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1点 フットボールネーション
「日本のサッカーはここが駄目だ!俺の完璧な理論におののきやがれ!」と言わんばかりの漫画。
そういったサッカー漫画が他にもたくさんありピンキリなのは事実だが、この漫画は自分の最強サッカー理論に固執しきっている。
ストーリーのテンポを犠牲にしながら何度となく進研ゼミのような説明が入ってくる上に、その例を示すものが非情に恣意的な描かれ方をしていてものすごく胡散臭い。
試合で勝とうが練習で結果が出ようが全てが「作者(取材協力者)様の提供する完璧な理論の実証だ!やはり完璧に正しい!日本のサッカー指導者はゴミ!」という結論に持ってかれてしまい、キャラクターの物語を楽しむ余地すら読者には与えられない。
せめてサッカー理論がここまでフワフワしておらず実態を伴っていれば、その描写の仕方が宗教勧誘の如きポジショントークの嵐でさえなければ、物語そのものが作者の理論紹介のための舞台装置でしかない状況がなければ……様々なたらればが読んでいるウチに頭をよぎる。
「スポーツ漫画なんて勢いさえあればいい」とは言わないが、1に理論2に理論ひたすら理論で勝ったら理論スキあれば理論キャラの加入時も箸休め回でもひたすら理論の理論づくしというのはスポーツ漫画のコンセプトをなにか間違えているとしか思えなかった。
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[投稿:2021-06-12 13:22:34] [修正:2021-06-12 13:22:34] [このレビューのURL]
5点 ひかりのまち
生きることが、簡単ではない、生き苦しさを登場人物
全員が感じています。
例えば、犬だったら、生きることに飽きることや
絶望なんてありません。
生きるために、その日の食い物をひたすら追いかけ、
ねぐらを確保するだけです。
満たされなければ、ひたすら耐えるしかないです。
その先に、絶望なんかないです。
ただ、ひたすら生き延びるために、動くだけです。
人間だけが、閉塞感を感じたり、行き詰ったり、
絶望したりと忙しいことです。
面倒くさい生き物、人間について深く考察するのが、
浅野いにお氏です。
本作品は浅野いにおワールド全開といったところです。
哲学的な雰囲気も感じますが、しょせん人間なんてと
笑いとばして、なんとか一つの救いを感じさせて頂いて、
話を閉めてもらいたいところです。
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[投稿:2021-06-09 08:45:52] [修正:2021-06-09 08:45:52] [このレビューのURL]
4点 ここは今から倫理です。
あざとすぎるほど女性受けしそうな倫理教師主人公から、擬似的に口説かれるシチュエーションに浸れる人ならば、たまらない作品なのかもしれません。本題の倫理学は教本をつまみ読みであっても、この作品よりかはためになるのではと思える程度です。
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[投稿:2021-06-06 22:02:36] [修正:2021-06-06 22:02:36] [このレビューのURL]