「」さんのページ
9点 つづきはまた明日
私の大好きな作家さんの一人。
こんなに温かくて素敵なお話を描くのに、主な活躍の場がマイナー系出版社だからか、ちっともメジャーにならないのが残念で仕方ない。
まあそれは置いといて、この作品。
作者の他の作品と同様に、というより他の作品以上に温かくて素敵なお話。
疲れている時に読んだら、その優しさがとろける程に心に染みてすごく癒されます。
本当にもう、子供を描かせたらこの作者さんに勝てる人はなかなかいないんじゃないかな。
「うさぎドロップ」の前半部分が好きな人なんかだとこの作品は多分大好物なはず。
この作品は私にとって居心地が良くて落ち着ける部屋のようなものであり、そして自分の中の優しさや柔らかさが足りなくなったときにそれらを補充する大切な場所でもあり。
だからこの作品は皆さんにも読んでみてほしいな、と切に思うのです。
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[投稿:2014-07-21 21:06:20] [修正:2014-07-21 21:06:20] [このレビューのURL]
9点 エロイカより愛をこめて
約30年前、自分の金で買った初めての少女漫画。
「キラキラ瞳」「背景に咲き乱れる花々」といった、
当時の私の少女漫画に対する先入観を根底からひっくり返してくれた人物…
それが本シリーズのW主人公の片割れ、ドイツ軍人エーベルバッハ少佐でした。
当初、イギリスの耽美的な泥棒貴族(ホモなんですよ!)「エロイカ」こと
ドリアン・レッド・グローリア伯爵が主役を張っていた頃の本作は、
「いかにも」な少女漫画でした。
それが、ライバルとして登場したドイツ軍人、エーベルバッハ少佐の出番が
拡大していくに従って、「国際謀略・犯罪・コミカルハードアクション」というべき
画期的ジャンルを開拓していったのです。
ドイツ軍人にしてNATO(北大西洋条約機構)情報部将校の
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐は、ソ連KGBなど、東側の組織から
「鉄のクラウス」と恐れられる凄腕スパイであり(まだ当時は東西冷戦の時代)
その強面で周囲をビビらせ、言い寄る美女には見向きもせず、
叡智と腕力の限りを尽くして目的を遂げる任務至上主義者。
しかしてその実態は、変態上司と無能な部下の板ばさみになって苦労の絶えない
悲しき中間管理職なのです。
主にソ連の機密情報を巡ってKGBとハードな暗闘を繰り広げるエーベルバッハ少佐ですが、
そのまわりをいつもうろついて茶々を入れてくるのが、もう一方の主人公となった
怪盗エロイカ「伯爵」なのです。
少佐に屈折した愛情を寄せる(ホモだから!)伯爵は、なぜか盗みの獲物が
少佐の任務に関わっていたり、盗みの腕を少佐に必要とされて共同戦線を張ったりして、
いつも、ハードなスパイアクションの世界をかき回してしまいます。
任務一筋の堅物スパイが、楽天主義の能天気な怪盗にからかわれながら必死に頑張る姿は、
何度見ても笑えるまさに一級のシチュエーションコント。
でありながら少佐が、迷惑がりながらも、伯爵のプロフェッショナルとしての腕前には
一目おいている描写が随所に見られ、
馴れ合いではない「男の友情」が描かれているところもポイントが高いです。
伯爵の部下で病的な拝金主義者の「ジェイムズくん」、
テリー・サバラスを思わせるいぶし銀のKGBスパイ「仔熊のミーシャ」、
伯爵を上回る快楽主義者であるイギリスSISのヘボスパイ「チャールズ・ロレンス」など、
多彩なサブキャラクターも魅力的なこのシリーズ、
「少女漫画なんて」と思っている人にこそ読んで欲しい。
本作は多分に洋画のシリーズ物を意識していて、少佐の任務達成ごとにひとつの物語が終わり、
状況がリセットされる構成(長さは単行本2、3冊分くらい)。
「No.11 9月の7日間」とか、「No.13 第7の封印」とか、
エピソードごとのタイトルも昔の映画の題名をもじったりして、なかなか凝っています。
途中までは文句なく満点のシリーズ。
ただ東西冷戦が終わった頃に連載は一時休止され(19巻まで)
長いブランクの後再開されてからは質的には若干落ちるような気がするので、
一点減点します。
残念!
