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6点 ゆめくり
作者の博先生の作品は、以前に「アクアリウム」を表紙買いした経験があり、この「ゆめくり」も同じ作者とは知らずにまた表紙買いしました。
同じ人を2度表紙買いしてしまったと後でわかって、自分は博先生の絵が本当に好きなんだなぁと自覚しました。
女の子がとにかく可愛らしく、仕草や表情がとても丁寧に書かれています。
特にヒロインの神様こと白羽ゆりの可愛さが反則的です。
とにかく絵だけでも読む価値ありと思います。
画風は5巻の中で結構試行錯誤されていて、線の太さなんかが大分かわりますが、キャラが可愛くかけているところはかわりません。
ストーリー部分や、主人公のキャラクターなどはイマイチに感じる所もありますが、3巻からの展開は驚かされましたし、最後はハッピーエンドで、綺麗に終わっています。
掲載誌のせいなのか、イマイチ知名度の低い作品ですが、人気があればアニメにでもなったのかなぁ、
最新作の「明日ちゃんのセーラー服」は、より綿密な絵でよりフェチにこだわり抜いたような作品となっていて、長所を活かした感じに進化していると感じました。この作品が好きな方は是非こちらも。
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[投稿:2018-09-17 00:03:57] [修正:2018-09-17 00:03:57] [このレビューのURL]
6点 残照の帝國
長期間の本来は大河ドラマな話を全四巻にギュウギュウに詰め込んだ感じが残念ですが、そうしないと途中で終わらされそうな落日のインカという高揚やカタルシスに欠ける題材なので仕方ないところでしょう。絵は綺麗ですし、脚色あれどこの珍しい時代の空気感をちゃんと描けている歴史漫画だとは思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-09-13 20:24:52] [修正:2018-09-13 20:24:52] [このレビューのURL]
6点 ドロヘドロ
発想の奇抜さやめくるめく謎の展開は楳図かずおにも匹敵するものがある。世界観のダークさは「ベルセルク」にも似るが、雰囲気は真逆でコミカルかつ人間臭い作風。キャラクターの造形の親しみやすさのおかげでファンタジーでバイオレンスな世界観もわりかしすんなりと受け入れられる。十字目一派の台頭から俄然話が勢いづき先の展開が非常に気になる。ただ、魔法使いとホールの住人の間に揺れる差別感情はやはり見ていて心苦しい。登場人物が親しみやすいだけに人が蔑み憎み合うのがどれだけ愚かで醜い事かしみじみと考えさせられてしまう。仮に今後の展開で煙ファミリーが再興し、悪役扱いされた十字目が壊滅という終わり方になったら評価を下げてしまうかもしれない。そういった意味でも今後の展開に期待したい。
追記:23巻にて完結。雑誌移籍を繰り返してからは擁護しようもないほどにグダグダでした。せっかくのカイマンの正体に迫る展開も引き延ばしのせいでもはや何のインパクトもなく、キャラ同士がストーリーの都合で理不尽に殺し合う始末・・・ そして、散々引っ張った割にあっけなさすぎる結末。 既に次回作も決まっているので作者自身情熱を失っていたのでしょう。 結末はハッピーエンドではありますが、15巻あたりでこうなっていても問題のない必然性の薄い内容でこれでは壊を出してシリアス色を強めたのは全くの無意味だったと思います。
煙が死ぬまではお気に入りの漫画だっただけに、相次ぐ引き延ばしのせいで読者にも作者にも倦怠感の漂う状況で完結を迎えてしまったのは残念としか言いようがありません。
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[投稿:2009-06-08 12:51:50] [修正:2018-09-13 20:17:12] [このレビューのURL]
6点 スローステップ
あだち作品は相当の数を読みましたが、その中ではストーリー
の変化に乏しくサプライズも最終回だけ、はずれの方の作品でしょうか。
特に、変装してまで同時に別人とデートや旅行をするくだりは、
ナンセンスで長くつまらない不要な部分でした。
ソフトボール漫画だったはずが、途中からはどうでもよい
状態になりました。
と言っても、あだち作品はどれも同じ類型の思春期の高校生が
織りなす学園生活とスポーツと家族、三角関係という舞台が
共通してますから、作品ごとの差はつけにくいです。
大いなるマンネリと言っても良いのですが、それはそれで
数十年にわたり確実に支持者が存在します。
その秘密を文庫本4巻の巻末で山崎哲氏が長文の解説をしています。
かいつまんで紹介しますと、「主題は“性”である。しかも
思春期の男でも女でもない中間期の性である。
したがって、好きになった者同士が結ばれる恋愛ではなく、
思春期の性は選び直しをする過程、すなわち恋愛の準備
段階にある。家族からの離脱、三角関係は、必要な舞台で
ある。」とのことです。
やや難解な表現ではありますが、思春期の中間的な性は
確かに存在するし、誰もがその段階を経て大人になって
いくことを経験しているから共感を得るのだと要約できます。
大人の恋愛以上に中間的性時代の淡いざわざわした気持ち
を懐かしむ若い人も含んだ大人が多くて
、支持されるということでしょうか。
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[投稿:2018-09-11 18:12:29] [修正:2018-09-11 18:12:29] [このレビューのURL]
7点 MAJOR
野球に人生をかけた男の生き様を描いたと言えば聞こえは良いが、その長さ故に必然的にだれる部分も出てくるわけで。
野球選手と言えど、人生全てが見せ場な訳ではなく、特にプロになってからは盛り上げ方の引き出しがグッと狭まった気がする。
特に、毎度同じようなことをやらかして窮地に陥る吾郎の成長の無さには辟易する。
それでもやはり、1つの作品の中で、本田(茂野)吾郎の野球人生を最期まで描ききったことは称賛に値すると思う。
最後の最後、打者転向した吾郎のあのシーンはまさしく「かっこいいーーー!!」としか言いようがないのだ。
個人的には、少年漫画でこれをやってのけたことは本当に見事だと思う。
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[投稿:2018-09-09 14:03:15] [修正:2018-09-09 14:04:26] [このレビューのURL]
6点 東京核撃
東京に核攻撃があったならという万一の想定を基にして最も犠牲が出る最初期への災害マニュアルと等身大なパニックやドラマを穏当な感じでまとめていました。全一巻の佳作だと思います。
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[投稿:2018-09-09 07:20:10] [修正:2018-09-09 07:20:10] [このレビューのURL]