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3点 ハッピーエンド
エセ自伝的作品だそうです。
何か朝倉さんの持つ感性に共感なり共振なりが必要なのでしょうね。
明らかに知恵の足らないマリエ以外には男性的振る舞いの
多い女性が多数登場するのですが、
残念ながらつまるところ「私は恋愛したいんだ。」としか
叫んでいないように見えます。
深い渇望とは、結局はエロスなのでしょうか?
どうでもよい、どうとでもしてくれという感想が残ります。
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[投稿:2017-09-24 15:50:47] [修正:2017-09-24 15:50:47] [このレビューのURL]
8点 エリア51
作者にとって最新かつ最長作品。これまでの作者作品の特徴を踏まえつつ、世界の神や異形達を絡めながらのハードボイルドアクション作品(ギャング街風)。特徴としては
1、作者作品では特に絵が見やすい(ただ終盤などに簡素化し過ぎていると思える箇所も)
2、異形のウンチクを話に上手く絡めるだけでなく、作中でもしっかり解説してくれる(今まではやや素っ気無かった)
3、個々の事件を扱う短編と全体の復讐・抗争劇のバランス進行
4、謎や伏線が多くそれについてはほぼ回収して、主人公マッコイの物語としてはちゃんと完結する(終盤真相が明かされる舞台となっているエリア51の問題は何も解決していない)
尖っていたがセンスの塊だった「ジャバウォッキー」、丸くなりつつ総合力の「エリア51」という感じで双璧だと思いますし、どちらか一作なら本作を薦めたいと思える出来でした。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2017-09-24 10:52:35] [修正:2017-09-24 10:53:14] [このレビューのURL]
1点 DEAD Tube
現代日本の高校が舞台。映画研究部のカメラマン少年が主人公。
主人公は水泳部の美少女に撮影を頼まれる。
何が起きても自分(美少女)を撮影し続けろと。
風呂やトイレにもカメラを持ち込み異常な撮影は続く。
最後にSEXシーンを撮るという美少女。
ガラの悪いヤンキー少年とのSEXが始まった、
と思ったら美少女がヤンキーを撲殺して撮影は終了。
後日に主人公は報酬の500万を受け取った。
犯人として見知らぬ中年男が逮捕された。
このお金は何だろう?美少女はなぜヤンキーを殺したのか?
なぜ主人公に撮影させたのか?
数々の疑問は解かれないままに次に死ぬのは映研部のカントク?
といったエログロ悪趣味な漫画。
漫画の根本部分は0点。エロとグロに理由付けがない。
罪のないラッキースケベとか酷い目にあうのは悪い奴とか、
読者が罪悪感なくエログロを楽しめるように漫画にはお約束を用意してきた。
それを無視したうえに代替の工夫がない。
無自覚にエログロを娯楽として消費する読者を批判するでもない。
その結果、かなり読者を選ぶ作品になっている。
上記のように物語は酷いが作画は平凡ながらも丁寧なので+1点。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-09-23 14:18:29] [修正:2017-09-23 14:19:19] [このレビューのURL]
5点 君のいる町
涼風、風夏を読んだ上で評価するとこの点数。
少なくとも、彼女のことが大切といいながら避妊もせずセックスに持ち込んでデキ婚=ハッピーエンドとした前作よりはまだ合点がいく。
主要人物が瑣末な形でいきなり死んだり、「音楽」なんて紙面じゃ聞こえもしないモノを余計なエッセンスとして加えた次作よりは読みやすい。
ただこれといって感動や名シーンや見所があったかといえば、それほどでもない。
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[投稿:2017-09-17 00:10:07] [修正:2017-09-19 16:35:55] [このレビューのURL]
7点 モンテ・クリスト伯爵
原作未読ですが古典名作がしっかりとコミカライズされていると感じました。絵が綺麗で(やや分厚いとはいえ)全一巻ものとしてテンポの速さも否定出来ませんが、大事そうな場面はちゃんと演出もされています。
あとがきでその辺の苦心が書かれていますが、成果が十分に感じられました。巌窟王の別名で日本でも様々な形(モチーフ、比喩など)で有名ですが、復讐劇にしては今でも多くないハッピーエンド的なラストにはビックリしましたし、概要を知れて良かったと思える物語です。
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[投稿:2017-09-17 07:10:44] [修正:2017-09-17 07:10:44] [このレビューのURL]
3点 雪にツバサ
雰囲気のある描画、雰囲気のある設定、これだけでスタートさせて、描いている間に何かが加わるだろうという、行き当たりばったりの作品でしたね。
泣ける話を作りたいけれども、何も思いつかない。
その挙句ひねり出したのが、猿の親子の絆の話だったり
(これで1巻を使った)、妹の復讐のために演奏会に
嫌がらせに来るやくざの兄貴との対決(これで2巻を使った)
だったりするわけです。
主人公たちのドジや誤解がどんどん事態を悪化させる様は、
もうドタバタ劇になってしまっており、感動も何も起こりようがないわけです。
素晴らしい設定、背景に期待が大きかっただけに、失望が大きい作品でした。
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[投稿:2017-09-17 06:55:14] [修正:2017-09-17 06:55:14] [このレビューのURL]
5点 涼風
学生時代、クラスで回し読みした作品の一つ。
どちらかといえば、女子のほうがこの作品が好きだったようだ。
別に終わり方に不満はないのでそこまで低評価にはならない。
そういうこともあるわなって感じ。
むしろ、昔亡くなったある人物要素のほうがいらないな、と思った。
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[投稿:2017-05-13 17:25:58] [修正:2017-09-17 00:11:03] [このレビューのURL]
5点 大平面の小さな罪
「アフター0」の中にある続きものを一冊にしたような短編という印象。発想などで面白くないことはないのだけど、何か物足りないという同じような感想になります。ヒロインのセーナにはかわいさはあったのですが(彼女の宇田川への想いは終盤にはもっと前に出た方が良かったと思う)。
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[投稿:2017-09-17 00:10:05] [修正:2017-09-17 00:10:05] [このレビューのURL]
6点 メイドインアビス
危険とお宝がいっぱいの大穴アビス。
深く踏み込めば生きて帰れないアビスに少年と少女が潜る冒険マンガ。
元気少女リコと記憶喪失のロボット少年レグ。2人はアビス最下層へたどり着けるか?
そしてアビスの底には何があるのか?という漫画。
着想と情熱はすばらしい。
描きたいものを描き切る気迫があって好感が持てる。
練り込んだ展開も読者を引き込む力がある。
ただ、やはり欠点も大きい。根本的に漫画の技術が不足している。
主人公たちにスポットが当たり過ぎて、アビス自体が描けていない。
アビスの歴史、アビスの広がりは詳細な設定がある事を匂わせつつ、ほぼ描かれない。
おそらくは物語がスピード感を失わないために、
主人公たちがまっしぐらに下層へ向かう事にしたのだろう。
だが、急ぎすぎた印象だし情報を盛り込む構成力に物足りなさを感じる。
その結果、展開のバリエーションが少なく、冒険譚でなく子どもが酷い目に会う話になっている。
下へ進む、上には戻れない、底まで突き進むという明快なルールのおかげで読者はついていきやすいが、
作者の狙いというよりは幸運だろう。
諸々の欠点はおそらく作者もわかっている。
それでもなおこの作品を描きたかった理由はなんだろうか。
アビスの底にその答えがあると期待している。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-09-16 21:35:55] [修正:2017-09-16 21:35:55] [このレビューのURL]