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不老の男ロブは100年ぶりに刑務所を出た。
刑務所前でたたずむロブを拾った少女シェリー。
2人はレディ&オールドマンとして運び屋の仕事を始めた。
ロサンゼルスの裏社会に踏み込む2人の冒険を描く漫画。

出だしが素晴らしい。
スタイリッシュな絵柄とコマ割り。
魅力的なキャラクター、魅力的なやりとり。
レディがバイクを運転しオールドマンがサイドカーに座る。
風に吹かれて走るバイク。オノ・ナツメの美的センスにしびれる。

だが、途中から漫画として迷走した。
元々活発な性格のレディ主体で話が動くのだが、
あまりにロブの主体性がなさすぎ。
結局レディ&オールドマンを描けずに脇役の話になってしまった。

当初は裏社会の危険さが表に出ていたが、なし崩しにみんな仲良し。
読んでいて全く緊張感がない。
最終回も終わりの空気感を読んで終わるみたいな感じ。
作者にも読者にも残念な作品という印象。

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[投稿:2021-07-04 09:00:45] [修正:2021-07-04 09:00:45] [このレビューのURL]

何とも言えない上品な文芸作品に接することができた余韻が残ります。
まず、洋風名画に匹敵するような美しい描画力です。
車椅子の少女ビエールカの美しさは目を見張ります。
沙村の描画力、構図の美しさは、絵描きとしても成功していたと思われます。

次に、ロシア革命直後の混乱した圧政下の非道理不尽な世界を背景に、
謎がかった少女と従者の不思議な取り合わせという人物設定の妙、
没落貴族や王家生き残りという歴史的史実の絡め方など、
小説としても興味をそそる内容で、展開もスリリングです。
魅力的な人物も散りばらめられており、文章化、映像化しても
一定の成果が得られることが期待できるような内容です。

さらに、読後に感じるのが、タイトルのすばらしさです。
春風のイメージとはかけ離れた全般の印象が、
最後のシーンですべて決着してしまいます。
最後のシーンまで計算し尽くした上で、作品タイトルを
決めていたのでしょうか。
してやられた感で満載になりました。

すべての点で、漫画としての最高のレベルにありますので、
10点をつけざるを得ません。

今後の沙村広明さんの活躍に目が離せません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-07-04 07:49:59] [修正:2021-07-04 07:49:59] [このレビューのURL]

天下のジャンプでガッチガチの時代劇漫画に挑戦するという意欲作なんですが、個人的なことを言うと正直テーマがあまり好みではなくて、現状、1巻を読んだ限りでは、今後読み続けるかどうかはしばらく様子見といった感じの内容でした。

読者の年齢層も考えて、ものすごーーーーく丁寧に作られているのは感じ取れるんですけど、そもそもあまり興味が無いテーマなので、自分としては今回の作品は微妙な感じです。

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[投稿:2021-07-03 20:54:26] [修正:2021-07-03 20:56:05] [このレビューのURL]

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[投稿:2021-07-02 15:26:39] [修正:2021-07-02 15:26:39] [このレビューのURL]

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[投稿:2021-07-02 15:26:21] [修正:2021-07-02 15:26:21] [このレビューのURL]

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[投稿:2021-07-02 08:53:20] [修正:2021-07-02 08:53:20] [このレビューのURL]

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[投稿:2021-07-01 20:38:02] [修正:2021-07-01 20:38:02] [このレビューのURL]

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[投稿:2021-06-29 06:13:41] [修正:2021-06-29 06:13:41] [このレビューのURL]

高い評価の作品でしたので、いつか読みたいと思っていましたが、
ようやくその機会を得ました。
今や、藤田和日郎氏の本作品は、レジェンドとなったような気がします。
ここでのレビューも高い評価を得ています。

壮大なスケールの妖合戦や時間の往来で、四次元の深みを出しています。
ベースになっているのは、主人公うしおの絶対的な人間愛で、
軸がぶれません。
愚直で真っすぐな思いと行動で、あらゆる人間、妖までも、心が
溶かされてしまいます。
とらは、対極にあって、悪行の権化ではありましたが、
うしおとの出会いにより、やはり心が溶かされていきます。
そのプロセスが好評を博したのでしょう。

特に、最終巻近くになりますと、白面の者というラスボス、
最強の敵との決戦への期待が膨らんできます。
秒読みが始まりますが、最後はまだまだやって来てほしくないと
いう気にすらなります。大作にふさわしい大団円でした。

しかし、私は個人的にはちょっと合わない点を感じましたので、
マイナス4点をつけています。
一つは、うしおの真っすぐな愚直さは、説得力に欠けることですね。
大局感に立つと、目の前の小さな犠牲はやむなしとなるのですが、
そこは選択できないうしおに、ちょっとイラついてしまいます。
ヒーローの正義というのは、そういうものなんでしょうが、
調子良く事態が好転するのは納得できません。

もう一つは、普段は絵の下手な作品もたいてい受け入れる私ですが、
藤田氏の絵はところどころで、理解不能になるので、好きになれません。
また、女性の書き分けができておらず、ザンバラ髪の女性が多いので、
ヒロイン達をちっとも美しく感じないのです。
私だけでしょうか?
この辺りは、個人的好みかもしれませんが。
全巻読破しました。

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[投稿:2021-06-27 07:05:29] [修正:2021-06-27 07:05:29] [このレビューのURL]

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[投稿:2021-06-26 19:36:31] [修正:2021-06-26 19:36:31] [このレビューのURL]

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