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6点 ミュージアム
まぁ、言うまでもなく、完全に「セブン」のオマージュ的な作品。
逆に言うと、サスペンス映画のようなつくりを上手く漫画に落とし込んでいて、普通に面白い佳作。
意外とこういうコンセプトの漫画って、チープでレベルが低いものが多いので、地味に希少な作品だとは思う。
セオリー通り過ぎて、食い足りなさがある気もするけど、そもそもこの作品をサスペンス映画の名作と比較してあーだこーだ言うのは、寄生獣読んで「小説だったらもっとこのテーマを深く掘り下げている作品もある」みたいな、身も蓋もないことを言うのと大差ない気もする。
言わんとしていることはわかるが、多分そういう人たちはそもそも、漫画でそういう欲求を満たそうとすべきでないのかもしれない。
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[投稿:2018-10-25 19:00:32] [修正:2018-10-25 19:56:39] [このレビューのURL]
オタクな自分としては、幼稚園ではアンパンマン、小学校ではダイの大冒険に触れさせることが、子供の道徳観念の礎造りには理想だと思っている。
ダイの大冒険ほど漫画的且つドラマチックに、エンターテイメントを通して、愛と勇気を教えてくれる漫画は無いと断言できる。
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[投稿:2018-10-25 08:05:55] [修正:2018-10-25 18:52:51] [このレビューのURL]
7点 とんがり帽子のアトリエ
生まれた時点で魔法使いになれるかどうか決まってしまうはずが、ひょんな事から憧れだった魔法使いの弟子になる。弟子を続ける試練もあるが、帽子で判別できる敵対組織との戦いに巻き込まれ、というような話です。世界観もしっかりしており、絵も細かく密度の濃いものです。まずは一巻を読んでみることをお勧めします。
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[投稿:2018-10-20 12:00:53] [修正:2018-10-20 12:00:53] [このレビューのURL]
8点 それでも町は廻っている
パッと見ヤバそうな感じを出していないが、確実にヤバい漫画。
日常系漫画の中では別次元の完成度ではないだろうか。
惜しむらくは、さすがに前半のクオリティを維持することが難しかったのか、中盤以降は(割りと早い段階で)面白さにムラが出てしまったことか。
ある意味、それも含めてリアルな日常とも言えるが、石黒先生もそれを狙っていたとは考えづらいし、漫画なのだから面白味のあるオチをつけるに越したことはないはずである。
とは言え、それを差し引いてもやはり唯一無二の作風と完成度だと思う。
ちなみに、全巻読破した人には、副読本の公式ガイドブック、「廻覧板」の購入を強くお薦めする。
これを読むことで、より深く「それ町」を楽しめるし、間違いなく再読したくなるはずである。
ヤングキングアワーズ作品でここまで情報量の多いガイドブックが作られているのは現状「それ町」だけであり、それほどまでに本作がよく練られていることがお分かり頂けるだろう。
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[投稿:2018-10-18 07:58:55] [修正:2018-10-19 18:40:48] [このレビューのURL]