「」さんのページ
3点 中学聖日記
大人気テレビドラマになったということで、試し読みを致しました。
中学生と中学女教師の間の言わば、よろめきドラマです。
内容的にはどこかで見たような既視感があるので、
それほどときめき感はありませんが、
主人公の中学生は思春期病の典型美男子ですし、
女教師はいわば天然のはかない美しさがありますので、
少し条件が揃い過ぎの特別な美男美女の物語にも見えて、引きます。
高校生になった2巻で撤退します。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2020-06-29 11:43:33] [修正:2020-06-29 11:43:33] [このレビューのURL]
6点 ギャルごはん
ギャル視点で言えば自分も諦めていたギャルに親身に応じてくれた先生と部活を通してゴールインという話です。先生視点で言えば生徒には平等に向き合ってきたつもりが生徒と教師という関係性も邪魔して極めて遅まきながら異性として意識していましたという話です。で、二人を繋いでいたのが部活で作っていた料理。というわけで昨今増えている料理紹介グルメ系ほど料理にウェイトは置いてません。終わりが見えてきてからの風呂敷のたたみ方が慎重でスキャンダラスでないところが逆に新鮮で良かったんじゃないかと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2020-06-28 05:36:46] [修正:2020-06-28 05:36:46] [このレビューのURL]
アイドルというよりは収益とか考えずに活動してるような古き良き時代の「生主」「踊り手歌い手」をテーマに据えた作品。
ガワ担当と声(歌)担当を分ける、という発想は連載当時に流行り出していたVTuberにも通ずるものがあるのかもしれませんね。
主人公は学生ですし、趣味の延長でやってるだけで社会人要素ゼロなので、「ぷらぱ節」の出番はほとんどありませんでしたね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2020-06-27 20:05:19] [修正:2020-06-27 20:05:19] [このレビューのURL]
ポケモントレーナーみゆきです!
るろうに剣心は、実写化・アニメ化もされた大人気時代活劇です!
明治初期を舞台に、刀でのバトルが大迫力なマンガです♪
ポケモントレーナーみゆきでしたー♪
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2020-06-27 11:50:14] [修正:2020-06-27 11:50:14] [このレビューのURL]
8点 奇子
手塚の意欲作。壮大なスケールで圧倒されました。
まずは、時代背景ですが、真に前近代的日本の封建的
家督制度の時代です。
横溝正史も殺人事件の動機、背景を前近代的な日本社会に
求めた小説が多いですが、本当の田舎の悲劇を表現しています。
現代のドラマで本当の田舎の悲劇を描いたものは
皆無ですから、現代人には「まさか?」の世界だと思いますが、
戦前以前の田舎では極めて自然な家制度の産物だったと思われます。
三男のセリフに「家系を調べると、まるで汚物ダメだ。
兄妹、姉弟、夫婦、いとこ、血縁関係が、およそ犬か
猫みたいに混ざり合って、それが子を作りその子同士が
また混ざり合って、小作人や他人の女にまで子を産ませ・・。
その都度金と権力でもみ消してきた。」
そんな陰惨な家の犠牲により、23年間監禁生活を過ごす
奇子ですが、決して主人公ではありません。
戦後の占領下でGHQやCIAの思惑により翻弄される日本人
スパイの次男も田舎で家督を継ぐためには命も差し出す長男も、
倫理を説く三男も家を出て客観的な視線を送る長女も含めて
皆が主人公です。
しかし、全員が善人ではありません。
悪人もいませんが悪魔的悪意を潜在的に持っています。
長女ですら傍観することで罪を犯したことを自覚していません。
彼らが紡ぐ大団円は、ドラマとしては当然の帰結と言えます。
読後感としては、一編の小説かテレビドラマか映画を
見せられたような思いがします。
手塚は一流の脚本家でもあったように思います。
やはり天才です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2020-06-26 07:32:33] [修正:2020-06-26 07:34:09] [このレビューのURL]
作者名の「冬目景」という字面が良く馴染む雰囲気の漫画。
乾き、寒さ、切なさといった感覚を、画のタッチやシナリオ、台詞の間の取り方等で巧みに表現していると思う。
本作を含めた彼女の作品は、安い言い方をすると「雰囲気マンガ」に分類できるのかもしれないが、
繊細な情景を描写するセンスや、叙情面の表現力の高さは芸術的で、巷に溢れる「雰囲気だけのマンガ」とは明らかに一線を画する。
特に黒鉄や羊のうたといった彼女の初期作品では、それらの面が遺憾なく発揮されているので、是非読んでみてほしい。
「黒鉄・改」を含めた最近の作品も勿論悪くないのだが、冬目景の根底にある感性や魅力を知る上では、彼女の初期作品群は必読の書である。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2020-06-23 08:35:32] [修正:2020-06-24 20:06:07] [このレビューのURL]