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[投稿:2014-07-17 07:44:50] [修正:2014-07-17 08:02:11] [このレビューのURL]
9点 マップス
最近やっと一気に全巻読みました。
ノーラコミックスではこのマップスと同じく、もうひとつの看板作品だった
「おざなりダンジョン」を追いかけていたのですが、
これまで気になっていながらずっと手に取る機会がありませんでした。
何故もっと早く読まなかったのかと後悔しました。
絵は現代の漫画に慣れてしまった目線で見ると
多少の古さを感じるかもしれませんが、
これは作者自身の絵の個性ととらえられるまでに、たいした時間を必要としません。すぐに慣れます。
ただ最初はその絵の個性の為なのか、
宇宙船同士の戦闘で何が起こっているのがちょっとわかりにくいかなと感じました。
ですが、作品として気になる部分はこれぐらいです。
熱さあり笑いあり感動ありの王道のSF冒険物語展開、ストーリーの壮大さ、テンポの良さ
主人公・ヒロインはじめ個性的なキャラクター達の魅力。
(敵の伝承族のデザインと生贄砲のアイデアには、現在でもこれを越える兵器はあるのだろうかと驚かされた)
数々の見事な伏線の回収。
そしてあれほど大きな風呂敷を広げておきながら
終盤怒濤の展開でその全てを見事に纏めあげつつも
最後にはしっかりと余韻と感動を残してくれる漫画家としての力量。
ダイの大冒険や、うしおととらなど長編冒険ものが大好きな人には自信をもってオススメできます。
漫画好きならば必ず一度は読んでおくべき、傑作SF漫画です。
尚、続編の「マップス ネクストシート」
こちらもマップスと同じく見事なストーリー展開と感動を与えてくれますので是非。
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[投稿:2014-07-15 04:04:17] [修正:2014-07-15 04:04:17] [このレビューのURL]
9点 からくりサーカス
この作品がうしおととらに比べて劣っているとは思いません。確かに、うしおととらに比べると作品の矛盾点も多いし、ラストの盛り上がりは欠けるかもしれません。しかし、設定は非常に凝っていて、ストーリーも濃厚で読み応えがあります。さらに、構成も練ってあり、からくり編とサーカス編で上手く緩急が付いていて、うしおととらのようなワンパターンな展開にはなっていません。それでいて、死に際の美しさや熱い展開、キャラの濃さなどうしおととらの良いところはしっかり受け継がれています。傑作だと思います。
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[投稿:2014-07-10 18:19:43] [修正:2014-07-10 18:19:43] [このレビューのURL]
9点 監獄学園
今年共学になったばかりの学校に入学した男子はたった5人。
この5人の男子を中心としたエロギャグ漫画。
画力も高く、何事にも全力を捧げる男子達の面白さったらたまりません!
男子の中の一人、語尾が「ゴザル」の通称ガクトという人物。
こいつがひたすらカッコイイ!
腹の底から笑える最高の漫画です。
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[投稿:2014-06-22 17:09:14] [修正:2014-06-22 17:09:14] [このレビューのURL]
9点 Anne・Freaks
続きが気になる終わり方でしたが
とても面白かったです。
小手川節炸裂というか
小手川ゆあさんの漫画は
牧師がキーパーソンですね。
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[投稿:2014-06-17 00:38:07] [修正:2014-06-17 00:38:07] [このレビューのURL]
9点 ハチミツとクローバー
全体的にふわふわした雰囲気がこの作品に良くあっていて、登場人物の細やかな心情描写により感情移入しやすかった。美大を舞台にしただけあって、登場人物の髪型とか服装がオシャレで素敵。登場人物はみな純粋でいい子なので、恋愛がどう転んでも素直に応援できた。
ポエム調の中盤になると面白さが加速し、純粋に人を思う気持ちが心に響いてきて、何度か泣いてしまった。ギャグのセンスも良くて、良いアクセントになっていた。ラストでどう転ぶか若干不安だったけど、凄く良いオチの付け方だったと思う。
若干読みにくい所もあったものの、全体として非常に良い出来だったと思う。
この作品で一人旅がしたくなった。
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[投稿:2014-06-16 20:21:38] [修正:2014-06-16 20:21:38] [このレビューのURL]
下ネタもここまで来るとむしろ面白い。
ダジャレのオンパレードも後の作者の作品に
影響を与えた。作者の原点と言える作品。
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[投稿:2014-02-24 10:35:02] [修正:2014-06-07 08:08:54] [このレビューのURL]