしていた。
 そんな思いにケリをつけようと思った鯉太郎は巡業相撲で幕下力士を強烈なぶちかましと何よりもその根性と気迫で圧倒し、勝利する。その相撲を見ていた火竜の旧友、空流親方にスカウトされ相撲部屋に入門することになるのだった。

 バチバチを形容する時にやっぱり“熱い”というのは一番に使われる言葉だろう。男と男がぶつかり合って、張り合って、投げ合う。もちろん熱い。とんでもないくらい熱い。
 でも最初の内はそれだけかな、と思っていた。胸くそ悪い悪役(王虎ね)が出て来て、バチバチに打ち勝って、もちろん熱くて読んでいるときは燃え上がってしまって最高なのだけれど、立ち読みで十分だと思っていた。熱いだけだと読み返すうちにやっぱり冷めてきてしまうわけです、正直な所。

 でもあれ?それだけじゃない?と思い始めたのはどんぐりとの取り組みあたりからだろうか。あの取り組みで佐藤タカヒロは鯉太郎に、勝たなければいけない理由と勝つのが当たり前だと決め付ける理由の違いを突きつけた。
 決して鯉太郎だけが“特別”ではないのだと。いや、確実に特別ではあるのだけれど、でもそれは他の力士を無意識にでも見下ろすことにはならないと。

 で、それが私の中では、すごくすっと入ってきた。初めて熱いだけではなくて、おもしろいなぁと思ったのだ。さらにその後の鯉太郎がスランプに陥ってから下手投げを習得するまでのエピソードで、ああこれは傑作になるわと確信したのだった。
 すごく丁寧なのよ。相撲はシンプルなルールではあるけれど、私が知らなかったシンプルゆえの奥深さがそこにはある。ぶちかましや下手投げの一つをとってもこれだけ相撲ってすげぇなぁ、と思わせてくれて、さらにそれらはしっかり本場所での取り組みにつながってくる。さらにはただのスポーツではなく、伝統芸能としての一面もしっかり描かれる。

 要は熱さの中にも裏づけがあるってことで、これはなかなか見れない。熱いだけ、って漫画はたくさんあるし、頭でっかちな漫画はそれ以上にあるだろう。バチバチは熱さと物語性、そして競技性がそれぞれに盛り立てあうという稀有な漫画であって、それを傑作というのだ。
 バチバチは親方や兄弟子、同期の仲間の台詞や態度一つとってもそれぞれに布石があって、でも先は読めない。読めなかったのに、終わってみればこれしかなかったんだ、と感じてしまう。熱さの裏に説得力がしっかりとあるってこと。

 鯉太郎がまっすぐな、まっすぐすぎるくらいの好感の持てる主人公である一方、脇を固める空流部屋の兄弟子達や同期の仲間も魅力的だ。悪役が本当に胸くそ悪いのも良い。そして何より川さんの神がかりっぷりが良い笑。
 でも今年一番は白水だよなぁ。いわゆる凡人代表のポップ的な位置で、さらに兄弟子である白水の目覚めは本当に今一番わくわくしてる。天雷との取り組みとかもうたまらん。そして鯉太郎との決戦へ…。熱いぜ!

 来年は吽形と阿形の対戦が待っていて何とも楽しみな、そして恐ろしくもあるこの漫画、最高に熱くて、でもそれだけじゃないのです。初期のはじめの一歩が好きな人なんて特におすすめしたい。
 しかしまだ序二段だからなぁ、横綱までの道は遠いぜ。この勢いでぜひぜひ頑張って欲しいです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-06 23:58:53] [修正:2012-01-22 22:13:37] [このレビューのURL]

これは一人の人間が成長していく物語です。

一人の人間…浦飯幽助 ではなく、
冨樫義博です。
富樫から冨樫へと変化し、進化し、神化します。

まあ、この単純にマンガは絵もストーリーもキャラも最高です。
バトルマンガが好きなら読むべき。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-22 05:51:08] [修正:2012-01-22 05:51:08] [このレビューのURL]

「ボンボン」連載作品中、唯一の名作。って言うかこれ以外は全然記憶に残っていない。
当時のガンダムとプラモブームに上手く乗ってヒットしたという印象だが、自分で作ったプラモを操って仮想現実の世界で戦うという設定は現在でも魅力的な設定だ。

それにしてもプラモシュミレーションは現在でも実現は不可能だろう。
それを考えると作中で「町の一プラモ屋のオヤジさん」が開発したって・・・・凄すぎだよ(笑)。
そっちの技術力で儲けたほうがいいんじゃ・・。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-20 21:20:22] [修正:2012-01-20 21:20:22] [このレビューのURL]

今までジャンプしかレビューしてなかったのでここは少し雑誌を変えてみようかと思いなぜかこんな大作について感想を書きたくなりました。

私がストーリー(特にバトル系)のマンガを読む際にもっとも重要視してみているのは、主人公の目的です。そしてこの目的の定義は、

一文で表せれるくらいわかりやすい

です。例を挙げてみましょうか。
ワンピース・ルフィの場合・・・「海賊王になる!」
ナルト・ナルトの場合・・・・・「火影になる!」
非常にわかりやすくてシンプルですね。これが物語の基盤となっていくので、ここでのわかりやすさというのは、とても大事だと思います。

