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6点 ケロロ軍曹
藤子不二雄をリスペクトしたであろう作風に高度なオタク要素を混ぜ合わせたことで奇跡的な相乗効果が生まれ、唯一無二の面白味が引き出されている。
ケロロ軍曹(と、その部下たち)という珍妙なキャラクターはその滑稽さで絶妙にオタクの笑いのツボを付きまくってくるし、日向家等のメイン人間キャラも笑いに萌えにと八面六臂の活躍を見せる。
ただし、それも10巻くらいまでの話である。
20巻近くなったあたりからは長期連載によるネタ切れと、アニメ化により獲得した低年齢層読者への考慮か、話のクオリティーがガタ落ちしてしまっている。
さらに、尺稼ぎなのか作者の趣味なのかはわからないが、大長編ドラえもんを意識して失敗したかのようなしょうもないエピソードが大半を占め、読むことが苦痛になってしまっている。
今でもたまに面白い回はあるが、それらは基本的に序盤のノリに準じたものであり、中盤以降生まれた要素はことごとく作品の面白さを損なわせていると言わざるを得ない。
基本的にはケロロ小隊と日向家やその友人たちの間で繰り広げられるミニマムな侵略闘争をやっていれば、それだけで充分に面白いんじゃないだろうか。
それが描けなくなってきているのだとすれば、終盤のブラック・ジャックみたいに不定期掲載にするのも手だと思う(不思議と、あまり終わってほしいとは思わない)。
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[投稿:2020-11-24 12:24:32] [修正:2020-11-24 13:10:15] [このレビューのURL]
5点 NHKにようこそ!
アニメが面白かったので読んだ
4巻までは結構面白かったが、5巻以降はなんか微妙
佐藤たちが何をしたいのかがよくわからなかった
絵柄は結構好き 、けど後半はちょっと雑になってる気がする
まあ読んでよかったとは思ってるので間をとって5点
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[投稿:2020-11-22 09:32:05] [修正:2020-11-22 09:32:05] [このレビューのURL]
「死神」扱いされるいじめられっ子の少女を転校生が「死神なんてかっこいい!」と厨ニ発想で全肯定する。という話。スクールカースト丸ムシしてとにかく良い方向に変換して褒め称える。巷でも人を傷付けない笑い、というのが流行ってるしこういうのを世相というのか。
転校生(高田くん)が良い子というだけ。
周りが死神とからかう→死神なんてかっこいい!→周りタジタジ&主人公ジーン
とほぼこのパターンの繰り返し。一応最後まで何かあるのかなと読んでみたけど1巻の時点では何もなし。3話目くらいからはもうオチが見えるのでしんどい。
1話見ればもう充分。
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[投稿:2020-11-21 13:52:08] [修正:2020-11-21 13:52:08] [このレビューのURL]
5点 花の慶次−雲のかなたに−
戦国時代を背景に傾奇者(かぶきもの)あるいは、
いくさびとのポリシーを世に紹介し、
男気に結び付けて美化した作品である。
男はかくありたいと、少年たちに啓蒙した功績は大きい。
化け物のような怪力と巨体があれば、
怖いものなどあるわけがなく、男気の自信の源が
肉体的に圧倒的な格差であることが見て取れるだけに、
手が届かない希望を見せられている気もする。
中には、力を得るためには、体を鍛え格闘力を
身に着けようと決心した少年も多かったことだろう。
少年誌だから許されるのだが、エンターテインメント
としては心から楽しめないシーンがたくさんあったこと、
強者の論理が鼻についたことが残念ではある。
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[投稿:2020-11-20 06:12:21] [修正:2020-11-20 06:12:21] [このレビューのURL]
10点 ブラック・ジャック
何度でも、一生読める漫画。
ふとした時に、自然に手に取って一話読んでしまう。
「生きること」そのものが漫画という形になっていて、根源的な本能にすっと寄り添ってくれる感じ。
文字でこの感覚は伝えられない。
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[投稿:2020-11-13 08:09:24] [修正:2020-11-18 12:07:51] [このレビューのURL]