「とろっち」さんのページ

総レビュー数: 300レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年10月09日

6点 神童

天才少女と冴えない音大受験生との交流、成長を、淡々と、しかしドラマチックに描いた作品です。

どうしても画力が足を引っ張ってしまっている印象が否めないですが、
実は読んでいるうちに結構慣れてきます。

うたも和音も、努力、苦悩があまり描写されておらず、物足りなさが残るのが残念です。
3巻の後半から物語は素晴らしい盛り上がりを見せるだけに、前半の野球の話がちょっと助長かも。
ただ、短い巻数で綺麗にまとめ、終わり方も秀逸なこの作品、なかなか心に響きます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-11 21:10:48] [修正:2010-01-11 21:10:48] [このレビューのURL]

害虫(ベクター)が引き起こす事件を女子高生・榎稲穂が解決していく事件簿(ケースファイル)。
主人公が女子高生の青年漫画でありながら、男の主要登場人物がおらず、
恋愛要素が全く感じられない稀有な作品です(現在7巻まで読了)。

前半は自然災害的な昆虫事件、後半は人為的な昆虫事件が主になります。
中盤からは中国娘やドイツ少女などが登場し、多国籍な様相を呈してきますが、
如何せん登場人物にあまり魅力が感じられないのが残念です。
ただ、作中の人物に感情移入しづらいので話にのめり込めないものの、虫のうんちくが面白いので
つい先へ先へと読み進めてしまいます。
話の展開に強引なところもあるので、ミステリーとして捉えない方が楽しく読めると思います。

基本的に害虫がメインとなるため、読者の反応を気にしているのか、直接的な描写を避けているような
ところもありますが、虫の苦手な方(私も苦手ですが)は心して読んだ方がいいかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-08 22:29:01] [修正:2010-01-08 22:30:55] [このレビューのURL]

このサイトで高評価だったので気になっていた作品です。
一時期ネットで話題になっていたとか。

つまるところ、腹をすかせたオッサンが一人でブツブツ言いながら中途半端な時間に食事をする、
ただそれだけの漫画です。

が、読んでいて自然と笑いがこみ上げてきます。グルメ漫画なのに。
ギャグ漫画のようにゲラゲラ笑うのではなく、雰囲気にニヤニヤさせられっぱなし。
無駄にハードボイルドなのがツボにはまるのかも。

巻末の原作者コメント「入ったことのない店に一人で入るのは物怖じする」
が作中で再現されていないのが残念です。
初めての店に入る時のちょっとしたドキドキ感があまり感じられないので。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-12-23 14:31:20] [修正:2009-12-23 14:31:20] [このレビューのURL]

読みやすくてポップな絵柄と、とっつきやすくライトな雰囲気。
しかしてその実体は、熱血スポ根(死語)漫画です。

ビーチバレーという幾分マイナーなスポーツを扱っているだけに、バレーボールとの違いが
うまく伝わるよう、わかりやすく読みやすいものになっています。
天才肌の主人公の上達速度が、あまりにも速すぎるように感じられるのが
気になるところではありますが。

かわいらしく元気な女の子たちが猛スピードで動き回り、飛び回る、
そんな躍動感溢れる作品です。
何と言ってもやはりビーチバレー漫画。青空の使い方が抜群に上手いのが印象的です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-19 21:54:46] [修正:2009-12-19 21:54:46] [このレビューのURL]

軽ーい普通のラブコメかと思いきや。
深いです。重いです。
描かれているのは、「大人になるとはどういうことか」。
それでも、暖かい絵柄や作風でさほど重さを感じさせないのは、作者の上手いところです。

ラブコメというよりは、兄妹愛、もしくは保護者的な愛でしょうか。
報われない雨宮さんが素敵です。

ちょっと6歳には見えないのが残念なところです。
「ななか8/17」ぐらいだとちょうど良かったかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-03 22:01:58] [修正:2009-12-03 22:01:58] [このレビューのURL]

前半と後半とではもはや別の作品と言っても過言ではないです。
ジャンプ恒例の路線変更とのことですが。

前半はとても良質なラブコメです。
主人公とヒロインとが心を少しずつ通わせていく様をうまく描いています。
シンプルで暖かみがある絵柄も、作品をより良いものにしています。
終わりたいところで終わっていれば、いい作品になったことでしょう。

後半は明らかに迷走しています。
幽☆遊☆白書も失敗していたらこんな感じになったかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-22 01:00:26] [修正:2009-11-22 01:00:26] [このレビューのURL]

6点 HONEY!!

まず設定・雰囲気ありきで始まった作品という感じです。
こういう店を舞台にして描いてみたいな、という。
なので、この雰囲気が好きな人には楽しめますが、そうでなかったらあまり印象に残らないかも。

個人的には好きな作品です。
白黒なのにとてもカラフルな作風が、この作品の最大の魅力です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-22 00:32:52] [修正:2009-11-22 00:32:52] [このレビューのURL]

良質なファンタジーです。
世界を救うためではなく、「一人の女の子を守るため」に戦う、熱い作品です。

ギャグとシリアスとのバランスが取れているというよりは、ギャグとシリアスが
同時に襲いかかってくる感じで、独特な作風が他作品とは一線を画しています。
ストーリー展開も部分的にかなり自由度が高いです。
ですが、要所をうまく締めているので、結局は意外なほど王道な作品に仕上がっています。

全体的にかなり暗くて悲壮感が漂う話のはずですが、独特な作風のおかげで、
非常にテンションが高いです。
終盤は多少駆け足でしたが、何だかんだで最後まで丁寧に描かれた作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-10 00:08:23] [修正:2009-11-10 00:08:23] [このレビューのURL]

綺麗で丁寧な絵柄と、綺麗でまっすぐな内容の物語です。
でもあまりに綺麗すぎるので、もう一ひねりぐらい欲しかったところです。
素材はすごくいいのに、うまく使いこなせていない感じがしました。

とは言え、決して悪い作品ではないです。巻数も少なく、読みやすいです。
むしろベタな話が好きな方なら、気に入ってもらえるかもしれません。
実は自分もベタなのは嫌いではないですし。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-04 21:41:05] [修正:2009-11-04 21:41:05] [このレビューのURL]

表現しづらい作品です。
ホラーなのか、ギャグなのか。まずその判断に苦しみます。
例えるなら、「すごく真面目そうな人が、真面目な顔をして、おかしなことを言う」感覚でしょうか。
そうするとやっぱりギャグに近いということかも。
読む人によって捉え方が違ってくると思います。
少なくとも巻末のおまけは完全なギャグ漫画ですね。

グロテスクで気味の悪い絵が頻繁に出てきますので、苦手な方はやめておいた方がいいかもしれません。
そういう絵柄が作者の真骨頂でもありますが。
作者の持つ独特の世界観、雰囲気、画力、それらがふんだんに味わえる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-03 14:47:52] [修正:2009-11-03 14:47:52] [このレビューのURL]