そして、もう一つ求めているのは、

その大きな目標をベースにしたうえで、話が展開していくこと

です。つまり、話の基盤がぶれないで、どこまで展開で面白くなるかということです。これも例を挙げてみましょうか。
・ハンターハンター・ゴンの目標・・・ジンに会うこと。
展開・・ジンから残されたROMを元にヨークシン編、GI編が展開する

わかりやすい目標を踏まえて、どれくらい目標から脱線せずに展開を進めていくか。ここがマンガの肝だと私は考えています。

さて、鋼の錬金術師の場合
エルリック兄弟・・体を取り戻す

おお、シンプルだ。ヒジョーにわかりやすい。
なおかつ、この漫画では、27巻すべて一貫して主人公がそのために行動しているではないか。
やはり、目的がしっかりとしているマンガは非常に読みごたえがあります。

そして、一貫した話をもっと面白くするための味付け。つまり設定です。
ここがごちゃごちゃだと目的がわかりやすくても読みにくい印象を与えたり、その設定がすべてとなって面白くなくなってしまいます。

鋼の錬金術師では、タイトルにもあるようにもっとも重要な設定が錬金術でそこがこの話のキモとなっています。一つの設定でここまで話を深く掘り下げられるのはすごいと感じます。
ネタバレになるのですが、この錬金術が原因で兄弟が体を失ってしまうわけでそこがうま味となって、この世界観に引き込まれる感じになったと私は感じました。

以上が私の中での重要だと思うポイントに基づいた感想でした。

鋼の錬金術師。間違いなく読んできたダークファンタジーに分類されるものの中では断然面白いと思えました。
それと、単行本のおまけの充実はすごいですね。カバー裏にも仕掛けがあるとは。
おまけがあると得した気分になりませんか?



・・なんで、こんな大作にレビューしたんだろ、と今更ながら思ってます。
名作に間違いなし!ということで、9点をつけさせていただきます。
一読する価値はあると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-16 22:40:35] [修正:2012-01-16 22:40:35] [このレビューのURL]

監督が主人公という新しさ。選手も1人1人個性がしっかりでていて選手の成長と同時に監督目線で野球を見るのはこんなにも面白いのかと感じさせられた名作で何度読み返したかわかりません。これからが楽しみです!
ただ野球にあまり詳しくない人は難しいところがあるかも・・・

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-16 17:54:14] [修正:2012-01-16 17:54:14] [このレビューのURL]

傑作だと思います。今回だけは、内容で点数をつけていません。内容で決めてしまうのなら3点は免れないでしょうから・・・

ではなぜ、この作品は傑作といえるのか。これは、けっして「うわー。絵がきれー!」だとか、「ララちゃんかわいー」だとかそういうのだけではないからです。あくまで個人的な感想ですが。いくつか挙げてみます

1.少年ジャンプでこういう作品が始まった衝撃

数多あるジャンプの作品。その中で、知人にジャンプでラブコメといえば?と聞いてみたところ、約3分の2が「とらぶる」答えたほどのインパクトと問題を巻き起こした作品。ジャンプでこんなのやんのかと・・
とらぶるが始まった時は衝撃でしたね。いやぁ。あの時の感じといえば。内容はともかくほとんどのマンガでバトっているジャンプの中にオアシスを見つけたと思いました。しかもあの過激さ。たまりませんでした。(変態じゃないよ)電車で読んでんのが恥ずかしかった。そのくらいの衝撃作品でした。

2.内容がないことの利点

この漫画、ほかのレビューにあるように内容は薄いです。無いに等しいかもしれませんね。だから、0点だ1点だとかもわかりますが、少し着眼点を変えてみたいと思います。あくまでこの作品が連載していたのは少年ジャンプであり、ヤンジャンではないということです。皆さんがこの作品に期待していたのは、なんだったんですかね。どろっどろしたそういうのを望んでたんですかね。いやあ、どろどろした内容だったら他の雑誌読め!って感じですよね。そこはもう、少年マンガの領域じゃあないでしょう。

確かにそういう恋愛モノの方が面白いかもしれない。ですが、少年ジャンプである以上ターゲットは少年に向いているべきだと思います。子供にそんなドロドロした話読ませてどうする。何を少年に伝えたい?それだったらねえ、単純にエロい方が確実に少年の心をくすぐるでしょう?
そして、そのエロさを引き出したのがペラペラな話だったと思います。内容に目が向かないぶん絵に目が向く。
ペラペラな話が少年の心を一層つかんだのだと思います。

3.先生の異様なまでの加筆修正

ジャンプにのっていた時と、単行本を比べると・・・
あれ?こんなページなかったよな。だとか色々すごいです。
ここまでやっている人は見たことありません。

4.画力の高さ

文句なし。これがなければ、成り立ってません。

・・・とまあ、ざっとあげてみましたが、まだまだあると思います。

今まで十年以上ジャンプを読んできましたが、ここまで内容が紙だったマンガが3年も続いたのは見たことありません。たいてい16話くらいで消えてますから。そういうマンガは。やはりそれを引いても何か少年たちの心をグッとつかんだものがこの作品にあったということは否定できないと思います。この私がその一人であったように。

この漫画が8点の訳は、内容紙なのになんで当時の私はこんなに衝撃を受けていたの?と思い、冷静に考えてみたからです。うん、傑作だと思います。

一度読んでみてはいかがでしょう。衝撃なのは間違いないと思います。
少年限定だとは思いますが。
もっと過激な続編もやってますしww

最後に。えっちいのは少年紙でのロマンだと思います。



ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-15 22:39:07] [修正:2012-01-15 23:03:27] [このレビューのURL]

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