「dollbox」さんのページ

総レビュー数: 155レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月09日

7点 エマ

「メイドLOVE」この一言に尽きます。

読めばわかりますが、主役でメイドのエマの、仕草や仕事の描写が異常なくらい細かい。
舞台である19世紀末のイギリスの時代背景もあり、どれをとっても、よりメイドを表現するために描き込まれてます。
食器、建築物、衣服、家具、壁紙の柄、家柄etc
レースひとつ見ても、作者の細かいこだわりがこれでもかと言うほど伺えます。
あの描き込みはありえない。
「メイドLOVE」おそるべし。

ストーリーのほうは至って真面目な古典的恋愛物語。
「身分の違う叶わぬ恋」を愛情込めて丁寧に丁寧に描いておられます。
1〜3巻までの展開はちょっと淡々としていて退屈な部分があるものの、4巻以降は画力の急成長に加え、修羅場連続の展開に緊張。
この作品は最初から結末がわかっているからこそ、二人の想いがより強調されて伝わってきます。
それがもっともドラマチックに演出された五巻での再会シーンは、漫画史に残る美しい名場面だと勝手に思っています。

長く続いたこの作品もついに終わりを迎えました。
まだまだ問題は山積みですが、最終回のエマとウィリ坊ちゃんの表情を見て安心しました。
よかったよかった。

メイドに興味がある人も、そうでもない人も是非読んでみてはいかがでしょう。
萌え漫画じゃございませんことよ。

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[投稿:2006-01-06 23:50:08] [修正:2006-01-06 23:50:08] [このレビューのURL]

とにかく「バスストップ」が抜群に良かった。

大人になることを拒み、自分の将来に対し斜に構えた態度をとる小学生のタスクと
自分をメッタ刺したストーカーを探すため毎日バス停に座り込むハル子。
この二人の関係がメインとなり物語は進みます。

巧いです、ドラマの魅せ方を心得た確かな出来栄えです。
「素晴らしい世界」から注目してますが、キッチリ腕を上げています。
完成度の高い、良作漫画です。

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[投稿:2006-01-05 01:53:16] [修正:2006-01-05 01:53:16] [このレビューのURL]

7点 編集王

漫画業界を舞台に暴れまくる熱血主人公を描いた名作です。
不条理な業界や堕落した漫画家に噛みつくその姿は痛々しくもあり、痛感でもあった。
魂のないマンガが溢れるこの時代にこそ、このマンガの意義が問われるのではないでしょうか。

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[投稿:2006-01-03 04:13:02] [修正:2006-01-03 04:13:02] [このレビューのURL]

得点のみ

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[投稿:2006-01-03 04:05:31] [修正:2006-01-03 04:05:31] [このレビューのURL]

得点のみ

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[投稿:2006-01-03 03:52:03] [修正:2006-01-03 03:52:03] [このレビューのURL]

7点 神童

特別絵が上手いわけでもなければ、キャラ萌えなわけでもない。
それならこの作品の何が素晴らしいのか。
それはこの作品が表現したものが「音」ではなく「音楽」であること。
「音を楽しむ=音楽」
主人公"うた"にかかれば、風の音も、りんごをかじる音も、トラックの排気音も、心臓の鼓動もすべて音楽。
なるほど、世界は音楽なんですね。
なにげない音すべてを音楽として受け入れるうたは、まぎれもなく神童だと思います。

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[投稿:2006-01-03 03:44:43] [修正:2006-01-03 03:44:43] [このレビューのURL]

得点のみ

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[投稿:2006-01-03 01:41:23] [修正:2006-01-03 01:41:23] [このレビューのURL]

人の人生にひょっこり現れて、さりげなく幸せのもとを振り撒いていくキートンのような人間に僕はなりたい。

ちなみに一気に読むのはオススメしません。
じっくり時間をかけて、そうですね、半年ぐらいかけて読破すると長く楽しめますよ。
連読すると良さがわかりにくくなってしまう!注意してね。

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[投稿:2005-12-12 03:01:31] [修正:2005-12-12 03:01:31] [このレビューのURL]

桜が咲く頃、ふたりのことを思い出します。
哀しい物語です。だけど悲劇ではありません。

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[投稿:2005-12-12 02:57:01] [修正:2005-12-12 02:57:01] [このレビューのURL]

景色と心を優しく描いた作品です。
この作者は心象風景の描写がとても巧いです。
カフェ・アルファから見える景色の範囲は同じなのに、毎回違う表情を魅せている。
さらに、雨が降るだけの話やスクーターで移動するだけの話に心理描写を添えるだけで、ちゃんと漫画が成立してます。
この人も空間や余白で何かを表現できるタイプの漫画家さんですね。

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[投稿:2005-12-12 02:48:32] [修正:2005-12-12 02:48:32] [このレビューのURL]